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2018年03月05日

映画「新少林寺/SHAOLIN」の感想…傲慢だった男が改心し、傲慢な男を改心させる物語

今日は映画「新少林寺/SHAOLIN」の感想です。

前回感想を書いた映画「クーリエ タイムリミット60HOURS」と同じく、

時間があるとAmazon prime videoを観ているオカンが選んだ1本。

という訳でPS4でAmazon prime videoで鑑賞…日本語吹き替え版です。



映画「新少林寺/SHAOLIN」は2011年公開のベニー・チャン監督作品。

映画「WHO AM I?」ではジャッキー・チェンとの共同監督をしたり、

多くの映画に携わっているのですが、

自分はほとんどベニー・チャン監督作品を観ていませんでした。

今回の映画を観て、ちょっと他の作品も観てみようかなと思っています。


映画説明によると、

「少林寺」を新しい解釈で描いた香港と中国の合作映画と書いてあったのですが、

ストーリーだけでなく映画のジャンルも別物と思える内容でした。


映画の導入部分を簡単に書くと、

少林寺に逃げ込んだ敵将を討ちにやってきた侯杰は、

命乞いをする相手をも殺す冷酷さであった。

義理の兄さえ暗殺する計画をしていたのだが、

腹心であった曹蛮に裏切られ命を狙われる。

愛娘勝男が瀕死状態になり、

逃げ込んだ先は傲慢な態度をとった少林寺であった…という感じかな。


キャストですが、

主演の侯杰を演じるのはアンディ・ラウ。

香港映画の大スターで説明不要かと思いますが、

今でもカッコイイって凄いなあ。

映画「炎の大捜査線」とか昔テレビでよく放送されていた気がする。

映画「インファナル・アフェア」とかも良かったですよね。

そんな彼のよさがいっぱい詰まった映画が今作だと思う。

侯杰を裏切る腹心の曹蛮を演じるのはニコラス・ツェー。

イケメンだけど味がある良い俳優。

多くの香港映画に出演していて、

出ている映画も何作品か観ているけどあまり記憶がなかった。

こんな味がある俳優だったら覚えてそうなのに。

今作品でしっかり覚えたので次からちゃんと注目します。

少林寺で料理人をしている悟道を演じるのはジャッキー・チェン。

特別出演でメインストーリーにガッツリって訳ではないのですが、

良い役を演じています。

この作品が映画出演99作目になったとか。

やっぱジャッキー・チェンは石丸博也の声が合う。

その他、ファン・ビンビン、ウー・ジン、ユイ・シャオチュン、

シー・イェンレンなどが出演しています。


さて映画「新少林寺/SHAOLIN」の感想ですが、面白かったです。

最近香港映画観てなかったけど、

ジャッキー・チェンの映画で育った世代なので、

単純にこういう映画が好きってのもあるのですが、

先にも書いた様に、昔の映画「少林寺」などの香港アクション映画とは違い、

アクションシーンはあるものの、

どちらかというとストーリーに重きを置いていて、しかも結構重い。

なるほど、こういうテイストの香港映画も良いなあと思いました。


大事な事なので、最初に触れておこうと思うのですが、

「歌」が良いですよね…エンドロール時の歌が。

ネタバレになるのでストーリーの詳細は書きませんが、

この映画の話を観たあとで、あの歌が流れるとグッと来ます。

「慈悲の心が永久の平安を生み

愛の力で万物は結ばれる

なぜこの因縁に気付こうとしない

悟りを得て一切を受け入れよ」って日本語訳を出してくれるんですが、

この曲と雪の降る少林寺の映像で、いろんな感情湧き出ました。


で、映画の内容についてですが、

今までの香港アクションを期待していると物足りない部分があるかも。

アクションシーンが無い訳ではないのだが、

主演のアンディ・ラウがカッコよく戦うシーンが少ないので、

この映画はストーリー重視なんだろうなって印象を受ける。

もちろん、それが悪い訳ではないので、

まだ観てない人は「少林寺」ってタイトルだけど、

アクション映画って感じで観ずに「映画」って感じで観て欲しい。


その重きを置いたストーリーですが、これが秀逸。

そもそも、オカンが選んだ映画で全く事前知識が無かったのですが、

