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2015年09月07日

【出演者別】Hulu動画リスト【地域別】

動画配信サービスHuluに登録しました。が、検索機能がイマイチなので、もう少し細かいジャンル分けや応援している俳優さん別の映画リストをつくってみました。好み順に随時更新します♪
(※まだ経験はないのですが、配信停止になる動画もあるようです。)

Huluで配信している動画は「無料お試し視聴」期間でも観放題です。




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ジャンル


ミュージカル映画

  • マンマミーア!
  • NINE
  • ヘアスプレー(Hairspray)
  • CHICAGO
  • ドリームガールズ(Dream Girls)
  • BLUES BROTHERS 2000



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欧米以外の地域別(製作地とは限りません)


イスラエル

  • 迷子の警察音楽隊(The Band's Visit)

インド

  • きっと、うまくいく

南米

  • モーターサイクル・ダイアリーズ


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俳優・女優・出演者


荒木宏文出演作

  • シュガーレス

綾野剛出演作

  • 山田孝之の東京都北区赤羽
  • クローズZERO II

伊崎右典出演作

  • クローズZERO
  • クローズZERO II

賀来賢人出演作

  • タンブリング
  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争
  • 俺はまだ本気出してないだけ
  • Q10
  • 勇者ヨシヒコと魔王の城(11話のみ)
  • らんま1/2
  • 永遠の0

木村了出演作

  • ワルボロ
  • ムーンライト・ジェリーフィッシュ

桑野晃輔出演作

  • 死ガ二人ヲ分カツマデ… 第2章 南瓜花 -nananka-
  • 色即ぜねれいしょん

小西遼生出演作

  • 牙狼-GARO- 〜蒼哭ノ魔竜〜

鈴木拡樹出演作

  • 仮面ライダーディケイド

大東駿介出演作

  • 桜蘭高校ホスト部
  • タンブリング
  • クローズZERO
  • クローズZERO II

冨浦智嗣出演作

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争
  • 大鹿村騒動記
  • タンブリング

林明寛出演作

  • 死ガ二人ヲワカツマデ…第二章 「南瓜花 -nananka-」

山田孝之出演作

  • 山田孝之の東京都北区赤羽
  • 大洗にも星はふるなり
  • 勇者ヨシヒコと魔王の城
  • クローズZERO
  • クローズZERO II

山本裕典出演作

  • 貞子3D2
  • きな子〜見習い警察犬の物語〜
  • タンブリング
  • あぽやん
  • 大洗にも星はふるなり
  • 桜蘭高校ホスト部


マリオン・コティヤール出演作

  • TAXI
  • TAXI3
  • NINE

ガエル・ガルシア・ベルナル出演作

  • モーターサイクル・ダイアリーズ
  • バッドエデュケーション



posted by kangekireview at 09:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2014年10月08日

映画『アラビアのロレンス』

久々の更新になってしまいました。正社員の仕事だの副業だのが忙しすぎてバタバタな日々。そんなときに一体なんでこんな長い映画(227分!)を見たのかというと、世間のイスラムやアラブへの関心が9.11以来、けっこう高くなっているからそろそろ見ようと感じたからです。

特にISIS(イスラム国)!飛行機でビルに突っ込んだりはしないけど、Twitterで首切り画像を流したり、時代に応じた活動してる印象。(私は親ISISではないので悪しからず…)
たとえば9.11やISISをきっかけに中東・アラブ・イスラムについての書籍を読むとします。
すると、必ずといって登場するのが、この『アラビアのロレンス』という作品なんです。

一体なぜ?

それは、『アラビアのロレンス』が、アラブの部族社会をわかりやすく描いているから。

映画の舞台となった1920年頃、まだ中東・アラブ世界に明確な国境はなく、血縁的な部族がオアシスを管理したり、その地域をまとめてオスマン帝国と戦ったりしていたんです。

オスマン帝国と戦うために、その砂漠の部族に取り入りたいのが英国。
英国から派遣されたロレンスは、部族社会に意外と馴染んで英雄扱いされるまでになったけど、英国が最終的にアラブを切り捨てようとしていることを知っている。

これ、ロレンスが女だったら民族や国を障害にした悲恋ストーリーだったでしょうね(笑)
でも男同士なので、民族や宗教を超えた熱い友情のほうが強く感じられます。
部族社会はあくまでその舞台設定に過ぎません。
確かに部族社会の大変さや伝統はよくわかるけど、基本的にはロレンスの葛藤や成長(?)にスポットがあてられた作品。

