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2017年05月29日

徒花の館 レビュー感想 ありがち過ぎる乱造ネタを斬新なゲームに昇華させた良作

エンディングや契約者に関する核心的なネタバレあり


仇花の館、小説というかラノベ化されるということもあって攻略しました。






非常にユニークなゲームで、主人公が集められた側ではなく主催者側の殺人鬼というのが新しい。





殺人鬼が主人公のゲームは金田一少年の事件簿 悲しみの復讐鬼以来じゃないだろうか。いや、フリゲでならなんかあるだろうけど、デスゲーム系では相当稀だろう





デスゲームマンガはもう飽き飽きしているが、ゲームとなれば話は別。この題材をゲームにしようという着眼がよかった



いってみればこれは、デスゲームゲーム




ワンプレー30分で、次からは10分かからず攻略できるのもいい(実は雫との対戦などは、一番上の選択肢だけで勝ててしまうから、AとZを適当に押すだけでOK)





トータル1時間くらいで全エンドを見たが、ラノベライターが製作、執筆してるだけあって中々に愉快なギミックがあって面白かった。


特に前のゲームで主人公に殺されたメンバーの死体や血液を使い、主人公を欺いてくるのが面白い。




でも、前の死亡者の血液を使ってリンゴを赤く染める…ってのはありえないギミックでしょ。見れば普通気付くって




キャラごとに特徴のある駆け引きをしかけてくるのも良い(ただしこの部分にバグあり。ロッカーにいる死体を刺してなくても何故か刺したことになっていたり)




紹介文には、ストーリー要素は殆ど無いと書かれてるが、ラノベライターだけあって結構シナリオが面白い




バッドエンドでは主人公が殺されてしまうが、今度は主人公を殺して残された全員で再度デスゲームをやるというブラックなエンディング






このバッドエンド、主人公が存外あっさり殺されてて、セリフの1つもないんだよね。そこが惜しかった。ああいうキャラが殺そうとしてるターゲットに返り討ちに遭うところとか、見たかったけどね







このゲームの前日譚で、実は主人公が相打ちで殺されていて、デスゲーム参加者も主人公も全員死人だった。



主人公が生き返るために悪魔である執事(黒幕)の能力でデスゲームをやっていた、なんてベタなオチのグッドエンドなんかよりずっとバッドのほうがよかった(このあたりも人狼ゲームと同じような話でありがちだが)






実はマトモに見えて(最初に殺されるキャラ以外)全員が何かしらの異常者というのもシニカル


そういえば石のファイル3だけ出現しなかった。石が意中の相手をなぜ好きだったかだけは謎だったな。





面白かったです。オリジナリティを評価して、70点の良作。





一つ欠点をあげるとデスゲームに大金を使う設定に、意味がなかった。

これは一般的なデスゲーム漫画だと人間的な汚さを煽る話に使われるが、特に1000万とか意味が無かった。生き残れば金を持ち帰れると主人公が煽って敵サイドが混乱するとか、もっと面白くできる要素はあった気がする







でも短いゲームだしそんなシーン入れてるとジャンル変わっちゃうし(カイジになるわ)、ダレるので、これでいいかな


インテンスの3DS脱出ゲーのリリース数が激減してる件…

インテンスが3DSでリリースしている脱出ゲームシリーズの本数が(というかゲームのリリース数が)ピークに比べ、激減している



もうあまり売れないのだろうか










脱出ゲームのリリース減少には、スマホが関係しているのだろうか




スマホで多様なアプリが出ているためか、そちらに人が流れているのかも。



3DSでもシンプルシリーズから出てるシリーズも多いので、十分低価格だが、スマホになってしまうと、もう無料で出来るアプリも多い


リリース減少は寂しい








トキノシリーズは16/9/28に8作目である脱出アドベンチャー 第七の予言が出たきり



超科学脱出シリーズは第3弾である超科学脱出 最果てのクロスアイズが出たきりだ




超科学脱出ストーリー〜絶海の豪華客船〜と超科学脱出 ギア・ディテクティブ両方の続編だから、これで完結の可能性もある






ホラーシリーズの呪いの廃校舎、呪いの廃病院も続編はいまだに出ていない




一番ローコストで作れそうなキャラやシナリオ要素がない脱出ゲームも出ていない





特に一番面白かったケンタロウが主人公の密室シリーズ(SIMPLE DLシリーズ Vol.12 THE 脱出ゲーム 〜危険な5つの密室〜、SIMPLE DLシリーズ Vol.14 THE 脱出ゲーム〜裏切りの密室)はもう出ないのだろうか





