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2014年03月26日
差し入れに便利なプリペイドカードまとめ
俳優さんやバンドマン、スポーツ選手への差し入れは必須ではないですが、何かプレゼントしたい、というファン心理は止められません。
でも、「ナマモノ禁止」「食べ物禁止」などの制限もあるし、重いものやかさばるものはあまり向いてない、あと年をとるといろいろ考えるのもめんどくさくなるので(笑)、もう最近はもっぱらプリペイドカードです。
軽いし、何より、値段も自分で決められるし、ファンレターにコソっと忍ばせておけるのも便利。
ここでは、もらって嬉しいプリペイドカードについてまとめたいと思います。ご参考までに。
でも、「ナマモノ禁止」「食べ物禁止」などの制限もあるし、重いものやかさばるものはあまり向いてない、あと年をとるといろいろ考えるのもめんどくさくなるので(笑)、もう最近はもっぱらプリペイドカードです。
軽いし、何より、値段も自分で決められるし、ファンレターにコソっと忍ばせておけるのも便利。
ここでは、もらって嬉しいプリペイドカードについてまとめたいと思います。ご参考までに。
- スターバックスカード:Twitterやブログなどでよくスタバが登場する相手であれば絶対喜ばれます。一枚のカードに1,000円から30,000円まで入金可能。いちおう繰り返し入金できますが、プレゼントとしてあげる場合は使い捨てになる可能性が高いでしょうね〜。地方限定や季節限定の可愛いデザインもあるので旅行や遠征の際に地方限定カードを入手しておくのもよいかと。というかネット販売がないので、必ずスターバックスの店舗に赴く必要があります。
- iTunes Card:バンドマンや音楽をよく聞く人にオススメ。コンビニで買えるし。iTunes Storeはもちろん、App Store、iBooks Store、Mac App Storeでも使えて、Mac使用者でなくても意外と買えるものが多いのも特徴。今時、i Phone ユーザーめちゃくちゃ多いですからね。3000円、5000円、10000円の3種類があり、デザインもそこそこ可愛いです。ネットでの購入はコチラからどうぞ。
- Amazonギフト券:おそらく、一番なんでも買えます。Eメールタイプはファンからのプレゼントとしては不向きなので、贈るとしたら印刷タイプかグリーティングカードタイプになると思います。
まず、印刷タイプですが、カードの「データ」がメールで送られてきて、それを自分のプリンタで印刷するというちょっと変わったギフト券。まるでコピー本(笑)。買いに行く時間がない人にとってはありがたい(コンビニでも買えるけど)し、手書きでメッセージを書けるのも嬉しいです。しかも入金できる金額の上限が「50万円」なのでパトロン欲満たされます。
グリーティングカードタイプは、コンビニのレジ横棚にも置いてあるプラスチック製のカードで、\ 1000、\ 2000、\ 3000、\ 5000、\ 10000、\ 20000、\ 50000の7種類の金額とそれぞれデザインが選べます。
いずれも購入はコチラ。 - タクシープリペイドカード 『タプリカード』:タクシーチケットとは違い、プリペイドでタクシー料金の支払いができるカードです。タクシー代などが支給されない若手の俳優さんにオススメ(バンドマンはだいたい車移動だから)。種類は10,000円、5,000円、3,000円、1,000円。ただ、使用できるタクシー会社がかぎられている(東京23区、武蔵野市、三鷹市の4社全てのタクシー及び立川・西東京市・神奈川・埼玉の一部のタクシー)のと、デザインが壊滅的にダサいのが難点です。オリジナルのデザインで作成することもできますが、ちょっと手間かも。購入・詳細はコチラから。
そのほか、PASMOやSUICAなどの交通系カード、JCBプリペイドカードなどもありますが、デザインや金額や実際使ってもらえそうか?など考慮して贈ってみるといいと思います。
また思いついたら追記しますね。
2014年03月25日
映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』
どこの国の映画、とはうまくいえない、強いて言うなら「南米の映画」です。
キューバの革命家であるチェ・ゲバラの青春時代を描いた『モーターサイクル・ダイアリーズ』の制作国は、アルゼンチン、米国、チリ、ペルー、ブラジル、英国、ドイツ、フランスの8ヵ国。
ずっと不思議だったんです、どうして、アルゼンチン出身のゲバラ(=エルネスト)がキューバで革命家になったのか。
でもこの作品を見て、南米大陸の国境は、中東のそれと同じく、欧米列強により引かれたものにすぎず、南米全体が「一つの混血民族からなる」という感覚がごく自然につかめるようになります。
さて、この映画は政治的・思想的な革命の話ではなく、医学部生のゲバラが友人とともに南米大陸をバイクで巡った旅をロードムービー的に描いたものです。
(ゲバラの著書『モーターサイクル南米旅行日記』、アルベルトの著作『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』が原作)
