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2020年06月15日

映画「ノウイング」の感想…結構好きな展開の映画。

今日は映画「ノウイング」の感想です。

最初に書きますが、結論から言うと自分は結構好きな展開の映画です。

しかし、多くの人にはお勧めできません。


オカンが夜な夜なNetflixで映画を観始めて、

たまたま一緒に観た作品です。

という訳でPS4のNetflixで鑑賞…日本語吹き替え版です。



映画「ノウイング」は2009年公開のアレックス・プロヤス監督作品。

アレックス・プロヤス監督の映画「アイ,ロボット 」は観たはずなんだけどなあ。

…思い出せない。

あのロボットとウィル・スミスには見覚えがあるのだが。


映画「ノウインズ」は原作などはなく映画オリジナルの作品です。


簡単なあらすじですが、

1959年のある小学校で1人の少女に異変が起こっていた。

彼女の提案で記念にタイムカプセルを埋める事になるのだが、

それから50年が経ち、タイムカプセルから彼女のメモを見たジョンは、

ある事に気が付いてしまう…みたいな感じかな。


キャストですが、

主人公のジョン・ケストラーを演じるのはニコラス・ケイジ。

なんかオカンは最近ニコラス・ケイジの映画にハマってるらしい。

頭部に目がいってしまいますが、

やっぱりそれでも画になるから凄い俳優だと思う。

ジョンの息子ケイレブ・ケストラーを演じるのはチャンドラー・カンタベリー。

子供って無邪気…ってのが観てる人はどう思うか。

その他、ベン・メンデルソーン、ローズ・バーン、

ララ・ロビンソン、ナディア・タウンゼンドなどが出演しています。


さて、映画「ノウインズ」の感想ですが、

最初に書いた通り、自分は結構この展開は好きです。


しかし、一緒に観ていたオカンはいわゆる娯楽作を期待していたので、

「こんな終わり方!?」ってショックを受けていました。

確かにニコラス・ケイジ主演でこんな感じの映画とは思わなかった。


ちょっとネタバレになってしまうので、

この作品に興味がある人は全く展開を知らない方が良いと思うので、

まだ観てない人はここから先は読まないでください。


で、この映画は途中まで「地球のピンチを救う話」なのかなと思わせて、

実は「終末の過ごし方」についての映画だったという事。

なんとなくダイアナが無意味に事故死した辺りから、

もう戻れない雰囲気は醸し出されていましたが。


「地球のピンチを救う話」を求めてこの映画を観た人はショックだったでしょう。

でも、個人的には「終末の過ごし方」系の映画はなんか好きなんですよね。

映画「エンド・オブ・ザ・ワールド」とか元の映画「渚にて」とか。


ただ、それでもラストのアイツらの無邪気な感じが許せない!

なんだろう、子役の子供が大きいからだろうか。

あれぐらいだったらもうちょっと複雑な気持ちになるだろうが!

無邪気が許される年齢じゃなさそうなんだけどなあ。

そもそも、「ちゃんと説明しろよ!」と思ってしまった。


そんな感じで物語はまさかの展開を迎えるので、

好き嫌いは分かれそうです。

しかし、最後以外は飛行機事故ぐらいしか大きな事が起きないので、

あっちへ行ったりこっちへ行ったりが続きます。

だから余計に娯楽作を求めている人には退屈に思うかも。


基本的なつくりはしっかりしているので良いと思いますが、

ルシンダを探す時に何故に電気をつけていないんだ!とか、

おやすみママの時のテレビの位置が違うんじゃないかとか、

警察からそんな簡単に逃げれるのとか、

そんな細かいところは気になりました。


大きな嘘よりも、やっぱり小さい嘘の方が目についちゃうなあ。


そんな感じかな。

こういう展開の映画でしたが、

ニコラス・ケイジの疲れた顔が凄くマッチしていた。

あと終末の過ごし方でよくある暴動や強盗とか良いですよね。

ああ、終末だなって思う。


そんな訳で、個人的にはガキ以外は好みの映画でした。

ノウイング DVD




2020年06月07日

アニメ映画「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」の感想…ボーナスステージ。

今日はアニメ映画「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」の感想です。

姉のdアニメストアをChromecastを使ってテレビで視聴。



アニメ映画「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」は2018年公開の渡邊政治監督作品。

テレビアニメ版の制作にも携わっていた渡邊政治監督なので安心。


この映画の原作は長月達平による「Re:ゼロから始める異世界生活」という小説。

原作は未読です。

先ほども書きましたがテレビアニメ化されていて、

映画は物語としてテレビアニメの途中での描かれなかった出来事。

ちなみにテレビシリーズは1期は観ました。

2期を楽しみにしています。


簡単なあらすじとしては、

死に戻りを繰り返しながら困難を乗り越えてきた主人公スバル。

魔獣ウルガルムを仲間と共に倒し平和な日常が訪れ、

意中の相手エミリアとデートのプランを考えいたのだが、

季節外れの寒さが訪れる…みたいな感じかな。


声優はもちろんテレビシリーズと変わりなく、

主人公ナツキ・スバルは小林裕介、

ヒロインのエミリアは高橋李依が担当。


さて、アニメ映画「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」の感想ですが、

以前、アニメ映画「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」の感想で、

ボーナスステージありがとうの気分って書いたのですが、

今回の映画の方が、よりボーナスステージありがとう感が強かった。


テレビシリーズは主人公スバルの死に戻りという設定上、

なかなかエグかったり辛かったりする展開もあるのですが、

この映画では全くそれがない。

まさに難関を突破した後のボーナスステージみたいな感じだった。

まあ、その後に続く展開を考えると大変なんですが。


束の間の休息を楽しむ主人公達をみて、

これからも大変だと思うけど頑張ってと願うばかりです。


冒頭のジャパニーズイングリッシュが何かに活きてくるのかと思ったけど、

そういう訳では無かったのだが自分が何かに気づかなかっただけだろうか。


ロズワールがパトラッシュを連れてく感じや、

ラムの死になさいは微笑ましい。

そして愛と欲望が渦巻く街…。


テレビアニメ版は新編集版で観たからなのか、

自分の記憶が既に失っているのか分からないけど、

パックとロズワールってあんな派手な対決してたっけ?

