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2018年10月28日
ホームヘルパーになるということ3
前回は随分話が脱線してしまいました(笑)
重度訪問介護従業者養成講習を受けた時の話です。
前記しましたが、重度訪問とは
「障害がある人に対して日常的に困っていることのサポート」
を、する為の制度です。
要するに対象者は「障害者」と言うことです。
ちなみに私は受講するまでそれすら知らずにいました。
講習の詳しい内容までは流石に記憶していませんが、
数時間に渡る座学とビデオ学習
そして、実際に障害をもった人の話を聞く時間、
体位変換やおむつなどの交換方法、
受講生同士での移乗の練習、
車椅子の操作方法や、実際に交代で車椅子に乗り、市街地を行動。
最初の座学以外はほとんどが実践的な内容だったように思います。
まぁ、2日ほどの講習で実際に働き出すわけですから習うより慣れろってことなのでしょうけれど。
おむつの交換は実際に汚れていたわけでもないし、受講生同士で着衣の上からやってみると言う感じだったのでそれほど難しくは感じませんでした。
移乗(対象の相手をベッドから車椅子に移動してもらったり車椅子からトイレに座ってもらったりする介助)に関しては体力がいることではありますが、力仕事をしていた私には苦になるようなことはありませんでした。
女性には少々難しいように思えますが、こういうものにはコツと言うものが存在します。
もちろん最初から力を必要とせずに上手にできる人は少ないと思いますが、今まで色んな現場で色んな人のやり方を見てきましたが、小柄な女性でも軽々と対象者を抱え上げたりしているヘルパーさんもいます。
逆に一見して力がありそうな若い男性が苦戦している姿を見ることも少なくありません。
やはりコツは存在すると思います。
そのような内容は私にとっては特別問題なく過ぎて行きました。
私が衝撃を受けたのはビデオ学習でした。
ビデオには、実際に障害をもった人が介助を受けている姿が映っていました。
確か顔にはモザイク処理がされていたように記憶しています。
ベッドの上で身体を硬直させて自分の力では寝返りも打てない状態の人が介助を受けていました。
食事は自分の力で摂取することができないようで、ベッドの上で点滴のようなチューブから高カロリー溶液のようなものを「胃」へ直接流し込んでいました。
他にも色々とあったとは思うのですが、その映像があまりに衝撃的過ぎて開いた口が塞がらなかったように思います。
「え?俺が今からやろうとしている仕事ってのはこれなのか?」
なんの考えもなしに飛び込んできた私には余りに衝撃が強過ぎました。
「自信が無い」
しかし、ビデオを見終わった後に講師が
「これは極端な例です。このような仕事が無いわけではありませんが、いきなりこういう現場に入ることはありません。」
と言ってくれました。
こう言われたら普通はどう思うのでしょうか。
安堵するのでしょうか?
それとも、こういう世界と知ってやってきた人は早くこういう仕事が出来るようになりたいと思うのでしょうか。
私は「いずれはこういう仕事をすることになるのか。」と言う恐怖に似た心配が湧き上がるばかりでした。
ここまでの話ですと、読んでいる人は
「こいつ介護の仕事向いてないんじゃないの?」
と、思われるかも知れません。
正直言います。
今でも自分が介護の仕事が向いている!
なんて思っていません。
思ったこともありません。
でも、前途した「こんなことが自分に可能なのか」と、言う意味での向いている向いていないではありません。
こんな大変な仕事ができるかできないか。
そんなものは経験が殆どものを言います。
最初から出来る人はいません。(たまにすぐ出来る人はいる)
でも、何度もやってもできない人も居ません。(やたらと出来るまでに時間がかかる人はいる)
その程度の差です。
そして、例えばある現場での介助が完璧に近いものを習得できた、と言ってもそれが違う人のところへ行けばさっぱりできなくなる、そんなことはざらにあります。
そんな話も体験談を交えてお話しして行こうとは思います。
今回私が描きたかった内容は…。
重度訪問介護従業者養成講習のビデオの内容は受講生を脅かし過ぎだ!ってことです(笑)
それとも、介護の仕事をしたくてそう言う心構えできた人にはそうでもないのかな?
少しでも興味を引く内容でしたらどうぞポチッとして下さい(╹◡╹)
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