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2024年03月03日

百姓の江戸時代

田中圭一 筑摩書房

内容的には要するに進歩主義史観というか唯物史観的な戦後のマルクス主義的江戸時代像からの脱却をテーマにしたものであり、要するに江戸時代を封建時代として領主に支配される農奴としての農民(百姓)史観から脱却といった路線。

江戸時代の百姓の多くがすでに農民ではなく非農民であり、無石の百姓の多くが事実上商人や職人的な生業をしており、また幕府等の政策は大きな意味がないものが多く、多くが農村側がコントロールしていた、特に幕府や大名は農村の名主を農村側から選ばせ、その代わり農村で維持費を出させていたため、上が維持費をハラなわ無い良かった反面名主達は基本農村代表者の立場を取る傾向が強かったとか。

村落の生産体制も室町時代には大家族が主流だったのが、江戸時代には多くが家族単位にシフトしており、所謂核家族クラスの5人くらいの家族で回っている家が多かったそうな。

2023年12月01日

関所で読み解く日本史

河合敦 河出書房

日本の関所の歴史である。とはいえ6割江戸時代のものである、これは史料の残存状況から仕方ないのだろう。著者曰く日本ではまだ体系的な関所研究は行われておらず、単体の関所単位の研究が専らのようだ。確かに私も本格的な関所の話を聞いた記憶がない。

古代の不破の関や勿来の関と白河の関から始まり、鎌倉時代、室町時代、戦国時代、江戸時代と続く。古代の関所は官営だったが、鎌倉初期には住民が管理している、戦国時代になると信長を待つまでもなく各地の大名が関所廃止に動く、江戸初期には割りと関所が本格的に運営されていたがしばらくすると段々と形骸化して関所破りが増えていくようになるそうだ。また人が大量に移動するおかげ参りになるともう関所が全く機能していなかったとか。

2023年11月30日

新聞消滅大国アメリカ 

鈴木伸元 幻冬舎

アメリカでは新聞が消滅しつつあるそうだ。その実態を赤裸々に綴った本である。

アメリカは国土が広く故に日本と違い所謂全国紙が少なく、大量の地方紙が存在する状態だったが、その地方紙が部数の減少でリストラや廃刊が相次ぐ状態になっているそうだ。特に地方紙の崩壊は地方ニュースを取材する記者の消滅になり、特に選挙系の報道が崩壊しているとかなんとか。

日本の新聞は部数が多く、数百万部発行している全国紙があるのに対してアメリカは部数の少ない新聞が大量にあること、日本は新聞の収益の多くが読者の購読料なのに対して、米国は殆どが広告料というのは初めて知った。

またここではタイパのワードは使われていなかったが、やはり米国ニュースもタイパ重視の風潮があり、ニュースサイトをサラッと流すスタイルが主流になっているそうな。新聞社のWebシフトも進んでいるが、それはそれとして問題だらけとか。



かなり面白いというか、日米の新聞事情の違いが垣間見れて面白い、新聞衰退はどこの国でも一緒かと思いきや、一部の国ではむしろ所得が上昇した結果新聞を読める層が増えて部数が増えている状態で、むしろ増加傾向にあるとか、全く知らなかった情報が結構入っている。簡単だし興味深い内容だから一読していいと思う。

2023年11月28日

ウクライナ現代史 独立後30年とロシアの侵攻

アレクサンドラ・グージョン 河出書房

去年から一気に知名度が上がった国家、ウクライナ、ロシアの侵攻にあたって一気にニュースに多数のワードが入ってくるようになった。

そのウクライナとはなにかというのがこの本の主題である。概ね簡素なウクライナの、特にロシアとの違いを強調した歴史、国名、ウクライナの象徴であるコサック、長らく周辺諸国の支配下似合ったがゆえに「ウクライナは存在していたか」という命題、ウクライナにおけるスターリンによる飢饉は虐殺か、ウクライナでロシア語が話される理由、繰り返される革命と未だに改善されない汚職問題、ドンバス問題とは、クリミアにおけるロシア人、ウクライナをみるヨーロッパの眼、ウクライナにおける諸問題を並べて解説している。



2023年08月17日

『古事記』に隠された「壬申の乱」の真相

関裕二 PHP研究所

前に同じ著者の別の本を呼んだが、内容は近い。中臣鎌足を百済の豊璋と同一人物として、中大兄皇子と組んで百済援軍のために乙巳の変を起こしたというもの。で日本書紀ではその立場から書かれているため百済寄りの記述が多い。壬申の乱は逆にその天智天皇と天武天皇の対立が背景にあり、その中で古事記が日本書紀とは別の視点で書かれたという内容。他にも有名な聖徳太子非実在説に対する言及もあり。