まずいな…自分の記憶力…。


まあ、特に「リゼロ」の本編シリーズとして何か重要な物語が動く訳ではないので、

シリーズのファンに向けた1本として、

温かい気持ちになれる一作という事で。


そんな感じかな。

ニューヨークへ行きたいか〜!って、今の子供には通じないだろうなあ。


2期楽しみだなぁ。

Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow




2020年05月30日

アニメ映画「SHORT PEACE」の感想…良き。

今日はアニメ映画「SHORT PEACE」の感想です。

姉が観ていたのを一緒に観ました。

という訳でdアニメストアをChromecastを使ってテレビで鑑賞です。



アニメ映画「SHORT PEACE」は2013年公開のオムニバス映画。

4つのショートムービーとオープニングアニメーションをそれぞれ別の監督が担当しています。


それぞれのアニメは「日本」という共通のテーマはあるが関連はありません。


まず森本晃司監督による「オープニング」について。

様々なアニメの制作に携わっている森本晃司監督ですが、

今回はショートムービーのオムニバス映画の本編がはじまる前の映像。

ウサギを追いかける雰囲気は不思議の国のアリス感だが、

「もういいかい」っていう「かくれんぼ」は確かに日本感あるなぁ。

個人的に、「もういいよ」ってのは、

本編の各アニメーションが制作できるぐらいに技術というか、

時期が熟したって意味で「もういいよ」なんじゃないかと思う。

主人公の姿が色々変わるのも1つの正解ではなく多様性のメタファーかなと。


そして森田修平監督による1つ目のショートムービー「九十九」。

アニメ「東京喰種トーキョーグール」は観てましたよ。

ただ、今回の「九十九」は全く違いまして、

映像を観ているだけでも気持ちが良い。


ショートムービーなので長いストーリーとかは無いのですが、

ネタバレにならないように最低限のあらすじを。

ある男が山の中で雨に会い、雨宿りで祠に入る。

すると不思議な光景が目の前に…みたいな感じかな。


ほっこりできる物語で素敵なのですが、

やっぱり画が力強いというかカッコいい。


あと和傘とか着物とか、

もう普段は目につかないものも改めて見ると、

日本のオシャレというか素敵なものも使ってないんだなぁとか思う。


続く2つ目のショートムービーは大友克洋監督による「火要鎮」。

大友克洋監督と言えば説明不要のアニメ映画「AKIRA」でしょうか。


日本というテーマで絵巻物が思いつくのは凄いなあ。

確かに他の国では無いような気がする。

というか、絵巻物を描く人って構成力凄いよなあ。


簡単なあらすじですが、

江戸時代、隣同士の家に住む男女の物語。

小さい頃から仲良く遊んでいた2人だったが、

時が経ち、お若は密かに松吉に想いを寄せるも、

他の人との縁談がまとまってしまう…みたいな感じかな。


姉が言っていたんだけど、

海外の人がみたらめ組の行動って理解できるのかなって。

もちろん、日本人は隣の家に火が回って火事が広がらない様に、

家を壊しているってのは知っているのだが、

突然、あいつら家を壊し始めたぞってならないかなあ。

そういう感覚って、海外で育った人に聞いてみないと分からないから、

純粋に海外の人が見たらどう思うのか知りたいなあ。


3つ目のショートムービーは安藤裕章監督による「GAMBO」。

安藤裕章監督も様々なアニメの制作に携わっていますが、

自分はあんまり観ていません。

それでもこのショートムービーを観ると、

きっと良い作品を作っているだろうと思えてきます。


簡単なあらすじですが、

ある山に突然鬼の様な存在が降ってきた。

鬼は女を喰って殺し遂には村に少女1人になってしまう。

そんな絶望する少女の前に白い熊が現れる…みたいな感じかな。


なんだったっけ…なんか助けた存在に村が滅ぼされるって話あったよね。

なんだったか思い出せないけどありがちと言えばありがちだが、

それだけに深いなあと思ってしまう。

4本あるショートムービーの中で一番好きかも。

鬼が飛行船的なものに乗ってやってきたって感じも楽しい。

と、言ってみたが、しかし映像の中では何も語られないので、

色々想像するのがこのアニメの楽しみ方だと思う。

意味も分からないけど、命をかけて守ってくれるってのが、

意味も変わらないからこそなんか感動するなあ。


4つ目のショートムービーはカトキハジメ監督による「武器よさらば」。

カトキハジメ監督と言えばやっぱりガンダムだと思いますが、

映像をパッと観ただけでガンダム感があった。

つまりガンガム感ってカトキハジメ感なんだよなぁ。

カトキハジメって何故か継承が「氏」のイメージが強くて、

カトキハジメ監督よりもカトキハジメ氏がしっくりくるのは自分だけではないはず。


簡単なあらすじですが、

廃墟と化した街で兵器を処理するために5人の男が捜索していると、

無人兵器に見つかり激しい攻防戦を繰り広げる…みたいな感じかな。


タイトルとストーリーがなかなか味わい深い。

今までの3つは日本感が風景にあり、

時代も昔にあたると思われるものだったが、

この作品だけはハイテクなスーツというか、

未来と思われる設定で、

ラストのある風景以外は日本要素あんまり無くないかって思ったが、

冷静に考えれば先ほど言ったガンダム感って、

実は思いっきり「日本」でしたね。


そんな事を考えると「日本」ってテーマでも、

作られる作品は様々で楽しいなと思った。


4本ありますが、全てショートムービーなので全体でもサラッ観れて良いです。

無駄に長い映像なんかよりも、

こういう才能をギュッと固めたものとかの方が、

観終わった後の満足感があると思った。


またこんな感じの企画やって欲しいなあ。

SHORT PEACE スペシャルエディション [Blu-ray]




2020年05月23日

アニメ映画「はれときどきぶた」の感想…今の時代の子供にこそこの映画はみせるべき!

