2017年06月29日
い〜びる☆あいっ!‐中二病お嬢様ラブコメAVG‐ プレイ日記3 八十記せえら編 ヤンキーからの、まさかのお嬢様ヒロイン王道シナリオ
▼せえら編攻略
シナリオ序盤はお約束のヒロイン暴走からそれを治そうとする真緒、という展開
ここまでが定番すぎるし、つかずはなれずのループはもう嫌気がさしてたのでこのシナリオは一番のハズレかな、って思った
夜な夜な遊び歩いて帰ってこないせえら。どこへいったかと聞いても反抗的になって答えない。主人公はとうとうせえらを尾行するが、そこで見たものはメイドたちと談笑するせえら
拍子抜けして監視を続ける真緒だが、通りがかりの暴走族にせえらが囲まれてしまう
勝てなくてもせめてせえらとメイドだけは逃がそうと、男らしく助けに入る真緒。おお、珍しくカッコいい!
まあお約束どおり暴走族の正体はメイド長だったんだけど、ここでせえらが真緒に対して素直になる展開は素材をちゃんと活かしてて良い流れだった
中二病は結局治らないんだけど、態度を改めるせえら。
▼メイド長の頼みでせえらをヤンキーではなくお嬢様にするために動くが、どれも悉く失敗してしまう。このあたりはもう完全にギャグで、せえら編はギャグ要素がかなり強い
▼ヒロインルート共通の旅行。
せえらが主人公を執拗に舎弟と呼ぶ理由が分かるシーンが中々綺麗だ。まさか真緒を家族だと思っているとは。そして舎弟と呼ぶのが実は真緒だけだったとは。
なんだろう、言われてみればそのとおりで寮メンバーにも誰1人として舎弟とは呼んでないし、普段のせえらが余りにもアレなので盲点だった。王道展開のはずなのに
せえらは他のヒロインと違ってスキスキ言ってこないが、素直になれない女の子っていうヒロインの黄金パターンなのが実に可愛い。ちゃんとせえらなりに好意を示してるのがね
▼このまま平穏に物語が進むかと思いきや、唐突にシリアス展開。
父からの電話で、せえらが政略結婚で見合いをさせられてしまう…
メイド長が必死だったのはこのためだったんだね
相手はコンピューターに詳しい男らしい。
え?その設定なんか意味ある?
って一瞬思ったが、
ここで少し、いやかなり悪い予感がした。
そしてそれは後々的中することになる
真緒はせえらに好意を抱きつつも、教師と生徒という立場や、一般人の自分と違い、お嬢様のせえらが住む世界の違う人間だと思い込んで諦めようとするも、せえらが他の男に渡るかもしれないという段階で、初めて自分の気持ちに向き合う
お見合いをブチ壊す為、盗んだバイクならぬ借りたバイクで特攻する真緒(バイク免許を持ってたことが驚き)
うーん、王道だ、俄然面白くなってきた
▼シーンは変わってせえらのお見合い
トイレオナニー派のおまえら
キタ━━━━━m9( ゚∀゚)━━━━━!!
ああそうじゃないかと思ってたよ
だってコンピューターってなあ…
それにOPにも、キャラデザのところのクレジットに、キモオタってキャラクターが書いてあるしどっかで出るだろうと思った
しかも唐突すぎるけいおん!批判とか笑うわ
もうね、さっきまでのシリアス展開が、滅茶苦茶。マジな話このキモオタ(ってキャラ名で、せえらにすら言われてるし)の存在、悪ノリしすぎでしょ。
キモオタキモオタ煩いし、汚くて下品なだけで、何も面白くないどころか、つまんない。しかも登場シーンもムダに長い
オマケシナリオにまで出てくるんだけど、それはもっと蛇足だったよ
悪役、敵役にしてもザコすぎるし、製作の意図が意味不明。
せえら編に進まない場合、せえらはこのキモオタと結婚させられるか、ってーとこいつは親でも引くレベルのクソ人間だし、破談になるでしょ。カマセ犬としてもまるで機能していない
絶対もっと他に有ったでしょ。
せえらには興味がなくて、主人公の心意気に道を開けるイケメンとか。
PS2の名作、ミッシングブルーの静乃の婚約者である神代琢巳がそんなキャラだったが、あれはキャラもストーリーも良かった(バッドエンドだと本当に結婚しちゃうけどね)
▼まあそんなこんなでメイド長の助けもありせえらを奪って逃避行、お互い好きだと告白しあう二人。ここで完全に中二病も治り、本当の素顔を見せるせえら(口調だけは後々元に戻るが)。
ロマンチックなシーンだ
せえらのような素直になれないタイプのヒロインが、素直に好意を見せるシーンは、本当に可愛い。酔っ払ったり泣いたりしたときとは全然違う空気感。
前回プレーが芽衣子でアレだったから、余計にそう思う
てっきりこのゲームでは中学生ってことでしないと思われた、キスシーン(乙女ゲーっぽい絵やな)。
13〜14才の女の子の恋人が22才にもなってファストキスの青年とか、ロリコンを超えて、一周してあまずっぱすぎる恋愛、これはもう、純愛だよ。
なんかもう主人公の真緒まで可愛く見えてきた
ラストは寮メンバーに婚約発表をするが、当然すぐには受け入れられず手を繋いで逃避行
2人の逃避行はこのシナリオのひとつのテーマになっているが、まさかラストシーンにまで持ってくるとは思わなかった。こういう演出って、凄いカタルシスがある
綺麗としか言いようが無いエンディング。正直ちょっと感動
▼まさかこんないいストーリーだとは思わなかったよ。冒頭でまたこのパターンかって思ったのにね
素直になれないヒロインと、立場上素直になれない主人公という事情は違えど同じ素直になれない2人の恋愛がとてもさわやか。
他のシナリオに比べると、ヒロインが中二病になった理由や、キャラクターの行動原理などがしっかり理由付けされているし、何より清涼感のあるお話でした。ボリュームもある。
キスシーンもあるし、恋愛を拒否していた2人のシナリオなのに、一番恋愛モノしてる
評価、90点の良作。
減点理由は…
やっぱりあのキモオタ、絶対いらないだろ
2017年06月28日
い〜びる☆あいっ!‐中二病お嬢様ラブコメAVG‐ プレイ日記2 岸岡芽衣子編 まさかの中一病!?
