四季ラビオリ

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　バイトを辞めて更に時間に余裕が出来たので、ある日のこと。
「にんにくしょうゆ」と「にんにく油」を作っておくことに。

　ネットで作り方などを調べると、容器は「１００均の瓶などがいい」という情報をゲット。
即日、近くの１００均に行き、２つ買ってきました。
買ってきたのはフタに取っ手がついているもの。

　で、家に戻った後。
使う前に洗剤でゴシゴシ洗いました。
長期間保存するものですから、けっこう雑菌とかが怖くて。
普段、衛生にはあまり気を配らない男ですが、一度こういうのが気になるとトコトン気になります。
だからしっかり洗い、水切りカゴで水分を飛ばし、後で入れようと思い放置していました。

　その夜。
「そろそろ乾いたかな」と思い、水切りカゴの瓶を取りに行くと、フタはあるものの瓶が見当たりません。
母がどこかにしまったのかと思い、食器棚などを探しましたが、どこにも見当たらず。
と、なればいつものなら母に「あれどこにやった？」と聞くのですが･･･。
このとき母は入浴中。
そのため「明日聞けばいいや」と思い、その日はそのまま寝ました。

　翌日。
母は朝から弟と出かけ、俺は１０時ごろに起きてゴミ捨てやらネットサーフィンをやっていました。
そして昼になり、母と弟が帰宅。
この日はこれからにんにくを向いてしょうゆと油を作るつもりでいたので、母に「あの瓶どこにしまった？」と聞くと･･･。
なんと「え？あれゴミでしょ？」との返事で、きょうのゴミに出したとのこと。
あまりに驚いて「ええ！？」と台所で叫んでしまいました。

　それというのも、その瓶には１００均で貼られているシールをそのままにしており、何かの飲み物や調味料が入っていた瓶とは違うものだったから。
更に水切りカゴにはフタも一緒に置いていたので･･･「これなら母にも分かるだろ」と考えていました。
が･･･こういうときはその考えが大甘なんですね。
１回も使うことなく洗っただけの瓶を捨てられてしまいました。

　んで、さすがにこれは凹んだというか、怒りを覚えました。
たかが１００均の物とはいえ、使う前に捨てられると。
だからちょっと母にはキツく言ってしまいましたね。
「なにやってんだよ、ちょっと勘弁してよ」と。
すると母は、
「んじゃ、まだゴミ回収してないかもしれないから拾ってくる」
と言い始めたのですが･･･。
町内中の缶や瓶が入っているカゴなんてのは、もうバイ菌だらけ。
仮に徹底的に洗浄するにしても、それをもう１回使う気にはなれません。
だからもうこれは諦めて、もう１回１００均で瓶を買ってくることに。
そして作りました。

　というわけで、２２０円ほどの損失だったのですが･･･。
この件で思ったのは、「まるで瓶を捨てることが決まっていた」ということ。
どういうことかと言いますと･･･。
いつもなら瓶を買ってきて洗った日の夜。
見当たらなかったらすぐに母に確認していたのですが、この日は入浴中ということで確認しなかったわけです。
でも一言確認することぐらいのタイミングは何回もあったわけで･･･。
それをやらなかったのは自分のミスです。

　にしても、面白いのが瓶を買ってきた翌日が、「週１回だけの缶と瓶の回収日である」ということ。
この缶と瓶を回収する日が翌日でなかったら、家のゴミ箱には入っていましたが、俺は気付いて拾えたはず。
それが出来ない見事すぎるタイミングというか。
何の意味があるのか分かりませんが、天の導きと申しましょうか、「捨てるしかない」と言う感じで全ての出来事がカチッとはまり、２つの瓶がそのまま捨てられたことに、不思議なメッセージようなものを感じずにはいられませんでした。

　ということで、これからはこの手のものは「分かるだろう」で置きっぱなしにしない、不安なときはメモを残す、見当たらないときはすぐに確認するということを徹底することにしました。
今になって思えば、これはバイト先で社員たちが置きっぱなしにした物や、メモを残さなかったために困った経験が多々ある俺としては、家でもやっておくべきことでした。
まぁ他の人も使う場所では、「大丈夫だろう」という思い込みは危険ということですね。
今後は使うものを捨てられないように、また俺も勝手に捨てないように気をつける所存です。




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