なので個人的にはロレンスはただの主人公以上でも以下でもなかったです。
それよりも注目すべきは、オマル・シャリーフ演じるアリ

部族の誇りをもち、ときに残酷で、最後は「国家」の魅力に魅せられ、「政治を勉強したい」というのが見ていて痛々しくもあり…。
今、このご時世に『アラビアのロレンス』を見たからこそ、アリに「痛々しい」なんて感情を抱いたのだと思います。アリが目指した「領域国民国家」は、奇しくも、今、ISISはじめとするアラブ、イスラームの志士たちが打倒せんと奮起している対象にほかなりません。
イスラムと領域国民国家の関係性については、中田ハサン孝先生、内田樹先生の対談本『一神教と国家』が詳しいのでここでは触れません。

ちなみに、このアリ役で一躍有名になったオマル・シャリーフは、この間感想を書いた『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』に出てくるトルコ人の老人役です。
この流れもなかなか考えさせられるものがありました。

それからもう一つの見所はやはりその音楽!(名場面×サントラDVDがあります

私、フィギュアスケートも好きなのですが、『アラビアのロレンス』を演じるスケーターはたくさんいて、日本の選手なら安藤美姫ちゃんなんかも演じていたことがあります。

私のようにフィギュアスケートの演目で音楽だけ聞いたことあるけど、作品は見たことない、という人も一度見てみるといいんじゃないかと思います。
フィギュアスケートの演技を観ると、さぞ華麗・豪華な話なのだろうと思いかねませんが、実際に映画を見ると、ひたすら過酷な砂漠、砂漠、砂漠。壮麗さはいったいどこに…?
ちょっと考えてみましたが、壮麗ではないけど息を飲むほど美しい砂漠の先に突然開ける地中海だったり、夜の砂漠の星々をイメージしているのかもしれません。





posted by kangekireview at 11:50| Comment(1) | TrackBack(0) | 映画

2014年07月21日

映画『École(エコール/原題:Innocence)』

Innocence_DVD.jpgマリオン・コティヤールが好き、という理由で観たフランス映画『École(エコール)』。
彼氏と一緒に観たのですが、この作品の存在を知っていたらしくうろたえていました。
そしてTSUTAYAのTカードに履歴が残るのを恐れて私のカードで借りることに…(爆笑)

なぜ彼が履歴が残るのを恐れたかというと、俗世間から隔離された森の中の学校(=エコール)での、幼女たちの集団生活を描いた作品だったからです。倉敷の女児誘拐事件もそうですが、ロリコン性愛に対する世間の風当たりが強すぎるおかげで、こうした作品を見るのもはばかられたようです。
そんなこといいながら毎週プリキュア録画してれば世話ないと思いますけど。

彼氏の話はこのへんにして、『École(エコール)』について。

小さな棺に入った新入生イリスを迎える同寮の先輩の少女たち。学年ごとに色分けされたリボンはまるで日本の少女漫画みたい。外界から隔離された広大な森の中で、少女達は自然の中で体を動かし、勉強しバレエを学ぶ。
森の外に出るのは規定違反で、見つかれば罰として一生学校の敷地内で少女達のために働かせられることになるようです。それが本当なのか、少女達のあいだの噂話なのかはわかりません。大人は、メイドとして少女の世話をする老婆達と女性教師が二人だけ。

両親や弟に会いたいと思うイリス(6歳くらい?)にいじわるをしていた同学年のローズは湖のボートで森を脱出しようとして遭難して死んでしまいます。
合法的に学校を最速で出られる手段は、中学年時にバレエで校長先生に見初められることだけ。がんばってバレエの練習をしたにも関わらず選考に選ばれなかったアリスは脱走。行方はわかりません。
最年長の紫リボンの女の子達は夜9時になると、どこかへ出かけてゆきます。
行き先は実は劇場で、蝶の羽のコスチュームをつけて外部の観客の前で踊るのです。少女達には観客の姿は見えないのですが。
そしてその興行収入で学校の経営は成り立っている。

こう書くと本当にロリコン性愛モノだと思われそうですね!笑
あくまで想像ですが、少女の成長を蝶の一生になぞらえてるってことだと思います。思うに棺は繭。
エディット先生の趣味が蝶の標本作りだというのも象徴的ですし、蝶のコスチュームなんてそのものズバリです。

外の世界に出たって辛いことがあるだけだということを、二人の女教師は理解していながらも、なんの因果か毎年繰り返す少女の「羽化」に手を貸す様子がミステリアスでどこか悲しい。

少女達は自分が羽化するまでを過ごした森の寄宿舎を懐かしんだりするのでしょうか?
マリオン・コティヤール演じるエヴァ先生は、卒業していくビアンカに、「すぐに私達のことを忘れる」と言います。個人的には、いい思い出ばかりの小中学校時代のことなんて、忘れられればどんなにか東京生活も楽だろうと思うので、森の学校で育った少女達が羨ましくもあります。