▼芽衣子編攻略。
ストーリーは莉緒編同様、過去にトラウマを抱えた少女を主人公が解決するという展開から始まるが、
恐らく莉緒と対極のキャラクターとして設定してて、徐々に中二病が治って行く莉緒とは真逆で、徐々に中二病が加速していく
芽衣子は出会うシーンから真緒に求愛し、セックスし子供を作る事を切望していたが、そんなストーリーがまさか最後まで続くとは
ここまで積極的なヒロイン、そうはいないだろう
トラウマを拗らせてしまい幼児退行して、子供に戻ってしまう。
それが演技だというのはなんとなく読めたんだけど、ここのオチが結局何?って感じ。
演技ともいえないし本当ともいえないなんてはぐらかしたオチで、どうもすっきりしない。
幼児化の原因は過去のトラウマに関係してると思いきや、それらも一切描写が無い。行間になにかあるとも思えない
真緒の興味を引こうとしたのか、本当にトラウマだったのかかなり意味不明だった
▼中二病をこじらせた芽衣子が暴走し、メンバーに反逆していく展開は、いらなかった。ハッキリいってつまらないし、ラブコメとも関係ない。この件で主人公とヒロインがより近い関係になれたかというとそうでもないし、重要なのは中二病の中身ではなく、それに纏わるストーリーでしょ
なのに、ここまでこじらせた事にもストーリー上の必然性が全然無い
真緒の頑張りで少し中二病が治まった芽衣子と街でデートするが、芽衣子の身代わりになって真緒がバイクに轢かれて脚を骨折してしまう。
看病すると浮かれる芽衣子
いや芽衣子、まずはお前謝れよ
▼現実を知って中二病から完全に脚を洗う芽衣子。ここまではいいが、これも中二を止めさせようとしてた真緒の意思とは関係ないところで勝手に話が進むし、なんかプレイヤーも、真緒すらも置いてけ堀
▼主人公の看病をするヒロイン。定番だ。
ここまではわかる。でもこの病院シーンで何故か唐突にホラーシナリオという全く訳の分からない展開をやったのは謎だ。しかも正直ちょっと怖かった
執筆の意図としては、芽衣子の言う「魔界」は完全に妄想の産物だけど、それに近い世界が存在するよーってのをやりたかったのかな〜?魔界というより天国だけど
▼病院で好きだとお互いの気持ちを告白し、将来を誓い合う
でも真緒にとっては将来といっても、まだ漠然とした物で、お互い若いんだしそんなに先の事までは考えてない。そればかりか真緒は交際が一過性の付き合いで結婚の意志はないとまで思える(好きっていったのに)
だがそんな反面、芽衣子は中二病を卒業したはずなのに、主人公と既に結婚することまで考えて脳内でまたも暴走
どうもこのゲーム、中二病という設定にばかり拘っててストーリーがまるでついてきてなかったけど…
芽衣子の凄まじい妄想癖は中二病関係なかったんだね(笑)
▼そして舞台は唐突に3年後(早っ!?ちょっと端折り過ぎじゃない!?)
あ、やっぱり中学生だったのね。しかも3年後に16才ってことはプレー期間は13才!?
まさか中二ならぬ中一だったんだろうか。ヒエー!ロリコンだあ!完璧に!
いくら中学を卒業したとはいえ(一貫校だしまだ高校生なのに)、ナマで中出しして芽衣子を無事孕ませる真緒。学校はどうしてるのかな…
最後は無事結婚して、めでたしめでたし。なんて初期設定どおりのストーリーなんだ。演出的にも一枚絵があるし、綺麗に終わった
▼…のはまあいいんだけど、全体的にテーマが不明瞭で、うわっつらだけでとても薄っぺらいシナリオだ
まず芽衣子が泣き出すほど怯えていた「捨てられる」ことに関する恐怖。
これがまさかのスルー。一切描写されない
ベターとして両親に見捨てられて、広いお屋敷で一人寂しく生活していた。そのときの愛猫がオルトロス。とかがありそうだけど、病院のあたりでも両親との仲はよさそうなので「???」だった
っていうか芽衣子、オルトロスを可愛がってる割には全然探してないしね。願い事をするシーンでも、私利私欲だったし。子供にもDQNネームをつけようとしたり、人間性が畜生過ぎて、こんなのと結婚したらえらいことになりそうだが…
まさかとは思うが泣き出すほどの衝撃を受けて、幼児退行するほどトラウマなのに、両親が忙しくて相手をしてくれなかった、ってだけなんだろうか。いくらなんでもシナリオというにはうすっぺらすぎる。もうこれは余りにもちぐはぐすぎて、物語とはいえないよ
何より、真緒の子供を身篭らないと真緒に捨てられてしまうとまで思い悩む芽衣子に、全く説明がつかない。それもただの妄想だとしたら、もう明らかに中二病以外の病気なんだが
芽衣子が中二病になった理由もドラマ性や理由が全然ない
最後も唐突に3年後になるが、最大のライバルに10年片思いした真緒を取られた莉緒の心情とか、描いて欲しかった
莉緒編でも書いたがこのゲームのシナリオライターは、心理描写をするのが致命的に下手
表層的で面白そうなフリだけはしても、中身がついてこない(結構面白いのに、何故当たらなかったのかと疑問だったが、ただつまらないからってオチに、このままではなりそう)。
結果、女子校生を妊娠孕ませエンドとか、小技に逃げてるようにしか見えない。
会話劇など、全くつまらないわけではないから、やはり惜しいということばで片付ける事になった。莉緒編よりは長かったしダイジェスト感もなかった
会話劇は面白いが物語としては駄作もいいとこ。会話劇の面白さに免じて、70点。
しかし芽衣子って最初見た時から思ってたけど、俺の妹のあやせに似てるね
キャラクター性はかすりもしないほど違うけどね。
2017年06月27日
い〜びる☆あいっ!‐中二病お嬢様ラブコメAVG‐ プレイ日記1 寺井莉緒編 幼馴染ものの王道だが終盤が駆け足なのが残念
▼莉緒シナリオ攻略
中二病がテーマというとかなり奇抜だが、やってみるとトラウマを抱えたヒロイン、それを癒す主人公、という定番ストーリーで、そのトラウマの原因が過去の主人公にあるという更に定番もの
中盤までは、莉緒は明らかに真緒が好きだが何か原因があり素直になれない、というベースに中二病要素が加わったストーリーで非常に明るい、というか最早うるさい。
ヒロイン全員が病気なのでとにかくうるさい。ここまでシリアスシーンのないゲームも珍しい
何せこれだけ登場人物がいて、まともな奴が寮長しかいない。あとおばあちゃん
▼それだけにシナリオに入ってからの、これまでと空気が一変したシリアス展開には驚いた。ギャルゲーとしては黄金パターンの流れだが、このゲームの場合あまりにもアレだから、そういうのはないとさえ思ってたから
「私のこと、可愛いと思うなら抱いて!」と懇願する莉緒はこれまでと余りにもキャラが違って驚いた。ここで一気に面白くなった
だが残念。完全にこのシナリオはここがピークで、ここから怒涛の展開になるかと思いきや意外とあっさり
看病してからは平穏すぎるほどに平穏だったので、肩透かし。
特に泳ぎの練習をするあたりから、明らかに駆け足で物語が進み、まるでダイジェスト。
告白もあっさりだし、ラストシーンも青春してて綺麗なんだけど1枚絵もなくあっけなく終わったので、シナリオ的には物足りなかった。
ストーリー展開も仲違いと仲直りを繰り返すだけで、じれったいだけでループ間さえあった。これ、プレイヤーに一番嫌われるタイプのシナリオでしょ
掘り下げも微妙で、莉緒が水恐怖症になった原因が主人公に捨てられた日に大雨だったこと、だから傘を手放せなかったというオチなのはいいが、他にもっとクローズアップすべき話があるのでは?という感じ。
10年主人公を待っていて、そのあいだ、友達のいない莉緒が他のヒロインたちと友達になるまでのエピソードとか
一緒に遊びに行った時に異様に素直になったのは昔一緒に遊んでいた頃を思い出したからだとか
そもそも中二病になったのは「自分を置いていった真緒」の事をダークヒーロー、魔王と敵視していたからだろうけど、そこも何故かスルーだし「もうテラリオンは引退したから」の一言で終わってしまい、全体的に心理描写が薄い
細かいことをいえばカラコンもしてる理由が謎だった(これこそただの中二病っぽいが)
▼唯一よかったのはテラリオンを引退した莉緒が少女に自分の傘を渡すシーン。ここは唯一感動した(が、やはり演出が妙にあっさり…)
▼い〜びるもヤマヤミ同様開発には余りにも紆余曲折あり、一時期開発者0人で破綻しかけてたらしい。そんな影響がシナリオ制作に出てしまったのだと思う。共通パートの無駄な長さと肝心のシナリオ入ってからの短さもアンバランスだ
恋愛ゲームなのにツン期間が長すぎて、恋人になるのが終盤だったことも原因かもしれない。折角恋人になってもキスひとつしない。夕日の海をバックに告白しあったのならそのくらいはしないと、どうにもシーンが映えない。
こいつらの恋愛ってなんか淡々としてて作業的だよね
僕夏のパロディはうれしかったが、終盤だし、そんなこと話してる暇あるか?って感じ。こういうパロディってもっと序盤のギャグシーンでやるでしょ
★おまけのVIPシナリオ。これも寒い(エロフォルダは実際に見れるんだろうか?このゲームも本来はエロゲだったようだし)
EDも聞いてるとどうやら本来はボーカルソングっぽいのだが、残念ながらこちらもBGMのみ。僕夏にもヤマヤミにも歌があったので、これも残念だった
▼本作では主人公の理解者、アドバイス役、親友キャラのポジションが寮長なのだが、余りにも有能過ぎてびっくりした。ギャルゲー史上尤も有能な親友キャラの一人じゃないか
ここまで頼もしいとか、寮長寄りの選択肢を選んでもループしてしまい、攻略出来ないっぽいから残念だ。(もしくはフラグを立てると選択肢の反応が変わるかも)
寮長は公式には唯一のまともな人(?)とあるし、OPのペルソナ4のパロディを見るに何か秘密があるだろうし(ただしこの(?)は開発wikiにはない。書き忘れ?)
