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2016年07月27日

肌が弱い方のオムツかぶれや褥瘡予防にワセリンは効果的か

肌の弱い入居者のスキントラブルのケアの方法に悩む介護士さんは多く、その予防法や対応に苦慮している方も多いのではないでしょうか?


常時オムツを着用されている方は尿や汗などでオムツの中が大変蒸れやすくなり、特に夏の暑い時期はオムツかぶれや軽度の褥瘡などがとても起こりやすくなります。


毎日のオムツ交換での陰部・臀部の洗浄や定期的な入浴で皮膚の清潔保持に努めていても、どうしても肌の弱い方はスキントラブルが多くなりがちです。


肌の弱い方でもスキントラブルを予防し、オムツかぶれや褥瘡などにならないようにするための工夫について、今回はご紹介していきます。




なぜオムツ着用者はオムツかぶれや褥瘡になりやすいのか

人間の皮膚は、長時間蒸れた状態が続くとふやけてしまいます。お風呂上がりに自分の指先がふやけてしわの寄った状態になっているのを見たことがあるでしょう。それをイメージすると分かりやすいと思います。


実は陰部や臀部にも、同じようなことが起こっているのです。尿や汗などで湿ったままの状態が長時間続くことでも、皮膚はふやけてもろくなります。


ふやけた部分に尿や汗などの汚れが付着したままになっていると、その汚れに皮膚が反応して時間が経過するごとに痒みを伴った状態へと変化していきます。


これは皮膚の自然なメカニズムによるもので、痒みはいわば皮膚からの警告(サイン)のようなものです。


この状態の皮膚が、「不潔になっています!このままではさらに痒くなってかぶれてしまいます!」と教えてくれているのだとイメージしてください。


女性は生理で陰部が痒くなることがありますが、あれも蒸れた状態による一種のかぶれによるものです。


私たちは痒ければ自分で掻けますし、汚れていればきれいに洗うこともできます。つまり、皮膚からの警告(サイン)を瞬時に受け止め、それに即座に対応することができるため、かぶれたりすることもほとんどないのです。


では入居者はどうでしょうか?


認知症があり、そしてほぼ寝たきり状態の入居者の場合を考えてみましょう。


長期間のオムツの着用により皮膚感覚は鈍くなり、排泄があったのかどうかも分からない状態の入居者の場合は、私たちと同じようにはいきません。


皮膚感覚が鈍くなっていることで、皮膚からの警告(サイン)に気づきにくくなっているためです。


気づきにくいということは、それだけかぶれやすくなってしまうリスクが高くなるということです。さらにかぶれていることに介護士が気づけなければ、褥瘡になってしまうリスクは当然高くなります。


肌の弱い入居者の場合はこういったスキントラブルを起こしやすいため、オムツかぶれや褥瘡などになりやすくなってしまうのです。


オムツかぶれなどの予防にワセリンは効果的なのか

スキントラブルの予防のために、オムツ交換時や入浴後のスキンケアにワセリンを塗布することは昔から介護現場でも行われている、代表的なスキンケアの方法です。


一般的に薬局などにも売られているワセリンは、肌の弱い方にも使用することができ、安価でコストパフォーマンスも良いことから昔から使用されてきました。


現在でも「スキンケアにはとにかく全身にワセリン塗布」という対応をしている施設もたくさんあります。



しかしこのワセリンも、使い方を誤るとかえって逆効果になるということをご存知でしょうか?