主人公とヒロイン結婚してるし、展開パターンがもうないのであれで完結なのか





主人公がピンチになって、くるみが悪態つきながらもたすけてくれるところまで妄想した




このシリーズの場合明確に主人公ケンタロウ、ヒロインサクラってのがあるので、
ヒロインを交代するのはちょっとありえないか



スピンオフでケンタロウたちの後輩の大学生とかでやって欲しい














他のシリーズはSFだったりとんでもカギ師だったりと不思議要素があるけど、
ケンタロウシリーズだけはリアルな世界観なので、逆にオリジナリティがある。出して欲しい


完結といえば完結してはいるが、 続けられそうな要素は結構ある







タランチュラも壊滅してないしクルミともまた会うようなフリがあるEDだったので、続編を意識してた可能性もある




私はケンタロウシリーズが一番好きだが、最初は好調だった脱出ゲーも最近ではめっきり売上が落ちてる(正確には売上データは公表してないが、ニンテンドーショップのレビュー件数より推測)ようで、レビュー件数が1/10以下になってる。

リリース数も激減するわけだ






それに準じた分析をすると、ケンタロウシリーズは超科学脱出シリーズやトキノシリーズよりずっと人気があるので、続編出して欲しい







特にシナリオが面白かった


恋愛ゲームでもないのに、女性の恋愛観や結婚観がこれだけリアルに書けてるゲームは稀







マイナーゲーなので検索しても感想が殆どヒットしないが、SIMPLEシリーズを扱ったサイトではシナリオがチープとあるが、それは的外れでしかない







というのも、ちょっとズルイ言い方をするとプレイヤーの恋愛経験の有無で評価が変わるシナリオなので、そのテのオタク系にはウケない、理解出来ないストーリーだからだ。



私はヒロインのさくらにとても共感した




シナリオライターは女かと思いきや意外にも男。多分結婚で苦労したんじゃないかと妄想する


ストーリーと脱出トリック、どちらも恋愛要素があるのも、ウィットに富んでいる

最後のトリックの答えが、CRUSHONYOUなのは、クルミのケンタロウへの告白で、これも切ない。




「ストーリー」だけの恋愛要素が濃いゲームは数あれど、最後は「トリック」も本当に恋愛絡みというのもよく考えられてた




2周目やると随所でケンタロウに好きだとはいえないからメッセージを送ってるのが、またいい



オマケシナリオで眠ってるケンタロウに自分が恋人になった話を話してたり、イタズラしたいといったり




10話でサクラのフリをしたのも、サクラになりたかった(ケンタロウの恋人になりたかった)んだろうし、そのときの心配も自分には向けられてないとか、更に切ない



このシーンのクルミは怪盗キッド並の変装なので、実はクルミのスカートを覗こうとしてたケンタロウがアホすぎるから、流石にクルミも呆れたかもしれない



あそこでもっと2人にしか分からないようなツッコんだ話をしてたら案外変装がバレたかもしれない




謎解きもシナリオも面白いと感じた脱出ゲームは今のところ「ケンタロウシリーズ」だけ




恋愛要素も人間関係も、きちんと描かれていて面白い





ケンタロウ、サクラ、クルミの三角関係ははらはらしたり切なかったり読み応えあった




おふざけでちょっかい出しているように見えて、
実は本気だったというのが、これまた







1つ思いだしたが、そんなクルミがヒロインっぽい、このオマケシナリオはボツになったんだろうか
ゲームをクリアしても出てこなかった
http://www.4gamer.net/games/227/G022749/20131009038/
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ボツだとしたら、それが一番切ない






この隠れた名作のオマケシナリオ情報、知ってる人教えて下さい

2017年05月28日

眠れない夜に レビュー感想 恋人の妹を恋人だと思い込んでいる主人公

ネタバレレビューします




舞台は福岡で、ヒロインと夜の福岡をぶらつくのがプロローグ



しかし、なぜ福岡?


作者名から察するに、製作者が福岡の人間だからというだけが理由っぽいが、地元民のオッサンキャラでさえ方言じゃないし、かなりミスマッチというか、意義を感じない



首都高っぽい道路(実際に福岡にあるんだろうか?)も出るし、普通に東京でいいだろう




クレジットされてないが学校の背景写真も、東京の東大和市立第二小学校だしね。
http://blog.goo.ne.jp/yamato2shou/e/c09552827a4a9fd5a8f086ca0c3613b6
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わざわざ地方を舞台にするからには、最低でも福岡を感じさせる要素が欲しかった。



ヒロインのセリフひとつにしたって、「そう?じゃ、食べようよ」じゃなくて「そげか?んだば、食べるばい!」って言うとかね



じゃあそんなアヘアヘ明太子ゲームを…







んだば、ここからレビュー本題ばい!


















タイトル画面やメニュー画面など、90年代〜2000年代初頭のドラマや、初代PSのシンプルシリーズを思わせるゲームデザイン



溢れ出る初代PSクオリティ
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ヒロインの絵は結構可愛い。素材だが、デフォルトかな




ラブプラスのミノタローの左手描きっぽい。目を細めて見ると、アトリエシリーズの岸田メルっぽくもある
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(凄い内股やな)







それらを踏まえ、まず最初に言っておくと、演出がかなり弱い。





素材だからできない、というのではない。ただ立ち絵を背景に合わせるだけで、演出的な事を何一つやってない。シーンに合わせて画面を揺らすとかブラーをかけるとかね。






ゲームノベルを謳っているが選択肢も分岐もなく、完全に1本道で見るだけのゲーム



にも関わらず全てが実写背景と(現実のスポットが舞台で、背景が実写のフリーゲームは珍しいので、そこは評価するが)立ち絵のみ。


しかもポーズがたったの一種類しかなく、一切変わらない。





アレッ!?キミ、かなり微動だにしないけど、肩こらないの?