共通パートがグダグダ長い割に、余りにもピークが短いシナリオで残念でした。75点、惜しかった
▼ところでこのゲーム、冒頭で中高一貫という設定が出て、作中も「学園」としか語られないので最初は高校が舞台で、ヒロインはみな女子高生だと思いこんでいたのだが、やってみると実は中学で、ヒロインたちは女子中生だと気づいた。
授業範囲が明らかに高校のそれではないし、寮長のように明らかに発育がいいのを除けば莉緒などは高校生というには幼過ぎる。
真緒も莉緒に対して、「年だって離れてる」と言っている。22歳と16.17ならこんな言い方はしない。
約10年前の回想シーンも明らかに小学校低学年。
8年前で小1だったとすると、莉緒たちはまさにタイトル通りの中二、14歳だろう。
タイトルに込められた凄い伏線とタイトル回収だ
主人公が新任教師というのは恋愛ゲームではよくあるが、それはあくまで高校が舞台というのが殆ど。
主人公が新任教師の成人男性なのにヒロインが中学生とはびっくり
ギャグ調やエロを題材にしたものならあるが、ちゃんとした恋愛とハッピーエンドに落ち着くゲームを他に知らない
ヒロインが全員JCやで!って押していけばメジャーになれたかもね…
でもシナリオ設定上しかたなく中学生になっただけで、純愛というにはあぶなげすぎるから、スタッフもこっそりやりたかったのかな。本当は高校生にしたかったのか
主人公とヒロインは高校卒業までこっそり付き合うんだろうか(中学すらもまだ卒業してないのに)
ハッピーエンドだと思ってたのに、ぶっちゃけ主人公はただのロリコンだし、なんか突然闇が深くなってきたな
2017年06月26日
い〜びる☆あいっ!‐中二病お嬢様ラブコメAVG‐ レビュー感想 VIPゲーなのに何故か隠れ過ぎちゃった不遇の良作
★『い〜びる☆あいっ!‐中二病お嬢様ラブコメ‐AVG‐』をプレイ中。
少し変わったタイトルで、公式でもタイトルに表記の揺れがあり、けあふりぃ氏のアップしている動画は『いーびる★あい』、起動画面は『い〜びる☆あいっ』、本体のファイルは『い〜びる☆あいっ!』、だが実際にはタイトルロゴは星がカラーなので黒星扱いになりそうだけど、当ブログでは本体ファイル基準で統一します
★本作は僕夏、ヤマヤミと同じくVIP発のギャルゲーで、ヒロイン全員が中二病のギャルゲーを作ろうぜ!というコンセプトのもとに開発された。一部スタッフは僕夏と同じだったりもする
主人公は曾祖母のコネでお嬢さま学園に赴任してきた非正規労働者の新人教師、ヒロインは生徒たち。普通の子かと思いきや全員中二病だった!というお話
公式ストーリー紹介
主人公は、大学を出たばかりの教師
教職浪人していたが、コネで臨時採用の教師となり、とある巨大お嬢様学園に赴任することになった
念願の教師になれたことを喜ぶ主人公… しかし彼の採用には条件があった
それは、とある共通の問題を抱えた生徒を集めた寮の監督をすること
その問題とは……みんな重度の中2病だということっ!!
お嬢様の財力とぶっ飛んだ言動で、中2病を現実にしようとする彼女たち!
はたして、主人公の教師生活はどうなってしまうのか!?
▼舞台、設定
前記の通りだが、これって中二病か?というキャラが半分くらいで、ここに期待していると裏切られるかも。ヤンキーや男へのあこがれも中二病として扱ってるので、本来のアニメ的な意味のヒロインは2人だけ
▼音楽
結構クオリティ高い曲があるが、フリー素材らしい。曲数が非常に少ない。全ヒロインにEDソングまであった僕夏が異常だったのかもしれないが
▼システム
ウィンドウズ10でプレーしているが、全体的に重い。メニューすらマトモに開かない。画面がブレたりもする。スキップも非常に遅い。この開発ツールのゲームがここまで重いのは初めて
各シーンにタイトルがついていて、セーブロード画面で確認できるのだが、一定文字数以上は省略されていて、全文読めない…
これに何の意味が?
特に酷いのは、背景やエフェクトがズレて、そのまま画面の端に残ること。
一番分かり易いのはズレた集中線が画面端にそのまま残ってしまうこと。
後半のシリアスシーンでも画面切替が行われるまで、ずっとこんなバグが続く。
勿論画面切替が行われたら、今度は別の背景がズレて画面に映り込む。これは非常にマヌケなバグだ。まるで残像だ
▼グラフィック、キャラクターデザイン
みんな可愛い。かなりよく描けてる。何人かで描いているが、違和感も少ない。
でも和だけは小林よりのりの描く女性キャラのようで、ギャルゲー的ではないし、唯一可愛くない。設定では「男ぶった美少女」だから寧ろ可愛く無いとダメなんだが、キャラデザが難しかったかな
メインの2人は、顔だけ見ると可愛いが、体の描き方が下手でもったいない。下半身が特におかしい。
脚が離れすぎてるし、なんでそんなにガニ股なの?手も異常にでかくて指も長い
子供までもがこのサイズ。
こんなでかい手の子供、いないだろってほどでかい
衣装、ポーズは非常に少ない。朝、夜のシーンや皆で泊まるシーンもあるのに私服のまま、これはおかしい。パジャマくらい描いてほしかった。
私服もたったの一着しかない(何故かせえらだけは2着。ほぼ使い回しだが)
ストーリーの都合で数年後になっても全く同じ絵。もっと労力を費やしてほしかった
そして何より特筆すべきはこの制服。いやあ、いくらなんでもダサすぎじゃないか。
ギャルゲーエロゲーのダサイ制服としてトップクラスのダサさ。最初見た時、笑ってしまった。見慣れると可愛いんだけどね
スカートにガムテープついてるよ、って思った
▼演出
アイキャッチが入る演出が笑える。唐突にスラムダンクのパロディをやったり(しかも寮長が)面白い
VIPゲーのお約束としてくそみそテクニックのパロディが多いが、驚いた主人公が唐突に道下正樹になるのは、笑ってしまった
例によって阿部さんをモデルにしたキャラクターが登場するのだが、なんと今作では阿部さんがヒロインとして登場する。これ多分史上初じゃないだろうか、ついには阿部さん(が元ネタのキャラ)がヒロインになってしまった
しかも阿部さんなのに「力抜けよ」とか言っちゃう
▼OPムービー
僕夏の阿部さんが、ワンカットだけ映ってて、妙に嬉しい。
僕夏同様、けあふりぃ氏の作だが、今回も非常にデキがいい。
お洒落な色使いで、可愛い感じ
寮長ペルソナシーンからヒロイン達の目が中二的に赤くなるところまで、カッコよすぎで、何十回も見てしまうな
(寮長、めっちゃ悪そう)
でもカットインの目だけ普通の色なのは、多分ミス
製作動画だと目が赤くなってるし色々開発素材イジってる内に忘れたんだろう
寮長シナリオのペルソナシーンは、何故か全部目の色が普通の色だからね
しかし、最初のシーンで、完全に平面のヒロインたちが直立しているシーンが、映像的には綺麗だが、演出的には不気味。
ギャルゲーってオタクにとっての疑似恋愛だから、それを露骨に2Dの存在として描写する例はほかに見た事がない