今日はアニメ映画「はれときどきぶた」の感想です。

姉が懐かしいとdアニメストアで見つけて観ていたのを、

一緒に観ていました。

という訳でdアニメストアをChromecastを使ってテレビで鑑賞。



アニメ映画「はれときどきぶた」は1988年公開の平田敏夫監督作品。

平田敏夫監督と言えばアニメ映画「ボビーに首ったけ」でしょうか。

最初に観た時はあのラストは絶句したなぁ…。

OVA「火の鳥 ヤマト編」など数々のアニメ作品に携わっています。


映画「はれときどきぶた」は矢玉四郎による絵本シリーズが原作。

何冊か出ている中の「はれときどきぶた」と、

「あしたぶたの日ぶたじかん」が今回の映画の原作に当たります。


簡単なあらすじですが、

主人公の小学生の畠山則安は運動が苦手でパッとしない。

しかし絵日記を担任の先生から褒めら事が嬉しくて、

毎日絵日記を続けていた。

しかし、ある日母親に絵日記を勝手に読まれていた事を知り、

母親を驚かせようと思いついたまま適当な事を書くのだが…みたいな感じかな。


声優ですが、

主人公畠山則安は浪川大輔が担当。

このブログでは映画「LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門」の五ェ門役を担当して、

今ではベテラン声優の1人ですが、

この映画ではキャリアのかなり初期の頃。

既に主役をやっているってのが凄いですが。

その他、玄田哲章、吉田理保子、佐久間レイなどが参加していますが、

あの悟空で有名な野沢雅子もちょっとした役で参加しています。


さてアニメ映画「はれときどきぶた」の感想ですが、

今の時代にこそ、この映画は観られるべきじゃないかと思いました。


もともと子供向け絵本なので、

何か難しい話が繰り広げられる訳ではないのですが、

案外深い事を題材にしている。

それは「情報の扱い」について。

劇中では「ほんとしんぶん」や「うそしんぶん」というものが出て来て、

主人公の則安は同級生などの「本当の事」を手作りの新聞に書き、

反感をかってしまう。

何故本当の事を書いたのに文句を言われるのだろう、と。

プライバシーという言葉が出ていたが、

これはなかなか興味深いと思う。


この映画や絵本が作られた時はもちろんインターネットなんて一般的には無い。

手作りの新聞で町の掲示板に貼る程度の事しかしないのだが、

町の掲示板だろうがインターネットだろうが、

不特定多数の人が観覧できる状態なのは一緒だ。

何故、本当の事を書いてはいけないのか。

そう悩んだ則安は本当の事を書くのをやめ、

「うそしんぶん」を作る事にする。


この新聞には、ここに書いてあることは嘘ですってわざわざ書いている。

嘘なんだから誰も傷つかずに笑ってすむだろう、

…そう思っていたのに、ネタバレになるので書きませんが、

どうしても上手くいかない。

なるほど、情報というのは扱いが難しい。

自分が「こうなって欲しい」という自分で情報を発信しても、

受けてはどう思う感じるかまでは自分で操作できない。


今はインターネットが普及し、

各個人がSNSなどで情報をどんどん発信している時代。

1度、小学校ぐらいに映画「はれときどきぶた」をみせるのは、

教育としてありなのかもしれない。


先ほども書いたのですが、

この映画は原作の「はれときどきぶた」と、

「あしたぶたの日ぶたじかん」の2つのストーリーがある。

元々別の本という事もあって、

1つの映画として観ていると明らかに繋がっていない。


映画の前半、いわゆる「はれときどきぶた」の時には、

則安が絵日記を書いたらその通りになるという物語が展開される。

お母さんにある事が起きて、

案外それに対して母も妹も動じないどころか楽しんでるのが笑えるが、

そう言った事ではなく、

「絵日記を書いたらその通りになるという経験をしている」という点。

そのまま、映画では続いて「あしたぶたの日ぶたじかん」の話になるのだが、

こちらでは町の神社の御神木で作られた掲示板というのが登場し、

この掲示板に貼るから色んな事が起きる…みたいな描写がある。

そして、最後にこの掲示板にある展開が起きるのだが、

でも、自分で書いた絵日記程度でぶたが降ったり、

現実には起きない事が起きているんだから、

もう御神木どうこうは関係ないんじゃないかって、

映画を観ている人は納得できないのではないだろうか。

まあ、そこまで気にしている人もいないだろうけど。


物語とは関係ないけど、

掛け軸に「かけじく」って書いてあったり、

教室に貼ってある習字が「メモ」ってのが笑えました。


そんな感じかなあ。

先ほども書いたのですがベースが別々の絵本なので、

1本の映画として観るとあんまり起承転結が上手くいってはいない。

1つの物語として観ると、

全く成長しない主人公だけど、

それでもいっか、みたいな感じになってしまっているので、

ちょっと物足りないなあってのは思った。

でも、VHSでは2つに分けて販売しているらしいので、

もともと2つの別々の感じに作っているんだろうなあ。

たのしいえいがシリーズ「あしたぶたの日 ぶたじかん」〜ばっちしVシリーズ [VHS]




2020年05月13日

映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」の感想…良い部分も分かるんだけど自分には合わなかった。