背景が変わるだけで全てこの絵の連続なので、ヴィジュアル面が非常に安っぽく、シーンごとに絵を入れるような工夫がほしかった。(立ち絵がフリー素材でも、一枚絵を描いてるゲームもちゃんとあるし)




これだとぶっちゃけゲームにする必要性もない。極度に動きがなくて、最早紙芝居ですらない


テキストにただ絵と音楽を乗せただけなんだよね





眠っている茜が涙を流すシーンとか、普通なら絵を使うところだろう。山場なんだから





でも、画面真っ暗なんだよね。










あだち充の漫画みたいに、停電したのかな?











だがシナリオは短編ながらに完成度が高く、伏線や叙述トリックの使い方が上手い。



茜の正体が同じ顔をした妹だというのは、ゲームセンターで電話を使うシーンあたりで気付いたが、ベタながらにこの設定の昇華が凄い




伏線を2重に張っているのが非常に巧みで、2段オチを使う、余りないタイプのストーリー展開





茜がラジオのチャンネル操作(主人公の愛車も何故か随分古い車種だし、普通ラジオはダイヤルって言わない?)をミスるシーンが、最初は病気のせいということにされるが、2段オチとして、目が悪いため裸眼ではよく見えてない妹だったという結末は、お見事(じゃあなんで他のシーンでは普通に見えてるんだよって矛盾もあるが)






ヒロインが病気で脳死状態になったり、ショッキングな展開もあるが、クリアしてみればハートフルなゲーム。




携帯小説が好きなら結構感動できそうな話で、妹はエピローグでは随分性格が大人しくなっていたが、青年と少女の成長物語としても中々良かった





姉のほうが死亡し(茜は死んではいないが)、顔が同じ妹がヒロインとして登場したり、PS2のメモリアルソングに設定が似てた




妹が将来的な恋人になるのかなあ…でも主人公は恋人を忘れられないのかなあ…




とどちらとも取れるストーリーでゲームは終了するが、茜から託されたし、何より、前半、妹を恋人の茜だと思い込んでいた時間は、完全に恋人同士だったんで、あっさりと違和感なく前者になりそうな気がした




終盤の妹との会話シーン、セリフが最後だけ「茜」になってるのはどう解釈すればいいんだろうか。そこがわからなかった。


むしろあのシーンは、明確に茜と妹が分かれたシーンなのに






作者の九州壇氏は30代なのにこれが5年ぶりのゲーム製作で、しかも5年前が学生だったという…。


特殊な環境下の人っぽいが、次回作にも期待したい







評価:余りにも画面に動きや花がないので、そこは、もうすこし頑張って欲しい


だがシナリオはよく書けており、短編ながらに良作。75点























最後に1つ、ツッコミを。このゲームの紹介文







舞台は、秋の福岡。
なんとなく眠れない夜を過ごしていた俺は、彼女をドライブに誘う。
彼女は苦笑しながらも了承してくれた。

こうして、僕と彼女の一夜の物語が始まった。
願わくばこの先に、彼女の笑顔がありますように。



■このゲームの特徴をリストアップ
コンセプトは「眠れない夜を、貴方とともに」。
たくさんの夜景写真が、物語を彩ります。

やることがあるわけではない。でも、なんとなく眠りたくない。
そんな方にお勧めです









いや、絶対そんな内容のゲームじゃないだろ










2017年05月24日

親愛なる○○へ レビュー感想 伏線と叙述トリックの巧さ

▼親愛なる○○へ、攻略しました。絵も綺麗だし、非常に面白かったです。


ネタバレ注意




ただ、宣伝コピーと実態にかなり落差がある


宣伝にはこうある


*ストーリー*
大学に入学し、一人暮らしをしている主人公の女性、つかさ。
一週間前から、彼女の元に差出人不明の手紙やプレゼントが届くようになる。
”愛する君へ”これはストーカー・・・?
降りかかる恐怖に怯えながら、つかさは自分に何が起こっているのか調べていく。

ストーカーは人間?それともーー。


ゲームポイント
【ジャンル】探索ホラーゲーム




このアオリを読むとさもストーカーの正体が人間か、怪奇現象かを調べるホラーゲームのように書かれてるが、実際には怪奇要素が出るのはたったの1度(しかもただの見間違いというショッボイオチ)、更にホラー要素も殆ど無い


