2015年10月03日
5−2 Search Console の一機能の示唆する「関連付け」の意義
前回(5-1)のタイトル「Search Console と Google Analytics の関連付けの方法」の「関連付け」という用語は、「リンクすること」「つなぐこと」の意味と受け取っておいていい。
この「関連付け」が完了して以後、再び Search Console にログイン、ホーム画面を見てみると、
「ウェブサイト」のすぐ下に、
Your site http:// fanblogs.jp/ ########## / is now linked to a Google Analytics web property.
と表示されているはずである。
この「リンクされている」という意味は、前回冒頭にも記したように、この場合、双方向的に機能するものだ。
検索アナリティクス
ところで、一般にサイト運営者は、Analytics の設営は比較的早期に着手するものの、Search Console(本年5月にウェブ マスター ツールから名称変更)のほうは、設定が遅れるもののようだ。
名称変更後、現在も進化をつづけているとうけとれる Search Console にはしかし、サイト運営者にとってたいへん有用な機能がそろっている。
「関連付け」のメリットをもっともよく説明する方法は、Search Console の機能のうちアクセスアップに効果的にかかわるものをとりあげてみることだろう。
その代表格として、「検索アナリティクス」というものをとりあげたい。
まず、しかし、ひと手間かけてみよう。
Search Console にログイン、ウェブサイトをクリックして「新しい重要メッセージ」のページの左方、「ダッシュボード」に並んでいる Search Console のメインメニューのうち主に3つを開いたのが、以下のものである。
[( )内は、筆者が加えた]
検索トラフィック
・検索アナリティクス(← 検索クエリ から改変)
・サイトへのリンク(登録サイトへの外部リンクの確認が可能)
・内部リンク
・手動による対策
・モバイル ユーザビリティ(サイトがスマホ表示に対応できているかの確認が可能)
Google インデックス
・インデックス ステータス(インデックスされているサイトのページ数の確認が可能)
・コンテンツ キーワード(サイトで使用しているキーワードの使用頻度の確認が可能)
・ブロックされたリソース
・URLの削除
クロール
・クロール エラー
・Fetch as Google
・robots.txt テスター
・サイトマップ
・URL パラメータ
セキュリティの問題
「クロール」と「インデックス」の意味については、このブログの09月16日付のはじめのほうの説明を、ちょっと見直してみてもらえるといいと思う。
上表からは、Google の情報収集・集積活動の成果、およびその分析作用が、Search Console というものから確認されるということが、大筋として理解されるだろう。
検索アナリティクス レポート
この中で、
「検索アナリティクス」というのは、
Google の検索結果のフィルタリングを行い、
ユーザーの検索パターンの把握のための材料をサイト運営者に提供するもの、
と、一応はいうことができる。
しかしもうすこし詳しく知るためには、「検索アナリティクス」とあるところに付された詳細を開いてみる必要がある。
ここには「検索アナリティクス」の分析結果そのもの(分析結果がグラフと表であらわされている、「検索アナリティクス レポート」)の読み取り方が、詳しく書かれている。
ここから大事な点を集約してコンパクトに記してみると、
まず、冒頭、このレポートから、登録サイト(あなたのサイト)がどれくらいの頻度で Google の検索結果に表示されたかがわかる、とあり、
このレポートの活用によって、検索結果へのサイトの表示頻度を上げることができる、とされている。
端的にいえば、レポートはサイトのアクセスアップ、さらには検索流入の増加に寄与するだろう、とされているわけだ。
検索アナリティクス レポートの活用
では、具体的に、レポート活用のカギとなるのはどのようなものなのか。
以下が示される。
● まず、「検索アナリティクス」では、ユーザーの使用した「検索キーワード」(「クエリ」)がわかる。
つまり、登録サイト(あなたのサイト)が Google 検索結果として表示されるもととなった、キーワードがわかる。
● その「クエリ」に応じた、クリック数、表示回数、CTR、掲載順位がわかる。
言うまでもなく、これらがレポートにはグラフと表で、すべて具体的に示される。
なお、上の2番目の ● の4つの項目は、以下のようなもの。
・ クリック数 登録サイトが Google の検索結果ページに表示されて、それが検索ユーザーにクリックされユーザーがサイトに移動した回数。
・ 表示回数 登録サイトが実際に検索結果ページに表示された回数。
・ CTR クリック率(CTR)は、クリック数を表示回数で除したもの。
・ 掲載順位 検索結果における登録サイトの、「最上位」の平均掲載順位。たとえば、2箇所にそれぞれ複数掲載されている場合、それぞれの最上位、計2つの平均を採用。
行きがかり上、すこし細かくなりすぎたようだが、
要するに、このレポートのページをみることで、登録サイトにユーザーからもとめられているニーズがわかる、というのが大事な点。
それをふまえ、サイトの、キーワード、コンテンツの編成上、もとめられる工夫をこらす、というのが要諦だ。
ひるがえってみてみると、
Search Console そのものの意義は、
登録サイトが Google からどのように評価されているかの確認が得られるツールとくくれるだろうが、
その機能のうちの、とりわけ「検索アナリティクス 」によって、
評価の向上がはかられることになろう、というわけだ。
そしてそれはサイト運営者の実益の向上に結びついてゆくだろう。
概念的な扱いについての注記
最後に、
Search Console と Google Analytics の「関連付け」の意義、その必要性をどう理解するか。
いまや、これには簡単に答えておくほかないのだが、
たとえば、Google Analytics の解析ツールの独自の価値はそれとして、
Analytics の利用者が Search Console の「検索アナリティクス 」のデータをみられる利便性を、否定する理由は見出しがたいことだろう。
もうひとつ、これは大事なこと、
「検索アナリティクス」の有効性を、上述ではかなり概念的に扱ってきた。
もちろん記述の範囲で間違いこそないつもりだが、
大きな肝心なことがある。
簡単にいうと、「検索キーワード」(「クエリ」)がある程度数多く表示されている域にあるサイトであればあるほど、このツールは有効性を増すということだ。
ただ表示の数が少なければ有効性がないかというと、ゼロということにはならないのもたしかだ。
実際に扱いながら、水準に合わせた効用を、緊張感をもって探し当てながら、
水準そのものを粘り強く上げてゆくスタンスが必要だと思われる。
以上をもって、Google Search Console を主題とするこの小シリーズを、ひとまず終了としたい。
各回タイトルを、目次代りに、以下に配しておこう。
1 A8ブログの Google Search Console 登録方法
2 登録完了後の Search Console アカウントの設定
3 A8ブログの Search Console へのサイトマップ送信
4 「サイトマップ送信」後、「インデックスに登録」となる
5−1 Search Console と Google Analytics の関連付けの方法
5−2 Search Console の一機能の示唆する「関連付け」の意義
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