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posted by fanblog

2017年02月03日

映画「白鯨との闘い」の感想…「In the Heart of the Sea」の要素はどこ行った…出たよ、クソ邦題。

今日は映画「白鯨との闘い」の感想です。

最近は日本の巨匠監督作品を見返そうかなって思っていたのですが、

たまたまレンタルDVDで目に付いて、

そういえばまだこの映画を観てなかったと思って選んでみました。

ロン・ハワード監督作品ですし、観たいなあってずっと思っていたのですが、

「白鯨」の話は他でも観たからな…って思ってたら、

なんと全然思っていた話と違っていたという…ほんと「邦題」って紛らわしい。

という事で、今回は映画「白鯨との闘い」の感想です、レンタルDVDでの鑑賞。



映画「白鯨との闘い」は2016年日本公開のロン・ハワード監督作品。

ロン・ハワード監督といったら映画「アポロ13」とか映画「ダヴィンチ・コード」とかの監督ですが、

なんと言っても映画「バックドラフト」の監督。

「料理の鉄人」に使われた音楽が注目されがちですが、映画「バックドラフト」大好きなんですよね。

USJのアトラクションでも「バックドラフト」が好きです…他と比べると空いてますし。

小学生の当時、同級生とテレビでやっていた「バックドラフト」の話を翌日話し合ったのが懐かしい思い出。


で、そのロン・ハワード監督の作品なので注目してない訳がないのですが、

先ほども書いた通り「白鯨」の話は他でも何度か観ていたので、

ちょっと後回しにしていたのですが、全然「白鯨」というか「モビーディック」とは別の話だった。

邦題に厳しいで有名なこのブログですので、もちろん今回も邦題について書きたいのですが、

それは最後に残しておきまして、とりあえず言いたいのは「全く別の話」という事です。


あと、映画本編とは関係ないのですが、

レンタルDVDの盤面の傷というか汚れのせいだと思いますが、

時々、ブロックノイズがでたり、映像が乱れる箇所があってテンションが下がった。

レンタルDVDは他の方も観るものなので、盤面の取り扱いには注意してほしいです。


キャストは主演の一等航海士オーウェン・チェイス役のクリス・ヘムズワース。

このブログでは映画「スター・トレック」のジョージ・カーク役でも出ていましたが、

男前な顔してますよね。

劇中で餓死寸前の状態になるのですが、もう骨やん!ってぐらい痩せこける。

俳優って凄いなあって思います。

船長ジョージ・ポラードを演じるのはベンジャミン・ウォーカー。

映画「リンカーン/秘密の書」でリンカーン役でしたが、正直あんまり知らないんですよね。

でも、今回は家柄故に苦しむ男をうまく、特に表情…目かな。

いい味を出していました。

「白鯨」を書く小説家のハーマン・メルヴィルを演じるのはベン・ウィショー。

隠し切れないイケメン感が漂っていましたが、彼は最近だと007シリーズのQを演じてますが、

個人的には映画「パフューム ある人殺しの物語」の人殺しですわ。

顔だけで存在感ありますよね。

そして、そのメルヴィルにエセックス号の事件の話をするトーマス・ニッカーソンを演じるのは、

ブレンダン・グリーソンですよ!!

