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2016年03月27日

根津美術館コレクション展「ほとけの教え、とこしえに。- 仏教絵画名品展 -」

根津美術館コレクション展「ほとけの教え、とこしえに。- 仏教絵画名品展 -」に行ってきました。
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今回の展覧会は、仏教の登場からその歴史を根津美術館の所蔵する仏教画のコレクション展です。一部常盤山文庫の所蔵するものも展示されています。今回は、大きい絵画が多く、一つ一つの絵画が細かく描かれているので、鑑賞するのに時間を要しました。

そんな中で重要文化財の「金剛界八十一尊曼荼羅」が圧巻でした。また常盤山文庫蔵の「釈迦三尊十六羅漢像」(重要美術品 絹本着色 鎌倉時代)は、展示室2のほぼ全てを使用して展示されています。十六羅漢像数多の絵師たちが描いていますが、この作品では正面の釈迦三尊像(釈迦如来、普賢菩薩、文殊菩薩)を囲うように、両側に8幅ずつの羅漢像が掲げられています。このように19幅が完全な形で残っているのは、大変貴重なことなのだそうです。
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また「兜率天曼荼羅」も素晴らしい。 南北朝時代に制作された実に大きな作品ですが、何よりその清涼感溢れる鮮やかな緑で描かれたこの大作を見ると、これが南北朝時代に描かれたとは信じられないほどの、モダンさ、鮮やかさです。細かな描き込みを、近くに寄ってじっくり時間をかけてみたい作品です。
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仏教絵画にはめずらしい西洋絵画のような美しい色彩。そして、中央近くに描かれたお堂から放射状に伸びる光線。 お堂の二階からも光が溢れる状況が金を使って見事に描かれています。必見です。

次回の根津美術館の展覧会は、「特別展 国宝 燕子花図屏風」が4月13日(水)から開催されます。
posted by はまやん at 17:48| アート

2016年03月21日

【出光美術館】生誕290年記念 勝川春章と肉筆美人画―<みやび>の女性像

出光美術館で開催中の「生誕290年記念 勝川春章と肉筆美人画ーみやびの女性像」に行ってきました。
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江戸中期の浮世絵師、勝川春章(1796〜1792)。役者絵で人気を博しながら、晩年には美人画を多く描きました。その美人画がずらりと揃います。出品は80点。全て肉筆画です。

春章の画業がもっとも充実した時期は、多色摺木版画(錦絵)を創始した鈴木春信(1725?-70)の後半期に重なり、また、鳥居清長(1752-1815)や喜多川歌麿(1753?-1806)、東洲斎写楽(?-1794-?)といった浮世絵史上に輝く歴々の巨匠たちが脚光を浴びはじめる、まさにその目前で終わりをむかえます。活躍期を接するビッグネームたちに押されたためか、春章に寄せられるこれまでの評価は、いまだ作品の出来ばえに見合ったものとはいえません。歌舞伎俳優の特徴をとらえた、迫真的な役者絵にもすぐれた仕事を残した春章ですが、とりわけ晩年期に手がけられた肉筆による美人画は、その女性表現の優雅さにおいて、ほかの浮世絵師のそれとは一線を画したものといえます。
おそらくは周囲の貴顕たちの好みに応じた結果、風雅なおもむきを強くにじませることとなった春章の肉筆美人画は、同時代の女性という日常的で手近な題材をとらえながらも、画題の選択や表現技法に、〈古典〉とのつながりを明確に打ち出します。この展覧会は、〈美人画〉という現実の都市生活の断面を、伝統的な文化の枠組みのなかへ転じようとする、いわば〈俗中の雅〉ともいうべき性格に注目しながら、春章の芸術が目指したこと、そして、当時の鑑賞者たちが春章の絵画に期待したことを明らかにしようとするものです。
作品は出光美術館のコレクションが中心ですが、一部に東京国立博物館や千葉市美術館、太田記念美術館などが加わります。

初期の浮世絵のテーマは遊里(遊女)と芝居(役者)が中心でした。浮世絵のテーマに風景が取り上げられるようになったのは、享保年間(1716-1735)の末頃のこととされます。それまで風景は背景として描かれるか、または伝統的な水墨山水画の構図を木版画で表したものなどに止まっていました。

浮世絵の風景画の発展を進めた一因として、西洋から伝わった遠近法があります。西洋では古代ギリシャ美術にも遠近法が見られますが、日本絵画ではほとんど用いられていませんでした。享保5(1720)年8代将軍徳川吉宗が禁書令を緩和して、キリスト教に関係のない書物の輸入を認めたことをきっかけに、遠近法の理論や遠近法を用いて描かれた銅版画が日本に持ち込まれました。そして、遠近法は浮世絵に取り入れられ、元文4(1739)年頃に浮絵と呼ばれる絵が現れて流行します。

浮絵とは空間の奥行や距離感を強調した絵で、遠景が窪んで見えることから「くぼみ絵」とも呼ばれました。初期の浮絵を描いた代表的絵師には奥村政信(1686-1764)や初代鳥居清忠(生没年不詳)らがいます。当初の浮絵では柱や天井などを利用して、遠近法を取り入れやすい室内空間(舞台、座敷)や建築物が描かれました。その後、歌川豊春(1735-1814)により浮絵における遠近法の技法が改良され、山河や海などの広大な風景をも描けるようになり、後の風景画の発展に大きな影響を与えました。

