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2014年09月06日

ウクライナ停戦合意

が伝えられています。過去1週間程度で崩壊した停戦とは異なり、今回は初めて当事者が停戦文書に署名していることから、事態が平和的な解決に向かうことを期待したいと思いますが、一方で、NATO首脳会議では5日、ウクライナ情勢を念頭に、48時間以内に展開できる即応部隊の創設を柱とする即応行動計画を採択しています。日本でのメジャー報道を見る限り、NATOのスタンスは明確なようで、4日にはウクライナ軍の近代化を支援する1,500万ユーロ枠の基金設立や、ウクライナでの共同軍事演習についての合意も決定し、これらは即ち、ポロシェンコ大統領を全面支援し、親ロシア派、ロシアに対峙する姿勢のようです。一連の、ウクライナ問題(もはや戦争なのでウクライナ内戦といった方がよいのかも)について、NATOが全面支援するとする現ウクライナ政権が国際法上正当なものなのか?という、一般人的感覚から湧き出る素朴な「そもそも論」は今回脇に置いておいて、ロシアがまるで悪の枢軸の一員に加入したかのような報道攻撃のきっかけとなった7月のマレーシア航空機撃墜事件における報道の中立性について、一般人的感想を述べたいと思います。
管理人がちょっとびっくりしたのは、以下に紹介するロシアの声の記事です。7月30日の記事なので撃墜事件から2週間も経っていない時点での報道です。記事はこちら→ロシアの声(7/30)「専門家:マレーシア機の痕跡はブークで撃墜されなかったことを署名している」(署名ではなく証明の間違いでしょうね。)
当初から、MH17を撃墜したのは、ウクライナ軍側は親ロ派だとし、ロシア側はウクライナ側の攻撃による蓋然性が高いと主張していたように記憶しています。特に、サンプル抽出した報道ソースをサーベイし、撃墜犯を推定する記事の断定度を指数化したアルゴリズム分析から各種統計検定を行った結果ではありませんが(暇とスキルがあったら、発言者の表情といった非言語コミュニケーションまで含めて分析したいくらいです)、管理人の印象ではウクライナ側寄りの主張は断定的なのに対し、ロシア側のそれは推定的であったように思います。この辺りから管理人的には、ウクライナ側主張は話半分に聞くように調整しています。事件後、確定的な証拠が提示されていない時期にもかかわらず断定的な言説に飛びつくのは危険で、実は、これは恣意的な誘導を下心に秘めていた、といったような事例は歴史的にみて毎度お馴染みのことだからです。逆に、確定的な反論証拠に直面した際に不自然なまでの推定口調への模様替えも誘導下心保持者の特徴で、だからこそ、証拠の示す事実確定度と言説の断定度のバランスに目を凝らさなければならないのは、言い古されてはいるが、忘れがちで重要な歴史的教訓ではないでしょうか?

さらに管理人が理解不能だったのが、日本のメジャー報道でも繰り返し露出されていましたが、親ロ派が撃墜したとするその論理構成です。誤解を恐れずにひじょうに単純化しましたが、概ねこんな感じではなかったでしょうか?

@MH17の飛行高度を撃墜できる性能を持っているのはロシア製地対空ミサイルブークだ。
          ⇓
AだからMH17はブークで撃墜された。
          ⇓
B親ロ派はブークを持っている。
          ⇓
Cだから撃墜したのは親ロ派だ。
          
形式的誤謬の連発です。
事故直後のメジャー報道では、MH17はブークにより撃墜されたとの前提のもとに、親ロ派がブークを保持しているかどうかに多くの時間が充てられていた印象ですが、ロシアの声の記事を見る限り、「ブークを持っていたから犯人だ。」とする論理瑕疵を指摘する以前に、そもそも、@の前提すら揺らいできます。
管理人もちょっとびっくりしたこともあって、ロシアの声掲載の写真をネットで探してみたところ、大きい画角のものを見つけましたので下に掲載します
mh17_1

(←画像ソースはフリージャーナリイストのジムストーン氏のサイトからとなります。画像をクリックしてフルサイズでみるようにテロップ入ってますが当ブログでもクリックで拡大できますが、フルサイズまでは拡大できません。あしからず。)

多くのサイトで左の写真の分析を行っており、軍事専門家がコックピットを挟み込む形で両サイドからスホーイ25の30mm機関砲で銃撃された蓋然性が高いとしているものがあります。まァ、片方の情報を鵜呑みにするのは危険なのでこれも話半分に調整しようとはするのですが、いかんせん、軍事専門家でなくとも普通に機銃掃射痕に見えるのは管理人だけですか?これについてのニュートラルな分析が欲しいのですが、管理人はメジャー報道で見かけていません。


>>>>>>>>>>記事投稿から後日になりますが、かろうじて、ロシア第一放送(2014/7/25放送分)でこの分析を扱っているものをYoutubeで見つけましたので貼っておきます(>>>>以降のこの部分については、後日10/15に追加記載しています)。



あまりにも報道のバランスが悪いので、下に同程度の形式的誤謬の論理を展開してバランサーとしてみます。

DMH17のコックピット残骸は、30mm機関砲の銃撃痕だ。
          ⇓
EだからMH17は30mm機関砲で撃墜された。
          ⇓
Fウクライナ軍は事故当時、戦闘機スホーイ25をMH17に接近させており、これは30mm機関砲を装備している。
          ⇓
Gだから撃墜したのはウクライナ軍だ。

@→CとD→Gを並列に眺めてやっと少し報道のバランスがとれたように思います。

ところで、報道のニュートラルバランスというと、ビデオニュースドットコムの神保哲生氏の言葉を今思い出しました。彼はコロンビア大学のジャーナリズムスクール修士課程修了者で、AP通信記者を経て上述のインターネット放送局を運営しております。311事故後の放射能拡散情報の収集時に管理人もよく利用しました。当時の異常な報道バランスの状況は、それまでは薄々感づいていたメジャー報道の違和感を決定的にしたと思われている方も少なくないのでは?と思います。管理人もその一人で、正常時には権威を付与されたメディアが異常時には「胡散臭い」情報発信者となり、逆に、正常時には「胡散臭い」とされているメディアの方がよっぽど「まとも」だったりする逆転現象を目撃し、 ひ ょ っ と す る と  、実は、正常時から ”そう” であって異常時にならないとはっきりした形で顕在化しないのではないか?と疑念を持ったものです。当時の放射能拡散情報で一番頼りになったのは管理人の場合、グリーンピースでした。正直なところ、環境保護の過激派団体だと思っていましたから、これは大きな意識変化で、今ではシーシェパードの主張からロシアトゥデイまで何でも受け入れた上で自分の中でニュートラル調整を行うようにしています。話は逸れましたが、神保氏の番組内の言葉で印象的だったのが、「報道に取り上げられる事件とか事象は、実際には色々な角度から見ることが可能で、もちろん、個人であればどのような角度から見ようが自由であり、少なくとも近代社会ではその自由を保障している。しかし、報道の役割・存在意義というのは、様々な見方の中でニュートラルなラインを大衆に提示することだと考えている。」というものです。果たして、昨今のウクライナ情勢におけるメジャー報道の示すニュートラル座標軸は妥当といえるものなんでしょうか?もちろんウクライナ問題だけではありませんが・・・。露骨な形式的誤謬が許されるなら
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