今日は映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」の感想です。

先に書きますが岩井俊二監督作品は自分に合わない。

ただ後輩におススメの映画を1本あげるとしたら何って聞いたら、

この映画を言われたので嫌な予感はしたが観なくてはいけないかなと。

という訳でPS4のNetflixで鑑賞。



映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」は2016年公開の岩井俊二監督作品。

日本の監督でダメな監督と言ったら間違いなく英勉監督の名前を出すが、

自分に合わない監督と言ったら岩井俊二監督の名前を出す。

代表作は映画「リリイ・シュシュのすべて」や映画「スワロウテイル 」になるのかな。

これらの映画を好きな人もいるのは分かるけど、どうしても自分には合わなかった。

言葉にするのは難しいが、

そこまで難しくない事を必要以上に難しく語ってるだけじゃん…みたいな。

いやいや、ちょっと悪意ある書き方になってしまいましたが、

そんなような印象を持っていて、

めちゃめちゃこういう映画が好きな人に嫌な顔をされています。


原作は岩井俊二監督が書いた同名の小説。

もちろん…未読です。


映画のあらすじですが、

SNSで出会った男と付き合う事になり結婚まで順調に進んでいた。

結婚式をやる事になり招待するゲストを話し合っていた際に、

彼よりも呼べる親族が少ない事に悩み、

同じくSNSで知り合った人のつてで何でも屋の安室と会う事になったのだが…みたいな感じかな。


キャストですが、

主人公の皆川七海を演じるのは黒木華。

彼女の魅力だけは物凄く伝わった。

生着替えとか最高だったなあ…というのは冗談で、

色んな黒木華の表情が綺麗に映し出されています。

ある仕事で知り合う女優里中真白を演じるのはCocco。

ネタバレになるので詳しく描きませんが、

女優ってよりはやっぱり歌手だよなあ…歌上手いもん。

なんでも屋の安室行舛を演じるのは綾野剛。

目に力があって良い俳優だと思うし、

今回の「役」に凄く適した人だと思う。

その他、地曵豪、原日出子、和田聰宏などが出演しています。


さて、映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」の感想ですが、

最初にも書いたみたいに自分には合いませんでした。

ただ、今まで観た岩井俊二監督作品の中では1番良いなと思った。


ネタバレはしない様に書いていきますが、

まず「リップヴァンウィンクル」が何なのかと。

自分はたまたま先日観ていたPSゲーム「トワイライトシンドローム」のゲーム実況にて、

ちょうど「リップヴァンウィンクル」という話題が出ていて、

ふと気になって調べていたので知っていました。


それまでは聞いた事がなかったのですが、

この「リップヴァンウィンクル」という印象的な名前が、

どう映画に関係してくるのか楽しみにしていました。

が、確かにある事で状況というか、世界が変わる…って見方も出来ますが、

明らかに自分の体験によって自分が成長しているので、

なんとなくリップヴァンウィンクルとはリンクしてない様な気がするんですよ。

だから、なんとなく語呂で決めた感がしてしまった。


ただストーリーは詳しくは書きませんが、

分かりやすいエモーションが用意されているので、

映画として楽しめなくはない作りだった。

何故、こんな歯切れの悪い書き方なのかと言えば、

これも詳しくは書きませんが綾野剛の演じる安室という男の存在。

何でも屋であり、彼のせいでそもそもの出来事が起こった訳で、

結果的に主人公の七海にとって成長につながったとは言え、

確実に感情移入できない事を彼は劇中でしている。

だから、どれだけ結果が良くても彼の言葉を聞いてしまった観客として、

コイツを信用する事は出来ないし、

映画のラスト付近で七海が彼にお礼の言葉を言っている様は滑稽にしかみえない。


いや、結果論な事もあるだろうが、

どうしても中盤の出来事は一線を越えている訳で。

主人公がこの物語を通して成長した、良かったねって、

単純には共感できない。

で、これが小説だったらダブルミーニング的に、

色々な考え方が出来る要素もあると思うのだが、

映画だとどうしても「目に見える演出」があるので、

「ここは感動的なシーンですよ」って映し方になってしまう。

そういうシーンが出れば出るほど、「はぁ?」って思えてしまう。


例えば真白の母親のシーンはお金のやり取りが全て終わった事を、

わざわざ描いてからある演出がされている。

これは自分の利益しか考えていない男だった安室が、

「自分には利益にはならないこと」をやっている、

つまり「善意的に行動している」と見せている。

先ほども書いたが小説なら、安室はどういう心境なのだろうと、

色々考察したりすることが出来るのだが、

映画はこういう「制作側の演出」があるため、

考える余地もなく「この時の心境はこうだ!」となってしまう。

という訳で納得いかないんだよなあ。


あと画が観ずらいシーンが時々気になる。

三脚でがっしり撮影している部分は何も問題はないのだが、

ところどころカメラを動かしている。

最初は出会ったばかりの2人だから不安だから意識して手振れさせてるのかな、

…って思って観ていたのだが、

それにしてもカメラワークが上手くない。

上手く無いっていうかムカつくカメラワークなんですよね…。

ウェディングドレスの時のジンバル使った画とか。


撮影以外の美術や小道具の演出に関しては良くて、

パーティー後の散らかった感じとかしっかり作っていたし、

ある家で直接は触れないけど、

子供の頃に描いたと思われる画がさりげなく飾ってあったり、

そこをさりげなくやってるのは凄く好感が持てた。


そうそう、あの母親の「娘の気持ちを分かろうとする行動」は良かった。

そこは単純に良かったのに個人的には綾野剛で台無しなんだよなあ。

思い返せば、親の描き方は結構良かったなあ。

空気の読めない母親に、親父の「親だもん」ってセリフとか。


あと3時間という尺はちょっと長すぎる。

案外飽きさせない様に物語に定期的に波を付けてはいるのだが、

それでも3時間は長すぎる。

キャバ嬢の同級生とかそこまで意味あった?

結婚式のシーンでの子役とか使ってやる演出は必要あった?

