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2018年02月24日

江戸のお白洲

山本博文

時代劇や時代小説に出てくる白洲の実態。
全体的な傾向やシステムより個別の史料から見た事件を羅列する感じ。

江戸時代は幕府と藩でそれぞれに罪人を裁いていた関係上、藩によっては藩の一存で罪が決まったり、また主従関係が明確だった時代のため、上に対して逆らうことは大罪とされたようで、それは庶民にも及んでいたようで、弟子が師匠に逆らうなどはより大罪となった。

中にはいじめを苦にした武士の大規模な殺傷事件が書かれており、ある若い武士が出世する→結果目立ち周りがねたんでいじめまくる→しばらくして若い武士がいじめの加害者を殺傷した挙句切腹→騒動の時に逃げ出した周囲の当番のものや責任者が処罰を受けるという話もあったそうだ。

また江戸時代なので遊女も多く、裏で遊女を取引していたものがあり、その者に妻を売った者がおり、ところが支払い関係でトラブルに、結局妻はしばらくして放免だったものの男両名は斬られた、どうも遊女を裏で取引していたものが罪にされて、それに売った側も喧嘩両成敗的に一緒に斬られたのではないかと著者は推測している。

基本岡っ引きは逮捕権はないものの、たまーに緊急時に逮捕する事例はあったらしい、がその時の岡っ引きは重症だったらしく手当もかねて報奨金が出たらしいなど。

またちょくちょく話題になるおかげ参りの時に多発した人さらい、日向の飫肥藩が裏で糸を引いた大規模なものだったらしい。しかし主題である白洲からは離れていたようで罪状云々はあまり書かれてなかった。

その他計25件の江戸の犯罪データが書かれてます。大体往復の電車で読み切れるというかむしろ微妙に早く読んでしまい最後のほう手持無沙汰になるくらいの量なので気楽。

2018年02月22日

世界の三猿 

飯田道夫 人文書院

三猿の話。

実は世界中にある三猿、その起源はどこにあるのかを訪ねて世界中を訪れお土産の三猿を買っていく、一般家庭を訪れて家にある三猿たちがどうなっているかを探っていくというもの。
もともとは日本以外の三猿、アフリカにも三猿があることを知った著者が興味を持って世界中を回ったという流れです。

日本の三猿はかなり古く、庚申信仰とかかわってるとか、ケニアにはマサイ族の家には結構三猿が置いてあるとか、アシャンティ文明の段階で三猿の原型があったっぽいとか、インドや中国系の三猿が各地に散らばっているとか、インドではガンジーが三猿好きで、そのためガンジーの教え=三猿になっているとかいろいろと世界の三猿事情を各地の三猿ユーザーを紹介しつつ書いていき、すでに原型的なものはエジプトにありトト神(ヒヒのような顔)の信仰とかかわりあがったのではという感じで落ち着いています。

私がこの本を手に取った理由も著者が三猿に興味を持った理由と同じで、ケニアの三猿を知ったからなんですよね。

パンの文化史 

舟田詠子 講談社

パンの文化史だそうで。

ヨーロッパの膨らんだ丸パン、乾燥地帯の平たいパン、そしてコメで大体ユーラシアは成り立っているようで、ヨーロッパは燃料が多いため燃料効率が悪い反面一気に作れる丸パンとドーム状のパン焼き窯、乾燥地帯は燃料効率がいい薄いパンで、クルド人などは中華鍋状の調理器でパンを焼く、最小限の道具で移動生活ができるようにしているらしい、パン焼き窯は円筒型(タンドール窯もこれ)稲作地帯はパンを作る場合コメの延長である蒸しパンという発想がある。

この本自体はヨーロッパのパンを対象にしており、ヨーロッパはあまり食べ物がないため、結果パンだけでもおいしくしようと膨らんだパンになったそうだ。
前近代は各家庭にパンの味があったが、近年はオーブンレンジの普及で昔のような家ごとに規格化されてないパン焼き窯に合わせた家庭の味からレシピ通りに焼けば作れるパンへと変貌したようだ。

