玄海に始まり、原発の住民説明会で原発を推進するための動員や投稿のお願いが出てた、ということが次々にニュースになって、思い出すことがある。

自分の出身地は相模原で、6年前に市町村合併をしたのだが、そのときの住民説明会でも自治会を通じて動員があったようだ。

相模原市の場合は原発と違って、市政に対して大部分が無関心で、住民説明会開いてもどれだけの人が集まるか、という状態だった。
(参考までに、合併問題が議論されている中行われた市長選の投票率が33%。)

先に開かれた地区の参加者から市の掲示板にサクラがいると言う書き込みがあった。
その後行われた近所での説明会に行った。参加者は20人程度だった。
職員から一通りの説明があり、参加者からの質疑応答になったのだが、熱心な人が何人かいて、夜に開かれていた説明会は9時を回った。

その時、質問していなかった60代くらいの男性の参加者が、
「もう時間だろ、終わりにしろ」と言った。
でもそもそもこの説明会に終了時間は書いてないし、時間が来たから終わりでは住民説明になってないわけで・・・
こいつサクラだとわかった。

原発に限らず、こういうことって全国あちこちでいろんなテーマに対してやってんじゃないかな？
てかマスコミの記者たちも取材しに行って目の当たりにして目をつぶってんじゃないの？ちゃんと記事に出せばそれだけで1日分の新聞ができるくらいの量があるんじゃないかと思う。

さっき報道ステーション見ていたら、

原子力安全委員会が「１８年でセシウムの残留量が半分になる」と調査報告を発表した、というのを、

「セシウムの半減期が１８年」と報じ、番組の最後で訂正した。

ミスはだれにでもあるものだけど、
報道の原稿書く人で、半減期の意味がわかっていない人がいたというのが驚き。
この５ヶ月、これ書いた人は何してたのか？と思う。

どこかで伝言ゲームが間違ったとして、「半減期は変わらないだろ！」と思わないのが不思議。
それも知らない人間が報道していて、こっちに安心しろって言うこと自体間違いじゃないか。

友達の関組長より、

道外に住む人もできる泊原発とめようポテトチップス・アクション

の呼びかけが来た。

震災後今まで原発の再稼動はされていなかったのだが、
今回北海道の泊原発の再稼動を、高橋はるみ北海道知事が容認し、営業運転を再開した。

原発を止めるために知事に批判をぶつけても、元経産省の官僚で北電から献金もらっているわけで、有権者でもない道外の人間がやっても効果が薄い。
そこで、原発事故が起こったら被害をモロにくらう企業を通じて原発推進派に圧力をかけよう!という作戦だ。

妙案なので自分もメールを出してみた。
そして多くの人が動けば変わると思う。

第2次大戦は、僕らは歴史の中の出来事だと感じている。でも当時​の人は、その時代を生きていた。

おそらく30年後の人たちが2011年を歴史の教科書から学ぶと​きに同じように実感の薄い過去のこととして受け取るんだろうな。
ただ、2011年の日本の出来事は決して過去のものと思われては​いけない。

と、ここまで考えて気づく。戦前、戦中生まれの人も第2次大戦に​ついて同じように思っているのだろうと。

5ヶ月ですでに風化しつつある原発問題を前に、歴史を語り継ぐことの難しさを感じる。