概ね簡単な本なので、サラッと読んで見るのが楽。

2023年08月01日

ロシア・チェチェン戦争の628日 ウクライナ侵攻の原点に迫る

林克明 清談社

第一次チェチェン紛争についてのドキュメンタリー。著者が当時チェチェンにいた人物ということもあり、当時のチェチェンの生々しい現実についても克明に描かれている。

虐殺につても書いており、チェチェンに住んでいた一般ロシア人すらも容赦なく殺されたことが生き残りのクチから語られている。
当時のロシア軍は武器もろくにない村に対して武装解除を要求し、武器が全然出てこなかったことから隠し持っているとか難癖つけて殺したみたいな生々しい現実が書かれている。

ロシアとしてはパイプラインが通るチェチェンの独立をさせたくない、西欧はチェチェン紛争をロシアの国内問題として見捨てたため、ロシアは色々出来た反面、第一次チェチェン紛争では戦略面でのダメさもあって、ロシア軍は苦戦、第二次では今度は徹底して外にチェチェンの情報がもれないようにして徹底して潰したとか。

チェチェン人側からすると、ロシア帝国に対する抵抗運動からずーっとロシアと戦い続けているという形だそうで、だからもう絶対に屈しないという感じになっているそうだ。



武士はなぜ腹を切るのか

山本博文 幻冬舎

よくある江戸時代の日本について書いている本の1つ。腹を切る文化がなぜ出来たのか、実際の武士の生活は、切り捨て御免は実際どうなの?などの江戸時代に関する文化についてが色々書いている。 

北条氏の時代

本郷和人 文藝春秋

鎌倉北条氏の勢力拡大、陰謀、歴史、そして滅亡までの話。歴代北条市のエピソードから各人の能力や性格などを紐解いていく。北条氏は当時の関東近辺では比較的文字が読める等の強みがあり、陰謀のうまい時政のちからもあり勢力を拡大した。しかしその後は皆が知っての通り幕府とともに滅びることに成る。

比較的読みやすく、かつある程度穿った見方をしている、曽我兄弟などはかなり陰謀の臭いがあることを指摘しており、背後に北条氏が居たのでは?ということも書いている。

カストロ 民族主義と社会主義の狭間で

宮本信生 中央公論社

キューバのカストロ議長の人生とキューバ革命からソ連崩壊以降までの歴史の概説、著者がハバナ在住故か基本キューバに同情的な目線で書かれている。

キューバが佐藤だけのモノカルチャーで農業国でありながら食料自給率が低く、国民の多くが砂糖農場の労働者故に農繁期以外仕事がなく概ね長期の失業者であり、国民の不満が高かったことが革命の原因になったそう。しかしその後の経済政策は失敗、ただソ連の支援が手厚かったこともあり生き残る。理想に燃えるキューバは世界各地に医師を派遣したり、教育水準を高める等の政策を行うがそれは大量の支出を招き赤字体質を産み、ソ連崩壊後はソ連の支援もうけられず。

しかしキューバは清廉を持って国家を維持しており、国の要人でも一般人と同じような車に乗る等、極力贅沢を排除しているためか、国民感情があまり国家に不満を向けないでなんとかなっていることも指摘している。

2023年07月08日

南北戦争

小川寛大 中央公論社

南北戦争の概説書、いくつかの主要な戦いと有名な将軍の戦術やら南部の外交政策やリンカーンの戦争に対する対応等、あくまで戦争としての南北戦争の概説書。シンプルかつわかりやすく「南北戦争」がわかるようになっている。

あとがきを読むと作者は別に専門家ではない立場で南北戦争を研究している人物で、日本では南北戦争そのものを扱った概説がないので書くことになった的な事を行っています。
実際アメリカ政治史、思想史とかの範囲内の南北戦争は結構あるんですよ、あくまで奴隷制がどうのとかリンカーンがどうのとかアメリカ南部の現状とかそういう意味での南北戦争は、でも「戦争そのものを扱った概説」はたしかにないです。




ちなみにこの本読んでる途中でYou Tubeふと覗いたらファミコンの南北戦争のゲームの実況動画が出てきて、しかも知らない実況者、まさかのシンクロニシティ。わくわく南北戦争というなかなかヤバいタイトル、自由すぎる。
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