2017年09月16日
月経関連症状に効く漢方薬
婦人科領域では漢方薬がよく治療に使われます。
漢方薬は自然の材料から出来ていて副作用が少ないため服用しやすいです。
例えば生姜やシナモンなどはとても身近な漢方の材料です。
ここでは月経関連症状に効く漢方薬について紹介します。
まず漢方は、体質をチェックしてから薬を選びます。
「瘀血」・・・血の巡りが悪く、血行不良
「血虚」・・・血液が不足しており、顔色が悪い
「気滞」・・・気の巡りが悪く、イライラしやすく怒りっぽい
「気虚」・・・気が不足して、胃の不調が出やすく、疲れやすい
「湿痰」・・・体の水分の巡りが悪く、むくみやすく下半身が重い
「陰虚」・・・体の水分が少なく目や口が乾く
(⇒漢方の体質チェックについて詳しくはこちら)
✻ 月経不順
✓気虚・血虚の場合
冷え性や虚弱がある場合は以下の漢方薬が使われます。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・温経湯(うんけいとう)
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
・人参湯(にんじんとう)
・四物湯(しもつとう)
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
✓瘀血(おけつ)
虚弱ではないが月経不順の場合は以下の漢方が使われます。
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・通導散(つうどうさん)
・桃核蒸気湯(とうかくじょうきとう)
✓気逆・気滞
ストレスにより月経不順になる場合以下の漢方薬が使われます。
・加味逍遥散(かみしょうようさん)
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
・桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
・加味帰脾湯(かみきひとう)
・抑肝散(よくかんさん)
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
✻ 月経痛・月経困難症
月経痛や月経困難症の場合は以下の漢方がよく使われます。
・芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・加味逍遥散(かみしょうようさん)
・桃核蒸気湯(とうかくじょうきとう)
・温経湯(うんけいとう)
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
・抑肝散(よくかんさん)
✻ 月経前症候群/PMS
月経前にくる気分障害や胸の張り、頭痛、腰痛など
あらゆる生理前の困った症状のことをPMSといいます。
(⇒生理前のイライラや情緒不安定・PMSについてはこちら)
その場合以下のような漢方が使われます。
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
月経に関する漢方薬は、
✓婦人科や産婦人科で処方してもらう
✓漢方を専門とした薬局で処方してもらう
✓ドラッグストアや通販で購入する
といった方法があります。
病院ですと、保険が効き値段は安く済みますが
診察の手間・時間がかかるのと、元々の既製品(医薬品)しかもらえません。
漢方専門のところですと、料金は高くかかりますし問診の手間もありますが
一人ひとりに合った漢方を計量しブレンドしてくれるので
自分に合った漢方を選んでもらえます。
ドラッグストアや通販ですと、自分で選ばなければならず割り高ですが、
手間がかからず手軽に購入出来ます。
既に病院で診察してもらったことのある場合は良いかもしれません。
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