新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2021年12月24日
「岸上大作歌集」
御無沙汰してすみません。タイトルが「のろのろ読書日記」なので、御寛恕ください。
「岸上大作歌集」を読みました。歌集です。現代歌人文庫のシリーズのものです。短歌作品だけでなく、自死直前に書いた日記も収録されており、そちらに関心の全てが引っ張られました。楽天ブックスで検索したのですが、出て来ず、一番安い本を広告として付記します。(貼らなくても良いか、と迷ったのですが、ずっとこのフォーマットで書いてるので、習慣としてやっときます)
「岸上大作歌集」を読みました。歌集です。現代歌人文庫のシリーズのものです。短歌作品だけでなく、自死直前に書いた日記も収録されており、そちらに関心の全てが引っ張られました。楽天ブックスで検索したのですが、出て来ず、一番安い本を広告として付記します。(貼らなくても良いか、と迷ったのですが、ずっとこのフォーマットで書いてるので、習慣としてやっときます)
【中古】 血と雨の墓標 評伝・岸上大作 / 小川 太郎 / 神戸新聞総合出版センター [単行本]【宅配便出荷】 価格:854円 |
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
2020年12月14日
「赤光」
2020年12月13日
「子連れ狼」
2020年12月12日
「平成くん、さようなら」
「平成くん、さようなら」を読みました。
小説です。最近作者の名をよく見かけるので、図書館で気になって借りて来て、読みました。安楽死をテーマにした物語です。
平成くん、と呼ばれる、物書きで芸能界でも活躍する青年と、手塚るみさんをモチーフにしたかのような、大物漫画家の娘で、漫画家のプロダクションで働きながら六本木界隈で愛犬と暮らす女性が登場するのですが、二人のあまりにハイソサエティな暮らしぶりに感情を追いつかせるのに苦労しました。とはいえ、物語の骨組みは堅強で、平成くんが発する自殺願望の、行く末に漸近してゆくプロットは、ドキドキしました。
小説です。最近作者の名をよく見かけるので、図書館で気になって借りて来て、読みました。安楽死をテーマにした物語です。
平成くん、と呼ばれる、物書きで芸能界でも活躍する青年と、手塚るみさんをモチーフにしたかのような、大物漫画家の娘で、漫画家のプロダクションで働きながら六本木界隈で愛犬と暮らす女性が登場するのですが、二人のあまりにハイソサエティな暮らしぶりに感情を追いつかせるのに苦労しました。とはいえ、物語の骨組みは堅強で、平成くんが発する自殺願望の、行く末に漸近してゆくプロットは、ドキドキしました。
価格:1,540円 |
2020年12月11日
「不死身の特攻兵」
「不死身の特攻兵」を読みました。ルポルタージュです。
特攻に組み込まれ、何度も死地に飛ばされたものの生還した人の伝記です。
淡々とした筆致ながら無能の上司に理不尽な命令をされる日本国の悪弊について、実例を細かく検証しながら批判が為されていて、強く共感しました。
書かれた時期によって、スーダンへの自衛隊派遣も特攻隊編成の件と何ら変わらない、とラスト付近で指摘がされてて、現在のコロナ政策もしかり、と特攻以来の、悪弊の揺るぎなさに怯みました。
特攻に組み込まれ、何度も死地に飛ばされたものの生還した人の伝記です。
淡々とした筆致ながら無能の上司に理不尽な命令をされる日本国の悪弊について、実例を細かく検証しながら批判が為されていて、強く共感しました。
書かれた時期によって、スーダンへの自衛隊派遣も特攻隊編成の件と何ら変わらない、とラスト付近で指摘がされてて、現在のコロナ政策もしかり、と特攻以来の、悪弊の揺るぎなさに怯みました。
不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか 講談社現代新書 / 鴻上尚史 【新書】 価格:968円 |