それから、気になったのは十字架や礼拝などの宗教的モチーフが一切描かれていなかったこと。ヨーロッパの寄宿学校って大抵聖歌を歌ったりお祈りしてるようなイメージですが、Écoleの少女達はそういう行為は一切しませんし、強制されている様子もありません。
そもそもフランス語話してるけど、舞台が一体どこの国なのかも不明です。

全人類共通の「少女の成長」を描くにあたって、地名や宗教という制限は蛇足だったのかな、と思っています。

なお、DVD裏ジャケットの、「幼女が下着で水浴びをするシーン」は作品のごくごく一場面なので、そういうのを期待して観ると肩すかしをくらうやもしれません。
原作の『ミネハハ』も映像化されているようなので続けて観たいです。



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posted by kangekireview at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2014年07月18日

映画『Dance!DanceDance!!』

dancedance.jpg三連休前の金曜夜は、横浜のブリリアショートショートシアターで映画『Dance!DanceDance!!』を見てきました。
昨日も『タンブリングFINAL』観てちょっと青春男子モノはお腹いっぱい気味なんですけど(笑)舞台も映画も観られる日は限られてますからね。(遊び歩きすぎて、よく「暇そう」って言われるけど普通に正社員でフルタイムの仕事してます・・・。)

わざわざ定時後に横浜まで行って見た価値があったかといえば、正直微妙なところではありました。
イケメン舞台を映画でやったような、あくまで俳優さんを見たい人向けの作品ですね。私は俳優さんが見たい層なので別にいいのですが、出演者に興味のない人が誘われてみる羽目になったら辛いだろうなと思っています。

あらすじは、ストリートダンスをやっている4人組が仲間割れしていく様子は、実は映画撮影のためにメンバーの2人が仕組んだモノでした!という、なんというか、今時の、ライバルや悪役のないストーリー。

その4人のほかに、ライバル(実際は映画撮影のためのヤラセ)のダンサー2人と、歌の夢を叶えるために女装メイドとして働く主人公の同級生、その知り合いのダンス振り付け師(オネェ)、映画監督を目指す男の子の計9人でお話は進行します。

主人公、ダメダメすぎてオバチャンはイライラしてしまったけど、ああいうのが最近のリアルな男の子なのかな?わからん。

えと、全体的には週刊少年ジャンプの読み切りデビュー作のような印象でした(笑)

最後に、玉城裕規さん演じる萌絵ちゃん(一徹)の歌は一体誰の曲なのか?
一応エンドロールのクレジットでは、Spunk the Edges(←うろ覚え)という名前が出ていたんですが、このご時世にも関わらずググっても全然ヒットしません。
映画全体の作中音楽に至ってはそこはかとなくSOPHIAっぽいギターとキーボードに、(まさか…)と気になっています。どなたかご存知の方は教えてください。

posted by kangekireview at 17:19| Comment(1) | TrackBack(0) | 映画

2014年07月15日

映画『KIKA(キカ)』

1993年のスペイン映画『KIKA』。主人公はメイクアップアーティスト、衣装担当はジャン=ポール・ゴルチエと聞けば、少なくとも目の保養にはなりそう!と思って借りたものの、ヴィジュアルのインパクトは想像より控えめ。
ストーリーの荒唐無稽に振り回される感覚は嫌いではないけど、ペロド・アルモドバル監督作品では、私はやっぱり『バッド・エデュケーション』(ブログ記事)が好きです。

Wikipediaのあらすじでは、不倫、レイプ、殺人などめちゃくちゃ暗そうな映画に思えますが、実際はそんなことないです。
むしろ明るいシーン9割、暗いシーンが1割くらい。
英語版Wikipediaが詳しいので手なりに訳しておきます。

