最近は奇を衒ったホラーゲームが増えているので、逆に珍しいのでは?というくらいオールドスタイル
意味深な事が記載されたメモから謎を解き、不気味なクリーチャーから逃げ、洋館で過去に何があったのか…を解き明かし、姉を助ける…
最後も「ダイ・ハード」もどきの中、ボスに追われて脱出する…
全てが古典的だ
かといって古臭さはなく、随所に挿入されるホラーシーンには、何度も驚かされた
墓場で食人鬼をスルーし一安心……だが窓の向こうに斧鬼…
地下で、食人鬼がガラスを割ろうとしている…
この2つは特に怖い
グラフィックの完成度は高く、ズームアップ&アウトを多用した演出は、臨場感がある
グロテスクなドット絵は、「マッドファーザー」以来の出来ではないか
そして何より、クリーチャーの斧鬼がなかなか怖い
元ネタは「青鬼」だろうけど、デザインは全く違い、このような昔ながらの奇怪なクリーチャーデザインも評価すべきポイントだね。原画もとても上手
攻略難易度が低いのもよかった。ホラーゲームには無駄に難しい謎解きがついて回るが、本作は、かなり簡単
ホラーゲームの謎解きって、試行錯誤してるうちに、作業的になって冷めちゃう(怖くなくなる)んですよ
右往左往してる間のクリーチャー出現もワンパターンになるので、「はいはい、ここでまた同じ敵が出るね」って余計に冷めちゃう
その点、本作は丁度いいバランスでした
ホラーゲームはあくまでホラーがメインじゃないとね
シナリオもシンプルで、余り考えたり、ネタバレになる要素はないので、自然と頭に入ってきた
斧鬼の正体も王道だし、達成感の後の恐怖心を煽る演出も、また王道だ
マイナスファクターは、バグの多さ…
現時点のバージョンだとエラーが多く、逃げてる際にもバグってしまった
メニュー画面にもバグが残ってるが、こうなってしまうともうシャットダウンするしかなさそうだ
評価B
70点
王道という言葉の通り、プレイすれば、「そうそう、こういうのでいいんだよ」と必ず納得します。
今時稀有なくらいストレートなホラーで、とても面白かった。
最終セーブポイントで50分と、一切の無駄がないのも良かった。
「血怨」も開発中止になってしまったし、今年は去年に比べホラーが減っているので、私としては、今年最初の良作ホラーでしたね。
もしかしたら、平成最後の良作ホラーゲームかも…
【閑話】
原画の斧鬼、流石にデカすぎじゃないか
あそこまでデカイと、常に壁を壊して移動しないといけないから、洋館が倒壊しそうだ(笑)
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