2017年10月23日
妊娠高血圧症候群ってどんなもの?妊娠中毒症とは違う?
妊娠高血圧症候群って何?
妊娠すると「妊娠高血圧症候群」に気をつけなければいけないってよく言いますよね。
実は妊婦の5〜10%が発症すると言われているんです。
でも妊娠高血圧症候群ってどんなものかちゃんと知ってますか?
今は「妊娠高血圧症候群」と言いますが、
これは昔でいう妊娠中毒症のことです。
つまり妊娠高血圧症候群も妊娠中毒症も同じことですね。
妊娠20週以降、分娩後12週までの間に
★高血圧
★尿たんぱく
のうちの1つ もしくは両方の症状が見られ、
それらが妊娠前から持っている症状でない場合が「妊娠高血圧症候群」です。
妊娠中毒症と呼ばれていたころはむくみ(浮腫)も項目に入っていましたが削除されました。
これは妊娠高血圧症候群でない妊婦でもおよそ3割にむくみが見られるためです。
✻ 高血圧の定義
日本産婦人科学会によると妊娠中の高血圧とは
最高血圧140mmHg以上/最低血圧90mmHg以上のことをいいます。
✻ 尿たんぱくの定義
試験紙に尿をつけることで簡単に検査することが出来ます。
通常であれば尿にたんぱくはほとんど出ることはありません。
このとき値が
〜30mg/dl(±)であれば陰性
30mg/dl以上(+)であれば陽性です。
妊娠高血圧症候群になるとどうなるの?
高血圧になることで頭痛やめまいが起きる可能性があります。
また妊娠高血圧症候群になると血管が収縮し血液の循環が悪くなります。
そのため胎盤に流れる血液量も少なくなります。
それによって赤ちゃんに十分な酸素や栄養がいかず胎児発育不全の原因になります。
他にも脳血管障害や常位胎盤早期剥離や肺水腫などの病気を合併する可能性があります。
また最悪の場合子宮内胎児死亡に至ってしまいます。
このように母体にも赤ちゃんにも危険が及んでしまいます。
妊娠高血圧症候群になりやすい人って?
★初産
★35歳以上での出産
★高血圧・糖尿病・腎臓の病気がある
★お腹の中にいるのが双子や三つ子
★太っている(BMI25以上や体重55kg以上)
★妊娠中に体重の急激な増加をする
★ストレスが多い
★過去に妊娠高血圧症候群になった
以上の項目に当てはまると妊娠高血圧症候群になる確率が高くなります。
では逆にどうすれば予防することが出来るでしょうか。
どうにも出来ない部分は仕方ないとしても、
上記の項目を満たさなければ良いわけですね。
✓ 妊娠前に太り過ぎない
✓ 妊娠してから急激に体重を増やさない
✓ 血圧を上げない(タバコを吸わない)
✓ ストレスを溜めないために睡眠や休養をとる
✓ 食生活に気をつける(塩分を取り過ぎない)
といったことを守りましょう。
● ● ● ●
妊娠高血圧症候群は重症化すると赤ちゃんが死に至る可能性もある恐ろしいものです。
その上自覚症状が乏しいものでもあります。
最悪の事態にならないよう妊婦健診をきちんと受け早期に発見するようにしましょう。
またストレスや疲れを溜めないように心掛けましょう。
そして健康的な生活を送ることで予防し、自身と赤ちゃんを守って下さいね。
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