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2018年12月09日

消えたあの時の叫び レビュー感想 この憎しみは、復讐でしか癒せない

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帰り道、殺人鬼に拉致された主人公は、硫酸を飲まされ咽を焼かれ、声を出せなくなる


地下監獄の行く先々で知恵と勇気を振り絞り、殺人鬼から逃れる


か弱い女の子が、強靭な殺人鬼相手に…









まあ先に結論から述べると、作者の最高傑作でしょう





でも、ぶっちゃけホラーゲームとしては然程怖くない



プレイヤーを怖がらせる演出が少なく、そもそも明らかにガチなホラーゲームとしては作っていないので、実質パズルアクションだね。


様々なギミックを駆使し、頭を使い、殺人鬼から逃れることがゲーム性



そしてストーリー、演出、謎解きの爽快感、伏線回収までのカタルシスが、すばらしかった



エンディングでタイトルが出るシーンでは、久々にゲームでため息をついてしまったほどだ






先に述べた通り、主人公は行く先々で謎のメッセージを残していく殺人鬼から逃れることになる。
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「妊娠できなくしてやる」や「食え」など、意味不明で不気味なメッセージが多い






逃げアクション&パズルとしての難易度はかなり高いんじゃないだろうか


20回くらいのゲームオーバーは当たり前だと思う



だが、ゲームでこんなにトライアンドエラーしたのは久々だったので、実に楽しめた。


ゲームというのは、本来そういうものだしね


ガソリンステージだけは無駄に右往左往させられたので、もっと簡単でいいと思うが。







ネタバレ






















井戸を上がって(主人公、凄い身体能力(笑))辿り着いたのは、これまでの異常空間と違い、至って綺麗な民家


食卓もあり、生活感すら感じさせる
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だが扉から脱出しようとすると、案の定パスワードロックがかかっている




娘を殺した日と不穏なヒントを残しながら…








この時点で多くのプレイヤーがあっ…(察し)となるだろうが…





本作は主人公が、殺人鬼の娘を殺したいじめっこというお話。



つまり殺人鬼の目的は復讐である









かなりエグい描写があり、主人公側が悪で殺人鬼が正義だとすら思った。結局は私刑の話だからね


作者のゲームにはハッピーエンドがないというテキストが出てくるが、このゲームは、殺人鬼にとってはハッピーエンドじゃないだろうか




テイルズオブファンタジアとかもそうだが、悪人だと思ってたキャラが実は…というどんでん返しは、インパクトあるよね






ここに至るまでの伏線回収がすばらしく、バックで車の音がする音楽プレイヤーのトリックは、ヘッドフォンを推奨するこのシリーズならではの謎解きだった
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殺人鬼が達筆だったり、台詞がなくても知性を感じさせる描写があったことも、見事な伏線。





落とし穴に叩き落される主人公。泣き叫ぶも、助けは来ない


セーブもロードもできない、タイトルに戻ってやり直すことさえできない




いつから自分が逃げられたと錯覚していた?とかブリーチのキャラみたいに正体を明かし、追い詰め、そして娘がそうされたように、主人公を殺す父親。







家に入りスタッフロール…




この瞬間のカタルシスは、最高潮
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クリア後に変化しているタイトル画面での、主人公の死亡も、ぞっとする
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まさに、消えたあの時の叫び…










庇護欲を掻き立てるような萌えキャラなので、ド畜生だとは思わないよね。



殺人鬼ことムキムキマッチョパパも実に誠実な男であった。



人を見た目で判断してはいけない(戒め)





オチとしては過去にも例があるが、本当細部までよく出来た一作だ。




演出的には、ジエンドの前に井戸の底で骸骨になった主人公を映すと、尚インパクトがあって良かったと思う

どうやらもうひとつEDがあるようなので、もう少しプレイしたい






評価A+
80点


2018年下半期はホラーゲームが豊作すぎやしないか?と何度か書いてきましたが、また出てしまいましたね…





とんでもない良作が…

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この記事へのコメント
その「変なネタ」が書かれたブログがどこの事か知りませんが、
それ多分ネタがメインで、レビューはおまけですよ。
Posted by 管理人 at 2019年04月02日 12:58
変なネタも挟むがこの人の言うことはいつも絶対的に正しいからなあ
一番信頼できるレビューサイトだわ
Posted by ソフ at 2019年04月02日 10:35
過去に、一瞬たりとも過去になるほどのフリゲレビューブログが無いんですがそれは…。
Posted by 管理人 at 2019年03月04日 12:06
全てのフリゲレビューブログを一瞬で過去にした男
Posted by 伊尾 at 2019年03月04日 11:09
私は主人公であってもクズが斃される話が好きなので、通常エンドは非常に高いカタルシスを覚え、気に入ってます。主人公であっても、プレイヤーの分身ではないので、デッドエンドだとも思いませんでした。

地獄エンドは本質的には同じではないか?と苦労の割に変化がなかった気が…。あそこで父と刺し違えてたら、結局復讐は主人公と同類である、同じ末路を辿る…というようなメッセージ性が生まれる余地があったんですが…。

主人公にも家族がいる筈なので、今度は主人公の父がゆみの父を殺す、結局復讐劇の連鎖だ…なんてオチでも面白かったかも。
Posted by 管理人 at 2019年03月02日 17:37
あ、作品感想も。 高難易度でのEndも作中人物にとっては悪くないとも思います。 心情的に共感してしまうとは言え、胸にぽっかりと空いた大穴を抱えたまま独り寿命まで生きるのは辛すぎるでしょうし、片や応報とは言えされるがまま殺されるのは(必死に進めてきたプレイヤー的にも)合わないですし
あ、qはダブルミーニングですゆえ(ギリギリ)
Posted by るマン at 2019年03月02日 14:57
「俺はフリゲレビューサイト願ったから、君も願う良いよ」


フリゲレビューサイトは確かに少ない。しかも全部小粒なのでは。
Posted by 管理人 at 2019年03月02日 12:47
q!(elona並感)
Posted by フリゲレビュサイトが少なくて困るマン at 2019年03月02日 11:58
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