メイクアップアーティストのキカ(役:ヴェロニカ・フォルケ/陽気な若手女優)はある日、狩猟に関する取材のためスペインに滞在している米国のフリー作家ニコラス(役:ピーター・コヨーテ)のコテージ「ユーカリ館」に呼ばれる。ニコラスは、キカに、義理の息子ラモン(役:アレックス・カサノヴァス)の死に化粧を依頼していた。ラモンの死は警察などに通報されておらず、彼の死に方は疑わしいものだったが、キカは特に疑問を抱かず、ラモンにメイクを施していく。ラモンは実際には気絶していただけで死んではいなかった。キカが彼の顔色に注意していたおかげで、ラモンは「生き返る」ことができた。
その後、ラモンはキカに彼のこれまでの人生を語っていく。
ラモンは女性用下着のカメラマン。実母の不審死を受け入れられず、父ニコラスに疑いを抱いている。母が生きているところを最後に目撃したのはニコラスだったし、母の日記にはニコラスの暴力が綴られていたからだ。
キカはラモンに共感を覚え(それに性的な下心もあって)キカはラモンと同棲することに。
しかしラモンとの同棲生活を送りながらもキカはニコラスとも関係をもっている。ラモンには申し訳ないと思いつつもラモンの憂鬱な空気に嫌気がさすこともあるからだ。さらに複雑なことに、ラモンは彼のかつての精神科主治医であり、現在はTVキャスターを務める“頬傷のアンドレア“からの、執拗な監視から逃げ回っていた。なお、アンドレアはニコラスの元愛人でもある。ニコラスと別れてから、アンドレアはラモンを追いまわし続けている。彼女の頭は、番組で取り上げる世の中の狂ったニュースを集めることでいっぱいだ。そんなジャンニ・ヴェルサーチがデザインしたアンドレアの衣装は、作中の場面を切り替える要素にもなっている。アンドレアは、ニコラスとラモンの周辺を張っていれば、そのうち何か美味しいネタに巡り合えるだろうと信じているのだ。ちなみに、番組VTRで使われている、女性が共同墓地で撃たれる映像は、1993年に米国フォートローダーデールで発生したキューバ人女性射殺事件(犯人は別離中の夫)をTVクルーが撮影したもの。
さて、キカとラモンが雇っているパートのメイドは「ポール・バッソ」の姉である(ポール・バッソはスペイン語で"great fuck"を意味する。)。元ポルノ男優で頭は少し弱い。彼は少し前に刑務所から脱獄した。ポールは刑務所での品行方正具合から、スペインの小さな村サン・ビエンタ・デ・ラ・ソンシエラでの聖金曜日祭に参加することを許可される。その村は、"Los Pica'os"と呼ばれる悔悟者達が、自分の体に鞭打つ神事で有名な場所だ。ポールは神事への参加者のフリをして(白いフードとマント、いかにもスペインの宗教行事といった風貌)で監視の目をかいくぐり、姉の職場(つまりキカとラモンの家)に逃げ込んだ。キカはちょうどベッドで昼寝中。ポールは姉に金を打診しながら胸を乱暴に揉む(フアナはかつて、ポールがほかの女性を襲ったり、トラブルを起こさないために、「ガス抜き」と称してポールの性の相手をしていた。その後彼女はレズビアンに)。
パンティもつけずにベッドに寝そべるキカを発見したポールは、キカが眠っている隙に彼女をレイプするが、目を覚ましたキカは当然ポールを拒絶する。やる気のない警官二人のもとに匿名の通報者から、今まさに犯行が起こっているレイプ現場に捜査に行けとの電話が入る。二人がレイプ現場に到着したとき、ポールとキカは合体中。警官2人がポールをキカから引きずり離すと、ポールは射精しようと、屋根の上に出て自身を開放してマスターベーションを続ける。部屋の下、マンションのエントランスには絶妙のタイミング(理由は後述)でアンドレア。ポールの精液がアンドレアの顔にポタポタと・・・。

レイプで辱めを受けたキカは、アンドレアが入手したレイプシーンのビデオを彼女の番組で放送したことで、更なる屈辱を受けることになる。キカは安静のため街を離れる計画を立てる。一方、ニコラスとラモンは、その映像を撮影したと思われる匿名の通報者(であり覗き犯でもある)を明らかにしようとするがうまくいかない。
その頃、アンドレアはレイプ事件の前に撮影したビデオをチェックしていた。ビデオに映っているのはマンションのバルコニーにいるキカだ。アンドレアは、キカの真上の部屋でニコラスとスサナが関係を持っていることを知る。
(続きは時間次第で訳します)

kika.jpg
私が好きなのは、可愛らしいスペイン男子ラモンが自分より年上のキカ(どう贔屓目に見ても“オバチャン”)にプロポーズする場面と、ちょっと頭の弱いキカとレイプ犯ポールのツッコミ不在のやりとりのシーン。

キカも自分が年増でお股がゆるくて頭も弱い自覚があるんですが、そんなキカがラモンに愛されてるシーンは、「慈しみ」みたいな感情が湧いてきます。キカ可愛いよ、キカ。

何よりレズビアンのメイド、フアナの謎の存在感。
レズであること、そしてキカへの好意を一切隠さない堂々っぷり。実はレイプ犯ポールの姉でもあり、かつてはポールの性処理もしていたという強キャラです。
フアナ役の女優(ビクトリア・アブリル)の個性的な見た目と演技も相まってちょっとハマってしまいそう。

というか、全体的にスペインの貞操観念はどうなっているんだ・・・と思わせられる奔放な作品でした。

最もゴルチェらしい衣装をまとったアンドレアのキャラがいまいち弱々しかったのは残念ですが、舞台となる「ユーカリ館」の前に広がる、一面のヒマワリ畑は、やっぱりペロド・アルモドバル監督の「スペインの夏」って感じで爽快な気分になりました。