ここまで金かけたのにって意味なのか、

代理出席と同じく「目に見えている上っ面が大事」という意味で使ったのか。

そもそもこの映画を観ると結婚式ほど滑稽なものは無いですよね。


そして、一次関数とか社会に出たら何に使うのって疑問とか、

全く物語に関係ないじゃん。

そこでちゃんと答えられないなら教師として失格だろ。


そう、結構色んなシーンで「そうはならない」って思えてしまうのも、

映画に共感が持てないところ。

黒木華をダメな教師として描きたいのは分かるけど、

マイクを使った生徒からのイジメみたなシーンとか、

岩井俊二はどんなけ今の高校生が性格悪いと思ってるんだろうか。

そもそもマイクって繋がなきゃ音でないけど、

配線できる仕組みになってるなら別にマイク使っても良いんじゃねって思うし。


あと、実際に結婚するまでにお互いの性格は分かるだろ。

あまりにもお互いに人として信頼関係が無さ過ぎる。

ネットで買い物ができるように、あっさり彼氏は手に入るかも知れないが、

結婚はある程度適齢期を過ぎた二人だったら分かるけど、

そんな歳でもないのにどうやって結婚までいったんだよ。


この、「ネットで買い物ができるように」という事と、

映画の中盤で出てくる「幸せは簡単に手に入っちゃいけない」は、

対比として描いているのだろうけど、

物語全体を考えると苦労したけど幸せになってない、

というかやっぱりここでも安室という存在が邪魔なんですよ。


アズナブルなのに安室かよというツッコミはしたくなりますが、

そんな事よりも最終的にアイツが不問なのがスッキリしない。

もちろんスッキリする映画を作っている訳ではないのだろうが、

最初に仮名で名乗ってるのを観て、

なるほど、これは最終的に実名を伝えるんだろうなって思っていたのに、

最後まで七海には心を開かない。

先ほどかいた中盤でのある一線を越えた事だけでも致命的なのに、

結局はあいつに転がされるだけ転がされただけじゃねえか。


主人公は結果的に変わる事が出来たのでよしとしよう、

という見方も出来なくはないけど、

やっぱりこれで良い話げに映画を作られてもなあ…って。


ランバラルの友達なんでってセリフは面白いけど、

結局ランバラルは誰なのか七海は知らないままだしさ。

「100万円いらないんですか、100万円」ってのはパワーワードだったけど。


そんな感じかな。


映画冒頭の人に溢れた街中から始まって、

最終的にどんな環境で終わったかと思うと、

人がいるけど孤独だし、

人はいないけど充実しているって対比はありだと思う。


だから、今までの岩井俊二監督作品に比べると楽しめた1本ではあるけど、

総合的にはやっぱり自分には合わないんだろうなと思った。

好きな人を否定したい訳じゃなくて、

やっぱり「自分には合わない」んだろうなと。

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2020年05月10日

映画「不安の種」の感想…どこにでもあるんじゃないですか?この街だけじゃないですよってセリフが台無し。

今日は映画「不安の種」の感想です。

久々に何かホラー映画が観たいなと、

Netflixで邦画ホラーで探して出てきた中から選んだ作品。

という訳でPS4のNetflixでの鑑賞です。



映画「不安の種」は2013年公開の長江俊和監督作品。

長江俊和監督の作品は他の映画はまだ未見なのですが、

ホラー映画を数本携わっていてるだけでなく、

テレビではバラエディなど幅広いジャンルに携わっています。


映画「不安の種」は同名の中山昌亮による漫画が原作。

全く原作を知らず未読だったのですが、

この作品を機に読んでみたいと思っています。


映画の簡単なあらすじですが、

ある家族が富沼市に引っ越してきた。

新しい生活を始めようとしていたさなか、

家族の兄は不気味な目玉みたいなものを目撃してしまう。

また、バイクで荷物を運んでいた乾巧は、

仕事中にバイク事故にあった畑野誠二と遭遇し、

動けない彼を助けようとするが…みたいな感じかな。


キャストですが、

立場などを書くとある程度のネタバレになってしまうので名前だけ。

鹿野陽子を演じるのは石橋杏奈。

俺も石橋杏奈から「うるさい!このクソボケ野郎!」って罵倒されてから、

優しくキスされたいって思いました。

畑野誠二を演じるのは須賀健太。

このブログでは映画「青鬼 ver.2.0」に出演していましたが、

個人的にはドラマ「So long! 第1夜」は好きだった。

そう言えばあのドラマでもバイク乗ってたなあ。

乾巧を演じるのは浅香航大。

映画「桐島、部活やめるってよ」のイケてるグループの友弘の人。

隠しきれないイケてる感はあったけども、

良い感じでダメになっていって素敵だった。

その他、みんな大好き津田寛治をはじめ、

森くれあ 、川村亮介、五頭岳夫 、岩井志麻子、

栗原瞳、龍坐、気谷ゆみかなどが出演しています。


さて、映画「不安の種」の感想ですが、

楽しめた部分もあったのですが、

ちょっとまとめきれていない印象があって、

勿体ないなって思いました。


まず最初に言っておきたいのは、

ちゃんと予算がかかっている映画なので、

一部のB級ホラー映画の方に、

音がうまく録れてないとか、

白塗りの男がブリーフいっちょで追ってくる、

みたいな微笑ましい映画ではない。

フィルムではないけどフィルム感を意識した映像も良いし、

音はしっかり録れていて問題はない。

目玉のCG感はちょっと残念だったけど、

ちゃんと車で轢かれる小道具を用意できる予算はかかっている。

そういう意味ではある程度のクオリティはある。


ホラー映画というのは、

そういうクオリティを達してないのが逆に面白かったりする時もあるが、

この映画は幸か不幸か一定のクオリティを達しているために、

いわゆる「映画全体のクオリティ」も求められるため、

やっぱり全体で考えると勿体ないんだよなあ。


映画は「1.スジ 2.ヌキ 3.ドウサ」だとして、

演出については後程ダメなところをふれますが、

先ほど書いた撮影技術や小道具などのヌキの一部分や、

出演している女優や俳優のドウサのクオリティはある程度達していると思う。

という事は、やはり一番の問題は「スジ」だと思う。


原作の漫画は未だ読んでないのですが、

オムニバスのショートストリー漫画という事で、

そういうものを1つにまとめるのは大変だと思う。

イメージとしたら映画「おろち」は上手くいっていたと思うが、

あれも原作のストーリーが物語として軸にしやすかった部分はある。

今回の映画「不安の種」はそういう話ではなかったのかなと思う。


ネタバレはなるべくしないように具体的に何がどうなったとかは書きませんが、

ちょいちょいフワッとした感じの展開は書いてしまうので、

全くネタバレしたくないって人は、

まず先に映画を観てください。


で、個人的に凄く良かったなと思うところは、

映画「怪談新耳袋 怪奇 ツキモノ」的な要素。

ファミレスの隅っこで他の人には見えていない怪しい人。

1度は同僚に「見なかったことにする」んだと止められるものの、

それを「放っておけない」という心情。

こういう展開は凄い好き。

マスク越しから「背負う気あるの?」って言って欲しかった。


あと、自分は全く悪い事をしていない、

もちろん隣人など全ての人が悪い事となど何もしていないのに、

突然禍々しいものに襲われてしまうのは恐い事だし、

結局その禍々しいものを押し付け合っているだけで、

なんの解決もしないってのもホラーの王道ではあるけど、

こういうところは見応えがあると思う。


しかし、残念な事に先ほども書きましたがまとまっていない。

「実はこの時の事件はこの人で」みたいな展開も、

「自分の幸せな生活は誰かの不幸で成り立っていた」という事が言いたいんだろうけど、

あの見せ方だと普通にタイムパラドックス的な混乱を招いて分かりづらい。


あとせっかくセリフで、

「どこにでもあるんじゃないですか?この街だけじゃないですよ」って言わせたんだから、

富沼市を出たとしても関係ないって事にしないとさ。

ちょっとネタバレだけど、どうしても言いたいから書いてしまいますが、

街が合併したから実は街を出てませんでしたって見せ方にしちゃったら、

じゃあその合併した街を出たら良いんかって話になっちゃうじゃん。

いや、あの街とこの街でこんな名前の市になりましたって言いたいのは分かるが、

それだとあの市が悪いって話になってしまって、

「どこにでもあるんじゃないですか?この街だけじゃないですよ」ってセリフ台無しじゃん。

こういう禍々しい得体の知れないナニカに遭遇してしまう危険はどこにでもある。

そうしないとあの市に行かなきゃ良いだけって話になってしまう。

…勿体ないなあ。


あと撮影技術とかは良いんだけど、演出にはちょっとマズいところがあって、

まず音で驚かすのはある意味でホラーを観に来た人へのサービスだと思うんだけど、

タイトルが出る時のドーンって音とかただうるさいだけだし、

あるシーンで階段上からギャーって人影が出て驚かせる演出があるんだけど、

その画面にはキャストは誰もいなくて完全に観客に向かってギャーってやってる。

意味が分からない。

観客はキャストの感情移入して、

この男の子が自分であるかの様に大丈夫だろうかって心配して観てるのに、

男の子がいなくなってから画面に向かってギャーって観客にアピールされても、

お前どこに向かってやってんだって思ってしまう。


あと、ある人物が体が半分になってしまうのだが、

そのシーンがあまりにも長すぎる。

確かにCGにお金かけただろうから使いたいのは分かるけど、

そんな序盤で体半分の映像をじっくり見せたら、

後半に出てくる体半分の男が迫ってきても、

ちょっと見慣れてしまって恐さが半減してしまっている。

後半に使うつもりなら序盤はチラッとで良かったじゃんか。

…そもそも体半分になる木の当たり方ってどんな事故だよ。


あと、家族の母さんがいなくなって、

懐中電灯で探しているシーンだけど、

お父さんの主観映像かなって思ったら、

しばらくするとお父さんが出てくる、

誰視点やねん!


映画でちょくちょくある、

「この辺りだと思うんだけどなあ」とか、

「フランス語、だから何?」とか、

口を開いてしゃべらせたら違和感あるだろって、

なんかテレビ的だなあってのも気になった。


その他にも、

ファミレスで客がぶつかってきて仕事で失敗するシーンとか必要ある?とか、

「バカ野郎、返せよ〜!」のトンカチが当たる手前で減速して優しいとか、

警察が死体を運ぶ時は顔こそ隠すだろとか、

気味の悪いものに付きまとわれてるのに部屋のカギ閉めてないのかとか、

「逃げろ」って言われて逃げずに捕まって「逃げろ」ってなんやねんとか、

いろいろツッコミどころはあった。


そして何より、そんな奴と結婚するなよ!