なので実際には、ジャンル推理ADV。広告に偽りアリかなって思った



▼容疑者がたったの3人で、まあストーカー丸出しの男が犯人なんてオチにはしないだろうから、親友二人のどっちかだろーって読ませておいて、実は主人公の第二人格が犯人だなんてしょーもないオチには心底ガッカリした





進めていくと、おや?どうやら何かが違うぞ?と気付き、第二人格と思しきキャラクターはつかさの弟で、つかさを殺したであろう志穂を調査するためにつかさと同じ行動を取っていた、という流れなのはお見事。

逆につかさの弟として出ていたキャラクターは志穂の弟だが、他人なのに、顔がそっくりだから分からなかった(このゲームはキャラの顔が殆ど同じだから、描き分けが出来ないという弱点を見事に伏線に昇華させたわけだ)



ここまで綺麗に伏線と叙述トリックを使ったゲームは久々


グッドエンドよりも、むしろこの弟が謎解きをするバッドエンド1が見もので、バッドエンドなのにグッドエンドより面白かった。


謎解きシーンから犯人逮捕までも長く、とてもバッドエンドとは思えないデキだが、本来はこっちが正規エンディングだったというのだから、納得(グッドエンドだったにしては、冬真が登場しないのが疑問だが)



▼ただ、推理ゲームではあるものの、何故か女子大生の自宅なのに謎解きパズルがあったり、脱出ゲームの流れを使ってるのは不用。ストーリーともミスマッチだし、全く面白くない





何故か女子大生の部屋に謎解きパズルが!とかあり得ない事の連続






▼他にもミステリというにはガッカリした点がある。

親愛なる○○の「○○」、何が入るかと推理していたが、まさか「姉」とか「つかさ」、だとは酷いオチだ。文字数が違う、これは反則だよ



つかさの弟が高三にして姉と同じ顔なのもムリがある。何故妹という設定にしなかったのだろうか?


他にもコンビニバイトはスカート禁止だとか、廃棄品は持ち帰れないとか、ミステリというにはディティールが甘い


その他矛盾点が多くて、荒削り。


それでも結構面白かったので、評価 80点
シナリオは面白いがつまらないパズルが足を引っ張った





ところで主人公のつかさ性格悪過ぎじゃないか


大人しくて真面目ではあってもイイ人ではない。


冬真が犯人じゃないかチェックするため、ネズミのオモチャで脅かすのも相当アレだが、誤解だと分かったなら、お前謝れよ


冬真が本気で怯えてるのに、「ネズミで驚くなら犯人じゃないかな」って…




志穂がつかさに恨みを持つようになった、志穂の彼氏をフった件も、




「はぐれていた西田くんを私のグループに入れてあげた」とナチュラル畜生発言


はぐれていた、入れてあげた、って…




こいつ西田相手にかなり舐めプしてんな





西田の告白を断ったとあるが、実際にはかなり酷いフリ方をして、それで志穂も怒ったんだろう。


つかさがもっとマトモならこの事件自体起こらなかったかも



犯人にして被害者…志穂が哀れ…




尚、つかさの弟が謎解きをするバッドエンド1と違い、バッドエンド2では冬真が志穂の策略通り誤認逮捕され、犯人の志穂が主役のエンディングとなっている。他のエンディングでは死亡する志穂が、唯一生存するのがこのエンディング


ファストプレーでこのエンディングを見たプレイヤーは、志穂が本当に犯人じゃないと思うんじゃないだろうか(エンドタイトルの「悲願」で気付くかもしれないが)



そのくらい良い笑顔










SPIEGEL EI レビュー感想 〜斬新な演出は素晴らしいが、ゲーム的には凡作〜

本作SPIEGEL EIは暗い過去を持つ少女アイが、ワケアリの子の集まる屋敷へやってくるところから始まる、SFファンタジー+メタフィクションADV


特筆すべきは演出法。この、徐々に壊れていく世界とか、鏡の世界とか、もう1人の自分とか、すでに使い古されたありがちな設定において数々の斬新な演出を鏤めたのは凄い。


特にベストエンドの途中でプレイヤーが退場させられてしまう演出で、ゲームが落ちたのは画期的だった


グラフィックデザインも新しいし、音楽もどれも凄く耳に残る(ただしフリー素材な模様)


マザーのように冒頭でプレイヤーの名前を入力し、窓の外のプレイヤーと、それにゲーム的に操作されるアイの関係を描写したのはなかなか上手い。


選択肢が出て、Xキーを押すと”プレイヤー”が選択肢を拒否し、アイに回答をゆだねるというのが面白かった。


このテのプレイヤー≠主人公のメタフィクションゲームはマザーシリーズやDSのコンタクト、サターンのアゼル・パンツァードラグーンRPG、バテンカイトスシリーズなどがあるが、それに次ぐ新しさがあった。素人がこれを思いついたのは素晴らしい



