2008年04月24日
西洋しゃくなげ
西洋しゃくなげです。
今年もきれいに咲いてくれました。
縁側で、母とながめたものです。
4年前の平成16年の春が、母と見た最後だったな。
「花が終わったら、すぐ花がらを摘んでおかないと、ぼうぼうに
伸びちゃうからね。」
と教えてもらっていたので、毎年花が咲き終えたら、すぐ花がらを
つんでおいた。
おかげで、こんもりと昔と変わらぬ大きさで、
全部の枝に、きれいな花をつけてくれた。
もう、父も母もいなくなった実家の
縁側で、この西洋しゃくなげを見ていると、
人の生死は残酷だなーと思ってしまう。
年老いた父母、
庭の草花をながめ、
わずかばかりの田畑を耕して、
質素な食事と、
テレビを見て、
静かに暮らしていただけなのに、
病魔と老いは容赦なく、
ここから、父母を
連れ去って行った。
そして、わたしも、いつか、
ここから、消える。
それでも、この西洋しゃくなげは、
きっと咲き続けるんだろうな。
ぼうぼうに枝を伸ばして。
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