2018年06月09日
夜底奇劇・星空物語 ファーストインプレッション 世にも珍しい、舞台演劇風RPG
上沼恵美子とペアルックの主人公、詩織
▼現在プレイ中につきファストインプレッションです。
中世のような和風のような、不思議なファンタジー世界が舞台
キミと革命を起こすRPG(テイルズのキャッチコピーみたいだな)
▼明治大正のようなテイストで、異世界転生ストーリーが展開される(今日までプレイしてたレイ逆に続き、また異世界転生モノ…。しかも主人公が2人)。
ORETUEEE!!!もなければ、またオレ何かやっちゃいました?もない。無双も全くない。
異世界に転生した少女と少年が、完璧にただの一般人というのは、かなり珍しい設定。戦うにあたって有効な要素が何一つない
剣道も空手もやっていないどころか文化系の、本当にただの一般人(ただし主人公は、ジャンプ漫画の如く、血統天才タイプかも。軽く殴っても加藤が怯んでたし)
異世界の世界観が、現実とほぼ同じ文明レベルなのも珍しい。普通にインフラが整備され、ラジオもある。町には電柱まで建っている。
このゲームは背景を調べると結構細かい部分まで台詞が出るのが面白いのだが、電柱も調べたかったな。
▼舞台的な演出が随所にされるが、ロード画面で単純にLOADINGという文字列だけではなく、スポットライト調整中と表示されたり、演出も細かい。
革命がテーマらしいが、序盤のテーマは大好きなおじいちゃんを殺された孫娘の、復讐劇かな。祖父と孫娘という組み合わせも珍しい
▼特筆すべきポイントは3つあり、1つめは、RPGとしての親切設計ですね。
難易度は5段階。「安全」「簡単」「普通」「困難」「狂気」があり戦闘中以外ならいつでも変更可能で、カジュアルゲーマーからヘヴィーゲーマーまで対応可能。
セーブ画面に次やることが表示されるので、迷わない。
作中でキャラクターがシステムの説明をしてくれたり、非常に親切。
しかも戦闘で負けても即リトライできる。
▼2つめは、かなりの物量がありそうな作画枚数。
恐らくだけどこれ、人物だけではなく敵クリーチャーまで全て自作なんですよ。
ここまで拘って自作されたRPGは久しぶり。イラスト担当は相当数描いたのでは。やっぱり自作ゲームというからには描いてるほうが好感が持てるし、評価も出来ますね
ただ、戦闘キャラのカットインなど、別の人が描いてて違和感があるので(キャラも突然アニメ絵になって違和感ある(笑))、担当者はこのキャラを描くのは誰誰というふうに、完全に分業したほうがよかったかと。
▼3つめは、なんといっても、敵は倒す物ではなく殺す物という、常に生死をかけたシビアな世界観と、ストーリーの面白さ、そしてストーリーの圧倒的スピード感(序盤のネタバレあり)
主人公はストーカーに悩む女子高生
友人である先輩後輩にそれを相談する
だがストーカーは相談相手でもある仲のいい後輩だった(ここで驚きと失望)
彼の裏切りにより拉致される
異世界に連れ去られ、謎の男に殺されそうになる(ここの幕引きで緊張感)
視点が先輩に移り、異世界まで主人公を助けに行く
そこでも殺されそうになる
出会った謎の人物の助けを借り、なんとか逃げ出す
レジスタンスと主人公を助けに行く
主人公を殺そうとしていた敵幹部が、絵に描いたようなクソ畜生(プレイヤーの怒りを煽る)
なんとか退け、主人公救出(達成感を得る)
安心も束の間、異世界からはもう2度と帰れないと知らされる(絶望感)
だが僅かな希望を見つけ、旅が始まる…
ここまで、なんとたったの30分です。
RPGの序盤は説明などが多くグダグダしがちなので、チュートリアルを含め、ここまでスピード感のある展開は凄い
世の中にある殆どのRPGは、最初の30分はお使いだけじゃないでしょうか。
最悪、ムービーだけで終わるなんて酷いゲームまであります
しかも( )に書いたように数分置きにプレイヤー心理を揺さぶってくる演出を入れてくるので、序盤でプレイヤーをノせるのが非常に上手いです
かくいう私もあの糞畜生はなんとしてもこの手で倒さないといけないという気にされたので、このゲームを続けます
裏切りおった後輩の加藤とのケリもつけたいですね。何か真意があるのか、本当に裏切っただけなのか
こいつ、見た目と言いキャラクター性といい、「かぐや様は告らせたい」の石上みたいなタイプと思えば、まさかやらかすとは
どっちかというと部長のほうがそれっぽい見た目なのにね
こんなん「あっ…(察し)」ってなってまうやろ
でも、多分詩織の想い人やねんで…