非常に面白い演出と演出だが、残念ながら世界観やADVのデキは平凡。作中でヒントを探しながら謎を解くだけで、正直食傷気味なジャンルで今一面白くなかった


ホラーではないと謳っているが実際にはホラーで、徐々に侵食されていく世界は中々に怖かった。



評価50点 演出は面白いが、ゲームとしては、凡作です












2017年05月22日

END ROLL レビュー感想 〜フリーゲームの枠を飛び越えたゲームだが、EDが残念〜

▼END ROLLを攻略しました。ネタバレ全開です




本作END ROLLはふりーむゲームコンテストをダブル受賞したRPG。



既に一定の評価があるのでハズレということはないだろう、とりあえずやってみるか。





程度に思っていたが、フタを開けてみれば、期待を遥に超えて素晴らしいクオリティのゲームだった。




GBA〜DS初期くらいのグラフィッククオリティだが、仮にその時代に一般ゲームとして発売されていたとしても、名作という評価を受けたであろうことは間違いない。



ただし、極めて人を選ぶことも間違いないが(でも全体的に好評のようだ)






以下、具体的に何が優れているかの箇条書き









▼まず、練られた世界観。世界観自体は、人格が歪んだ殺人鬼の少年が更生プログラムによって、特殊なドラッグを打たれ、夢を見ているという設定。




夢の中の住人は、全て現実世界で主人公が殺した人間達。現実が反映された姿で登場する。主人公そっくりの、「もう1人の自分」がいる。




ここまでもベタだが、主人公が歪んだ原因が両親にある、というのが、更にベタ。





最初は非人間の主人公だったが、住人らの優しさに打たれ、徐々に罪悪感を抱き、人間的になり、良心の呵責に苦しむ事になる…といった筋書きの繰り返し。





一見するとただの厨2病設定っぽいが、





この罪悪感というまともな人間なら誰でも共感する概念が、罪悪値という数値のシステムで、ED分岐に関わるのが面白い発想だった。少なくともゲームで罪悪感という数値・概念が斬新




ロックマンDASHのように悪事を働いたらボディが黒くなって凶悪武器が買えたり、サモンナイトのように仲間を戦闘不能にするとカルマ値が上がるゲームとも、また違った











▼と、世界観自体は、まあハッキリいってありがちといえばありがちだし、誰でも類似した作品を知っていそうではある。だが問題はその中身のクオリティの高さ



1話ごとに1人のエピソードを消化するのだが、少年が劣等感に苛まれたり、両親の汚さに嫌悪したり、非常にバラエティ豊かで飽きさせない展開となっている。




ついさっきまでキャッキャウフフしてたヒロインたちが、

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顔面が潰れたり焼け爛れた姿で唸り声をあげて迫ってくるのは、ベタだがインパクト絶大

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最後のユーミのみ、主人公の父親が殺人をしたという展開なので(恐らくレイプもされている)、主人公は手を下していない。ここで主人公が殺したのは実は父親だったわけだが、この流れも秀逸








▼ユーモラスなグラフィック。主人公の武器がバットだったり、恐らく作者はマザーシリーズやラブデ系に影響を受けているのではないか。モンスターデザインなどもそうだが、SDキャラの顔も似ている。
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キャラクターの顔に横線が入っていたり、非常に独創的で、他の作品では見れないような種族が登場する点も良かった。食べ物が歩いているってのは、アンパンマンやOH!MYコンブのようだ(そういえばこのゲームにも、コンブ出るな)
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▼ウィットに富んだセリフと、引き込むストーリー。前述の世界観につながるが、主人公が現実世界の犯罪、殺人を夢の世界で省みるストーリーが素晴らしい。しかもフリーゲームとは思えない程、町の人々との会話が変わる。よくこれだけ1人で書いたものだと思う。戦闘中の会話もメリハリが効いている







電撃PSのキャラのようなかわいらしいキャラクター。こんな可愛いキャラなのにダークな世界観。親和性とギャップの高さが凄い




巨乳のコーディがお気に入りでEDの相手にも選んだ。
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巨乳、ツインテ、妹キャラ(主人公以外の)なのに19歳というヒロインにしては高年齢なのも、リアルで良かった




女性キャラの場合は恋愛っぽくなる。好きだの嫌いだのとはいわないが、中々に甘酸っぱい展開とが待っている。




男性キャラも選べる。その場合友情やBLっぽくなると思われる





このコーディのストーリーも面白い。ストーリーをより深く知る上でもベストな選択だったと思う(コーディとガーデニアはストーリー上でもヒロインポジションにいるが、主人公が唯一殺ってない、殆ど絡みの無かったユーミでも恋愛っぽくなるんだろうか?)