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posted by kangekireview at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2014年07月10日

映画『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』

ibrahim.jpgずっと気になっていたトルコ映画『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』をようやく観ました。

フランス映画でした!笑

いや、後半は主人公モモと食料品店店主(養父)イブラヒムは、イブラヒムの故郷アナトリアに行くのですが、基本、舞台はパリのブルー通りです。

ストーリーは、2000年頃のパリで、16歳の誕生日を迎えたユダヤ人の少年モモが、それまで貯めていたブタの貯金箱を割って、ブルー通りの娼婦と初体験を済ませるところからスタート。

「お金を払わなくても女の子にモテるかな?」
そんな、いかにも16歳の少年らしいモモの父が突然、失業・失踪。しかし、元来、父にそれほどいい思いを抱いていなかったモモは、むしろ自由気ままな生活の始まりに期待しているよう。

近所の「アラブ人の店」を営む店主イブラヒムと次第に仲良くなり、父の自殺の知らせを受けた後は、イブラヒムの養子となり、最後はイブラヒムの故郷アナトリア(トルコ内陸部)に一緒に旅行する、というストーリーです。

パリに暮らすユダヤ人の少年と、アラブ人(ほんとはトルコ人)の老人、それにパリの裏通りの娼婦たちや、モモの初恋の相手の女の子がごく自然に共生する、宗教対立や民族差別とは無縁の日常。

それでも、2人の養子縁組がユダヤ人とアラブ人であるという理由でうまくいかなかったり、車を買う際に「運転免許証見せてください」と言われて、アラビア文字で書かれたただの友達からの手紙を見せて「どうせ読めないでしょ?」とばかりに納得させたり、ところどころにガタガタが生じるんです。民族・宗教、そして言語の違いは不便でもあるし、ときには便利でもある…(しかもそもそもトルコ語はアラビア文字じゃない)

後半、ふたりはイブラヒム老人の故郷トルコに車の旅へ。スイスを過ぎ、アルバニアを過ぎ、イスタンブルではギリシャ正教、カトリック、モスクを訪れ、スーフィー(イスラム神秘主義)の道場では旋回舞踊も。

ユダヤ人というアイデンティティをもつモモが、各所で何を感じたか想像するのはなかなか難しいのですが、自分とは違うからといって毛嫌いすることもなく、ごく淡々と観光する様子は「宗教の違い=諍い」という固定観念からは程遠いです。
まぁそりゃそうですよね、私たちだって寺とか神社とかの宗教施設に行ったって、それほど深く何かを感じるわけでもないし、観光ならなおさら。

宗教とは?というよりも、宗教や個人の思想ってどれくらい人間関係に影響を与えるの?と考えさせられました。
タイトルに「コーラン」と入っているからにはイスラムの話じゃないの?となぜか敬遠してしまうような人にこそオススメしたい映画です。



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2014年07月08日

映画『悲しみのミルク』

milkofsorrow.jpg昨夜の寝る前鑑賞はペルー映画『悲しみのミルク』。

中東とか中央アジアは好きなんですが、南米はこれまで興味関心の対象から外れていました。
でも、『悲しみのミルク』を観たら、やっぱり南米も気になってきました。

南米といえばワールドカップ中(もう終わった?)のブラジルとかチリ、アルゼンチンがすぐに思い浮かびますが、ペルーといえば・・・インカ帝国・・・?←本当にそのくらいの知識しかなかった

さて、あらすじですが、主人公の少女ファウスタ「恐乳病」という病気を患っています。
これは医学的な病名ではなく、いわば土着の伝承のようなもので、レイプされた妊婦の恐怖が母乳を通じて子どもに伝染する、というもの。
ここで、ペルーではそんなに頻繁に妊婦がレイプされるのか?という疑問が湧きます。
それを理解するには、作中で「テロの時代」と称される1980〜1992年のペルーの国内事情を知っておかなければならないらしい。
取り急ぎ、Wikipedia 英語版を訳して引用してみます。(スペイン語がわからないので・・・)