人を見かけで判断してはいけない(戒め)
▼まさかクリアまでこのペースってことはないでしょうけど、序盤のツカミがここまで上手なのも珍しい
そんな流れで、ここまで遊んだ限りかなり面白いです
▼惜しいのはゲームバランスかな。普通でもちょっと難しい。1,2発で戦闘不能になっちゃう。簡単と安全の間だと丁度よかった。
攻撃もやたら外れる。シーラが火炎瓶を投げつけて属性について説明するシーンがあるんだけど、攻撃が外れちゃった(笑)もんだから説明が意味不明だった
攻撃が当たってないのに、当たった時の物であろう説明が延々続くんだよね。あれには参った
▼絵も結構好きですね。
この画風、何かに非常によく似ているんだけど、なんだろう。多分、昔好きだった漫画とかだと思うんだが…
相原コージかな。でも相原コージは別段好きでもないし、似てないか…
うーん、なんだろう。コミックビーム系の……思い出せない。
思い出したら書きます。
大逆転裁判でシリーズ復帰した旧作ファンが、レイトン教授VS逆転裁判をクリアした感想
いやあレイ逆、やっとクリアしました。
なんだか達成感よりも、肩の荷が下りた気分が大きい。
逆転裁判6をクリアした日からプレイしてたんだけど、忙しくて2カ月以上もかかってしまった。2以降のシリーズでも、一番短いくらいのゲームなのにね。
20時間と短いゲームだが(大逆転裁判2や逆転裁判6が長すぎるだけで、20時間でも十分長いが)シナリオが10話構成で普通の2倍ということで、むしろ大変長く感じた。
特に最後の裁判は展開が二転三転して長く大きな話に思えた
発売から約6年経過している旧作ということで、ネタバレレビュー感想。
・オリジナリティ
ナゾトキ&裁判というのが画期的
パズル的謎解きと、テキストADVによる謎解きの融合とか面白い。
世界観もまるで違うゲームなので、尚更ね
中世の魔女裁判で、裁判員裁判ってのも面白い。
大逆転裁判は、これが元ネタだったんだね
ただし弁護で負けると死刑という6に比べると、依頼人が目の前で焼き殺されるにしても、まだインパクトが軽かった。
マホーネに私を弁護すると白い目で見られると言われるけど、クラインじゃあ死刑なんだよって思っちゃったね
・BGM
これがとにかく素晴らしかった。
初代のアレンジは5でもやっていたが、スケール感がまるで違う。
やはりオーケストラ風は壮大。
・グラフィック
最初こそ違和感があったが、慣れると非常にスムーズにモーションしているし、綺麗なグラフィックで驚く。
背景も美麗で、揺れる炎はまるで本物のよう
ヒロインのマホーネは逆転裁判のキャラとは違う感じだが(キャラデザはいつものスタッフだが)女性キャラも可愛い
魔女じゃありません〜〜というと、懐かしのどきどき魔女神判!を思い出すね
MOTHER2風のドット絵も可愛いし、結果、後発の逆転裁判5よりもグラが綺麗という、逆転現象が
・アニメムービー
クオリティが非常に高い。シリーズ初の試みらしいが、うざいだけだった5とはえらい違いだ
・命名
シナリオもネーミングも、巧舟が久々に冴えてる。序盤に事故る男の名前がジョバンニ・ジコールとか、最高だね。
しかもちゃんと英国人っぽい名前になってるのも上手いね。
・声優
レイトンとルークが大泉洋と堀北真希なのだが、上手い上手い。
そもそも初代レイトンで英国紳士役に大泉を抜擢した人間が有能すぎる。一体どういう意図だったのだろう。
大泉は英国紳士の役などやったことすらないコミカル俳優だし、まず結びつかないのだが…
マヨイの桐谷美玲も可愛い声でマッチしてる。でもマヨイの声にしては幼過ぎる気がする。
微妙なのはナルホドの成宮寛貴だね。「待った!」「ちょっと!」はカッコイイんだけど、肝心の異議あり!がノイズっぽくって、最初何を叫んでるのか分からなかった(笑)
台詞も上手いシーンはあるが、棒読みが目立つ
リテイクすべきだが、若手人気イケメン俳優を拘束するだけのギャラが無かったのかも…
他のプロ声優は言うまでもなく上手い。違和感あるのは、オリーブかな。もっと洋画の吹き替えっぽい気取った声と思えば、幼過ぎる
そしてなぜか巧舟がボロゾーキンという端役の声をやっているが、初代主人公の声優が、こんな端役をやる例はかなり稀じゃないか。キャラも声質も全然違う
こんな例は、メモリーズオフ1の内野一しか知らない(初代主人公の声優だが、人気絶頂だった緑川光に交代し、降板。その後モブの声優に…)
・ストーリー
▼最初はレイトン主体のストーリーで、やっと逆転パートになったと思えば余りにも単調な法廷で(1−1より簡単なくらい)ノれなかったが、徐々に面白くなってくる