しかも頭から突然飛び出してきた莉、半分くらいのヒロインは、下半身が埋まってて不気味(笑)
単に覚えたての技術で、好きな映像を作っただけで何ら意図はないかもしれない。
立ち絵って、足元だけ描かない事も多いしね(たまにそのまま表示させるゲームもあるが、あれかなり不気味)。
しかしこのOP、歌が入ってないのが残念だ。
最初が明らかに「前奏」だから、歌が流れると思えば、音楽だけで拍子抜けした。
これ、明らかにアニソン風の音楽として作曲されてる。
Aメロがあって、サビで盛り上がって…という作曲パターン。
つまり本来は歌詞とボーカルを入れる予定だったんじゃないだろうか。でも諸事情で入らなかったと、そんな気がする
▼ストーリー
コンセプト上仕方ないが、他のゲームより圧倒的にヒロインが電波で、主人公が振り回されるシーンが多いので疲れます。
特に序盤は仕事では学級崩壊が続き、休日は映画に行っても寮メンバーが大騒ぎして出るハメになったり…ということが延々続く
しかもヒロインばかりではなく、サブキャラまでDQNか電波しかいないから、主人公が殴られたりもする
良心は寮長とおばあちゃん(ほぼ出番なし)だけ。
真緒が寮長寮長になるのも当然の流れなのに、ヒロインは例によって電波揃いなので、それを誰一人として自覚してない。テーマがテーマで、亜種あれど「全員が」中二病なので人を選ぶが、良作なんだけどね
ほのぼの生活系RPG「マビノギ」
★本作の配信日は2013年01月11日らしいのでVIPのゲームとしては比較的新しいのだが、反響の大きかった僕夏やヤマヤミに比べると極めて扱いが小さく、公式動画も2012年にアップして4年経つが、再生数はたったの1800!コメント0、という非常に反響の少ないものとなっている。
youtube、ニコニコ動画を見てもマトモに実況動画、プレー動画すらない有様だ。再生数も惨憺たるもの
僕夏はアップ期間が長いとはいえ、再生数は220000回を超えているし、もちろん4年目で既に相応の再生数があった。
他にもネット中を検索したが、まず驚いたのは、どの検索エンジンでも検索候補が一切出てこない
どうにもこれは知名度が極めて低いゲームである、という結論に達した。
まあかなり回りくどく書いたけど、要するにい〜びる☆あいっ!は、残念ながらマトモにDLされないマイナーゲーであるということだ
ただで遊べるフリゲにもかかわらず、実績のあるVIPゲーブランド(?)にもかかわらず、実績のあるスタッフが作ったのにもかかわらず、動画だけじゃなく、感想を語っているブログも殆どないので、今後遊んでレビュー感想、プレイ日記を書いていきます
あとはまあ…主流がなんJに代わって、VIP自体が過疎ってるからかもね…
開発スレ見たら、2007年から企画が始まって、リリースまで6年近くもかかっている。僕夏の2倍。
しかし公式サイトも404だし、ハックされたままだったりするし、面白いのに広まらなかったのはこのお粗末なプロデュース、宣伝、管理のせいかなーと思ったり。
今見れる関連ページはこれだけかな?
い〜びる☆あいっ! 開発日誌
ttp://www.evil-eye.x0.com/cgi/diary/diary.cgi
『 い〜びる☆あいっ!』製作 @ ウィキ
ttps://www40.atwiki.jp/viprenraku/
特に乗っ取り状態のままの公式HPなんて初めて見た
2017年06月25日
止マナイ雨ニ病ミナガラ レビュー感想 未完成作品なのでクオリティ、ボリュームのバラつきが酷い
▼止マナイ雨ニ病ミナガラ、攻略しました。
でも完全攻略ではない…
なぜならこのゲームそのものが不完全だから。
まあそれは後々。
▼本作品は僕夏同様、VIP発のゲーム。ヒロイン全員がヤンデレのゲームを作ろうぜ!というコンセプトの元に作られた
僕夏が余りにも面白かったので次なるVIPゲーとしてこれを選びました
今回それをレビューしていきます
▼設定、世界観
前述の通りヒロインが全員ヤンデレで、舞台は過疎化の進む田舎町。緑豊かな、それだけが取り柄の山間の町という設定だが…
実写撮影の背景が妙に都会的で、田舎感は全然なかった。街も栄えててビッグサイトまで出てくるし、街中なんて歌舞伎町(笑)。田舎町の近隣の街に、あれはないでしょ
最初に大袈裟な注意書きも出るが、あやめ編以外大したデキではない。ネタかマジかわからない
▼グラフィック、キャラクターデザイン
同人ゲームとは思えないクオリティの高さと統一感。これには吃驚した。当時発売の商業ゲームと遜色ない完成度。
だがこのゲームの最大の欠点でもあるが、絵が綺麗な分、枚数は非常に少ない。明良なんて制服しか立ち絵がない。サブキャラは絵が全く無い。こんなゲーム今時フリゲでもないよ。
特に一枚絵が殆ど無い。立ち絵は同じポーズばかりだし、イベントシーンも殆ど一枚絵が無い。よって全体的に演出は非常に弱い
重要なシーンやエンディングにすらない。これは明らかにおかしい、もっと分量を考えるべき
▼システム
音声がないのでスキップは非常に速いが、まさかのまさか、一枚絵閲覧、音楽鑑賞などのモードが無い。
今時達成リストすらないゲームなんてこれくらいじゃないか。もっとも一枚絵は本当に少ないので、いらないのか?
セーブ、ロードを一括で出来ず、手間が掛かるのも鬱陶しい
▼音楽
いい曲もあるが、全体的に平凡
▼ストーリー
・朽無みそぎ
メインヒロインなのはいいとしても、とにかく無駄に長い。二転三転というより同じ様な話のループで完全に飽きる、もうグダグダ。
ヤンデレというよりはただの池沼っぽい。みそぎ編だけは一枚絵が結構多いので、もっと他に回せよと思った。20点。
・犬哭キリコ
みそぎを攻略中、すでにキリコに興味が傾いてた。中々面白いシナリオ。
飲酒したり、アダルトなシーンが多く、このゲームで唯一ヒロインとセックスする(それも青姦とホテルで、2度も。まあどっちも事後シーンだけだが)
みそぎ編では、付き合った後も他のヒロインが散々妨害してきたので今回もそうだと思えば、まさかのまさか、キリコ編ではあやめが味方になってくれる(よりにもよって一番闇の深いあやめが)
明らかにパワーバランスが一番強いキリコの扱いがどうなるかと思えば(権力で他のヒロインを排除してはい終わり、じゃかっこつかんし)、キリコ自体が弱体化したのは意外性があった。
ヤンデレというには弱く、せいぜい独占欲の強いツンデレ。みそぎ編で見せた狂気に比べるとシナリオもキャラクターも随分マイルドになっている。一番アレな奴が実は一番マトモだったっていう、よくある奴だった。
木戸零佳はこのシナリオでは命懸けでキリコを守ったのに、みそぎ編じゃあっさりキリコは殺されるしシナリオ間の矛盾を感じた
ストーリーは一応完結するがとても短い、それが残念。やはりこのゲームは分量ミスがかなり目立つ。80点
・雨宮しとね
短っ!!