▼丁度いいゲームバランス。ザコを倒せばボスが楽勝くらいの設定。終盤だけ敵が強いが、遊び易い。人間キャラのボスが大画面で表示されるのは、天外魔境2っぽい迫力のある画




▼シーンにマッチした、ハイクオリティな音楽。どれを取っても、ほとんど非の打ち所が無い。しかも作者の自作だという。




▼ホラーなど、2Dドットとしては最高の演出。演出は映画的であり、ゲーム的でもある。徐々に世界が侵食されていく過程は見事




特にラスダンの、ラスボス直前の演出が素晴らしい。主人公が歩く度、仲間がひとりひとりと謎の死を遂げ、死体が転がっている。調べると「どこかで見覚えがある人形が転がっている」って、もう怖いね。



ラスボスが父親ってのはよくあるが、ラスボスが母親ってのも、かなり珍しい。






▼羅列してしまうとどの部分もクオリティの高さが圧倒的なのだが、ではどこで人を選ぶか?というと、もう完全にエンディングだろう





本作のトゥルーエンドは2つある。トゥルーであってグッドエンド、ハッピーエンドではないのだが、ゲームの目的を達成した(しなかったら中盤でノーマルエンド落ちする)、最後までプレーした、という意味ではグッドになるだろう



そのグッドエンドが、1つ目は主人公の贖罪からヒロイン(任意で選べる)との別れ。そして自殺



2つ目は主人公は優しい夢の世界に逃げたまま、恐らく脳死状態になっている。実際には悲しい夢だし、人体も壊死したかもしれないのでEDの直後に世界は崩壊していそうだ



つまり、どちらも主人公の死亡なのだ




エンド1、これには正直ガッカリもした。前作がハッピーエンドだと聞いていたし今作もそうだと思ったのだが、分類的にはどちらもバッドエンドだ



主人公は罪悪感を感じてこそいるが、本作を少年の成長モノというテーマと思ってプレーしていたので、正直この結末には拍子抜けした。何が問題かというと、主人公のラッセル君、結局、何も達成してないではないか。最後も逃げ出したまま自分や罪の意識に負けて終わっただけ





罪を背負って、苦しんで生きていく話のほうがよりテーマが深く、緊迫感があったんじゃないだろうか



ましてや夢なんとかの人たちは現実世界にいるし、帰れたらまた会う事もあるという布石があったので、余計に拍子抜けした




最後コーディは主人公の意思を尊重し結果的に見捨ててしまうが、キャラ的に見ても強引に引っぱたいて連れ出すほうが物語としては盛り上がった




いくらコンセプト通りの絶望系RPGとはいえ、本当に絶望しか残らなかった(笑)




個人的にはそこは作品性として受け入れたが、ここが評価の分かれ目なのは間違いない




終わり良ければ全て良しという言葉があるが、これは全てでこそないが終わりのせいでダメになってしまった部分は大きいから












▼作品性だけは立ってるが、結果的に得られるメッセージ性やテーマ性、教訓のようなモノは殆ど無かった。そこが悪い意味での「迷作」で、「ただの鬱ゲーで、それ以上でも以下でもない」という落しどころとなってしまった原因。鬱にしても何か感動できる要素があればいいが、それも無いし…



総評90点。それでもやはり凄い一作。





▼余りにも絶賛ばかりでこのままだと作者、関係者のステマかと勘違いされそうなので、他にも一応惜しかった点を書いておく



・崩壊していく世界観は面白いが、なぜか町の崩壊のみ住人が反応しない。ボスの声も主人公にしか聞こえないが、これも主人公にしか見えない設定っぽい。他の町はしっかり反応してるのに、主人公の町だけ何もないというのは演出が薄かった。ここにも住人が不安になっていく絶望要素があればよかった。ポストが変化したとき、結構驚いたもんだけど、誰も反応しないから肩透かしした





・主人公がバットを装備してもイベントで構えてるのがナイフだったり、グラフィックに統一感がない。

・コーディエンドにて、教会のコーディが逃げるほう、それ袋小路だよ!とか、結構ツッコみどころのあるシーンが多い(あれは精神世界だから出入り口はないのかもしれないが)





まとめるとこんなところ。





▼作者はHPとかを見ると神経質なくらいにコダワリ派と見受けられる。それが作品にも如実に表れてる。



例えばコーディのファッションがスカートではなく、わざわざキュロットスカートだと設定してたり(設定画だとキュロットっぽいから、どっちか気になってた)、妙なところにもかなり拘りが強く、なんでもこなせるセンスの塊でした。せがわというのがチームではなく個人PNなら尚更凄い






寄り道要素もあるし、とても2作目とは思えない、非常に練られた力作


新作に期待。





2017年05月17日

かたわ少女 プレイ日記4 羽加道静音シナリオ 〜少し哲学的なラノベ〜


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▼かたわ少女、静音シナリオ攻略。非常に面白かった。



内容的には、舞台が生徒会ということもあり、王道学園青春モノ。殆どのストーリーが学園内で行われ、旅行にも行かない。(だが他のシナリオでは行けなかった七夕祭りにはしっかり行く)


他のシナリオでは悪役の静音が、しっかりヒロインしてる。特に、私利私欲のために動いてるようにしか見えない静音とミーシャが、実は転校で意気消沈していた主人公を励ます為に生徒会に誘っていたとか、こんな展開序盤でやられたら、イッキに2人が好きになる







