ハイタイ、グスーヨー、チューウガナビラ 泉水ヤイビーン 今日は、いつもの楽しむぞー気分の記事ではないのですよ。
沖縄の、というか日本の過去からの問題がまだ片付いてないのよーというお話。
私の先輩の知り合いの方が、30年ほど前から沖縄地上戦で亡くなった方々の
遺骨発掘収集作業を地道にコツコツやっていらっしゃいます。
お仕事は別にちゃんとお持ちで、
休日に、無償で、ずっと続けているんです
ここ数年、地元のNHKや民放が取材・特番を組んだり
、昨年でしょうか、ようやく国が動き始め、
NPO団体として、今年10月から
ハーフムーンという場所 (真嘉比小学校向かい) で
少し大掛かりな発掘作業が開始されました。 (
前厚生労働省大臣の強い協力が有り実現
)
すぐ近くは
シュガーローフ (現在は配水タンクが建設された) という
激戦地があった場所なのですが、那覇真嘉比地区の区画整理の為にまだ許可が下りないのです。
団体名は
‘ガマフヤー’、その代表になったのが先輩の知り合い、具志堅さんです。
ガマフヤーというのは、
ガマ=
壕 、
フヤー=
掘る人 で
壕を掘る人、という意味です。
地名の
ハーフムーンと
シュガーローフというのは、地上戦当時にアメリカ軍が名づけたんだそうです。
(恥ずかしながら、私は今回初めて聞きましたが、最初の感想は
『当時のアメリカ軍は余裕があったんだなぁ・・・
敵地での戦い途中にそんな素敵な名前つけるなんて』
でした。)
地元の人もあまり知らないかもしれません。
ワンヌ、アンマー (=
私の、お母さん) も知らないそうですから
場所は、結構な斜面になっているそうで、近くには壕もあるそうです。 (厚労省の管轄)
約一ヶ月の間にすでに、
10体近い遺骨が見つかったんです先輩から、一度お写真を見せていただきました。
ちゃんと埋葬された訳ではなく、頭部にはヘルメット。
そしてヘルメットと頭部の同じ位置に穴・・・
作業している皆さんも、最初見つかった時は
「怖い
」
という気持ちが先だったようですが、一体見つかるごとにお線香をあげ、手を合わせているうちに
「早く出してあげたい」 「故郷に帰してあげたい」という思いに変わっていくのが先輩すぐに感じたそうです。
「故郷に」 というのは、沖縄だけでなく他府県からの日本兵、民間兵も多かったから。
実際、数年前に見つかった方は遺留品があり、〇〇県出身でお名前まで分かったんです
ただ、やはり一個人 (団体があっても、他府県では知られていない) からその県に連絡しても
「個人情報ですから、教えられません」
とかで、なかなか遺骨を故郷に帰すことが出来なかったそうで・・・
県同士で連絡つけて、家族探せよ
と、単純に思ってしまいます。
65年ですよ。
お国のためにと戦争で亡くなって、その後はほったらかしですか
見つかったんですよ、名前も故郷も分かったんですよ。 (調べるのも大変だと思いますけど・・)
帰してあげるまでが戦争した国の責任じゃないのかなぁ。
また、OO大学のある教授が、
「DNA検査は、僕がいくらでもやるよ
どんどんこちらへ持ってきて
」
と、
一件20数万円するそうですが、ボランティアを名乗りでてくれているそうです
現在の問題の一つは、この発掘作業の場所、場所で、
建設会社が県・市と契約してしまい、早く作業を終わらせたいようなんですね。
終了したのはまだ半分もいってないんですよ
もし建設なり道路拡張なりで工事が始まると、
途中明らかに戦争で亡くなった方の遺骨が見つかっても、
「届けると工事がストップして、後々こっちが大変迷惑だから」
と、
そこらへんに捨てられるんです
それこそ、
ゴミのように ||||||||||||||(* ̄ロ ̄)ガーン||||||||||||||||
これって、許されます
建設会社をどうこう言うつもりはありませんよ。
役所・国ですよ、気持ちを考えてほしいのは。
65年です。
65年も長いこと、埋葬ではなく、戦死したその時のままの形で
‘埋もれて’しまっていたんです。
国のために命を落としたのに、見つかったらゴミ同然ですか
当時の状況は生きるだけで大変でした
現在はどうでしょう・・・。
ハーフムーンの作業は、来月4日までの予定なのですが、なんとか最後までできないものか・・・
そしてすぐ近く (ホントに一歩お隣?) 建設会社が違う為に、
まだ手付かずの状態だというのに、同じ状況。
(ハーフムーン丘の半分は、現在まだ県や市の許可が無い。)
私になにかできることはなんだろう
ということで、今回ブログで皆さんに知ってもらうことかなと
因みに、代表の具志堅さんは、お金は一切
いただいていません。
働いている方のみ。
金儲けのためではない、30数年ブレていない方です
そろそろ、沖縄県外のNHKでも関連した番組、またはニュースが始まるそうですので、
是非チェックして一度番組を観ていただけたらなぁと思います
因みに、一般の方の見学も、OKとの事
希望する方、NPO団体ガマフヤーまで。 (連絡先調べておいたほうがいいかな
)
いつも以上に長々と、しかも重い内容でした f(-。−;)
でも、避けてはいけないことだと思うので。
たまには、ね。
それでは、みなさま
マタン、メンソーリヨータイ (参考文献 :
“沖縄シュガーローフの戦い” :ジェームス・H・ハラス著)
(本日・11月26日の
琉球新報にも記事が掲載されています)
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