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2020年08月26日

Sea glass(シーグラス) レビュー感想 ocean roars

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うわっ……なんだこのゲーム……








超クールでめちゃオサレやん……










…とのっけから実写・CGを使ったシーブルーとグレーのツートンカラーグラフィック。



ループムービー…。



そして英語音声に引きつけられたが、
「BRADLEY(ブラッドリー)」同様、洋画的で鮮烈だった









デザインセンス・ディティールが今回もすばらしい。


素材でありながら、使い方が上手だ。

世界観を創るのが巧い。お陰で没頭できた








「Sea glass(シーグラス)」には、ゲームにありがちな「START」や「LOAD」といった項目が存在しない




「はじめから」や「つづきから」なんて野暮なものも、当然無い






プレイヤーが選択すべきは「時間」であり、そこからゲームが始まる





他のアイコンも、「再生」や「REC」という、ディティールの細かさだ(「REC」はネタバレなので伏せるつもりでいたが、DLサイトで普通に公開されていたので、私も書いてしまう)











ストーリーは今回も、2周目で真相が判明する





クリア後に1周目をプレイすると伏線の細かさに驚かされるが、それ以上に、人間の弱さや脆さを描いた、短いながらにプレイヤーを魅了する要素が盛り込まれた一作だ


このようなものは、現代ネット社会の闇でもある








テキスト、台詞回しも洒落ている。


月並みな表現だが、やはり「洋画のようだ」という言葉が最も似合うゲームだ




クリア後には、ショートムービーを見たかのような気分に浸れる












評価B+
70点



作者の旧作とどこかで繋がっているが(今作はその精神的続編と思われるが)、決定的なリンクではないので、プレイしていなくてもストーリーの理解には問題ありません







2周目のあるシーンで、心底こりゃすごいと感心した演出・伏線がありました。




そうか、だから〇〇が無かったのか、と……




私が一体何に驚愕したのか…








プレイして、次はあなたが驚く番です






















【フリーゲーム小話】




創りたいものを創れるフリゲとはいえ、ジャンルには流行り廃りがある…





「フリゲ自体が廃れただろ」とか言うの禁止な!





…と以前書きましたが、最近流行ってるというか、多いなーというジャンルが…






「創作系」「メタ系」「Vtuber系」の3つです








まず創作系。これは文字通り、創作をテーマにしたフリーゲームを指します。





ずばりそのまま「フリーゲーム制作を題材にしたフリーゲーム」が多いですね




「僕らのノベルゲーム」なんて実にストレートなタイトルで、内容もそのままです






「ナオンちぇんじ」「人間らしく」「死ぬよりもつらいこと」のように、メインテーマじゃなくとも、登場人物がフリーゲームを作っている設定も増えました。









時代なのか、動画サイトを題材にしたゲームも、数多く出ています。



「電映の子」は傑作だね










「創作系」の多くは自己主張要素の高いメッセージ系ゲームなので、フリーゲームとの親和性が極めて高いのでしょう



もともとフリーゲーム自体、創りたいものを創る、主張したいことをゲームで主張する、という側面がありますから










次にメタ系…





これは何故増えたのか?







分かりません。
(;´∀`)








「ドキドキ文芸部」からはもう随分経ってますし、自然発生でしょうか




「キミガシネ」以降「キミガシネ系フリゲ」が増えたのと同じで、何かきっかけになった作品がありそうですが…










「生真面目な後輩ちゃんのゲーム」「くらっしゅ実験室」……先日レビューした「ヤンデレ=さつじんしゃ?」もメタ系ですが、どれも手堅く面白いです












Vtuber系…




「お前のスパチャで世界を救え」(アップデート後、レビュー予定)は架空のVtuberが題材ですが、細かいグラフィックの作り込みや再現度の高さが素晴らしく、単にVtuberというだけではなく1歩先の「スパチャ」にまで切り込んでおり、更にはミステリADVとしても、なかなかの良作でした。


オチは「現実でこんな事件あったな…」という、気持ち悪いくらいの意外性もありました。





実在のVtuberを題材にしたゲームも多く、このジャンルは原作の再現度が高い事が特徴です




Vtuberリスナーの研究熱心さが、伝わってきますね














……




これらの多くは、作者が流行りに便乗した結果ではないと見ています。制作には時間が必要ですし、偶発的にその「流れ」が生まれたのでしょう






作者の個性や流行により、さまざまな世界を見せてくれる、フリーゲーム…




次は何が流行るのでしょうか?






