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恋人試験 その4

高校時代の想い出シリーズ

「今日はなんて言って、家を出てきたの?」と彼女が言った。
「え?い、いや別に何も・・・」
もちろん家には何も言っていない。
朝から黙って家を出て来たから。

汽車の窓から景色が流れる
隣に座った彼女・・・夢のような気持ちのまま街へ着いた。
「何の映画を見る?何か観たいものある?」と僕
「ううん。。。」と彼女
二人はいくつかの映画館をまわりながら話した。
どれほど歩いただろう・・・なかなか決められない自分が情けない。。。

ある邦画の映画館の前で彼女が言った。
「あ、三浦友和が出てる。私、ファンなんだ」と言う彼女の言葉で
そこに入ることにした。
ほっとしたような、自分で決められず情けないような気分のまま入っていった。

三浦友和・片平なぎさ主演「星と岩と」そんな題名だった。
恋愛映画と言うより消防士の三浦友和と父親役のハナはじめとの
父と息子、親子の映画だった感じがした。
海辺の海水浴のシーンで、古手川祐子が三浦友和に声をかけて振られるシーンがあった。
なんとそれが古手川祐子のデビュー作品だった。
サラダガールのコンテストで優勝してこの作品の一コマに出演したとパンフレットに
書いてあったような気がした。

山火事で火に囲まれ、もうダメだ!みんなそう思った。
火が消えた後、三浦友和がハナはじめを抱えて出てくる感動的なシーンで映画は終わった。

映画館を出ると、もう薄暗い・・・
「面白かったね。」と言う彼女。。。
「う、ううん。」ホントに面白かったのかなぁ・・・と思いながら僕はうなずいた。

帰りの汽車の中、「今日は楽しかったね」と笑う彼女
僕は黙って家を出てきたことが気になっていた。
自分の駅が来ると「じゃ、」っと言って、彼女を残してさっさと降りてしまった。
彼女を送っていかず、自分だけ降りてしまった。
そのことを思い出すと、今でも胸が痛む・・・
その夜は彼女を送らず、自分だけ降りてしまったことを悔やんで寝付かれなかった。

女の子の気持ちも分からない
青春はまだ始まったばかり  高校一年  初デートの日 

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