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2018年06月20日

風見鶏は何を想うのか レビュー感想 王道青春劇場

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何もない田舎の民宿へやってきた主人公



何をする訳でもなくうろつき、名物になっている自殺スポットへたどり着く。




これでようやくお前に会える…とかつての恋人との再会を口にする。




だが民宿で出会った、かつての恋人と名前の似た少女、智代と知り合って…









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いやあ、ひと夏のせつない経験を題材にした、青年と少女が成長する、痛みと感動が入り混じった、良質のストーリーでした。



まるで短編青春映画のようだね。



本来なら定番の恋愛要素がなく、甘酸っぱいラブコメ展開がないのも、この題材ならアリだね。







智代が風見鶏に拘る理由に亮介の設定を絡ませて、風見鶏を直すために想い出のペンダントを使ったのが、最高に粋だった。そこからの展開もね。




ヒロインに見送られて新しい一歩を踏み出すラストシーンも感動的だ。







絵もかなり上手いので、もっとスチルが欲しかった。

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(智代、いじめられてる設定だし、小柄だと思えば案外ガタイいいな)










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評価C
65点


雨が上がっただけに、クリア後晴れやかな気持ちになれる良作でした。おすすめです。








閑話:
ところで亮介と智代って何歳でしょうね。智代は中学生とされているが、1年には見えないので、2年生っぽい。つまり14歳。


最初、亮介を「お兄さん」と呼んでるし年上なのは間違いないが、「亮介くん」と呼ぶので、せいぜい二十歳前後だろう




亮介もそれについてさんをつけろよデコ助野郎!と言わないので、くんづけでも違和感がない年齢差なんだろう



終盤では男として意識したのか、「亮介さん」。



とすると、大学生くらいかな…





残念。犯罪の匂いは、期待したほどでもないですね。






Doki Doki Literature Club!(ドキドキ文芸部) レビュー感想 メタゲー最高傑作

守りたい、この笑顔
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あれゲボアアァァッッ!!
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▼というわけで「Doki Doki Literature Club!」(以下「DDLC」)をクリアしました。



数カ月前にブレイクした、所謂ネットで話題系ゲームですね。



もう既に旧作で、多くの長文レビュー、考察、小ネタが寄せられているので、最初からネタバレ全開でいきます。




レビューというより、クリアしてのトーク























▼まずこのテの海外産ギャルゲー(殆どないジャンルだが)をプレイするのは「かたわ少女」以来だったんだけど、ギャルゲーを皮肉ってるだけに、ギャルゲーの皮を被った、アンチギャルゲーのホラーゲームなんだよね、実は







▼最初に13歳以上推奨という微妙な注意文が出てきて笑う。海外だと、13歳が一つのキリとされているんだろうか。日本だと15歳だからね

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ゲームだから警告文を入れる必要性があるんだろうけど、最初からsteamじゃなければ、多分要らなかったんじゃないかな。それが実に惜しい。



数年前「がっこうぐらし!」という、どう見ても萌えだが実際にはサバイバルゾンビものという、面白い伏線、フェイクを入れた作品が流行ったけど、あれくらい徹底してフェイクを入れた方が、ホラーと判明した瞬間のインパクトがあった




最初にホラーと分かるテキストが出ちゃうから、もう全てのプレイヤーが身構えるからね








▼オチとしてはありがちなくらいに使い古されたメタフィクションで、ゲームの中に存在するヒロインが、ゲームプログラムや、ゲームの世界にいる主人公ではなく、現実世界に存在するプレイヤーに干渉していた…というオチなんだけど、このジャンルでは最高峰のギミックだった

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(モニカだけなぜか名前が横文字なのだが、やはりモニターが元ネタなんだろうか。作中でも、ネーミングが駄洒落だという会話があるし)









海外ではこのテのゲームが少ないからヒットしただけとか、ニトロプラス系のパクリとか、「君と彼女と彼女の恋。」のパクリと言われるように(意外なことに海外でもそれで随分批判されたらしい)ありふれた設定ではあるけど、そんなことよりも、ここまでゲームギミックに富んだメタフィクションゲームが、未だ嘗て無かったことを評価するね。