1980~1992年にかけてペルー(とくにアンデス一帯)は、毛沢東主義派グループのセンデロ・ルミノソの台頭と、それに伴う民兵組織、国軍による非常に武力的・暴力的な支配を経験した。1990年にはこの武力闘争が首都リマに到達。『悲しみのミルク』でクラウディア・リョサ監督は、治安部隊の兵士にレイプされた女性の恐怖が母乳を通じて子どもに伝染するという民間伝承を描いた。これはこの時代の暴力支配が当時のペルーだけでなく、次世代にまで影響を与えていることを示唆している。
リョサ監督は、あの武力闘争の12年間に心理的かつ社会学的にアプローチし、闘争のかけひきとしておこなわれた兵士による集団レイプを批判する。本作『悲しみのミルク』は『Entre Prójimos』(Kimberly Theidon 著)が原作となっている。著者のTheidonは、一度に30人以上の男から集団レイプされたという女性達の体験談を綴る。そうした残虐行為はときに妊婦にまで及んだという。Theidon は、「性的暴力から生き残った被害者がその体験を人に話すとき、その内容を聴いた者は、その体験談に対していかにふるまうべきかという重荷を負ってしまう。」
リョサ監督の作品は、まさにその体験談に対して映画という手法で応えること試みたものである。
milkofsorrow2.jpg
主人公の少女ファウスタの母が、まさにこのレイプ体験者であり、母の母乳と歌を通じてファウスタにも集団レイプのトラウマや恐怖が伝染しています。
そして、気味悪がらせてレイプから身を守る手段として、膣にジャガイモを入れるという民間伝承も。
写真左のヨーッロッパ版ポスターがジャガイモで埋め尽くされているのはそのせい。

でも、そのショッキングな行為よりも目を惹かれるのは、ファウスタが病気と恐怖以外にもうひとつ母から受け継いだと思われる即興の歌。子守唄のような、童謡のような、鼻歌のような・・・抑揚の少ない穏やかな歌声が、黄土色に乾燥したペルーの風景を彩ってくれます。

ファスウタの周囲の人間関係は十分に描かれていないのか、私の理解力が乏しいせいか、ちょっとまだ理解しかねるところもあるのですが、地球の反対側ペルーに生きる少女の歌声を聴けただけでも観た価値ありました。
そういえば、黄色の文字で示された字幕は一体何語なんだろう?白い文字はスペイン語だったけど、アンデスの言葉なのでしょうか?
もう少し掘り下げて調べてみようと思います。

いつか行ってみたい国リストがまた一つ増えました…。






posted by kangekireview at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2014年05月26日

映画『おじいちゃんの里帰り』

dedenin.jpgドイツ映画『おじいちゃんの里帰り』下高井戸シネマ

20世紀半ば、ドイツ国内の労働力不足を補うため、ドイツ政府は周辺諸国に移民を募り、その結果、トルコから大勢の労働者がドイツに移住しました。
そして現在、その2世、3世、4世がドイツで多く暮らしています。

そんな世界史的背景を前提に、この作品は、在独トルコ人1世の「フセインおじいちゃん」が家族全員で、「トルコの故郷の村に旅行に行くぞ!」という物語。
最初は難色を示す家族も、おじいちゃんの最初で最後の願いを聞き入れようとどうにかバケーションを調整します。

外国で暮らすマイノリティはたいてい大家族で、フセイン一家も例外なく大家族。
なので、登場人物はおじいちゃんとおばあちゃん、子ども(2世)が4人とその伴侶、孫(3世)2人の計9人。

家族の一人一人が、トルコとドイツ両国のアイデンティティ問題を抱えているのが印象的です。
でも基本的にコメディタッチなので、ドイツとトルコの移民問題をよく知らない日本人にも、わかりやすく頭に入ってきて、感情の移入もしやすい。
そもそも語り部が、孫のチャナンとチェンク。

お姉さんのチャナンが、幼いイトコのチェンクに、おじいちゃんとおばあちゃんの昔話を語って聞かせる形で物語が進むので、移民問題なんて全然知らなかった!という人でも普通に鑑賞できます。

以下に、家族のメンバーが抱える悩みを羅列してみますね。(あくまでmemeの主観/ネタバレあり

  • ・フセインおじいちゃん
    ドイツのパスポートを取得したが、民族的にはトルコ人だというジレンマ

  • ・ファトマおばあちゃん
    ドイツパスポート保持者でも民族的にはトルコ人!と割り切っているのでジレンマはない。むしろドイツ人に帰化できたことを喜んでいる。しかしおじいちゃんが旅の途中で天に召されてしまい、「書類上はドイツ人だから外人墓地にしか埋葬できない」と言われ憤る。

  • ・二男マホメド
    失業中(トルコ系移民の失業率は高い)

  • ・孫娘チャナン
    英国人の彼氏との間に子どもができた。家族のメンバーには話せていないが彼氏は結婚に意欲的。なんで彼氏はドイツ人ですらなく英国人なんだ!と家族からツッコミが入る。

  • ・孫チェンク
    トルコ語が一切話せない。学校でトルコ人グループにもドイツ人グループにも入れてもらえず、自分は一体何人なの?という疑問を抱いている。
    ちなみにチェンクのパパとママはチェンクがまさかトルコ語を話せないなんて思ってもいません。