▼先にプレーした2シナリオとはかなり雰囲気が違い、全体的に軽くて驚いた



ストーリーのパターンが、受身な主人公が行動的なヒロイン2人に振り回される…というラノベ定番の流れなので、ラノベっぽい話




主人公も別人のように軽い性格で、「マジで」の連呼はかなり違和感があった(すぐに慣れるが、凄いギャップだ)









▼障害の扱いもかなり軽い。耳が聴こえない?喋れない?だから?くらいの勢いがある。これはかたわ少女的にどうかと感じた事もあるが、このシナリオで書きたいのは多分、「強い障害者」なんだと思う


静音の障害は本人の人格形成に大きく関わっていそうだが、少しだけ言及があるものの、結論は描かれていない。静音が心底強い人間なので、障害から恋愛に亀裂が入るシーンもグッドルートにはない。


差別的、劣等的な雰囲気も、全くない。静音は通訳がいなくても、全く臆さない。

リリーシナリオでは、主人公は言葉に異様なほど彼女の障害に気を使って、「見える」「見えない」という表現すら躊躇ったが、このシナリオではリリーが自ら障害を自虐的にネタにしてしまう

(こっちのリリーは、なんか性格が悪い…前回プレーがリリーシナリオだったので、かなりのギャップがあった)







▼とはいえそこはかたわ少女。重いテーマもしっかり据えている。主人公、静音、ミーシャ、三角関係で、ミーシャが主人公を好きかと思いきや、実は同性愛者で(これも障害だと見るべき?)静音のことが好きだったという、(たまに見るが)変則的なパターンで先が読めなかった









▼主人公と静音が情熱的なセックスをするシーンもなかなかに読ませる。

静音がセックスでもあの性格のままなのが…初めてでこんな女いないだろ


1度目はまだしも、2回目のセックス、幾らなんでも唐突すぎ。ギャルゲーの逆移植エロゲーのような取ってつけた感避妊をした描写もないし(他のシナリオではある)、生徒会では計画性を重んじる癖に、とても計画的には見えない二人

(そういえば華子だけセックスが1度だけ。最後に付き合うせいか、少ない。今思えば残念)




文章も洒落てて、独特の言い回しや表現がある、そこもさすがかたわ少女。









▼ゲーム的には選択肢がたったの1つなので、攻略要素は全くない。ただその分、グッドエンドルート、バッドエンドルートで、ストーリーが全く違い、もっともボリュームがあるのが静音の特徴。通常プレーも少し他より長い


バッドエンドルートは延々ミーシャを追い回すだけで、淡々としたシナリオでつまらないが(ミーシャとセックスしたことがバレるかもしれないという緊張感とか、もっと他に面白くする方法があるのに。バッドエンドルートはストーリーがループしてるだけ)、リリーや健二の出番が多いので、物語の側面が知れる

…が、当然、知った後にバッドエンドになる。キャラクターの裏側が見れるのがよりにもよってバッドってのが、何ともいえない


グッドルートでも、主人公とヒロインがキャッキャウフフするシーンが少ないので、恋愛要素こそ薄いが、少年少女の人生哲学や仕事哲学の描写が上手く、最後は爽やかな青春ストーリーになり、非常に面白かった。


先にバッドを消化したので、グッドエンドの爽やかさが綺麗すぎたほどだ。だがエピローグがないことには拍子抜けした。わざわざ、未来に続くという終わり方なのだから、再会までを描いて欲しかった







▼静音シナリオはラノベっぽいのに、他シナリオより恋愛要素がかなり薄い

キャラクターの人間性や仕事哲学に関する話のほうが多いくらい。一番恋愛っぽいのは、序盤の付き合うシーンとムービーかもしれない






この、哲学というとオーバーだが、リーダー論や物事に対する考え方の描写がこのシナリオのコアではないか


華子シナリオ、リリーシナリオもそういった側面が強かったが、それもあくまで恋愛絡みだった。


だが静音シナリオには恋愛の匂いは余りしない。一応、好き、愛してるとは言うものの、物語的には主人公と静音は、恋人というよりビジネスパートナーに近い。


主人公の行動の動機も、彼女と一緒にいたいからという甘酸っぱいモノより、有能な彼女の背中を追いかけたいというほうに寄っている






これ、恋愛ゲームではかなり珍しい設定ではないか


覚えてる限り初めてプレーしたタイプだった






よって、設定こそラノベっぽいが、これに関しては重厚で、まるでラノベじゃない。ラノベ的なノリのまま進めたプレイヤーは驚いたのではないか


他のシナリオと違って、中心人物は主人公ではなく、ヒロイン。そんなヒロインの背中を追いかける主人公…という構図のまま、ラストシーンでも、やっぱり中心人物は静音









▼グッドエンドシナリオ90点の良作。爽やかですばらしい。静音が、強さに隠れた弱さを、主人公にだけ見せ、慈善家になる夢を語るシーンに感動

バッドエンドシナリオは60点の凡作。もっと「壊れていく日常と関係」、「落ちていく」緻密な描写が欲しい。静音の弱さの描き方がかなり唐突。グッドエンドシナリオと同じプレータイムなのに









