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2020年04月13日

アヒルの飼育について コロナに見るウイルス蔓延の側面

 アヒルの飼育とコロナ蔓延という言葉を聞いて、ぴんと来る人は少ないかもしれない。
 
 そもそもWHOが警戒していたのは、コロナではなく新型インフルエンザだった。インフルエンザはすでにいくつかの新型が現れることが予想されており、その中には強毒性のインフルエンザが現れることが危惧されていた。
 2004年にWHOは、アヒルをペット煮することに警鐘を鳴らしている。
 これは同年に、中国でアヒル飼育者が鳥インフルエンザに感染したという事実があったからだ。確かこのときの罹患者は2人。2人は家族だったため、人→人感染ではないかと騒然となったが、実際には2人の患者それぞれがアヒルの飼育に携わっており、2人ともアヒルからの直接感染と結論づけられた。
 
 鳥インフルエンザと言えば鶏からの感染がすぐ頭に浮かぶ。
 鶏の羽や糞などを吸い込んだことによって、人が鳥インフルエンザに感染することは知られている。ただかなりの量を恒常的に吸い込むことが必要なので、多くは養鶏業者などの専門家が対象になっている。日本では鶏は出荷時点でまず加工されるため、一般市民が鳥の羽や糞にさらされることはまずない。生の鳥といってもすでに食べやすく加工された商品だ。鶏肉を打っている小売店の従業員でさえほとんど問題はない。
 現状では日本の養鶏場は、人と鶏が接することが最小限度にされ、外界からは隔離され、人や虫や動物によってインフルエンザウイルスが持ち込まれることを極力制御され、かなり厳密な飼育法をとられている。しかも鶏は卵の時点から管理されているため、日本の鶏が鳥インフルエンザにさらされる可能性は非常に低い。
 しかも、鶏は鳥インフルエンザに罹患すると死ぬ。死んだ鶏が発見されると、その養鶏場のみならず、一定の地域の養鶏場すべてが検査され、鳥インフルエンザが原因なら、鶏はすべて殺処分となる。この方法によって鳥インフルエンザは外に出て行くことを阻まれる。

 この鳥インフルエンザが、アヒルから人間に感染したわけだ。
 2004年には人→人感染ではなかったが、それでもこの問題はとても大きい。

 実は鳥インフルエンザウイルスは、水鳥の体内にある。弱毒性の鳥インフルエンザウイルスを、多くの水鳥が体内に持っている。しかも水鳥は鳥インフルエンザウイルスに感染しても、症状も出ないし、死にもしない。キャリア という状態になって、そのまま天寿を全うする。
 これは水鳥であるアヒルも同じである。
 WHOの調べによれば、鶏は生きているときより死んでしまった直後の方がたくさんのウイルスを放出する。しかしアヒルは、死んだときと生きているときと、まき散らすウイルスの量が変わらない。
 
 水鳥が厄介なのは、ウイルスを持っていても症状に出ないところだ。つまりこの水鳥がウイルス保菌しているかどうか検査しないとわからない。
 水鳥から人間にウイルスが感染するには、その羽や糞を吸い込むことが必要になる。普通は一瞬吸い込んだくらいでは感染しない。そもそも鳥のインフルエンザであって、ほ乳類の人間には移りにくい状態だからだ。
 水鳥のほとんどは野鳥であるから、遠くからバードウオッチングしても感染はしない。さらに水鳥の肉を食べても、卵を食べても、感染はしない。(食べるのはOK)
 野鳥を捕って食べる人は少数派だろうが、そういう人は鳥を殺した後、羽をむしって解体もするだろう。そういうときに排泄物や羽が空気中に待って吸い込む可能性がある。だからコロナ感染と同じく、マスクをして、解体後にはキチンと手洗いをして、解体に用いた道具や場所もきちんと除菌した方がいい。
 だがこういう人はとっても少数派だ。
 鳥からインフルエンザが感染しても、それだけでは人→人感染にはつながらない。多くは本人だかが鳥インフルエンザになる。だがこのインフルエンザはとても危険かもしれないし、人間の体内にウイルスが入るために、ウイルスに変異が起こり、高毒性煮なる可能性もある。だからやっぱり感染するようなことは避けなければならない。

 アヒルも水鳥である。条件は同じだ。しかもアヒルはそもそも食用なので、飼育したアヒルを解体して食べるのが普通。当然業者の人は十分に鳥インフルエンザ対策をとらなければならない。
 日本では、アヒルは日常的に食べるものではない。鶏はインフルエンザに罹患すると死ぬし、死んだ鶏は市場に出ない。鶏で鳥インフルエンザが一般人にもたらされることはまずあり得ない。
 しかしアヒルはどうだろうか。
 業者にもその点は十分に管理してもらいたいのだが、最も問題になるのは、一般人がアヒルと接する場合だ。
 実はアヒルはペットとして人気が上がっている。
 ペットとしてアヒルを飼う場合、それは食用として飼育するよりずっと濃密な接触が予想される。
 濃密な接触をするからこそ、ペットである。
 そのアヒルに鳥インフルエンザが保有されているのか、そんなことを知っている飼い主がどれだけいるのか。
 