もうそれしかいえない。短いにもいろいろあるがこれは本当に話にならないほどに短い。
何せしとねがヤンデレを発症する前に終わってしまう。バッドエンドすらない
そう、このゲームの、まさかの未完成打ち切りエンドである。
話には聞いていたが、メッセージウィンドウに現バージョンはここまでと出た時は吃驚したよ。
こんなんじゃとても評価できない、10点。
パッチ無しのボツシナリオもやったが、しとねと明良のキャラや設定が完全に本編と別人だし、しとねが演技とはいえ明良と恋人になってキスまでするのがあり得なくて、全く違う世界観のゲーム。まあだからボツシナリオなんだけど。
ただ、実の兄妹で恋愛関係になった二人のエピローグは気になる。ここだけは本編も同じオチにするんじゃないか
・首舘あやめ
間違いなく本作品で圧倒的に完成度が高い。そしてボリュームのあるシナリオにも関わらず、これもまさかの未完。無駄に長い前半を整理したらちゃんと完結出来たんじゃないか?
これまでのヤンデレに比べると、正統派のメンヘラストーカーもの。
しつこいあやめを鬱陶しいと思いながらも徐々に恋心を自覚し付き合うことになるが、それはあやめによって計算、操作された恋愛だった。明良の「攻略されちまったか」という台詞は、伏線だったのかな?
このシナリオは唯一恐怖感を感じた。底抜けに明るい後輩だったあやめが、その性格のまま狂気を露呈するのが、とても怖い。
なぜかって、みそぎのヤンデレはいかにも作られた「ゲームキャラのヤンデレ」だが、あやめのヤンデレは実際にただの犯罪者で異常者、ストーカーなので「現実に近しい存在」だからだ。
みそぎはいかにもって感じで「ゲーム的に」豹変したが、あやめは本当に「何ら変わらず」狂気を発症する。あ、現実のヤンデレってこうかな、って思う
前半日常パートがギャグ、パロディが多めで、ずっと明るい空気だから非日常への入り方とギャップもインパクトがあった。
主人公が何故かあやめの飼い猫の視点で昔の夢を見たり、ファンタジー要素があるのも特徴。そしてその変わりなのか、ヒロイン視点が存在しない。
計算された恋愛を強制された主人公の選ぶ決断とは?という結論とか、伏線を放置したままいいところで終わってしまうので本当に残念。もう8割は来てるだろうから、早く続きを遊びたい。
・木戸零佳
キリコ編から分岐。キリコ編で出会っていた少女は実は途中から影武者の木戸に摩り替っていた…な、なんだってーっ!?衝撃の事実。これは面白くなりそうだと思っていたら、まさかの例のあの画面…
現バージョンはここまでです
短ッッッッッ!!!!
大部分のテキストがキリコ編の使い回しだし、序盤どころか冒頭しか作られてない。これは入れる必要もなかったんじゃないか?????
▼結果ヒロイン5人中、3人が未完成。残り2人もどうにもバランスが悪いというあり得ないゲームに…
総括すると、何から何まで、このゲームは本当に分量を間違ってる。絵は綺麗だが少ないとか、一つのシナリオにコストを掛け過ぎて他がおざなりで未完成とか、本末転倒の極み
あやめの部屋に入るシーンも、部屋中に主人公の盗撮写真が貼られてるのはベタだから読めたが、まさか普通の背景の使い回しだとはね。こういうのも単純に萎えるよね。手抜きしてることが分かっちゃうし
▼シナリオライターが複数いるせいか、シナリオごとで設定が違うことも気になった。たとえばしとねは主人公に食事を作ることにかなり拘っているのに、あやめ編ではそこが軽視されていたり。まとめ役もいるだろうけど、目が行き届いてない
もっとバランスを考えて作ればいいゲームになり得たのに、空中分解し、体験版と何ら変わらない未完成のまま配信し、それから長期間経っても完全版が出ないことからも、まともにプランニングが出来ていなかったことは明白
そう思うと3年かけて完成させた僕夏って凄いね
優れた点もあり、惜しいゲームでした、70点
完全版出たらやります!
2017年06月24日
僕と君の夏休み プレイ日記6 カオスエンド攻略
▼僕夏にはカオスエンドというオマケエンドがあるとのことで、出してみた。
意外なことに、これを紹介しているサイトも動画も全く無かったので、発売から数年経過しているが、だからこそ、UPしてみる
▼条件は簡単で全エンド達成した状態でノーマルエンドを見れば、確率で分岐するというもの。
だがこれが、何度やっても出ない。
しばらく試して、ふと思い立ちシーンスキップではなく早送りにしたら、なんと一発で発生したよ
だから早送りが条件になってそう
▼で、本当に唐突に、本編とは明らかに雰囲気の違う絵日記が出てきて噴く
阿部さんがこのゲームじゃなくてくそみそテクニックのほうの阿部さんになっている
しかも本家ヤマジュンではなく二次創作であるウホキスのパロディ
だが無音…
いつもの日記シーンの明るい音楽は鳴らない…
そこに妙な不気味さを感じたが
▼次の瞬間、マップが…
ヒェェ〜〜〜!!
闇落ちしたようなグラフィックになっとる!!
しかもキャラクターに会うと、徐々に顔が崩れて画面にノイズがかかり、日記も壊れていくという更にホラー仕様。
正直ちょっと怖かった。
夏を舞台にしたハジけつつも爽やかなギャルゲーの最後のオマケがこれとか、怖すぎる
何よりついさっきまでヒロインたちとキャッキャウフフしてただけに、ギャップが怖い。画像だけ見てもピンと来ないかもしれないけどね
だから是非自分の目で見て欲しい
崩壊していく世界観
そしてヒロインたちは崩れた顔でこっちを見るだけで、台詞も一切無ければ、音楽も無い。実に不気味だ
で、更に怖いのが、タイトル画面に戻るとゲームが強制終了する。これはちょっとビクンとしたね
▼これは間違いなく、本家ぼくなつの有名なホラーバグエンド、恐怖の8/32、終わらない夏休みをパロディしているのだろう(強強制終了などはオリジナルだろうけど)。
ぼくなつのエロゲーとして開発しながらぼくなつが全然関係ないギャルゲーになったが、まさか最後の最後にこんなぼくなつな隠し玉を用意しているとは、本当にこのゲームには恐れ入った
意外なことに、これを紹介しているサイトも動画も全く無かったので、発売から数年経過しているが、だからこそ、UPしてみる
▼条件は簡単で全エンド達成した状態でノーマルエンドを見れば、確率で分岐するというもの。
だがこれが、何度やっても出ない。
しばらく試して、ふと思い立ちシーンスキップではなく早送りにしたら、なんと一発で発生したよ
だから早送りが条件になってそう
▼で、本当に唐突に、本編とは明らかに雰囲気の違う絵日記が出てきて噴く
阿部さんがこのゲームじゃなくてくそみそテクニックのほうの阿部さんになっている
しかも本家ヤマジュンではなく二次創作であるウホキスのパロディ
だが無音…
いつもの日記シーンの明るい音楽は鳴らない…
そこに妙な不気味さを感じたが
▼次の瞬間、マップが…
ヒェェ〜〜〜!!
闇落ちしたようなグラフィックになっとる!!