自分の事を「確実に死ぬ」って言った奴とよく結婚できるな。

まあ、石橋杏奈なら俺だって「うるさい!このクソボケ野郎!」って罵倒されてから、

優しくキスされたいって思うけど。(2度目)


そんな感じかな。

1本の映画として観ると色んなところが上手くいってなくて気になるけど、

扱っている恐い要素は決して悪くはないと思うので、

ちょっと今度原作を読んでみようというぐらいには興味の出る映画でした。


トラ馬引っ越しセンターとかはまあ良いと思います。

あと、途中でザ・バックホーンの「ひょうひょうと」を思い出した。

ひょうひょうと青空を漂う雲は魂か。

まあ、青空ってよりはモノクロに近い空だったけど。

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2020年05月02日

映画「ヒットマンズ・ボディガード」の感想…この魅力的なコンビは最高、だけどもうちょっとダリウスに変化があっても良かったかも。

今日は映画「ヒットマンズ・ボディガード」の感想。

いつもの様にオカンがNetflixで選んだ作品。

という訳でPS4のNetflixで鑑賞…日本語吹き替え版です。



映画「ヒットマンズ・ボディガード」は日本では劇場未公開作品ですが、

アメリアでは2017年に劇場公開されたパトリック・ヒューズ監督作品。

只今Netflixで公開されています。

パトリック・ヒューズ監督の他の作品はまだ観ていません。

映画「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」とかあります。


映画の簡単なあらすじですが、

AAAのボディガードであるマイケル・ブライスは、

仕事で日本人のクロサワを守っていたが、

飛行機が飛び立つ瞬間に何者かによって射殺されてしまった。

それから2年、仕事での信頼も失い、

その件で彼女とも別れてしまったマイケルに、

元彼女ルーセルから電話がかかってくる…みたいな感じかな。


キャストですが、

主人公のマイケル・ブライスを演じるのはライアン・レイノルズ。

このブログでは映画「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」以来かな。

映画「デッドプール」の影響で、

なんかふざけた感じが定着してしまった気がするが、

この映画では面白いけど真面目な感じでした。

やっぱ顔が良いんだよね。

証人として守る事になるヒットマンのダリウス・キンケイドを演じるのはサミュエル・L・ジャクソン。

このブログでは映画「キングスマン」以来かな。

説明不要のベテラン俳優ですが、実はこの人が主役だったりもする。

画になる、本当に笑った顔が良いよなあ。

残酷な独裁者ヴラディスラフ・デュコビッチを演じるのはゲイリー・オールドマン。

やっぱり映画「レオン」のイメージが今でも強いなあ。

今はまた渋みを増してて良い俳優になっています。

その他、エロディ・ユン、サルマ・ハエック、

ティネ・ヤウストラ、ジョアキム・デ・アルメイダなどが出演。


さて、映画「ヒットマンズ・ボディガード」の感想ですが、

いやー面白かったです、最後まで楽しく観れました!