    • 映画館のなかでも笑い声が起きるくらいの王道コメディなのに、それぞれの気持ちを考えると涙が止まらないいい映画でした。
      あとですね、トルコといえば真っ先に思う浮かぶのがイスタンブルのモスクの尖塔、ボスポラス海峡を行き交う舟、ガラタ橋の賑わい…って人も多いと思いますが、アナトリア(トルコ東部)のなんにもない荒野の風景もどこか懐かしさを感じさせます。

      イスタンブル(都会)とアナトリア(ド田舎)の出身地格差というのもこの映画のテーマの一つなのかもしれませんね。

      欲を言えば、若かりし頃のおじいちゃんとおばあちゃん(と同じ村の人々、もちろんトルコの田舎)までなぜかドイツ語で話していたのが違和感ありましたが、ドイツ映画だししょうがないか。
      トルコ語できるくせにトルコ映画には全然手がつけられていないので、そろそろ腰を据えて映画みよう、と思わせてくれる作品でした。
      そういえば、ジェイラン監督の「冬の眠り」、カンヌ映画祭最優秀賞受賞したんですね。トルコ映画、アツイ(笑)

      『おじいちゃんの里帰り』は下高井戸シネマにて2014年5月24日(土)〜5月30日(金)まで上映中です。
      映画の後は当然下高井戸名物 「たつみ」 の鯛焼きを食べて帰りました。。

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2014年03月25日

映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』

motor.jpgどこの国の映画、とはうまくいえない、強いて言うなら「南米の映画」です。
キューバの革命家であるチェ・ゲバラの青春時代を描いた『モーターサイクル・ダイアリーズ』の制作国は、アルゼンチン、米国、チリ、ペルー、ブラジル、英国、ドイツ、フランスの8ヵ国。

ずっと不思議だったんです、どうして、アルゼンチン出身のゲバラ(=エルネスト)がキューバで革命家になったのか。
でもこの作品を見て、南米大陸の国境は、中東のそれと同じく、欧米列強により引かれたものにすぎず、南米全体が「一つの混血民族からなる」という感覚がごく自然につかめるようになります。
さて、この映画は政治的・思想的な革命の話ではなく、医学部生のゲバラが友人とともに南米大陸をバイクで巡った旅をロードムービー的に描いたものです。
(ゲバラの著書『モーターサイクル南米旅行日記』、アルベルトの著作『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』が原作)

ちなみに、バイクで巡るから「モーターサイクル・ダイアリーズ」なのですが、バイク自体は途中で壊れます・・・。

故郷アルゼンチンを出て、チリへ、そして雪に覆われたアンデス山脈を越え、ペルーではマチュ・ピチュを、ベネズエラではハンセン病の療養所を訪れます。途中、貧困にあえぐ南米の人々や、警察から追われる共産主義者の夫婦に出会い、最後に療養所で患者らと交流を深める中で、ゲバラの「一つの南米」志向がどんどん育っていくのがわかって、面白いし切ない。
南米ってスペイン語とポルトガル語が中心だから、どこの国に行ってもだいたい言葉は通じるし、同じマテ茶を飲みサンバやマンボを踊る様子は、本当に国境なんて意味ないな、と思わせられました。

もちろん、ゲバラと友人アルベルトとの旅自体もお金もないしケガするし喘息の発作も起こるしといろいろ大変なのですが、それよりも、「砂漠とサボテンとテキーラ」以外の南米の風景がかなり新鮮で目を奪われます。
だって、恥ずかしながら、これまで南米に雪山があるなんて想像すらしなかったんです。

旅が終わってカラカスでゲバラとアルベルトが別れた後、再会は8年後だったそうです。
療養所でゲバラが高説をぶつシーン(?)では、複雑な表情を見せるアルベルトですが、革命家ゲバラの死後、彼の人生に敬意を誓った、というエピローグに思わず涙が。

スカイプやFacebookがある現在ですが、私、けっこう海外の友人との「別れ」って苦手なのです。
次に再び会うことはできるんだろうか?少なくとも休暇と資金を調達しないと会えないような相手。

キューバ革命についても不勉強で知らないことだらけですが、この映画をきっかけにしろいろ勉強してみようと思います。

最後に、ゲバラ役のガエル・ガルシア・ベルナルの人懐っこいイケメンさよ。そもそも彼が出演しているという理由でこのDVDを手に取ったのでした。
時に荒々しく、時にセクシーすぎる演技だけでも一見の価値ありです。

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posted by kangekireview at 09:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2014年03月07日

