唯一無二、フリゲならではの作品に仕上がった。色々と衝撃的な内容。極めてシリアスな内容となっており、女の子と楽しく会話をするような明るいゲームではありません。という文言
更には、NTR、胸糞、泥沼、ヤンデレ、裏切りという、わくわくする言葉が躍っている
「リバゲ」がそれらのネタで面白かったので、かなりの期待を込めてプレイ
まず前2作と世界観が同じといっても、テイストが違います
デスゲームではないので、「リバゲ」の欠点(というよりデスゲームもの全般の欠点)だった「説明文の多さ」と、それによる中弛みは全て解消
序盤からすらすらと読める文章と場面展開で、非常にスムーズな展開
「特別」であることに憧れる主人公白鳥悠人が、片思いしている「普通」に憧れを持つミステリアスなヒロイン鴇田愛歌と、ひょんなことから恋人の振りをするようになった…
ヒロインには勿論謎があり、プレイヤーの興味を惹く
まともに会話すらしなかったふたりだが、一緒にお茶をするような仲へと、進展
だがとある事件が起き、楽しくも普通だった日常は崩壊する
まあこのヒロイン…がね…というか女性キャラが…
大きなくりくりきらきらの目が特徴的なんだけど、可愛いのなんの
「リバゲ」はバランスが悪かったり、背景と浮いたところがあったが、かなり上手くなってる。立ち絵は目パチもする
異性の悪友の黒江も、髪型が微妙だけど、これまた可愛い
主人公に好意がありそうだ
そしてキングと呼ばれるイケメンで有能な親友キャラが登場…
……
………
あれっ?
このパターン知ってるぞ!!
この時点で私は、あっ…(察し)となった
周回前提のゲームで、1周目で衝撃的な幕切れをし、2周目から追加シーンによってその真相に近づく…というシステム
マルチエンド全3話で、難易度は少し高かった
色々選択肢を試しながらプレイしたが、トゥルーエンドを見るまでに、多く存在するエンディングをほぼコンプしてしまった
なのでエンディングが多くて面倒くさそうだなあ、という考えの人がいたら、全くの杞憂だ。普通のプレイで、自然とエンディングを回収できる
本作のストーリーはとても感動的で、少年少女が大人になっていく、青春成長ストーリー
「リバゲ」は女の子が多いにも関わらず恋愛要素はほぼなかったが、本作は列記とした恋愛ものである
デスゲームのように小難しい設定もないので、是非ともおすすめしたい一作だ
ではネタバレ感想(前作のネタバレも含む)
3話から愛歌視点になり、本当に鳥籠に閉じ込められ、攻略キャラが使用人に変わるが、愛歌の好感度が低いとバッドエンド落ちするのは、よく出来てるよね
悠人への気持ちが「あの少年」…程度しかないから、何の希望も見出さない、というね…
別のゲームでありながら「リバゲ」の伏線回収を行ったことも、ポイントだ
被害者となったヒロインのドールが登場した場面では、ここで繋げるか…と思わず唸った
まさかこんな姿の彼女と、また対面することになるとは…
やっと殺された理由を、知ることができたね
回収まで2年…
フリゲ史上でも、かなり(リアルタイムが)壮大な伏線回収ではないかな
はるかの再登場も、懐かしい気持ちになった。
すっかり憑き物が落ちたみたいな顔してるけど…
はるかさん、あなたが智紀さんにしたこと、忘れていませんよ(威圧)
普通を乗り越えて特別になるふたり…
屋上のシーンは、本作でもっとも感動的なシーンだ
(ゲームでは瞳がゆれる演出がある)
一気に時間が流れ、結婚まで進展したのも、幸せを表現するのに、ベタだがよかったんじゃないでしょうか
妹の将来を描く必要もあったしね
大人愛歌が少女愛歌に語り掛ける場面を、姉妹の言葉にあわせたのも、実に綺麗な演出だ(でもラストシーンのふたりの表情は、笑顔を描いたほうが、絶対良かったと思う)
…というわけで、本作のストーリーを読了、エンディングコンプリート…
いやあ…染みますねえ…久しぶりにフリゲで感動しましたよ
…でも何かを忘れているような…
唯一無二、フリゲならではの作品に仕上がった。色々と衝撃的な内容。極めてシリアスな内容となっており、女の子と楽しく会話をするような明るいゲームではありません。
NTR、胸糞、泥沼、ヤンデレ、裏切り
ああ…完全に忘れてた…
どうやらクリア後追加のルート分岐が、これに該当する模様
えええぇ…つまり、敢えて、このハッピーエンド後に、どきついバッドエンドを見せるってのか…?
プレイヤーは何もわかっちゃいなかったよ…
作者の人間の底すら無い、悪意を……!!
評価A+
80点
下半期一番の、凄い力作でした。シナリオにも、ダレるような無駄が全くないです。
鬱ゲールートまで、完全攻略します(1話ラストで愛歌がああなってた理由も、謎のままだし)
そういえば「リバゲ」がフリーゲームの世界ということは、それと同じく、本作もフリーゲーム中の話ってことなのかしらん…
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