アクション映画ですが楽しく観られます。


なんと言っても、

ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソンのコンビが良い。

もちろん俳優の演技力だったり画としての魅力もあるのだが、

マイケルは計画を念入りに立てて慎重に実行するタイプ、

対するダリウスは直感でドシドシ進めていくタイプ。

この相反するタイプだからこそのコンビが凄く良い。


このコンビが魅力的に見えればもうこの映画は成功だと思う。

顔を合わせた時は殺し合ってた2人なのに、

時間が進むうちに悩みを打ち明けたり、

徐々に影響されて成長するって展開は良いよね。


ただ1つ気になる点があったのは、

あまりにもダリウスの直感が強すぎて、

マイケルは成長があるものの、

ダリウスは特に変化がないというのは、

ある意味で良い部分だと思うけど、

せっかくなんだからダリウスにも、

マイケルによっての成長があっても良かったのかなと。

例の事件のたまたまのラッキーショットとか、

それ自体はいいんだけど基本的に無敵だから、

ちょっと強すぎる気がするんだよなあ。


まあ映画のラストを見ても、

ダリウスはあれで良いんだろうけど。


物語としては王道のバディ物。

さっきからも書いてる様に、

相反する2人が徐々に分かり合いながら、

協力して事件を解決するというもの。

分かりやすい悪役がいて、

ネタバレしないように具体的には書きませんが、

その悪役を倒す時のセリフも最高。

あと証言というか裁判で証拠を出す難しさのために、

ちゃんと悔しいシーンが用意されていて、

何故ダリウスを連れて行かなきゃいけないのかが分かる作りで良い。


演出も楽しくて、

最初のイケてる時の腕時計から、

2年経った後の腕時計のボロボロ具合だけで、

落ちぶれた感が出ていたり、

実は緊張しているって心情を、

手汗を拭く仕草で表したり。

あと、カーチェイスで車爆発の後の、

ステーキを焼く炎の画とか最高。

あるシーンで銃を撃った時の木に止まってる鳥が飛ぶとこはカッコいい。

あと「君を許す」の勘違いとかは面白い。


そして、あるアクションシーンでのワンカット撮影とか、

楽しく見せてくれる仕掛けもいっぱい。


伏線というほどではないけど、

「シートベルトはどうしたんだ?」とかは面白かったし、

AAAのサービスは狙われた客の間に入るものを求められている、

ってのが良い感じに活きている。

上手いなあ。


そんな感じかな。

主演の2人のコンビも魅力的で良いんだけど、

ダリウスとソニアの凄い夫婦も魅力がいっぱい。

強い事いうけど実は心配してる様子を見せたり、

「頸動脈を掻っ切った時に運命の女だと思った」とか凄いし、

それに対しての

「良い母親になりそうだ」ってリアクションも素敵。


あるシーンでダリウスがマイケルの場所が分かるのはおかしいと思うけど、

まあ別にそれぐらい良いかなと思うぐらい勢いがあるし、

エンドロールでちょっとだけジャッキー映画みたいなNGシーンがあるんだけど、

これはこれで面白かった。


ファーストカットが時計と恋人の写真だったから、

ラストカットもマイケルで締めた方が良いかなとも思ったけど、

主人公が2人だと考えたらラストカットはダリウスでもありかなとも思った。

Netflix




2020年04月24日

映画「メダリオン」の感想…ジャッキーを不死の存在にして超人的に見えるVFXを使うのは悪い判断だと思う。

今日は映画「メダリオン」の感想です。

新型コロナの影響でずっとオカンがNetflixを観てるのですが、

このタイトルもそんな感じでオカンがたまたま選んだ1本。

という訳で、PS4のNetflixで鑑賞…日本語吹き替え版です。



映画「メダリオン」は2004年日本公開のゴードン・チャン監督作品。

ジャッキー・チェンと親交の深いゴードン・チャン監督ですが、

多分彼の作品で観た事あるのは映画「デッドヒート」だけだと思う。

監督に対していいたい事もあるのですが、これは後述。


ちょっと前に映画「ダブル・ミッション」の感想を書きましたが、

この映画「メダリオン」はジャッキー・チェン映画の中でも、

ハリウッド展開をした後の作品になりますが、

これはハリウッド作品ではなく香港とアメリカの合作映画になります。


映画の簡単なあらすじですが、

香港の刑事エディ・ヤンはインターポールと協力してスネークヘッドを操作していた。

スネークヘッドはある寺院の少年を狙っていたが、

エディの活躍で少年を助ける事は出来たがスネークヘッドは逃がしてしまう。

その後、スネークヘッドの組織に少年が誘拐されエディは助けに向かうが…みたいな感じかな。


キャストですが、

主人公の刑事エディ・ヤンを演じるのはジャッキー・チェン。

説明不要ですが今回ももちろんカッコいいアクションを見せてくれます。

ヒロイン的存在のニコル・ジェームスを演じるのはクレア・フォーラニ。

あんまり記憶になかったが映画「ジョー・ブラックをよろしく」のスーザン。

スラッとしたスタイルは画としては力がある。

エディの相棒アーサー・ワトソンを演じるのはリー・エヴァンス。

コメディアンでもある彼は、

映画「ラッシュアワー」でいうクリス・タッカーポジション。

コミカルな動きや表情などは楽しくて、

彼そのものが悪い訳じゃないけどジャッキー映画では好みは分かれそう。

その他、ジュリアン・サンズ、ジョン・リス=デイヴィス、

アレクサンダー・バオ、クリスティ・チョンなどが出演しています。


さて、は映画「メダリオン」の感想ですが、

ジャッキー映画として楽しめる作品ではあるが、

以前感想を書いた映画「タキシード」と同じ様な印象受けてしまった。


映画「タキシード」はジャッキーのアクションを求めて観ると、

高性能タキシードによって超人的な動きが出来るという設定で、

ジャッキーの生身が凄いって信じている自分には、

なんだよその設定は…と少し不満があった。


で、今回の映画「メダリオン」についても、

もちろんジャッキーのアクションはカッコいいし、

楽しい映画であるには違いない。

しかし、VFXとジャッキーのアクションって、

なんか食い合わせが悪いと思うんだよなあ。


なんかアイドルグループのファンの古参みたいな事を書いてしまいますが、

ジャッキー映画って「ジャッキーの憧れる」のが魅力というか、

楽しみ方の1つだと思うんですよ。

ジャッキー映画を観た後は一時的に体を鍛えたくなる、みたいな。


スタントも使わず、若干の早送りはしたとしても、

ジャッキーが自ら体を張って映画を作る事で、

「ジャッキーは凄い」って感情に繋がる。


でもVFXを使って超人的な動きをしてしまったら、

ジャッキーの力じゃなくってVFXの力じゃん…って。

誰でもとは言わないけど、

VFX使ったら多くの俳優で同じ事できちゃうじゃん。


そんな感情をこの映画には抱いてしまったのだが、

悔しいのはジャッキー・チェンの親友である、

ゴードン・チャン監督の作品であるという事。

親交が深い故に今までのジャッキー路線から、

新しいジャッキー映画という試みなんだと思うけど、

ちょっとジャッキーの使い方が悪い気がする。


何もジャッキー映画を知らない監督が、

なんとなくジャッキーを使ったというなら分かるんだけど、

なんでゴードン・チャン監督がこんなふうに使っちゃうんだろうなあ。

…って、監督に対して思いました。


ただ、映画として観るには気軽に楽しめる作品にはなっている。

序盤のジャッキーの髪型とか「これで行くの!?」って思ったけど、

短くなって「似合うわ、さっぱりした」ってセリフがあって、

観客が登場人物と同じ気持ちを演出していて、

これはかなり意図的であって、

終盤のある展開で「エディが生き返った時は裸だったのに」ってのも、

観客と登場人物が同じ気持ちになる笑いだと思う。

それだけ観客の事を意識しているなら、

やっぱりジャッキーとVFXの距離感はもうちょっと考えて欲しいなあ。


あと、VFXだけじゃなくて、

メダリオンの力によって不死の存在になってしまうのは、

アクション映画では致命的だと思うんですよ。

主人公が死なないし超人的な力があるって分かってたら、

やられちゃうとかドキドキ感減っちゃいますよね。


一応、敵のボスに1度は負けるという王道展開があるのだが、

これが「何故負けたのか」が分からない。

何か分かりやすいロジックがあっても良いと思うのだが、

最後に勝つ時もイマイチ弱い。

うーん、これだったら普通に戦って勝ってほしい。


その他、ジャッキーと犬の向きがイマジナリーライン超えてたり、

船の錨から登れるのかとか、

洞窟の中のヘリコプターとか超危険じゃんとか、

細かいツッコミは色々ある。


まあ、それでも楽しいのがジャッキー映画だけどね。

影で戦いをみせる見せ方とか良いと思うし、

チェイス時の扉を上る身のこなしとかやっぱりすごいし、

カッコいいジャッキーが観れるからいいか。

小柄だから出来るって見せ方も良いと思う。


相棒のアーサーはどうなのかなあって思う部分もあるけど、

ナイフで何度も刺すとことか笑っちゃったし。


そんな感じかなあ。

気のせいじゃなかったら貴花田って書いてあった気がするのと、

鼻がデカいって自虐はクスッとする。

そしてNGシーンは安定の面白さ。

メダリオン [DVD]