ちなみに、バイクで巡るから「モーターサイクル・ダイアリーズ」なのですが、バイク自体は途中で壊れます・・・。
故郷アルゼンチンを出て、チリへ、そして雪に覆われたアンデス山脈を越え、ペルーではマチュ・ピチュを、ベネズエラではハンセン病の療養所を訪れます。途中、貧困にあえぐ南米の人々や、警察から追われる共産主義者の夫婦に出会い、最後に療養所で患者らと交流を深める中で、ゲバラの「一つの南米」志向がどんどん育っていくのがわかって、面白いし切ない。
南米ってスペイン語とポルトガル語が中心だから、どこの国に行ってもだいたい言葉は通じるし、同じマテ茶を飲みサンバやマンボを踊る様子は、本当に国境なんて意味ないな、と思わせられました。
もちろん、ゲバラと友人アルベルトとの旅自体もお金もないしケガするし喘息の発作も起こるしといろいろ大変なのですが、それよりも、「砂漠とサボテンとテキーラ」以外の南米の風景がかなり新鮮で目を奪われます。
だって、恥ずかしながら、これまで南米に雪山があるなんて想像すらしなかったんです。
旅が終わってカラカスでゲバラとアルベルトが別れた後、再会は8年後だったそうです。
療養所でゲバラが高説をぶつシーン(?)では、複雑な表情を見せるアルベルトですが、革命家ゲバラの死後、彼の人生に敬意を誓った、というエピローグに思わず涙が。
スカイプやFacebookがある現在ですが、私、けっこう海外の友人との「別れ」って苦手なのです。
次に再び会うことはできるんだろうか?少なくとも休暇と資金を調達しないと会えないような相手。
キューバ革命についても不勉強で知らないことだらけですが、この映画をきっかけにしろいろ勉強してみようと思います。
最後に、ゲバラ役のガエル・ガルシア・ベルナルの人懐っこいイケメンさよ。そもそも彼が出演しているという理由でこのDVDを手に取ったのでした。
時に荒々しく、時にセクシーすぎる演技だけでも一見の価値ありです。
キューバの革命家であるチェ・ゲバラの青春時代を描いた『モーターサイクル・ダイアリーズ』の制作国は、アルゼンチン、米国、チリ、ペルー、ブラジル、英国、ドイツ、フランスの8ヵ国。
ずっと不思議だったんです、どうして、アルゼンチン出身のゲバラ(=エルネスト)がキューバで革命家になったのか。
でもこの作品を見て、南米大陸の国境は、中東のそれと同じく、欧米列強により引かれたものにすぎず、南米全体が「一つの混血民族からなる」という感覚がごく自然につかめるようになります。
さて、この映画は政治的・思想的な革命の話ではなく、医学部生のゲバラが友人とともに南米大陸をバイクで巡った旅をロードムービー的に描いたものです。
(ゲバラの著書『モーターサイクル南米旅行日記』、アルベルトの著作『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』が原作)
ちなみに、バイクで巡るから「モーターサイクル・ダイアリーズ」なのですが、バイク自体は途中で壊れます・・・。
故郷アルゼンチンを出て、チリへ、そして雪に覆われたアンデス山脈を越え、ペルーではマチュ・ピチュを、ベネズエラではハンセン病の療養所を訪れます。途中、貧困にあえぐ南米の人々や、警察から追われる共産主義者の夫婦に出会い、最後に療養所で患者らと交流を深める中で、ゲバラの「一つの南米」志向がどんどん育っていくのがわかって、面白いし切ない。
南米ってスペイン語とポルトガル語が中心だから、どこの国に行ってもだいたい言葉は通じるし、同じマテ茶を飲みサンバやマンボを踊る様子は、本当に国境なんて意味ないな、と思わせられました。
もちろん、ゲバラと友人アルベルトとの旅自体もお金もないしケガするし喘息の発作も起こるしといろいろ大変なのですが、それよりも、「砂漠とサボテンとテキーラ」以外の南米の風景がかなり新鮮で目を奪われます。
だって、恥ずかしながら、これまで南米に雪山があるなんて想像すらしなかったんです。
旅が終わってカラカスでゲバラとアルベルトが別れた後、再会は8年後だったそうです。
療養所でゲバラが高説をぶつシーン(?)では、複雑な表情を見せるアルベルトですが、革命家ゲバラの死後、彼の人生に敬意を誓った、というエピローグに思わず涙が。
スカイプやFacebookがある現在ですが、私、けっこう海外の友人との「別れ」って苦手なのです。
次に再び会うことはできるんだろうか?少なくとも休暇と資金を調達しないと会えないような相手。
キューバ革命についても不勉強で知らないことだらけですが、この映画をきっかけにしろいろ勉強してみようと思います。
最後に、ゲバラ役のガエル・ガルシア・ベルナルの人懐っこいイケメンさよ。そもそも彼が出演しているという理由でこのDVDを手に取ったのでした。
時に荒々しく、時にセクシーすぎる演技だけでも一見の価値ありです。
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2014年03月07日
映画『少女ヘジャル』
トルコ映画『少女ヘジャル』を観ました。
なんか観たことあるな〜と思っていたんですが、ラストシーンでようやく「やっぱり一回観てたわ!」と気付くくらい、クライマックスもオチもない、10年ほど前のトルコの日常のワンシーンを切り取っただけの映画です。