しかもキャラクターに会うと、徐々に顔が崩れて画面にノイズがかかり、日記も壊れていくという更にホラー仕様。
正直ちょっと怖かった。
夏を舞台にしたハジけつつも爽やかなギャルゲーの最後のオマケがこれとか、怖すぎる
何よりついさっきまでヒロインたちとキャッキャウフフしてただけに、ギャップが怖い。画像だけ見てもピンと来ないかもしれないけどね
だから是非自分の目で見て欲しい
崩壊していく世界観
そしてヒロインたちは崩れた顔でこっちを見るだけで、台詞も一切無ければ、音楽も無い。実に不気味だ
で、更に怖いのが、タイトル画面に戻るとゲームが強制終了する。これはちょっとビクンとしたね
▼これは間違いなく、本家ぼくなつの有名なホラーバグエンド、恐怖の8/32、終わらない夏休みをパロディしているのだろう(強強制終了などはオリジナルだろうけど)。
ぼくなつのエロゲーとして開発しながらぼくなつが全然関係ないギャルゲーになったが、まさか最後の最後にこんなぼくなつな隠し玉を用意しているとは、本当にこのゲームには恐れ入った
2017年06月23日
僕と君の夏休み プレイ日記5と総評 常葉もも編 ただのロリキャラと思いきや…
▼もも編攻略。
トラッドな妹ヒロインのシナリオかと思いきや意外性もあった
18歳と14歳の恋愛は別段おかしくないがももが明らかに年齢より幼い少女なので、主人公も最初は俺はそんな趣味はないと否定しながらもしっかりももを異性として見てたり、徐々に恋愛感情を抱いていく過程が面白い
▼楓の唐突な告白。このシナリオでは冗談として済まされるが、すでに楓を攻略しているとこれが事実だと知っているので、何かしら思うところがあった
▼母にまつわるストーリーというのがあやめと同じで、ゲーム的にいえばちょっと展開も被ってしまってる
せめて事故に遭う展開くらいは変えるべきだった。
唯一違うのがもも編ではこの一家が全員命がけの仕事をしているから、この程度ではそこまで心配しない、という設定が後々ももが溺れた時に出てきたこと。
でもこのシーンとかあやめシナリオだと、滅茶苦茶心配してんじゃん。この矛盾は一体?
▼完全に自分の気持ちに気づいた夏輝。母が討てなかった海の主(?)であるタコを倒したら告白すると約束する
このシーンで別れのシーンの曲が流れるんだけど、なんとなくそんな気がしてたね。流れそうな雰囲気だって。音楽もマッチして、これは凄くいいシーン
▼このあたりでプレイヤーとしても、最初は落書きにしか見えなかったももがもう、完全に可愛く見えてたね。
ギャルゲーマジックなんだろうか。奇しくもプレイヤーが主人公と一緒にヒロインを好きになっていった。最後に後回ししたのは、ももが一番好きじゃなかったからなのに。だからこのシナリオは妙に感情移入した。
▼夏輝ともも、二人でタコを倒すと思いきや、ダメージを与えつつも惜しくも負けてしまい、ももは溺れてしまう。ここで救命措置ができない夏輝に代わって阿部さんがももに人工呼吸したり心臓マッサージをするんだけど、まさかロリヒロインのファーストキスとファーストタッチが阿部さんだとはね
これはかなりショッキングなシーンのはずなのに、なぜかこの後一切言及されないことが謎だった
もっと、あだち充のラフのような展開になるかと思ったのに。まあ相手が阿部さんだと、ノーカンなんだろうか
▼結局タコ倒せなかったけど、どうすんの?と思ってると、夏輝はかなりフライング的に告白とキスをする。
これはまあ予想外ですわ。「約束」をナチュラルに破って、それに言及すらしないとは思わなかった
30日も何のイベントも発生しないまま流れるし、ここらへんちょっとシナリオ改変したんだろうか?
▼このシナリオもあやめ同様、過去の回想が全然ないなと思いきや、
最終日、夏輝は夢でかなり唐突かつ強引に、過去の自分とももを思い出す。
夢て
ももが自分をボクと呼ぶ理由が、かつて夏輝が「舎弟」にし、
ももが妹ではなく弟を演じていたという事実にびっくり。まあ実際には思いっきり兄に恋愛感情抱いてる妹キャラだけど
ボクっ娘がボクっ娘である理由付けをするゲームとは珍しい。このゲームでもパロディしている「うぐぅ」でかつてブレイクした、kanonのあゆだってただの萌え狙いで、設定はなかったはず
こういうところからも、僕夏がただの設定倒れではない、よくできたストーリー型ゲームであることがわかる
▼旅立ちのシーンでももへキスをして、紗耶に追いかけられて終わるEDはとてもきれい。もうこれ、青春映画のワンシーンだわ
もう付き合ってる事は周りも知ってるし別に悪いことはしてないのに、まだ諦めきれて無さそうな紗耶が可愛い。あやめも略奪愛すら考えてるしね
このシナリオでは清理と余り交流が無かったためか、もうこの島では会うこともないという会話なのがちょっと寂しい。
でも、でもね…本題は…
どういうわけか、マジで、ヒロイン集合に見えて
阿部さんやパパまでいるのに
なぜ楓だけいないのか。しかもももの親友だというのに
これはサッパリ意味が分からない
▼ED曲はもも専用で露骨に初音ミクっぽい、これもいい曲
ここで紗耶以来久々にエピローグの写真演出をするが、
なんと最後の最後で夏輝の顔が映って吃驚。ギャルゲー主人公にしてはイケメンじゃないね。トゥハートの藤田浩之に似てる
ももの髪飾りはモナーだったのか!ここで初めて気づいた
立ち絵は使い回しだが、髪型が違うというのがいいね。ここで髪をほどいたももを初めて見る事ができるし、紗耶編もそうだったが、最後にヒロインの成長した姿、または普段と違う姿を見れるというのはかなり印象的
でも、このエピローグは、やはりダイジェストのように簡素だし、意味不明過ぎてイマイチだ。別れのキスがピークだったね
しかもなぜかここでは楓が登場しているし、ホントチグハグ
しかも「お兄ちゃんと2人でアイツを倒す」んじゃなかったのかよ…
何勝手に討伐しようとしてんねん
支離滅裂さが際立って、疑問が先に浮かんで入り込めなかったね
▼さてここでまとめ。
あやめシナリオとテーマが被ってるので、もっと差別化して欲しかったが、85点の良作
僕夏を総評すると、95点のとてもよくできた良作。フリーゲームという範疇では名作といっても過言じゃない
もう完全にVIPナメてた。
これは凄いゲームだよ。
清理編以外はすごくよくて感動もした。
シナリオ
紗耶>>あやめ>楓>もも>>>清理
キャラは紗耶が一番好きで、後は甲乙つけがたい良さがあった
紗耶はシナリオ、キャラどっちもよくて、流石メインヒロインだった
▼もうシナリオは全部クリアしたが、まああとはカオスエンドを見よう。清理編が一つ埋まってないから、これも探したい
クリア後のオマケも見た。紗耶が夏輝と阿部さんの人形で遊んでるのが腐女子っぽくてそこだけは引いた
絵が下手過ぎる絵師(?)はやっぱりオマケ絵でも絵が描けてなかったのが印象的
2017年06月21日
僕と君の夏休み プレイ日記4 常葉あやめ編 トラッドなトラウマ抱えたヒロイン
▼僕と君の夏休み常葉あやめ編クリア。
過去や心にトラウマを抱えたヒロインというのはこのゲームに共通しているが、それが一番顕著なヒロインだった。
▼あやめの職業が猟師というのが非常に斬新。
単に設定倒れじゃなくて銃の雑学が豊富で凄い。ライターがガンマニアなのかな?
これはなかなか為になった。
というか銃の説明に関するセリフ、長過ぎ。序盤のあやめシナリオで一番長い会話シーンだったよ
▼あやめは立ち絵はまだしも、一枚絵がめちゃくちゃへたくそ。もうね、作画崩壊ってレベルじゃない
しかもタッチが立ち絵とかなり違うが、描いたのは同じ人だろうか?