今回は、冒頭にメインの作品が展示されています。最晩年の大作「美人鑑賞図」。広々とした邸宅にて軸画を見定めては談笑する女性が描かれています。壁から掛け軸を取り出し、畳の上に広げ、何やらひそひそと会話する様子には動きもあります。じゃれ合う2匹の猫やぼたん、奥行きのある部屋の様子、後景の庭園や画中画も見どころです。庭園は注文主に縁のある六義園を意識したと言われています。さらに近年の研究によって鳥文斎栄之の錦絵の構図を引用したことも分かったそうです。
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初期の浮世絵がこんなにも魅力的だと思ってもいませんでした。さらっと見るつもりが、2時間近く見てしまいました。版画とは全く違います。なかなかスポットの当たらない絵師の作品も充実していて、これがまたとても面白い。後期の広重、北斎とは全く違う魅力がありますが、これは実物を見ないとわかりません。本当におすすめの展覧会です。


邸内遊楽図屏風江戸時代(17世紀前期)
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吾妻風流図勝川春章 天明元年(1781)頃
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桜下花魁図 勝川春章 天明7, 8年(1787, 88)頃
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桜下三美人図 勝川春章 天明7, 8年(1787, 88)頃
更衣美人図喜多川歌麿 江戸時代(19世紀前期)
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娘と童子喜多川歌麿 江戸時代(19世紀前期) yjimageJBLMTLIH.jpg
雪月花図 勝川春章 天明3-7年(1783-87)頃
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婦人風俗十二か月 寛政元-4年(1789-92)頃
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開催場所 出光美術館開催期間2016/02/20〜2016/03/27休催日月曜日 (ただし3月21日は開館)
開催時間 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
     毎週金曜日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで)
posted by はまやん at 18:05| アート

2016年03月13日

博物館でお花見を♪


今日は「中国考古展今昔物語」と題した講演会に参加。特別展「始皇帝と大兵馬俑」まで含めると、これまで十数回の中国展に参加したという講師は、今年退任される谷豊信学芸研究部長さん。
中国展の移り変わりと、中国展ならではの苦労話(笑い話)のお話です。中国と日本との歴史も踏まえて、企画サイドならではのお話しが聞ける貴重な機会でした。

その後、常設展へ。
◎室町の美術

日月山水図屏風(部分) 室町時代・16世紀桜や柳など美しい春の景をとらえる「日月山水図屏風」
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四季山水図屏風 6曲1双 楊月筆
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手鏡月台(一部)
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源氏物語図屏風(絵合・胡蝶)(部分) 狩野晴川院(養信)筆 
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◎蒔絵
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◎伊万里
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◎書画の展開―安土桃山〜江戸
尾長鳥図 1幅 狩野探幽筆
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春秋山水図 2幅 加藤遠沢筆
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桜花図 1幅 円山応挙筆
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桜図 1幅 広瀬花隠筆
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伊勢物語絵巻 巻第三 1巻 住吉如慶・愛宕通福筆
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和漢朗詠集 1巻 飛鳥井雅章筆
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雅楽人形
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◎浮世絵
五常・禮 1枚 鈴木春信筆
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曲水の宴 1枚 葛飾北斎筆
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月下桃花に燕 1枚 歌川広重筆
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源氏物語図 3幅 歌川広重筆
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◎近代の美術
双鳩 1幅 平福百穂筆
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春秋山水 6曲1双 野口小蘋筆
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嵐山 1面 床次正精筆
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◎中国美術
塞圍四景図巻 1巻 銭維城筆 中国 清時代・18世紀
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江上幽居図団扇 1枚 何維樸筆 中国 清〜中華民国時代・19〜20世紀
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posted by はまやん at 20:38| アート

2016年03月09日

「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち 展」

東京都・六本木の森アーツセンターギャラリーは、オランダ黄金時代と当時活躍した画家たちを紹介する「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち 展」が開催中です。
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同展は、フェルメール、レンブラントを始め、フランス・ハルス、ヤン・ステーン、ピーテル・デ・ホーホなど、17世紀オランダを彩った様々な画家たち48作家の作品60点を通して、当時の文化や人々の生活を紹介するもの。

17世紀オランダは、黄金時代といわれており、1560年代に始まるスペイン支配からの独立戦争に伴い経済が急成長するとともに、1602年に設立されたオランダ東インド会社の貿易網を通して世界に名だたる強国、富裕国として発展していった時代でした。17世紀はまた、新たな芸術文化が発展し、絵画の分野においても多くの優れた画家を輩出し数多くの傑作が生まれるという、特別な時代でもありました。絵画は一般市民が手に入るような大きさや価格でも出回っており、当時の海外からの訪問者は、オランダのごく一般の家庭にさえも多くの絵が飾られているのに驚いたということです。
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本展覧会では、黄金時代の幕開けから終焉までの流れに沿いながら、最も大きな発展を遂げた風景画をはじめ、建築画、海洋画、静物画、肖像画、風俗画など、当時活躍した約48作家60点の作品をジャンルごとに紹介。フェルメールの《水差しを持つ女》やレンブラントの《ベローナ》など、日本初公開となる作品が多数展示されるのもみどころです。メトロポリタン美術館の誇る傑作が見られる貴重な機会です。

「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」展

会期:2016年1月14日〜3月31日
場所:森アーツセンターギャラリー

住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F
開館時間:10:00〜20:00(入館は閉館の30分前)※1月26日、2月2日、9日、16日、23日は17:00まで開館

観覧料:一般=1600円、大・高校生=1300円、4歳〜中学生=600円

休館日:2016年1月19日
posted by はまやん at 21:16| アート
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