▼残念なのは、父である羽加道治五郎とのエピソードが余りにも中途半端。まあはっきりいって、ただのキチオヤジで終わってしまった。当然娘にも嫌われているが、それが静音から語られる事はほぼない。静音が父親のイズムを実は吸収していたことが終盤で分かるが、本当にその程度の描写しかない


10年会話をしていないという話や、旅行に誘いにくるシーンから、恐らく父親も本音では娘と歩み寄りたくて、苦しんだ末にあのような腐った人格になったと思われるが、まさかそれに一切触れないとは思わなかった。静音の母親も登場しないので、一家の全体像が曖昧だった



ここでもやはり、仲の悪いリリーの父との話も出てこない。仲が悪いのって、絶対こいつのせいだろ



治五郎はどうやってリリー、晃とコミュニケートしてるんだろうか。どんな感情の関係なのか。大嫌いな兄の娘である視覚障害者の姪を差別してないか?リリーは叔父について一言も語らなかったが、あんな人物をどう相手取っているのか。そこを、描いて欲しかった。特にこの3人の会話シーンがあるとよかった



リリーの生徒会エピソードも、え?この程度で?というくらいのモノでガッカリしたので、やはりバッドでおざなりに済ますより、しっかりグッドルートで綺麗に纏めて欲しかった



物事を少しだけ悟って反省した静音なら、本当の意味でリリーと和解出来ただろうしね


主人公が教師を目指すとEDで宣言するのも、相当に唐突。リリーシナリオではリリーに影響を受けて教師を目指すが、静音シナリオではまるでその設定を使い回しただけのようだった





もうちょっと練れば凄い傑作でした。





▼さてここまで遊んで、まだ達成率65%。フリーゲーム、同人ゲーム史上でも間違いなくトップクラスのシナリオボリュームには、驚愕の一言。



次は笑美いきます













2017年05月12日

ミガカミカガミ レビュー感想 〜見た目は萌え、中身はそんな萌えキャラの、ドット絵の首が何度も吹っ飛ぶグロ〜

ミガカミカガミ攻略しました。中々面白いゲームだった。


ホラーとしては吃驚脅かし系とサイコ系がミックスされており、バランスがいい。


だが、中盤からの謎解きの連発にはゲンナリした。しかもクリアまで延々続く。ただのプレータイム稼ぎではないか。


解いても爽快感がないし、脱出のために謎を解くことにストーリー性がないから



大体、富田くんや悪霊がなんでトリックを仕掛けるんだ


意味不明だし。小学生にそんな知恵があるとも思えない。ハッキリいってこれは不用


バイオとかはまだ納得いく理由付けがあるんだけどね。このゲームは無さそうだし


まあ仮にあったとしても、これの何がダメかって、


サイレントヒルシリーズの、あの意味不明な、大量の施錠されたドアから開いてるドアを調べる作業といい、所詮ただの作業だから、単調で続くと恐怖感が薄れるんですよ


もう終盤は怖い顔が出てきても、慣れてくるしああそうだね顔が怖いねぇって感じだった


だがストーリーは今時珍しい、どんでん返しのあるゲームだった。


バッドエンドでは、実は主人公みかが死亡しているという結末だが、グッドエンドでは実際には奈恵が死んでおり(仮死状態)、みかがそれを助けるという王道に帰結するストーリー。バッドのほうが衝撃度は高いが、あくまで正史はグッドエンド


こういう物語ではベタな悪役として登場する神様が実はバリバリの味方で、最初から伏線があることが面白い。クリア後にOPを見ると綺麗に話が繋がっている


前記のグッドエンドのため、奈恵を助けるために、秘密を抱えた主人公が、ドラクエ的な喋らないタイプってのが、上手くゲームギミックに作用している。


もしFFタイプの喋る主人公だったら、必ずセリフに齟齬が出てしまうし、作者も書きにくいだろう


初めて主人公がプレイヤーの手を離れて喋るシーンは驚きがある、ベタだが


グロはまあまあ。だが使い回しのドット絵じゃなくて絵での首チョンパなどが見たかった。


ホラーはよく出来てるが、安易な暗闇からの









ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!










が2度も有った事は、実に安っぽい手。こんなの誰でも読めるし、読めない人は驚くって。これじゃまるでゲームじゃなくて昔のネットにありがちなフラッシュ素材、または精神的ブラクラだ


でも、これは製作者が描いたんだろうか。絵、上手い。


評価。

ストーリー90点。EDは少し感動した。
ゲーム部分50点。無駄な謎解きやネズミや人魂へのキャラチェンジなど、面倒で鬱陶しいだけでサッパリつまらない。続編あるにしても謎解きは要らない。


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