楽しみですね


この記事へのコメント
ファッ!?マジっすか!?全くの偶然です。

しかし当てずっぽうではなく、フリゲ製作者の黄金パターン(?)の一例がそれである、という根拠から出た言葉でした。

最近だと「S教会と禁断の部屋-立入禁止-」の作者がまさにこの流れです。デビュー作と2作目に大きなギャップがありました。

フリゲ製作者の多くが趣味でフリーゲームを作っているように、私のレビューブログも趣味のようなものですので(勿論責任感はありますよ)、是非今後も、気楽に読んでください。
Posted by 管理人 at 2020年08月31日 21:35
お返事ありがとうございます。
そして「BRADLEY」と「Sea glass」の比較まで…ありがとうございます。

実はフェス用におととい突発的に作り始め、2日間で完成させた作品があり、
それが立ち絵有りのラブコメでして……。
ちょうど今デバッグが終わってリリースする所です(笑)

管理人様のおっしゃる「ギャップ」にちょうどあたるなと
思ったのですが、ご指摘を受けて作ったのではなく
本当に偶然だったので驚いて返信しちゃいました(^^)

レビュー、何度も読み返させていただきます。
Posted by 柘榴雨 at 2020年08月31日 00:32
( ˘ω˘ )ザクローさん……



( ˘ω˘ )………



m9(`・ω・´)お久しぶりです!!




「シーグラス」の制作お疲れ様でした。「ブラッドリー」は一般的には日常と遠いテーマでしたが、「シーグラス」は多かれ少なかれ、誰しもが抱える悩みがテーマなので刺激は「ブラッドリー」、共感性は「シーグラス」だと思ってます。

柘榴雨プレゼンツゲームの事は「ショートフィルムゲーム」と呼んでます。このような「立ち絵」が無いゲームは(「ブラッドリー」のタイトル画面くらいかな)、絵(画)そのものが無い事が多々ありますが、そこに実写ムービーやCGを挟んでいる作風は余り見たことがありません。

3本作るとフリーゲームクリエイターとしての世界観と作風が確立され、ユーザーの頭に「この人はこういう作風なんだな」と記憶されるので、ここから大きくギャップのある良作を作ると「この人、こんなものまで作れるのか!」とどちらの作風の評価も引き上げる事ができます。

これからも、ひっそりと楽しませてもらいますね。
Posted by 管理人 at 2020年08月30日 20:41
お久しぶりです。作者の柘榴雨です。
この度は「Sea glass」をプレイ頂きありがとうございました…!

ご感想がとても嬉しくて何度も読み返していたのですが、一体何と言葉をお返しすべきか分からずご返信が遅くなりました。
リリースしたその日の昼にレビューを書いて下さったという早さに驚き…誠にありがとうございます…。

レビューに記載いただいたように本作は位置づけとしては「BRADLEY」の次の2作目として気合を入れて作ったものでした。
今年のフェスには3作品エントリー予定なのですが、最も力を入れたのは「Sea glass」です。
(毎回全力で作ると気力が持たないので、息抜きで掌編も制作しています笑)


そもそも自作のジャンルが分からないのですが、流行りジャンルでもありませんし
、変わった作風なので、こうしてお楽しみ頂けたことが伝わる感想や、高い評価を頂ける事がとても嬉しいです。

こんなにお楽しみ頂ける方がいるなら、この作品を作って良かったと思いました。
繰り返しになりますが、ありがとうございました。
Posted by 柘榴雨 at 2020年08月30日 19:45
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