結局2回観て確信したのは、トルコ国内におけるクルド人の存在とそれに関する背景知識を持っていないことには、この映画を観ても何がなんやらわからんだろうということ。
賞が獲れたということは審査員はそういった歴史背景を理解していたと思われますが、日本ではまだまだトルコのこと、韓国やアメリカ、中国ほどに理解している人は少ないのではないかと思います。
この映画を観るにあたって、最低限知っておきたいのは、
なんか観たことあるな〜と思っていたんですが、ラストシーンでようやく「やっぱり一回観てたわ!」と気付くくらい、クライマックスもオチもない、10年ほど前のトルコの日常のワンシーンを切り取っただけの映画です。
結局2回観て確信したのは、トルコ国内におけるクルド人の存在とそれに関する背景知識を持っていないことには、この映画を観ても何がなんやらわからんだろうということ。
賞が獲れたということは審査員はそういった歴史背景を理解していたと思われますが、日本ではまだまだトルコのこと、韓国やアメリカ、中国ほどに理解している人は少ないのではないかと思います。
この映画を観るにあたって、最低限知っておきたいのは、
- ・トルコ国内にはクルド人という「国をもたない民族」がいるということ
- ・トルコは長年、クルド人の存在を「無視」し、「山岳トルコ人」と呼んでトルコ人と同化させてきた
- ・虐げられたクルド人の一部は独立を求めて度々ゲリラ行為、テロ行為を行ってきた
- ・トルコ政府やトルコ軍はクルドゲリラの掃討作戦を長年行ってきた
- ・政府のプロバガンダを受け、トルコ人のなかには「クルド人」を忌み嫌い、迫害する人もいる(ちょうど、日本におけるザイニチの存在のような?
- ・ゲリラやテロを良しとしない、むしろトルコ人として穏やかに暮らしていこうとするクルド人ももちろんいる
- ・当然、クルド人を隣人として認め、共生の道を歩んでいるトルコ人だっている
『少女ヘジャル』は、こうした前提のもとに、クルド人として生まれ両親を「掃討作戦」によって殺された少女ヘジャルが運よく生き延び、元判事のルファト老人と次第に心を通わせていく様子を描いた作品といえそう。
一昔前なら、こんな映画をトルコ国内で制作することすらできなかったはずです。政府が存在を認めていないはずの民族について描くなんて許可がおりませんからね^^;
(じゃあ、なぜ掃討作戦は大々的にできるのか、というのはちょっと難しい問題なのでカット)
そう考えると、元判事、つまりかつては政府側の人間だったルファト老人が、ヘジャルに、「民族は固有の言葉を話すべきだ」と語り、あまつさえ自身もクルド語を覚えようとする姿勢は、一考に値するかと。
そして、アッサリしているからこそ切ないラストシーン。
ヘジャルは、そうまでして自身の居場所をつくってくれたルファト老人のもとを離れ、“同胞“エブドゥおじさんについていくことを選びます。それはすなわち、電話も通じないバラックで夢も希望もない貧民生活を意味する。
しかし、幼いヘジャルがそんなこと理解しているはずはなく、ただ単純に言葉が通じないことによる不自由さが辛くてエブドゥを選んだんだと思います。
老い先短い身で幼児の養子縁組など・・・というもう一つの葛藤もあるのですが、それは万国共通の葛藤だからここでは割愛しますね。
そして、もう一人のキーパーソンはルファト老人が雇っている家政婦サキネ。
彼女は10年以上、トルコ人として生活してきました。クルド人にとって、自身さえそれを許すことができれば、トルコ人として暮らしていくことは困難なことではないようです。言葉も見た目も、自分からそうと言わなければ普通にトルコ人。
事実、ルファト夫妻は彼女がトルコ人であると信じて疑いませんでした。
ヘジャルの話すクルド語を聞いて、サキネはつい自分もクルド語でヘジャルに声をかけてしまいます。
ルファト老人がクルド民族に対する差別を持っていれば、家政婦業もお役御免になったはずですが、幸いそんなことはありませんでした。
むしろ、ルファト老人にクルド語を教えてほしいと言われたときの、彼女の表情が私にとっては最も印象的でした。
決して満面の笑み、とか、自信ではなく、認められたことに喜びを感じつつも戸惑いを隠せない表情とでもいうのでしょうか。
この10年で、トルコ国内に暮らすクルド人の多くが、その表情を見せる場面に出会ってきたはずです。
クルド人の存在が認められるとともに、テレビでのクルド語放送やクルド語による教育の開始など、トルコ国内でのクルド人の権利ははるかに向上しました。それでも、イスラエルのようにユダヤの「国」が成立するのは現時点では不可能に思えます。(話は変わるけど、ヘジャルの赤いコートは『シンドラーのリスト』を彷彿とさせますね。)
それに、独立を武力に訴えるゲリラの犠牲になったトルコ人兵士の家族は当然クルド人に怒りを覚えるでしょう。
まぁそんな根が深すぎる問題に日本人が口を出す余地はないのですが、この作品をきっかけに、世界の問題に眼を向けるきっかけとなればいいな、と月並みですが。
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タグ:トルコ映画