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2016年01月24日
引き取りての無い出前注文
ちょっとした事件が有りました。
出前のオーダーが宙ぶらりんになったのです。
当店は出前も承っておりますが、スタッフ(時々私)が配達する先は当店から徒歩で5分以内の場所です。
出前の配送要員はおりませんし、出前用の保温バッグもございません。
つまり「出前」を自店で行う準備が整っていないのです。
隣接するホテルの雀荘や、星空広場内の店舗、近くのマンションまで出前する事はございますが、殆どは常連のお客様へのサービスのようなものです。
今回の事件は、当店が自ら配達する出前では無く、出前サイト経由でのオーダーです。
昨年末にオーナーから
「出前をやりたい」
との相談がございました。
なぜかと言いますと、隣の店が出前を始めたからです。
オーナーは隣の店から頻繁に出前が出て行く様子を見て
「出前は意外に良いカモ!」
と思ったようです。
因みに隣の店は超有名芸能人が開いたファーストフード(麺)店です。
有名人というのは、昨年アンジェラ・ベイビーと結婚した黄暁明。
ご存知のように、中国で最も人気の有る若手俳優の一人です。
その店が出前で成功したのを見て、当店も出前をすれば画期的に売上げが伸びると思ったわけです。
因みに当店のオーナーは有名でも何でもない普通のデブおやじです。
「あなたバカですか?」
そうは言いませんでしたが、相変わらずの脳天気ぶりには驚かされます。(笑)
正直言って、私は「出前」には乗り気では有りませんでした。
ところが、勝手に出前業者と連絡を取り、加入手続きを始めていたのです。
私が乗り気で無かったのは「時期尚早」と思ったからです。
出前で満足されたお客様は、実店舗にも足を運んで下さるかもしれません。
逆に出前で不満を持たれたお客様は、実店舗に足を運ぶ可能性を失うばかりか、二度と当店に出前のオーダーをする事も無くなります。
完全にお客様を失う事につながります。
やるからには満足度の高い出前を行わなければいけません。
その為には準備が必要です。
ですが、オーナーはそんな事は考えていません。
「店で出す料理を容器に詰めるだけでしょ!」
「どうって事ないでしょ!」
としか思っていません。
いつの間にか、出前サイト大手の「饿了么」という会社と契約をしていました。
アリババが買収したとか、資本参加したとかいう会社です。
画像クリックで拡大
システムは簡単で
・ オーダーはこの会社のサイトの 当店のページ から受注
・ オーダーが入ると同時に当店に受注承認の連絡
・ 当店が承認した時点でオーダー成立
・ 当店はオーダー成立から20分以内に準備し配達員を待つ
・ 取りに来た配達員に渡す
ところが、この20分は長いようで意外に短いです。
2〜3品なら何の問題も有りません。
では10品のオーダーが入ったらどうでしょう?
調理は同時進行なので一概には言えませんが、単純計算では一品を2分で作る事になります。
・ 一度に10種類以上の料理を受注する事もあり得る
・ 出前のピークは店舗のピーク時と重なる事も有る
店で食べるか出前を取るかの違いは有りますが、お客様の昼食や夕食の時間帯は店も出前も同じです。
しかも出前サイトとの契約には「受注から20分以内」という条項が有ります。
結果的に
ピーク時には「出前」が優先される可能性が有る。
だとすれば、正に本末転倒です。(汗)
実は一昨日に風邪引き状態なのに厨房を手伝わされたのもこの出前が原因。
店内に多くのお客様がいらっしゃる時に、品数の多い出前のオーダーを受注。
しかも手間の掛かる料理ばかり。(汗)
思っていたほど都合良くは運ばないものです。
さて、今回のタイトル「引き取りての無い出前注文」ですが、事件は昨日(土曜)発生しました。
数日前と同じようにピーク時に出前サイトから注文です。
もちろん20分以内に準備完了し、取りに来るのを待つばかりです。
ところが20分過ぎても来ない。
30分過ぎても来ない。
1時間過ぎても来ない。
閉店時間を過ぎても取りに来ませんでした。
行き場を失った出前
お客様は間違い無くキャンセルしているでしょうから、代金はシステム運営会社が当店に払う事になります。
お客様にキャンセルされても、正当な理由が無い限りシステム運営会社が当店に対してキャンセルする事は出来ません。
従いまして、金銭的な損失は有りませんが、お客様からの評価では大きな損失を受けるはずです。
なぜなら、お客様は 「当店がオーダーを忘れた」 と思っているはずだからです。
このような事で大切なお客様をお一人失う事になるとは・・・
最悪評価のコメントが書きこまれる事になるとは・・・
残念でなりません!
果たしてどのようなコメントが書きこまれるのでしょうか?
想像するだけでも怖ろしいです。
システム上で店舗フォローのコメントが自動的に入る事を祈るばかりです。
だって当店には何の落ち度も無いのですから・・・
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2016年01月19日
今日はカレー、やっぱりカレー!