誤った使い方で一番多いのは、ワセリンのベタ塗りです。


オムツ交換時や入浴後に塗る際、簡単には落ちないようにとベタッと分厚く塗る介護士さんは意外と多く、看護師さんの中にもそのような指示を出す方もいます。



しかし、これが大きな間違いです。



ワセリンは、皮膚の乾燥を防ぐため(皮膚からの水分の蒸発を防ぎ潤いを逃がさないようにするため)に薄く塗るのが基本です。


皮膚が乾燥するのは皮脂の分泌が不足しており、水分だけが蒸発してしまうためにあのカサカサした状態になるのです。


それを防ぐために、不足している皮脂の代わりとしてワセリンを薄く塗るというのが本来の使い方です。


たくさん塗ってもベタベタするだけではなく、余分なワセリンに尿や汗が混じってかえって皮膚に刺激を与えることになってしまいます。


少量のワセリンの塗布ならオムツかぶれの予防などにも効果的ですので、毎回きれいに洗い落とせるぐらいの量を塗るようにしましょう。


ワセリンの上手な塗り方

上述したように、ワセリンはベタベタと塗りたくるものではなく薄く塗るのが基本です。


入浴後に顔から足先まであまりにもテカテカしている入居者を見たときは、それは塗りすぎだと教えてあげましょう。


皮脂の代わりですので、うっすらとツヤが出る程度の量で十分です。


さらにワセリンの上手な塗り方のコツをお教えします。


ワセリンは、皮膚が濡れた状態で少量を塗るのがおすすめです。


そうすることでワセリンの伸びが良くなり、塗りすぎを減らすことができます。


私はあのベタベタしたのがイヤで、自分が入居者の立場だったら全身には塗ってほしくないといつも思っていました。


そこで、とある皮膚科の先生にこのワセリンの上手な塗り方を教えていただいてからは、かなりあのイヤなベタベタ感を減らすことができるようになりました。


ぜひみなさんもやってみてほしいと思います。





白色ワセリンとプロペトの違い

皮膚科の往診などで、スキントラブルの多い方に処方されることの多い「白色ワセリン」と「プロペト」の違いについても、ここで合わせてご説明しておきます。


介護士さんであれば、小さめのプラスチックケースに入ったワセリンやプロペトを見たことがあると思いますが、その違いについてまでは知らないという方も多いようです。


白色ワセリンとは、成分の名前のことを指します。つまり商品としてあるわけではなく、成分の名前をそのままワセリンと表記して処方しているだけです。


薬局などで売られているワセリンやヴァセリンなども成分は白色ワセリンがベースです。なぜ値段に違いがあるのかというと、それぞれのワセリンに含まれる不純物に若干の差があるためです。


敏感肌の方やアトピー性皮膚炎などで不純物が心配な方は、下記の「プロペト」を皮膚科で処方してもらうのがいいでしょう。


「プロペト」とは、白色ワセリンから不純物を出来るだけ取り除いてあるワセリンのことをいいます。そのため成分は白色ワセリンです。


不純物が少ないため、眼科などで処方される眼軟膏などのベースとして使われることも多く、肌の弱い方やアトピー性皮膚炎の方にも刺激の少ない保湿剤となります。


プロペトをさらに精製して、極限まで不純物を取り除いた「サンホワイト」というものもありますが、プロペトとの違いはそこまでないという声も多く、値段も高くなるため一般的にもあまり普及はしていません。


「白色ワセリン」も「プロペト」も、どちらもほぼ似たようなものではありますが、その中身の不純物に違いがあるということは覚えておくといいでしょう。


ちなみに医療現場で使われることの多い「プラスチベース」というものもあります。


こちらは白色ワセリンとは違い、主な成分に流動パラフィンというものが使われています。流動パラフィンとは有名どころで言えば「ベビーオイル」がそれにあたります。


プラスチベースは、ベビーオイルを固形状にしたものと覚えておくといいでしょう。値段は通常のワセリンに比べると2倍〜3倍ぐらいしますが、プロペトと同様に安全性が高く、塗ったときの伸びが非常に良いのが特徴です。ベタつきも少なく洗い落としやすいのも、医療現場でよく使われる理由のひとつです。


まとめ

肌の弱い方のオムツかぶれや褥瘡などを予防するためには、なんと言っても清潔保持が最優先です。


オムツ交換時の陰部・臀部の洗浄や入浴時にはワセリン類が残らないようにきれいに洗い落とすことを特に意識するようにしましょう。


その上で、薄く伸ばしながらワセリン類の塗布をすることです。


スキントラブルの元となる皮膚の乾燥を保湿によって防ぐと同時に、皮膚を保護する役割もあることは言うまでもありません。


ワセリン類を全身に使用するのであれば、できれば顔用、全身用、陰部・臀部用と用途を分けて処方されたものをさらに小分けにしたものを準備するといいでしょう。


ワセリン類は、上手に使えばとても効果的なものであると言えます。


くれぐれも塗りすぎには注意しましょう。




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介護福祉士、社会福祉士、ケアマネージャー、看護師の資格を持っています。現在はとある施設で職員教育の役職に就き、それを主な職務にしつつ、大好きな現場にもちょくちょく足を運んで、業務も手伝っています。日々、介護に対してのカンが鈍らないよう勉強中です。
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