2020年04月16日

映画「ジュラシック・パークIII」の感想…つまらない訳じゃないけどイマイチ。

今日は映画「ジュラシック・パークIII」の感想です。

近頃オカンはNetflixで海外ドラマにハマっていたのだが、

あまりにも見過ぎたためかドラマ疲れになっているそうで、

映画を観る様になっているとか。

で、今日はこの映画が目についたとの事。

という訳でPS4のNetflixで鑑賞…日本語吹き替え版です。



映画「ジュラシック・パークIII」は2001年公開のジョー・ジョンストン監督作品。

ジョー・ジョンストン監督作品だと映画「ロケッティア」は好きだったなあ。

映画「ジュマンジ」の方が有名なんだろうけど。

そんな感じのエンターテイメント作品をいくつか手掛けている人です。


「ジュラシック・パークIII」というタイトルからも分かる通り、

映画「ジュラシック・パーク」のシリーズ3作目になります。

劇場公開当時も映画館で鑑賞していますが、

ラストの展開ぐらいしか覚えてなかったです。

ああ、そう言えばこんなんだったな…っていう感じ。


映画の物語ですが、

映画「ジュラシック・パーク」の出来事から8年。

無事に島を脱出したアランは化石発掘などに携わっていたが、

研究費に困っていた。

そんなある日、ある会社の社長からいくらでも報酬を出すと言われ、

恐竜のいる島には着立しない事を条件にフライトするのだが…みたいな感じかな。


キャストですが、

主人公のアラン・グラントを演じるのはサム・ニール。

1作目から引き続き同じ役で登場。

ジュラシック・パークと言えばこの人な感じはあるが、

やっぱり8年の月日は大きいなあ。

映画の中でも8年だけど実際も8年経っていまして、

なかなか渋みが増しています。

島で遭難してしまった少年エリック・カービーを演じるのはトレヴァー・モーガン。

この映画は基本的に年齢高めの役が多いなかで、

平均年齢を頑張って下げているのが彼。

ちょっとサバイバルするには幼過ぎる様な気もするのが…。

アランの助手ビリー・ブレナンを演じるのはアレッサンドロ・ニヴォラ。

彼の年齢ぐらいがだいたい映画の中心的な年代だと思うのだが、

やっぱり主役ではないので活躍はそんなになかったり…。

その他、ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニ、

ローラ・ダーンなどが出演しています。


さて、映画「ジュラシック・パークIII」の感想ですが、

劇場公開当時に思った感情がそのまま蘇ってきました。

つまらない訳じゃないけど…イマイチ…みたいな。


キャストのところで書いたキャラクターの高齢化は、

画としての魅力が減っている様な気もするけど、

やっぱりアランが主人公ってのは良いと思う。

しかし、前作の映画「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」から、

ティラノサウルスよりもヴェロキラプトルが全面に出て来てしまい、

なんとなく画としての迫力が弱いんだよなあ。


それは前作でもあった不満点であり、

制作側も気にしていたのだと思うが、

そのためにスピノサウルスという別の巨大恐竜を出してはいるけど、

結局ラプトルがストーリーに絡んでくるし、

最後の締めくくりはプテラノドンなのでなんかね…。


それでもやっぱり恐竜のCGは凄いなと思うし、

チラッとみえるラプトルとかの演出も良いし、

手でチョイチョイってのもね。

CGだけじゃなくてセットも凝っているので、

画だけでもエンターテイメントとしてはありだとは思う。


演出と言えば、

ラプトルが助けを求めるとか知的な印象を与えた後の、

人間を罠として使うシーン。

映画「フルメタル・ジャケット」を思い出しました。

よくある事といえばよくある事なんだけど。


でもあんな事までしたアイツらが、

卵返したらおとなしく帰ってくれるってのは都合良すぎだよなあ。


都合良すぎと言えば、

プテラノドンのエリアの霧とか都合良いよね。

なんで霧がかってるのか分からない。

完全に橋を渡る時ってか、あのシーンのためじゃんか。


あと恐竜のCGは凄いんだけど、

パラシュートの合成とかは少し残念。


残念と言えば、すでに書いたんだけど、

クライマックスがラプトルに卵返すって地味だし、

ある事で最後は脱出するんだけど、

ある人物が動いただけでそんな事できるなら、

最初からその人に頼めば問題なかったじゃねーかって思ったりする。


そう、最初にこの映画を観た時に思ったモヤモヤがはっきりしたんだけど、

なんか無事に脱出できて良かったね的に演出してるけど、

結構人死んでる事に対してスルーなんだよね。

たまたま来ちゃった広告代理店の営業の人とか酷い話だよね。


そんな感じかな。

迫力ある恐竜たちのCGとか画としては凄く楽しめるんだけど、

物語の緊張感とかハラハラ感は1作目の方が断然あったと思う。

あと実は助かってましたってのも都合いいよなあ…とか。

「ただ若かっただけ」って言い方はちょっと好き。

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2020年04月08日

映画「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」の感想…気になる部分はあるけど今でも楽しめる作品。

今日は映画「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」の感想です。

オカンがたまたまNetflixで見つけたのがこちら。

という訳でPS4のNetflixを使って鑑賞…日本語吹き替え版です。



映画「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」は1999年公開のスティーヴン・ソマーズ監督作品。

続編にあたる映画「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」や、

映画「ヴァン・ヘルシング」などは観ていますが、

気軽に楽しめる感じの映画を作っている様な印象。


映画公開当時に鑑賞して、さらに何度かテレビやレンタルでも観ている作品。

もう20年以上も前の映画なんだなあ…当時は結構人気だった印象。

以前このブログでは3作目にあたる映画「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」の感想を書きました。

家族で楽しめるエンターテイメントなアクション映画シリーズだと思います。


映画のあらすじですが、

死刑執行の直前にリック・オコーネルはエブリンに助けられる。

彼女は失われた都ハムナプトラを探していたのだった。

共に行動をする中、ひょんなことからイムホテップの封印を解いてしまい…みたいな感じかな。


キャストですが、

主人公のリック・オコーネルを演じるのはブレンダン・フレイザー。

彼特有のコミカルな表情がこの映画にマッチしてると思う。

男前だけど面白いって得だよね。

ヒロインのエヴリン・カナハンを演じるのはレイチェル・ワイズ。

ハムナプトラシリーズの1作目と2作目は彼女がエヴリン役。

色んな映画に出演していますがこの役のイメージは結構強い。

たくましさもありながらコミカルさもあって彼女もマッチしてると思う。

敵役のイムホテップを演じるのはアーノルド・ヴォスルー。

ちょいちょい色んな映画に出ているけど、

やっぱり彼もこの役が凄くハマっていたと思う。

なんだろう目が魅力的ですよね。

その他、ジョン・ハナー、オデッド・フェール、

ケヴィン・J・オコナー、パトリシア・ヴェラスケスなどが出演しています。


さて、映画「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」の感想ですが、

今でも気軽に楽しめる映画でした。


改めてみると合成が雑に見える部分もあったりするけど、

全編通して20年前とは思えないぐらいクオリティの高いCGがあって、

凄いなあと思う。


物語としても敵が復活して襲われ逃げるけど、

仲間が捕まって倒しに行く…みたいな分かりやすい展開なので、

何年経っても通用すると思う。


気軽に楽しめる映画で気軽に楽しめば良いのだが、

もし小言を言うのであれば、

イムホテップの強さがイマイチ分からなくて、

あんな凄い事が出来るんだったら、

もっと主人公達に圧倒的に優位に戦えそうだと思うし、

特に復活させようとしたアナクスナムンが襲われる時とか、

もっとなんとか出来るだろ…とか思ったりした。


あとイムホテップは封印じゃなくて、完全に殺してるやんね…。

後でなんとかして復活できるって感じじゃないと思うんだけどなあ。


そんな感じかなあ。

当時はあんまり気にならなかったけど、

案外多くの人が死んでいて、

特にメジャイの人とか死者が出ているのに、

仕方がないというか不問みたいな感じになってるのが、

なんとなく人の死について軽いなあ…なんて思った。


まあそんな事気にせずに、

悪いヤツを倒してヒーローとヒロインがくっつくってのが良いんだろうけど。


で、邦題についてですが、

この映画「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」の原題は「The Mummy」です。

ドラクエのモンスターでも出てくるマミーの「The Mummy」みたいな感じです。

つまりにはミイラって意味ですが、

この1作目に関してはどちらかというと邦題の「ハムナプトラ」の方が良い気がする。

しかし、これが続編になればなるほど大してハムナプトラが関係なくなってしまうので、

なんでハムナプトラなんやという問題に繋がってしまう。

難しいよね。

そもそもマミーって日本だと飲み物のマミーが印象強いから、

これに関しては仕方が無かった部分はあると思う。


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プロフィール
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マツゥオコアトル
思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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