絵を全く描いたことがない人なんだろう。いわゆるネット絵師ですらない人がノリで描いた感じ
ギャルゲー以前にゲームとしても、ギリギリ成立するかしないかのレベルだろう。
あんまりにも酷いから、新しい絵が出そうなシーンになるたび、もっと酷いのが出てこないかってビクビクしちゃったよ。折角シナリオがいいだけにブチ壊しにならないか、ってね
むしろこれだけ汚い立ち絵でも、クリアしてみると一番マシで、一番可愛く見えてきたのだから、本当に不思議なゲームだよ
▼まあそんな具合に、絵が下手すぎなので、このシナリオのほかのヒロインの絵は、完全に別人。髪型まで違う
楓だけいない中、話が勝手に進んでいく…
▼ストーリーはよくある「素直になれない女の子」という路線かと思いきや、序盤の伏線通りあやめが「自分は望んではいけない」と主人公の交際を拒絶するのが、ベタながらに面白かった
あやめが酔っ払うと本音が出るのは、わざとタガを外してるのかな?これについて真相が描かれなかったのが残念だけどね
お互い交流をしながらも惹かれあい、夏輝はあやめに告白するんだけど、一瞬嬉しそうな表情を浮かべながらも、なぜか断られてしまう。
夏輝は意気消沈するが、まあプレイヤーとしては、大抵ここで謎が読めてしまうね。でも主人公が真相を突き止めるまでのミステリになってて面白かったね。
▼シナリオ突入。
シナリオに入った時のデモシーン、なぜかあやめのみ表情カットが変化しないことが残念。
OP冒頭のキャラ紹介でも、ももだけ表情が変化する演出がないが、手抜き?
ラブシーンで突然阿部さん乱入
パパが病院に担ぎ込まれたと言われ、我を失って狼狽するあやめ…
幸運にもケガはなかったのに、なぜか夏輝の言葉も届かないくらいに憔悴する
既にあやめのオチは読めてたんだけど、それでも、これまでのプレーでお姉さんキャラのあやめが突然幼児化したように臆病になって、それはもう、驚いた
これがベタでも面白いシナリオの見本だよね
▼素直になれないあやめだが、ももも姉が夏輝を好きだと知ってるからこそ、普段の仲良し姉妹を脱ぎ捨てて本音でぶつかり合う。っていうか、ほぼ殴り合う
ボクと紗耶ちゃんが可哀想だよ!…って、このシーン、楓と清理が置いてけ堀だな(楓はまたしても…)
そして火サスもびっくりな崖でもみ合う2人。止めようとする夏輝は崖からまっさかさま
ピューーー!!
…おお!凄い!ここで縦スクロールのムービーだ!このゲームは何気にこういう演出が上手い
落ちる最中、必死に枝を掴んで減速する夏輝
枝から光る物を入手。それが指輪。
指輪が入るような細い枝で減速ってありえないだろ、ってツッコみはあえてしない
もう既にね、指輪を入手する時点でありえないミラクルだからね
これがベタにもあやめの落とした指輪なんだけど、この際ご都合主義はスルー
夏輝は枝に掴まって減速したおかげでなんとか助かるが、あやめはショックで更に心を閉ざしてしまう。
▼あやめが昔、弟か妹が欲しいと望んだら母が死んだことや、欲しいと思った夏輝が死にかけて、そのままいなくなったことから、「自分が望むものが失われる」と信じ込んでいて、いまも苦しんでいる事に気付き、それは違うんだよと諭そうとするが、完全に心を閉ざしたあやめに銃口を向けられてしまう
いやあ、割とショッキングなシーン。
これまで夏輝を守る側のヒロインだったあやめが、まさか夏輝を殺そうとするなんてね。誰が予想できただろうか
ヒロインが猟師って設定もここで生きた。ナイフなんて向けられるのは、もう、ゲームじゃベッタベタだけど、猟銃はかなりインパクトがあるもの。びびっちゃうよ俺
ここで夏輝は指輪を手に、あやめの思い込みを粉砕しようと試みるが、一歩早くあやめにトリガーを引かれてしまう。
って、おい、撃つのかよ
まさか本当に撃つとは。
普通震えて撃てないって流れだろうに、おいこいつ、本当に撃ったよ
寸でのところで指輪に気付いたあやめが銃撃を外すんだけど、お前それ、ミラクルで指輪が入手できてなかったら、絶対撃ち殺してたろ
お前は何も悪くない(免許剥奪レベルでは済まない、殺人未遂なのに!?)、俺たちは恋人になってもいいんだ。と抱き合う2人。
しかし夏輝、凄いムッキムキの背筋やな
▼ここでいきなり年月が飛び2人はラブラブ。そのままFIN。エピローグはなし。
え?失恋したほかのヒロインたちとか、殴られたままのももとかはフォローなしっすか???
姉妹の仲直りまではやるべきだろうに…
中々感動的なエンディングだが、ちょっと唐突感があるかなあ。
過去の話が多い割に、主人公は結局記憶が戻らなかったしなー
▼紗耶と楓の人気、評価が高いのって、つまりはヒロイン全員出演のグランドフィナーレだからでしょ。ほぼすべての事件が解決し、ヒロインとの関係を他のヒロインも祝福してくれる…という流れだから後腐れがないんだよ。
でもあやめ編はそこがおざなりなのでちょっと違和感あったな
年上ヒロインお約束の呼び捨てにするシーンも欲しかった。あんなに酷い清理シナリオでさえ、ちゃんとやったのに
▼EDは清理編と同じく初音ミクの曲。
あらら不思議、前回プレーでは酷い曲と思ったのに、今回はちょっと泣けますよ?(涙目)
シナリオのデキでこうも変わるものなんだね
作詞のVIPPERって具体的には誰だろうね。
▼これは描くべきだろ、という消化不良感あれどいいシナリオでした。85点。
前回プレーしていたかたわ少女もそうだけど、このゲームも、音声がなくてもしっかり楽しめるね。それだけ文章が上手いんだろう。臨場感もある。初代久遠の絆も、そういうコンセプトだった
開発者サイトでフルボイス化計画があったが、流石に誰も乗らなかったようだ。
僕と君の夏休み:developers
http://developer.bokunatu.com/
http://developer.bokunatu.com/voice.html
たまにあるよね、フルボイス化したフリーゲームって。
上手くてピッタリな人がいるなら、興味あるなあ、フルボイス。
2017年06月19日
僕と君の夏休み プレイ日記3 八幡清理編 途中まで面白かったのに、まるで打ち切り漫画…
▼僕と君の夏休み清理編攻略。唯一主人公と幼馴染ではないヒロインなので、違うテイストのシナリオを期待してスタート
主人公が悪霊に憑りつかれて、ヒロインがそれを退治しよう、でも勝てない、じゃあ修行しよう、ってな導入部
彦磨を倒すための修行のテキストがAAになっているのが面白い。
流石にここまでは同人ゲームじゃないと出来ない芸当だ。
しかもこのAA、テキスト送りをするとパラパラ漫画のように動く。これ、かなり画期的な演出じゃないだろうか。結構びっくりだ
▼恋愛ゲームだから主人公とヒロインが修行といいながらも仲良くなるんだけど、その過程がとてもいいね。
毎日休みなく修業をしてきた清理。普通の女の子がしてきたことを何も知らない
夏輝は俺の修行に付き合ってくださいという建前で、清理をデートに誘う。清理もすぐに修行と称したデートであると気づくんだけど、ここで拒否せず素直に遊ぶのがとても性格のいい女の子で好感が持てる
(この後の展開で主人公に生き方を指摘されたときも、ヒスを起こさず素直に受け入れるし)
商店街で入った喫茶店で初めてパフェを食べて感激する清理。
今時そんな女の子がいるのかと驚く夏輝…
彼女の特殊な事情を知りながらも強く惹かれていく
うーん、王道だ
▼特殊な家系に生まれた人間だから、弱い自分を隠して必死に生きる清理。
