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2017年01月03日

映画「がんばれ!ベアーズ」の感想…物語の基本って構成ですよね。

今日は映画「がんばれ!ベアーズ」の感想です。

昨日は今年初めて観た映画という事で、映画「推理作家ポー 最期の5日間」の感想を書きましたが、

自分の意思で観た映画という意味では今年始めて観た映画はこの映画「がんばれ!ベアーズ」です。

レンタルDVDでの鑑賞、今回はちゃんと(?)字幕スーパー。



映画「がんばれ!ベアーズ」は1976年公開のマイケル・リッチー監督作品。

マイケル・リッチー監督作品を他に観てないので、時間見つけて観ていきたいと思っています。

デビュー作である映画「白銀のレーサー」は観たいなと…思っていただけで観てないんですけどね。


映画「がんばれ!ベアーズ」はすでにVHSの時代に観ているのですが、

たまには見返そうかなと借りてみました。

映画はいつ、どこで、どんな風に観たかで感想なんかは変わるもだし。

最新作を劇場でってのは当然観たいのですが、

同じぐらい過去の映画を今観るってのも味があるものですよね。


さて、当時もヒットして今でも根強い人気というか名作と言われる映画なので、

「こんな話」と書くのもどうかと思いますが知らない人のために簡単に物語を説明します。


元マイナーリーグで活躍をした投手であるバターメーカーだが、今はプールの清掃などで金を稼いでいた。

そんな彼にリトルリーグのチームの監督に声がかかるのであった。

しかし、そのチーム「ベアーズ」はろくに野球もできないメンバーばかり。

ペナントレースの初戦、なんと一回の表で叩きのめされてしまうのだった。

なんとか勝てる様にと考えるバターメーカーだか…という感じ。


主人公であるベアーズ監督のバターメーカーを演じるのはウォルター・マッソー。

良い顔してますよね、あの目と鼻なのかな…ビールにウイスキー入れて飲むほどのアルコール依存者ですが、

あのダメな感じが顔から出せるって凄い。

小さい時からバターメーカーに野球を教わっていた速球ピッチャーの女の子というアマンダを演じるのはテイタム・オニール。

当時の彼女は女性になる前というかほんとかわいらしいですよね。

胸がないというのもネタにできるぐらいの子ですわ…さすが。

そして、子供なのにタバコも吸うしバイク、しかもハーレーも乗るというケリー・リークを演じるのはジャッキー・アール・ヘイリー!

ジャッキー・アール・ヘイリーと言えば、映画「ウォッチメン」の男の中の男ロールシャッハですよ。

チビで汚くて臭い男を演じた彼ですが、昔はそんなアウトローな少年を演じていた訳です。


アメリカの法律というか、そこら辺が日本とどう違うのか分からないけど、

ビール飲んで運転する親父もいれば、タバコを吸ってバイクを乗り回す少年…実際どうなんでしょうか。

まあ時代もあるのかな…70年代はそこまで厳しくなかったと思います。

そういう事を考えると、今はなかなか描写が大変な時代になってしまいましたよね。


前にも書いたかも知れないですが、

今の映画製作環境は、例えば殺人事件でハンマーによって人の頭を殴って殺すというシーンがあると、

そのハンマーを作っている会社から制作にクレームが入るそうです。

うちのハンマーはそんな使い方をするものではない…とか。

そりゃそうだよ、そんな使い方をするものじゃないよ、そんな事は分かっている。

でも、ホームセンターとかそういう誰でも買えるものでも人が殺せるっていう意味が大事な訳で。


最近はやんちゃなタイプの人間が車に乗ってもちゃんとシートベルトをつけるとか。

全然やんちゃじゃねーじゃんってなっちゃうんですよね…最近は本当大変。


さて久々に観た映画「がんばれ!ベアーズ」の感想ですが、話の流れは知っていても面白いです!

王道の流れというか、構成が安心できます。

全然ダメ→ちょっと良くなる→やっぱダメかも→良いじゃん!

みたいな、ちゃんと物語に波がある。

波があるって基本なんだけど、やっぱ良いですよね。

昨年感想を書いた映画「海街diary」とか邦画には波がほとんど起きないものもあるけど、

実はその中でもやはりちょっとした変化というか波はあって、その変化が面白いとか感動する元になる1つの要素。

ディズニー映画とかが一番分かりやすいですが、途中で良い感じになってクライマックス前にボロボロになって、

最後にハッピーエンドみたいな作りですよね。

映画のジャンルにもよりますが、やっぱ物語は波を作りながら進めていくべきだと思うんです。

そんな訳で、もう40年も昔の映画なのにちゃんとうまく作ってるなあって。


あと、ところどころに挟まれる子供たちとのやり取りの面白さ。

これは昨年書いた「ウケる技術」に通じる部分があるのかもと思ったのですが、

普通にやり取りをしてても面白くないのですが、

使う言葉の選び方とか返し方とかがさすが、普通ではなく面白い。

邦画もただ話を進めるための会話ではなく、見習って面白さも味わえる会話シーンを繰り広げて欲しいなあ。

ただ、狙いすぎるとサムくなるので、ここら辺が脚本の「センス」という事になるのかな。

面白いし、ちゃんとキャラクター説明にもなってるし、話の説明とかにもなっている、

かなりの高等技術だとは思いますが。


で、この映画では、うまいもので主人公のバターメーカーとライバルチームの監督ロイ・ターナーがいて、

映画の終盤で2人とも野球で勝つ事が全てといわんばかりに子供たちにプレッシャーをかけ始める。

ロイ・ターナーはあくまでもチームが野球で勝つ事を選び、子供達に対しての高圧的な態度を続ける。

バターメーカーはそのロイと子供たちの様子と、また自分がした行動によって子供たちの受けた印象に気づき、

みんなで楽しく野球をする事を選ぶ…という展開になる。

物語において、主人公とライバル(最後の敵)は合わせ鏡というか、

「もしかしたら自分もああなっていたかも知れない」存在であるほうが良いですよね。

ロイ・ターナーも実は良い奴でわざと危険球を投げたピッチャーを殴るんですが、これは評価したいですよね。

ただ、そこまでの持ってき方が良くなくて子供が反発してしまった訳ですが。


でも、この映画の一番の良いところは…これネタバレになりますが、40年も前の映画なので良いですよね。

一番の良いところは結局ベアーズは野球には勝てない…負けてしまうところ。

なんかくだらない邦画とかって主人公のいるチームがなんか勝負に勝っちゃうじゃないですか。

ヤンキーだった人達が頑張ったんだろうけど、ライバル校だって頑張っているのに、

なんか色々あって甲子園とかいっちゃたりして。

真面目に野球やってる高校が本当に可愛そうですよね。

でも、野球に勝つことが勝ちじゃないんだっていうのを描くのがこの映画「がんばれ!ベアーズ」な訳です。

全員で野球をする事、故障をさせない様に無理させない事などバターメーカーが選んだため、

ベアーズは結局野球では大差で負けてしまう。

しかし、そこで「チームみんなで頑張ることの楽しさ、大切さ」に気づいたメンバーは、

ただ野球で勝った時よりも大事な何かを得たのです。

それを勝ちと言わずに何を勝ちというのか!

最後の展開は良いですよね…何度も書きますけど40年前ですからね。

なんで、こういうお手本みたいな映画があるのに、

今作られる映画が「目の前の勝利でやったー」とかで喜んでんだって。


そんな訳で、映画「がんばれ!ベアーズ」、やっぱり良い映画です。


がんばれ!ベアーズ [DVD]






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思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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