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2019年03月27日
愛すべき人達のこと1
愛すべき老人1 |
「あなたの母親が作った料理が食べたい。」
ある時友人に言われた。
今は遠く離れた友人だ。
何年も前に数回、私の母の手料理を食べてことのある彼が思い出したかのように連絡をくれた。
母が元気な間に訪ねてくるといいと伝えた。
私はもちろんもう両親と一緒には暮らしていないが、それほど離れた場所に住んでいるわけではないので年に数回は一緒に食事をすることがある。
後期高齢者と呼ばれる区分に入ったが、まだ介護の世話にはなっていない。
元気かどうかと聞かれると持病はあるし、足が痛いだの腰が痛いだの年相応にガタはきているし、昨年は大病して手術もした。
それでもなんとか生活しているし、夫婦共に酒は飲むし仕事もしている。
元気と言ってもいいような、ダメなような、なんとも明確に判断しにくいところだ。
まぁ、入院中や寝たきり、認知機能の低下といったところまでは来ていないのできっと元気と言っても良いのだろう。
同級生の両親を見ても、私の両親より若くして亡くなっている人もいるのだから。
母の手料理を懐かしんだ友人に母が元気にうちに、と伝えるとまだまだ大丈夫だろうと言われた。
もちろん、不慮の事故でもない限り今日明日に死ぬことはないだろうと思ったが、1年先や2年先、ましてや5年生きているかなんて全くもって分かりはしない。
例え生きていたとしても、それこそ満足に料理ができるかどうかなんて尚更だ。
それは悲しいことだね。想像することすら容易ではない。
そう言われた。
実のところ、毎日のように介護の仕事をしていても肉親が介護をされる姿を想像することは容易ではないのだ。
つづく
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