でもそんな本心を夏輝だけは見抜いてて、本当の自分になろう、それが本当の成長になると諭す
そしてこれまで以上に強く惹かれる二人。
しかしこのシナリオ、他のヒロイン全く出てこないな…
▼告白のキスシーンは、バックで花火が打ちあがるのが、もうベタオブベタなんだけどすごくきれいな展開。
「初めて好きになれた男性が主人公でよかった」「多分俺は清理さんよりも前から清理さんが好きだった」の流れは特にきれい。
ループムービーが背景に流れるという、滅多に見ない演出を同人ゲームでやってるのが凄い。
私の知る限りだとこの演出をやったのは北へ。ダイヤモンドダストだけだ(実写背景ゲーム自体が少ないしね)
▼キスシーンの後、シナリオ突入。
おお、遂に入ったー。これから彼女になった清理とのラブラブイチャコラとかがあるんだな。
ここまでプレーして僕夏は、後半にヒロイン視点のシーンが入り、祭りの日に告白して付き合う(保留されるケースもあったが)シナリオが共通だと気づいた。なるほど、お約束って奴ね
▼なん…だと…
いきなりの事後で驚く。このゲームで主人公とヒロインが露骨にセックスした描写があるとは。いまのところ、唯一エロゲーの名残だ。
っていうかキスやセックス中、彦磨はどうしてたんだろうね。なんかこのシナリオ、他のヒロインがほぼ出てこないし、これまでのシナリオと雰囲気が悪い意味で違う部分がある…
▼そんなふうに、ん?と思ううちに、違和感を覚えながらも、かなり唐突な展開のあと、清理と彦磨のバトルスタート
え?いきなり?確かにもう31日が近いけど、展開早すぎる…
結構真面目なシーンの筈が、これスーファミ版キャプテン翼のパロディじゃねえか(笑)
更にスーパーサイヤ人的に覚醒する清理…
夏輝「スーパー清理さんだ!」
えっと…
このシーンマジで必要あった?もうすでにやりすぎで寒いんだが…
折角、清理が初めて夏輝を名前で呼ぶシーンなんだし、もっと感動的に出来たんだけど
そして戦いは引き分けに終わる。
▼更に唐突な展開で旅立ち。高校を休学し、修業の旅に同行すると言い出す夏輝
他のシナリオの感動シーンである友達との別れは、まさかの無し。しかも疎遠になって別れすら無しというあり得ない流れ。
えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇ……
そりゃないよ。清理の台詞にも皆は夏輝のことが好きと2度もあったし、このゲームは夏休みをテーマにした恋愛友情ストーリーじゃないのかよ…
僕夏は、主人公が他のヒロインとくっ付いても三角関係とかドロドロにはならない。
主人公の事が相当好きなのに、フラれたらスッパリ諦めるというのが、ヒロインの株を上げていたし、ヒロイン間にも友情がある爽やかさが夏らしくて良かったのに、これじゃ台無し
ノーマルエンドでは夏輝はそんなに薄情じゃないと言ってたが、むしろおまえらが薄情じゃないかと
夏祭りは皆で過ごしたし、疎遠になるにも早すぎる。
っていうかなにこの唐突に唐突な展開は…シナリオ入ってからまだ10分くらいしか経ってねーよ…
別れのシーンの音楽を清理が泣くシーンで流しても、全然感動しない…
そしてアニメーションもエピローグもなく、夏輝のモノローグで唐突にFIN
これもキレが悪い
▼いやあビックリした…ビックリ…
途中までは本心を出せない女の子とそれを励ます少年、という、ボーイミーツガールのお約束ストーリーが凄く面白くて惹き付けられたんだけど、いくら何でも終盤が酷過ぎる。
もう一夏の思い出とか一夏の恋とか全然関係ねーよ。シナリオ入ってからは安っぽいバトル展開しかないし
ストーリー後半という認識の部分が完全に終盤だった事が驚き。シナリオ入ってから10分で終了。まさかこんなにあっけなく終わるとは思わなった。内容も酷いしね
彦麿にしても散々思わせぶりなことをいっておいて、特に活躍も言及もなく終わり。これも、夏輝のモノローグだけで終わり。まるで打ち切り漫画のよう
友達との別離は100歩譲って、別の道を夏輝が歩むことになった演出にしても、書き方が最低に雑。そもそもヒロインたちはそんな人間じゃないし、清理が楓を放置して去っていくとか、前の攻略が楓編だっただけに本当に有り得ない
これならまだ、楓EDの後に見たノーマルエンドのほうがずっといいEDだわ(というかノーマルEDはかなり綺麗なED)
評価。30点の駄作。前半が90点だけに落差が酷過ぎる…
絶対にもっと面白く出来たから、非常にもったいないシナリオ
シナリオライターは同じ人みたいだが、もう引き出しが尽きてしまったのだろうか
プロと素人の絶対的な違いは、やはり引き出しの量と質。だから同人ゲーム制作者は一発屋が多い
所詮同人ゲームは素人が作ったものなんだなあと思い知ってしまった。本当は格の違いを見せつけてほしかった
2017年06月17日
かたわ少女体験版をプレー 製品版との違いが多くて驚く
かたわ少女をコンプしたので体験版をプレーしたが、余りの違いの多さに驚いた。30時間近いプレーで慣れたので余計にギャップがある。
まずいきなりタイトル音楽が違う。しかも違うだけではなくて、この音楽は製品版には存在しない。サントラにも入ってなかった気がする。
これがまた凄い綺麗な音楽で、かたわ少女は体験版までクオリティが高いのかって感心した
(この時点でかなりの衝撃で、意外にもかたわ少女の体験版と製品版の違いをまとめたサイトがなかったので、ここに記してみる)
そんな、製品版未収録の音楽が非常に多い。琳にいたってはテーマBGMすら違うアレンジがされている。
ついでに、健二も
もしかしたら曲名も違うかもしれない。
これだけ大規模な変化のある体験版と製品版も珍しい
タイトル画面も違う。
体験版ではヒロインとサブキャラの設定画。なかなかかわいい。センターのリリーは今より幼く見えるが、どの設定画とも雰囲気が違う、強いて言うならミーシャがまだ綺麗だった頃の、作中の学園祭のシーンっぽい。男性キャラはイメージそのまま
製品版では攻略していった順番に下からACT画面の絵が並ぶ(でも最終的には同じ絵になるかも)
体験版デモ画面の、とても日本人には見えないバタ臭い久夫には笑った
だが製品版ではゲーム中同様、イケメンに変貌。表情もクールで、片手で傷ついたハート(ロゴ)を持つ
チャプタータイトルも微妙に変更。体験版の「残された時間」ってのは、主人公が死ぬこと前提みたいなニュアンスだから変更したのだろうか?
和訳の演出も製品版のみだ
オプションに製品版にはない機能がある。これは逆に製品版が劣化してしまったのだろうか
クラスメイトに、露骨にどこかで見た人がいる
しかもなんかすごいこっち見てる
自作ではなくキャプチャっぽいが、これはジャパンアニメに熱狂しすぎたスタッフが空気読まずにやったのだろうか?製品版では当然変更。製品版では消えた、まさに幻のクラスメイトである
製品版では知り合った直後から「久夫君」と親し気に呼んでくれる華子が、体験版ではなぜかずっと「中井君」と呼ぶ。距離、あるな…
これは製品版のプレー日記で、華子は「案外距離を詰めてくる」と言うような事を書いたが、製品版のほうが改善後なのだし、こちらのほうが好きだ。スタッフ的にもやはり考えるポイントだったことに納得した
その他にも細かい違いが多かった。体験版の優良な音楽の数々はぜひとも使って欲しかったなあ。
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- 12. Human killing レビュー感想 東出大好き