名脇役ですわ、どこにでもいそうなのに、どこにもいない存在感。

映画「推理作家ポー 最期の5日間」映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」にも出ています。

その他、キャストは文句なしです。


この映画で俳優の演技はもちろんの事、

なんと言っても「映像の迫力」は圧倒的でした。

CGなんだろうけど、全然そんなふうには見えないし、

CGだけでなく、実際の小物のディテールとか説得力がある。

制作費は邦画なんかとは比べ物にならないので、

こういうところはさすがハリウッド映画って思います。

それにしても「鯨の中に入る」とか、斬新な映像でした。


さて、映画「白鯨との闘い」ですが、何度も書いているように「白鯨」の映画化ではなく、

ハーマン・メルヴィルが「白鯨」を書くために、

沈没したエセックス号の生き残りであるトーマス・ニッカーソンから話を聞く映画。

なので、「白鯨」の元になったエセックス号沈没の事件が大筋でありますが、

それよりも「人間ドラマ」の話であります。

映画でも「2人の男の話」って言ってますしね。


なので、「白鯨」の話だと思って観た人とか、

それこそ邦題の「白鯨との闘い」って言葉に騙された人は、

「あっ、こういう話なんだ」って思ったんじゃないかなと。


もちろん、先ほども書いた様に圧倒的な迫力の映像で楽しませてくれるシーンはある。

ただ、それは1つのサービスみたいなもので、話の本質はそこではない。


映画を観てて「鯨でてくる前から大ピンチやん!」って序盤で思い、

中盤で「白鯨」のモデルになったマッコウクジラに遭遇し船を沈められる。

それ以降、ちょくちょく鯨は映るものの、闘うとは程遠い関係。

「白鯨との闘い」というよりは「白鯨によって追いやられた状況との闘い」であり、

まさに「In the Heart of the Sea」という食べ物も助けもない海の中で漂流する。


なんと言っても「こういう話なんだ」って意外だった。

感想としては、アクション映画みたいな面白さとは全く違う映画として面白い。

チェイスとポラードの2人の男の話でもあるし、

メルヴィルとニッカーソンの2人の男の話でもある。

思っていたよりも、もっともっと精神的な話。


「ジャッジ・ミー」とかグッときますよね。

そして映画のラストでの「土の中から油」って話が、

時代の変化を告げる余韻がなんともいえないです。


良い映画だなぁって思うのですが、

なんでニッカーソンは最初、「あれは座礁だ」って言っていたのだろうか。

船長まで裁判で事実を語ったのだから世間的にも広まった話なのではないのかな?

あの「偉い人達」に事実は握りつぶされて事実は世間には広まらなかったと考えるべきなのかな。

そこだけ、ちょっと気になりましたが見ごたえのある良い映画です。


あ、あと、ニッカーソンの回想というか話なのに、

彼が見ることのできないシーンから描くってのはどうなのだろうかと思った。

そんなには気にならなかったけど。



さて…そんな訳で「邦題」について書きたいと思うのですが、

本当に邦題をつけてる奴ってなんなんでしょうね。

確かに「白鯨」って文字を入れないと日本人にピンとこない、

訴求力がないってのは理解できるのだけど、

さっきも書いたみたいに全然「白鯨との闘い」じゃないじゃん、この映画。

嘘はダメだと思うんですよね。

客が入れば何でも良いとか言う考えって、原作者に対して失礼だと思わないのかな。

映画「グランド・イリュージョン」とか映画「スパイ・レジェンド」とか、

本当にクソ邦題だなって思うんだけど、この映画も同じぐらい酷いと思う。

「白鯨との闘い」という邦題になる前は「白鯨のいた海」という邦題になる予定だったそうだけど、

まだ、そっちの方が配慮をしている感じは受ける。

どうしても興行的に「白鯨」って文字は外せなかったんだろうという苦しさは感じる。

ただ、それにしても「白鯨との闘い」ってなんだよ。

ほとんど闘ってねーよ、闘うシーンはあるけど、全然そんな映画じゃねーよ!!

前も書いたかも知れないけど、邦題をつける人って責任もって名前を出すべきじゃないのかな。

原作者が必死に考えたタイトルを横槍いれて本質を捕らえてない改悪をして給料もらうって何。

「In the heart of the sea」って、海の真ん中で、とかそういう感じだけど、

それ以上に「heart」って単語が中心だけでなく、「心」って要素も考えて付けられてると思うんですよ。

ニッカーソンは海に心をずっと縛られていて、

メルヴィルに話をすることによって癒されるというか解放される映画でもある訳で。

なんで邦題って安易なものにしちゃうのかな…客をバカにしすぎじゃないのだろうか。

という映画の評価とは全く別にして、またクソ邦題の映画が1つ出来てしまった。


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マツゥオコアトル
思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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