パンはライ麦燕麦系の黒パンと小麦系の白パンがあり、貴族は白、農民は黒だったそうだが、近年は完全に白の丸パンが主体になりつつあり、中東すらヨーロッパ系のパンが売られ始めている。
パンは全体から熱を当てないと固固になったり生焼けになったりで激マズであり、焚火と棒で焼いたパンは非常にまずいらしい、南北戦争時代南軍パンのまずさは風と共に去りぬで言及されてるとか。ちなみにその棒パンをおいしく焼く技術が発展していった結果がバウムクーヘン。
そして全体から熱を当てるシステムは結構大変らしく、上と下から火を当ててパンを焼いたりしたようだ、そして楽なのが蒸しパン。

覚えたことはヨーロッパ系と中東インド系のパンの差は、燃料コストの差がそのまま影響しているという話。

南国群狼伝

柴田錬三郎 

所謂時代小説だが、江戸初期を題材にした内容。作者が作者なので文章力は高いので要所要所は楽しめたが、短い話のわりに主役が多く、話の方向性はよくわからなかった。

世界漫遊家が歩いた明治ニッポン

中野明 筑摩書房

グローブトロッターという世界漫遊家が誕生した当時の世界、不思議の国日本へ向かう者たちも多かった。ただし値段は日本だと事実上の生涯年収レベルの費用が掛かったため、富豪クラスでないと日本へ来ることは叶わなかったようである。
明治初期には護衛が必要だった日本の旅は、数年後には護衛すら不要になっていたり、また鉄道がとおるようになって徐々に移動がしやすくなっていったり、箱根は当時はぎりぎり入れないエリアだったり(外国人は小田原までしか行けなかったため許可が必要)中にはバックパッカーみたいな人物もおり、値切り交渉を行う人物もいたそうである。
あの有名なイザベラ・バラードは実はあんまり生活能力がなくガイドが優秀だっただけらしかったりとまあいろいろ。

壬申の乱の謎 関裕二

関雄二

この本の内容をすごいざっくり要約すると

・中臣鎌足=百済王子の豊璋という説を取る
・大化の改新(入鹿暗殺)は律令制からの対立ではなく、百済から離れつつあった当時の日本に百済救援を行うために起こった、日本の豪族は多くがもう衰退する百済から離れており、親百済派と親新羅派で割れていた
・その後白村江での敗北から結局中大兄皇子は立場的に不利になり、結果蘇我氏と強調体制を取って政権運営を行った
・しかし結局壬申の乱では蘇我氏が大友王子を裏切る形で大海人王子へと寝返ってしまいあっけなく終わった

という感じの内容

2018年02月12日

賊将 著:池波正太郎

池波正太郎 新潮社

短編集。表題賊将は西南戦争に参加した桐野利秋が題材。ただ一番分量が多いのは足利義明が主人公の応仁の乱。内容的にかなり安定している。

ニコライ遭難 著:吉村昭

吉村昭 新潮社

ロシア皇太子ニコライが暗殺されかけた大津事件を題材にした小説。
かなり細かいところまで書かれており、関係者の末路も逐一記録されているし、細かい関係者たちの動きや国内の世論の動きなども詳細に描かれている。なかなかの読み応え。

唐宋の変革と官僚制 礪波護

礪波護 中央公論社

唐代に南北朝系の貴族層が在地貴族から官僚貴族になり、その後五代にその層が壊滅し、科挙官僚が増えてくる。またその間、特に安史の乱の時に臨時の職である使職が多数乱発された(通常のものは「官職」)、使は初期の官職が貴族的であったため、中央集権体制確立のために使職が作られ、その反面節度使が自立化して地方分権状態になり、特に節度使に対する武力鎮圧をすべきか否かで官僚たちに党争が起きていた。
そしてそれらを支えたのは辟召制というもので、藩陳も官僚もそれで新興地主層を吸収して勢力を蓄えた模様。その後は藩鎮勢力も州勅使たちが言うことを聞かななり瓦解、宋の誕生で完全な中央集権が誕生した。

内容的にかなり専門的なもので、をそもそも私は唐宋時代の予備知識が乏しく、果たしてこの解釈出会ってるのか自信はない。

米沢藩の経営学 著:童門冬二

童門冬二 PHP研究所

明治に沖縄へ赴任した上杉茂憲は、悲惨な沖縄の現状を目の当たりにして、直江兼続と上杉鷹山という2人の米沢藩の改革者の行った改革のことを思いつつ、沖縄の改善案を政府に提出するも受理されずに沖縄を去るという内容。小説と読み物の中間的な作品であり、作者も実験タイトル的な発言をしている。
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