映画『少女ヘジャル』

hejal.gifトルコ映画『少女ヘジャル』を観ました。

なんか観たことあるな〜と思っていたんですが、ラストシーンでようやく「やっぱり一回観てたわ!」と気付くくらい、クライマックスもオチもない、10年ほど前のトルコの日常のワンシーンを切り取っただけの映画です。

結局2回観て確信したのは、トルコ国内におけるクルド人の存在とそれに関する背景知識を持っていないことには、この映画を観ても何がなんやらわからんだろうということ。
賞が獲れたということは審査員はそういった歴史背景を理解していたと思われますが、日本ではまだまだトルコのこと、韓国やアメリカ、中国ほどに理解している人は少ないのではないかと思います。
この映画を観るにあたって、最低限知っておきたいのは、
  • ・トルコ国内にはクルド人という「国をもたない民族」がいるということ
  • ・トルコは長年、クルド人の存在を「無視」し、「山岳トルコ人」と呼んでトルコ人と同化させてきた
  • ・虐げられたクルド人の一部は独立を求めて度々ゲリラ行為、テロ行為を行ってきた
  • ・トルコ政府やトルコ軍はクルドゲリラの掃討作戦を長年行ってきた
  • ・政府のプロバガンダを受け、トルコ人のなかには「クルド人」を忌み嫌い、迫害する人もいる(ちょうど、日本におけるザイニチの存在のような?
  • ・ゲリラやテロを良しとしない、むしろトルコ人として穏やかに暮らしていこうとするクルド人ももちろんいる
  • ・当然、クルド人を隣人として認め、共生の道を歩んでいるトルコ人だっている

    • 少女ヘジャル』は、こうした前提のもとに、クルド人として生まれ両親を「掃討作戦」によって殺された少女ヘジャルが運よく生き延び、元判事のルファト老人と次第に心を通わせていく様子を描いた作品といえそう。
      一昔前なら、こんな映画をトルコ国内で制作することすらできなかったはずです。政府が存在を認めていないはずの民族について描くなんて許可がおりませんからね^^;
      (じゃあ、なぜ掃討作戦は大々的にできるのか、というのはちょっと難しい問題なのでカット)

      そう考えると、元判事、つまりかつては政府側の人間だったルファト老人が、ヘジャルに、「民族は固有の言葉を話すべきだ」と語り、あまつさえ自身もクルド語を覚えようとする姿勢は、一考に値するかと。

      そして、アッサリしているからこそ切ないラストシーン。
      ヘジャルは、そうまでして自身の居場所をつくってくれたルファト老人のもとを離れ、“同胞“エブドゥおじさんについていくことを選びます。それはすなわち、電話も通じないバラックで夢も希望もない貧民生活を意味する。
      しかし、幼いヘジャルがそんなこと理解しているはずはなく、ただ単純に言葉が通じないことによる不自由さが辛くてエブドゥを選んだんだと思います。
      老い先短い身で幼児の養子縁組など・・・というもう一つの葛藤もあるのですが、それは万国共通の葛藤だからここでは割愛しますね。

      そして、もう一人のキーパーソンはルファト老人が雇っている家政婦サキネ。
      彼女は10年以上、トルコ人として生活してきました。クルド人にとって、自身さえそれを許すことができれば、トルコ人として暮らしていくことは困難なことではないようです。言葉も見た目も、自分からそうと言わなければ普通にトルコ人。
      事実、ルファト夫妻は彼女がトルコ人であると信じて疑いませんでした。

      ヘジャルの話すクルド語を聞いて、サキネはつい自分もクルド語でヘジャルに声をかけてしまいます。
      ルファト老人がクルド民族に対する差別を持っていれば、家政婦業もお役御免になったはずですが、幸いそんなことはありませんでした。
      むしろ、ルファト老人にクルド語を教えてほしいと言われたときの、彼女の表情が私にとっては最も印象的でした。
      決して満面の笑み、とか、自信ではなく、認められたことに喜びを感じつつも戸惑いを隠せない表情とでもいうのでしょうか。

      この10年で、トルコ国内に暮らすクルド人の多くが、その表情を見せる場面に出会ってきたはずです。
      クルド人の存在が認められるとともに、テレビでのクルド語放送やクルド語による教育の開始など、トルコ国内でのクルド人の権利ははるかに向上しました。それでも、イスラエルのようにユダヤの「国」が成立するのは現時点では不可能に思えます。(話は変わるけど、ヘジャルの赤いコートは『シンドラーのリスト』を彷彿とさせますね。)
      それに、独立を武力に訴えるゲリラの犠牲になったトルコ人兵士の家族は当然クルド人に怒りを覚えるでしょう。

      まぁそんな根が深すぎる問題に日本人が口を出す余地はないのですが、この作品をきっかけに、世界の問題に眼を向けるきっかけとなればいいな、と月並みですが。

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      タグ:トルコ映画
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