 だからこそ、WHOはアヒルをペットとして飼うことをやめてもらいたいと宣言している。
 アヒルを安全に飼うための指針は示されていて、それはアヒルを食用として飼育する際のやり方と同じなのだが、それをペットのアヒルに行えるかというと、正直無理というのが実感だ。
 アヒル1話に対して、畳1畳から2畳分の広さを確保し、外界から完全に遮断できる小屋を作り、他の生き物を無視に至るまで一切中に入れず、また他の動物の排泄物、羽なども一切入れず、風通しはよくし、常に清潔に掃除をし、掃除をする人間は、その際にはマスク、眼鏡、防護服(コロナと同じ)を必要とする。

 この方法は養鶏場の鶏飼育と同じだ。
 しかしこんなことを個人のペットにできるだろうか。
 人によってはマンションのベランダで飼っている人もいるし、簡素な小屋に入れている人も多い。運動させるには外に出して、敷地内を話す人も多い。それが小さいベランダであったとしても、その時点で野鳥(雀とか烏)と接する可能性がある。水鳥でなくても、野鳥は鳥インフルエンザウイルスを持っている可能性がある。水鳥でなければ、全く症状が出ないというわけではなく、死んでしまうこともあるが、生きて移動して、その先でウイルスをまき散らす可能性もある。
 養鶏場の場合は、空を飛んでいる野鳥との接触を断っているが、それと同じだ。
 ベランダに飛んできた、もしくは上空を飛んでいた鳥からの落とし物に、アヒルが接しない保証はない。(私がアヒルを庭で飼っていたのは、2004年より前だが、庭の木の高いところにある実を、烏が落としていくことが多かった。それをアヒルが下で待っていて食べていた。
 時々烏はパンも落としていった。
 そして野鳥は、アヒルの食べ残しのえさをよく食べていた。そのまま放置してしまうと、アヒルはそのえさの残りを食べたりしたこともある。おおむね飼われているアヒルはえさが補給されることを知っているので、食べ残しを食べたり、汚れたえさを食べたりすることは少ないが、アヒルの食べ残しを食べに来る鳥は、そのとき羽毛を落としていったりもするので、それにアヒルが触れることは大いにある。
 当時は、高い木の上の実を食べている烏が、おこぼれをちゃんと落としていって、それを下で待っているアヒルの姿はなかなかほほえましいものがあったが、今考えれば結構恐ろしい話だった。

 鳥インフルエンザウイルスは、多くの場合、水鳥の体内では弱毒性として共存する。その方がウイルスも広い範囲に運んでもらえて、生きながらえ、子孫を増やすことができるからだ。しかし水鳥から水鳥以外の生物に感染してしまった鳥インフルエンザウイルスは、変異を起こし、高毒性煮なる可能性が高いようだ。さらに人間に感染すると、高毒性になる可能性が高いだけでなく(種が違う生物に感染すると、それだけ変異が促進されるという)人間の中で変異することで、人→人感染の性質を持ってしまう。
 これによって高毒性のインフルエンザが生まれてしまう。

 かつてはスペイン風邪と呼ばれたインフルエンザが世界を席巻して、大量の人が死んだが、現代にそれが起こればもっと広い範囲で、たくさんの人が死ぬだろうといわれている。

 その恐怖は、今なら誰にでも身にしみてわかるのではないか。
 コロナは、ここで想定される高毒性のインフルエンザよりも弱い。
 ただ、弱く、致死率が低いウイルスは、それだけ感染力が強くなる。感染した宿主がすぐに死んでしまうと、それ以上感染するチャンスがなくなってしまうが、宿主が死なずに移動してしまうと、より大きい範囲で感染が可能になる。その先々で気まぐれのように人を殺しているのがコロナだ。
 コロナは本当に厄介なウイルスだが、ウイルスの生存戦略としては非常に巧みでもある。

 だから高毒性のインフルエンザはコロナと同じではないかもしれない。
 だがおそらく高毒性のインフルエンザが蔓延したときの恐怖は、すでにコロナで実証済みだろう。
 コロナよりもっと致死率の高いインフルエンザが、コロナように蔓延するのだ。
 感染者の8割は軽傷と言われるコロナですら、社会生活がほとんどストップし、食料品の買い物や通院、一部の仕事など以外は、巣籠もりを強いられる。日本経済が今後どうなるかはとても心配だし、すでに医療崩壊を起こしかけている都心部は、死の恐怖がひしひしと広がっている。
 コロナで死ななくても、医療崩壊を超したことで、他の何でもない病気でも治療が受けられずに死ぬかもしれない。
 高毒性インフルエンザはもっと人が死ぬ。
 
 こういう状況を想定するなら、WHOのアヒル飼育に対する宣言を、もっと真剣に考えてほしい。
 少なくとも管理された食用の飼育以外で、アヒルと密に接することはやめてほしい。それはおおむねペットで飼うということだ。
 もしアヒルから鳥インフルエンザが感染したら、まずそれは飼い主である可能性が高いのだが、その飼い主は結構な確率で死ぬのである。そして死ぬ前に、家族に移し、友人に移し、そして高毒性インフルエンザは、全く間に町に広がり、日本中に広がっていく。
 コロナのように。

 コロナが終わっても、感染症はまた来るだろう。
 コロナで懲りた日本人は、他の感染症に対してももっと敏感になるべきだ。
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