2020年09月23日
「御用牙」
2020年08月06日
「不純」
「不純」を読みました。
山田耕司さんの句集です。
俳句界の潮流とか、現代俳句の変遷とかは殆ど、ぼんやりとしか知らないのですが、前衛に傾き過ぎず、伝統に寄りかからず、という独自の求道を遂げていってる、という読後感がありました。
現代俳句の最前線というのは、自分独自の観点から独断するに「オルガン」勢だと思っています。さらにオルガンの両翼に関悦史さんと竹岡一郎さんがニョキニョキと鬼の二本の角のように屹立していて、その周囲にさらなる強力勢力が蛾蛾たる山脈を築いているというイメージです。「不純」はそのベクトルとはずれた位置で、俳の高みを模索している一冊だと思いました。
山田耕司さんの句集です。
俳句界の潮流とか、現代俳句の変遷とかは殆ど、ぼんやりとしか知らないのですが、前衛に傾き過ぎず、伝統に寄りかからず、という独自の求道を遂げていってる、という読後感がありました。
現代俳句の最前線というのは、自分独自の観点から独断するに「オルガン」勢だと思っています。さらにオルガンの両翼に関悦史さんと竹岡一郎さんがニョキニョキと鬼の二本の角のように屹立していて、その周囲にさらなる強力勢力が蛾蛾たる山脈を築いているというイメージです。「不純」はそのベクトルとはずれた位置で、俳の高みを模索している一冊だと思いました。
価格:1,650円 |
2020年07月01日
「アシュラ」
「アシュラ」を読みました。
漫画です。
友達が、アニメ映画「アシュラ」を勧めてくれてネット動画で観たのですがラストシーンが漫画原作とやたら違ってる気がして、再読しました。
やはり、悲劇で終わってるじゃん、と納得したのですが、友達が言うには「アシュラ」には後年書き足された「完結編」があって、アニメ映画はそれに準じてるんや、と反論され、探すと「完結編」は存在していて、それも後日読みました。後日読んでみると完結編もデジャヴがあって、一度自分は読んでたはずなのですが、すっかり忘れてました。忘れるほどにラストの2ページは印象が薄かったのです。
完結編を再読して感じたのですが、この完結編のみをサーチするにアシュラに人の道(飢えたとて人肉を食うべからず)を教えた法師の生きざまが物語の核であり、アシュラが『幸せ』になるラスト2ページは、どうあっても取って付けた感しかしませんでした。昔読んだ自分も、同じように感じたのだと、想到しました。
作者のジョージ秋山さんも、アシュラのハッピーエンドを望んだのは間違いないと思います。思いますが、このストーリーの重力からして、このラストの展開はあまりにも突飛で、忌憚ない意見を申しますに物語に乗れませんでした。
漫画です。
友達が、アニメ映画「アシュラ」を勧めてくれてネット動画で観たのですがラストシーンが漫画原作とやたら違ってる気がして、再読しました。
やはり、悲劇で終わってるじゃん、と納得したのですが、友達が言うには「アシュラ」には後年書き足された「完結編」があって、アニメ映画はそれに準じてるんや、と反論され、探すと「完結編」は存在していて、それも後日読みました。後日読んでみると完結編もデジャヴがあって、一度自分は読んでたはずなのですが、すっかり忘れてました。忘れるほどにラストの2ページは印象が薄かったのです。
完結編を再読して感じたのですが、この完結編のみをサーチするにアシュラに人の道(飢えたとて人肉を食うべからず)を教えた法師の生きざまが物語の核であり、アシュラが『幸せ』になるラスト2ページは、どうあっても取って付けた感しかしませんでした。昔読んだ自分も、同じように感じたのだと、想到しました。
作者のジョージ秋山さんも、アシュラのハッピーエンドを望んだのは間違いないと思います。思いますが、このストーリーの重力からして、このラストの展開はあまりにも突飛で、忌憚ない意見を申しますに物語に乗れませんでした。
アシュラ 大合本 全3巻収録【電子書籍】[ ジョージ秋山 ] 価格:1,518円 |
価格:110円 |