他のシリーズと違い全てのシナリオが1本で繋がっている連作なので、どんどんクライマックスに近づくシナリオ構成はとてもよかった
▼逆転裁判の世界観で、こういう異世界への冒険感を味わえるとは思わなかった。ワクワク感が凄い
最近流行りの転生モノっぽいノリで、主人公が中世にはまだ存在しない「ロジック」で法廷で戦うが、異世界転生モノっぽいオレツエー、無双感がないのはいいね。寧ろ指紋鑑定すら出来なくて、ご都合主義どころか、いつも以上の逆境
しかも相手検事のジーケンが有能で、ただちに「ロジック」を模倣して対抗してくるしね
ジーケンとラスボスのクローネも、卑怯な手を使わない正々堂々とした騎士道検事で、シリーズ屈指のマトモなライバル検事だった。バンジークスといい勝負だね
▼ストーリーは徐々に盛り上がりを見せるが、世界観の謎である、この世界が、実は異世界でも過去でもなんでもなくて、現代の隔離された空間ってオチにはびっくりだね
特殊な企業や国家により隔離された実験施設(現代)というと、クレイモアだ
進撃の巨人がこのオチを使ったとき、クレイモアのパクリだなんて叩かれていたが、レイ逆も同じオチでもある
でもちゃんと世界観やストーリーを構築しているし、レイ逆に関してはパクリでもないんじゃないかと
レイトンは年代を設定してなかった筈だが、逆転裁判と同じ近未来(現代)だったんだねぇ
▼そして更に凄いのが、実は魔女も魔法も存在しなかった、全て暗示と現代の機械による裏工作だったというオチ
荒唐無稽などんでん返しで、有り得ないことのオンパレードだが、推理物のロジックとして見ると、これまでの疑問が矛盾なくつながる、かなりスマートなオチなんですよ
たとえば黄金像にされた教授の腕が飛び散ったけど、そのあと人間に戻った教授が無傷なのはおかしいとずっと疑問だった。
ご都合主義に思えたまま話は進む
だがその答えが、そもそも黄金像になんてされてなかった、ただの入れ替えトリックだったなんてね…
単純すぎて笑っちゃうくらい。
このように、あまりにも強引に行ったところが多いので、シリーズの中では論理矛盾は少ないほうじゃないかな。
計算するとマホーネの年齢が16か18か分からなかったり、言葉の綾なのか矛盾なのか分からない部分もあるけどね
しかしマホーネ、16だとすら思わなかったな。13、14だとばかり。
身長小さいのに胸だけは大きいから18のが自然だが、下手すりゃマヨイより年上だとは…
▼最終的にテーマを友情と親子愛にしたのは綺麗な話で感動的だったね。
まあいくら感動的に演出したところで、クローネが、ふざけて街1つ焼き払った事実は変わらないけどね
エンディングの、マホーネとの最後の別れはやけにあっさりだったかな。逆転裁判1のマヨイくらい、感動的でもいいでしょ。仮にもヒロインだし
▼ラストシーンでの、まさかのミツルギの再登場には驚いた。
しかもなぜかジーケンに比べると、完全な悪役顔
このあたりを見ても、レイ逆の時系列は、逆転裁判2から逆転裁判3の間かな
▼後日談DLコンテンツも、マターリとプレイしていきます。
1話だけ遊んだが、メタネタがくどくて蛇足感あるな。ナルホドの性癖発言も。
評価A+
85点
いやあ最高に面白かった。
なんだかんだで、これで逆転裁判も全部やっちゃいましたね。やっぱり面白いね。
1=大2>3>検2=レイ逆>検1>6>大1>2>5>4くらいの感じかな
このゲームは売り上げも悪くて、外伝という位置づけだからスルーしたファンも多いようなんだけど、それはとんでもない見当違いだね。
ライターも巧舟だし、内容はしっかり本編だね
といっても、本編に影響を与えないので、キッズアニメの映画版ポジションだけどね。
マホーネやクローネ、ジーケンの再登場も恐らくないだろう。そんなところも内容も、映画版っぽい
レベル5主体の開発でこのタイトルなので逆転裁判はオマケくらいに思ってたから、逆転裁判寄りの内容には歓喜した
むしろ終盤はずっと逆転裁判なんで、レイトンのファンこそ不満だったんじゃないか
あとは、タイトルが逆転裁判vsレイトン教授だと、略称が逆レになるのを避けたんじゃないか
まあ久々に、まだパパではない若いナルホドと、少女マヨイと再会出来てよかった
それが一番の収穫かも
しかしアレですね。
このゲーム、どういう層がやってるんだ?って考えてたけど、スクショを画像検索したら計らずもGoogle教授が教えてくれました
こんなん笑うわ
でもそれにしてはエロ画像が少なすぎる、どうなってんの!!