勿論、ホラーとしてもしっかり怖い








▼最後にキャラクターデータファイルを削除しモニカを倒したり(?)、ファイルをいじる事によってゲーム内で反応があったり、非常に面白い仕掛けが多い








▼小ネタも大量にあり、ゲームを立ち上げたら警告文があwせdrftgyふじこになってたのは、ホラーなのに爆笑しちゃった


多分、英語版だと意味不明な文字列なんだろう。それをふじこで表現した翻訳者のセンスに脱帽だ(でもふじこネタは古すぎて、どれだけのプレイヤーに伝わったか…)。










▼ゲームのメタフィクションといえば、MOTHER2とかが有名だけど、システムにまで割り込んでくるといえば、メタルギアシリーズだろう



プレステ版はメモリーカードにときメモが入ってると、ときメモが好きなようだななんて言われたりね。
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当時、友達の前でプレイして大恥かかされた中学生が、何人いたことやら


あの時代、ギャルゲーは爆発的にヒットしていたとはいえ、まだまだやってて恥ずかしいという風潮だったからね。友達に隠してる人、多かっただろうな









他にもコナミや小島監督のゲームデータがあると特殊な台詞が出たり、

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(何と小島監督本人の音声まで出る)







音響が重要な場面でモノラルテレビでプレイしていると、「ぬっ、ひょっとしてスネーク、君はモノラルなのか?」なんてツッコまれたりね。今見ても凄い画期的な演出だ



GBAの「ZERO ONE SP」では、解除コードがカートリッジに書かれてるギミックがあったが、メタルギアのパクリというか、パロディだろうな





でも本作のメタネタは、PCゲームというアドバンテージをフル活用し、メタルギアを超えてしまった










▼ギャルゲーへの皮肉、当てつけも徹底してて面白かった


1周目のギャルゲーパートでは、もうありえないくらい主人公がモテモテのハーレム状態

出会う女子出会う女子、全員、なぜか最初から主人公が大好き。もう、媚びっ媚び。



萌えシチュエーションもギャルゲーとしてはベタだが、現実にはこんなのねーよ(笑)という展開なのが、後々読み返しても、実にシニカルだ。




だってそれが、現実にはありえないギャルゲー(アニメ、ラノベも)だからね

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そして2周目から強烈なグロホラーでそれをひっくり返す…このギャップが見事だね。

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でもユリがヤンデレというか最早ただのキチ〇イなだけで、他のヒロインは暴走もせず、案外マトモだったかな



ナツキに至っては世界の異変に気付いてたり、三次元側の台詞まであるし、被害者というポジション


もっと全員が発狂して、崩壊していく日常感があってもよかった




そして皮肉といいながらもグッドエンドでは、プレイヤーとキャラクターが良い関係になる、清涼感のある結末だった(でも作者のコメントが唐突に出てくるのは不要だっただろう)。


ゲームの中にも、プレイヤーとのつながりがちゃんとあったってことね









▼マイナスファクターを挙げると、これといって意味のない要素があることかな。


たとえば思わせぶりなヘルプ


モニカに閉じ込められるシーンで、使えば何かあると思えば、普通にブラウザが立ち上がるだけなんだよね。これには拍子抜けした。




今更逃がさないわよと言われて何もできない…なんて演出があるといい感じに怖かったでしょ。





















評価A+
80点


凄い良作でした、今後ゲームファンの間で語り草になるでしょう。


「DDLC」を超えるメタゲーギミックは、現時点では想像もつかないくらいです(何せ現代ゲームに密接な、配信ネタまであり、配信系ソフトを使うと怖い仕掛けがある)。



絵も日本向けで上手いし(立ち絵は癖があるが、スチルは可愛い)、ギャルゲー、ホラゲーまで洋ゲーに負けたら、本当に市場が食われ兼ねない、国産ゲーの立場がなくなるかも…と危惧するくらいのデキでしたね。



















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