映画を観ている時は最初のうち誰が主役なのか分からなかった。

もちろん、アンディ・ラウは大スターなんだけど、

部下に裏切られるまでは本当に悪い役で、

どちらかというとニコラス・ツェーが主役なのかなって思って観ていたぐらい。

あれだけ馬鹿にしていたというか、

軽んじていた少林寺に助けられ、

またその少林寺で得た事によりある人物を更正するという流れ。

良いと思います。


映像もしっかり作られていて、

エキストラの人数によるスペクタクル感が出てて良いし、

何よりセットにお金がかかっている。

あの少林寺をセットで丸々作り、

実際に燃やしたり爆破したりと。

CGでは出来ない映像の迫力が出ていました。

もちろん、セットだけではなく、

それを効果的に撮影するためにクレーン使ったりとか、

撮り方にも好感が持てます。


さらに馬ですよね。

多分エンドロールで、動物は死んでないみたいな注意書きが出ていたので、

上手く撮影しているんだと思うんだけど、

馬が激しく転等したりするシーンは映像に凄みを与えている。

こんな映像は日本では作れないだろうなって思ってしまう。


撮り方と言えば、タイムラプス表現とかがあったり、

もちろんワイヤーアクションなどを使ったアクションシーンは見応えがある。

ただお金がかかってるだけじゃなくて、中国の景色も良い。

そう言えば、中国は祝い事は爆竹だったね。

そういう風土なども感じられる。

映像だけでもこの映画は観る価値があるんじゃないかなと。


ストーリーが良いとは書いたのですが、ツッコミどころがない訳でもない。

部下が裏切るのだが、普通裏切った部下がそのままの地位につける事はない。

今回は恐怖によって、周りは嫌々だけども従うって描写はあるのだが、

普通に言ったらそれは曹蛮がある程度の支持を受ける人物でないといけないのだが、

まあそこら辺は大雑把な感じがする。

あと序盤の侯杰が非道な人間過ぎる。

もちろん、この非道なシーンがなければ映画として、

改心するというか少林寺での修行が活きてこないのだけど、

映画の終盤で「武力で家族を守れると思っていた」ってセリフが、

まあ分らなくはないけど、それにしても必要以上に非道すぎじゃんって。

家族は大切にしている描写はあったけどね。

まあ、最低の冷酷非道人間が痛い目にあって改心ってのが大事だから、

冷酷に描くのは良いんだけどさ。


でも、そんなツッコミはどうでも良いぐらいに良い映画だった。

火葬か土葬かってところで、どっちに決めるって描写は無いのだけど、

とある人物の言葉と、その後の骨壷で、

「…あ、火葬にしたんだな」って思わせたり、

「金と泥」はどっちが価値があるかって問いに、

種は金には蒔けないってセリフは「なるほど」と思ってしまった。


軽い香港アクション映画かなって感じで観始めていたので、

結構な人数の人が死に、

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、

主要キャラクターまでもが倒れていくので、

スカッとする映画ではないのだけど、

全編を通して観たあとのエンドロールは本当に良い。

あの歌良いよね。


展開としてガトリング砲がもうちょっと何かあったら良いのになってのと、

修行で柱の上にはどうやってのるんだろうなってのは気になるが。


修行で「動きに迷いがない」って言われてて、

こういう映画を観ると、なんか修行をしたくなるというか、

無性に腹筋とか腕立て伏せをしたくなりますよね。

自分も「動きに迷いが無い」って言われたいなあって。


今回の映画「新少林寺/SHAOLIN」ですが、

原題が「新少林寺」であり英題が「Shaolin」で、

なんとその両方を使ってるのがこの邦題「新少林寺/SHAOLIN」です。

どっちも使うって、ちょっと新しいなって思った。


あと全然関係ないけど、

「形あるものは全て虚妄なり」って言葉は悟りには必要だなって。

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マツゥオコアトル
思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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