風邪の具合は多少良くなりましたが、まだ咳と鼻水が止まっておりません。
本日も自宅で大人しくしております。
一昨日(日曜)の事ですが、当店を目的に星空広場にお越しになったお客様がいらっしゃいました。
正確には当店が目的では無く、銀座クローバーのカレーがお目当てでした。
このお客様は銀座クローバー(本店)でカレーを召し上がった事が有り、
「日本では840円(税込み)でレトルトまで販売されているカレーが上海でも食べられる」
との噂を聞きつけ足を運んで下さったそうです。
日本ではレトルトが販売されておりますが、当店のカレーはレトルトではございません。
本店からのレシピに従い、本店から提供された「調合済みスパイス」に水・野菜・肉など上海でも手に入る物を加え、時間を掛けて煮込んだものです。
従いまして基本的には銀座(本店)と同じ味です。
お客様の話に戻りますが、
「クローバーの支店が星空広場に在る」
との口コミだけで足をお運びになったそうです。
地下1階とは知らずに、7階から全フロア―を回り最後の地下一階で当店を発見したとの事でした。
「途中で七福神のラーメンを食べようかとも思った。」
「だが、今日はクローバーのカレーと決めていたので初志貫徹です。」
と笑いながら仰っていました。
召し上がった後に
「美味しかった、この濃いカレーを食べたかったんだよ!」
と合格点を頂きました。
当店のカレーは欧風の濃いカレーです。
中国のお客様には
「味が濃すぎる」
と言われる事がございますが、日本のお客様には概ね好評です。
また、当店のビーフカレーは肉を大きくカットしています。
中国のお客様には
「肉が大きすぎて食べにくい」
と言われる事がございます。
日本のお客様からはそういったお声はございません。
想像ですが、食文化の違いかもしれません。
中華では箸を使うので、大きな肉を口に運び、それを食いちぎり残りを皿に戻せます。
ところが、カレーはスプーンですから、肉を食いちぎって皿に戻すのは厄介なのかもしれません。
日本のお客様は予めスプーンで肉を半分の大きさにカットして御召し上がりになります。
当店の肉は圧力釜で煮込みますので、スプーンで切れる柔らかさです。
スプーンで切れる肉を切らずに頬張る(又は食いちぎる)のは食文化の違いと私は勝手に理解しております。
予め肉を細かくカットする手もございますが、銀座(本店)からのレシピで肉の大きさも指定されています。
従いまして、当店が勝手に肉の大きさを変える事はレシピに反する事になるのです。
本店が販売しているレトルトパッケージの画像
大きな肉が入っているのが分かると思います。
「こんなに大きかった?」
という気もしますが・・・
当店のビーフカレー画像
レトルト画像とほぼ同じサイズの肉です。
肉が少し小さめに見えるのは、当店は銀座店に比べご飯の量もルーの量も多くなっております。
日本の分量では中国のお客様にはご満足頂けないからです。
そのような事情で肉が沈んでしまい、小さく見えております。(汗)
「濃いカレー」
「大人のカレー」
をお召し上がりになりたいお客様は、是非とも当店のカレーをお試し下さい。
今月(旧正月前後まで継続予定)は月間のおススメとして、特別価格にてご提供しております。
ビーフカレーセット
カツカレーセット
近くにお越しの際は是非ともお試し下さい。
皆様のご来店をお待ち致しております。
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2016年01月08日
刺身が無くてスミマセン
数日前、某知り合いブロガーさんに
「刺身が無くてS子さんガッカリ」
と書かれてしまいました。(汗)
批判では無いと思いますが、指摘である事は間違いございません。
確かに正月三が日に刺身が無いのは和食店としては失格だと思います。
なぜ無いのかと言いますと、単純に「売れないから」です。
実は私が来る前までは有りました。
どこにでもある盛り合わせ
中国人が大好きなサーモン
値段に白いシールを貼らせたのは私です。
中国人オーナーには、品質の落ちた食材を捨てるという発想が欠如しています。
売れないマグロやサーモンを長時間冷凍在庫する事は、結果的に品質の劣る刺身を提供する事になります。
魚に限らず動きの悪い食材は、必需品を除き在庫しない事にしました。
但し、「刺身は永久に置かない」という方針では無く、暫定的なものです。
店が刺身を提供できる態勢になった時点で 「本日のお刺身」のような形で、その日にオススメできる魚介類を出させて頂くつもりです。
では、なぜ刺身が売れないか?
今のところ当店はカレー屋兼定食屋
↓
お酒を飲まれるお客様が少ない
↓
刺身が売れない
非常に分かり易い原因です。
なぜ、カレー屋兼定食屋なのか?
実は仕方なくそうしています。
今のところ営業時間は22時までに限られていますし、場所は地下一階です。
しかも和風の店舗にはテーブルが無く、お客様をお招きできる状態ではありません。
そこで、それなりに体裁の整っているカレー屋の店舗を「定食屋」としています。
喫茶店(ルノアール)風です
落ち着いて、ゆっくりとカレーや定食を食べるには最適です。
午後の休憩時間はございません。
(営業時間 10:00 〜 22:00)
和風店舗にテーブルが入り、ある程度の体裁が整いましたら、定食はそちらにシフトするつもりです。
旧正月前後には深夜営業ができるようになるらしいので、その時点で落ち着いてお酒を飲める居食屋としての営業を開始するつもりです。
もちろん「刺身」も置かせて頂きます。
それまでは和風店の方は弁当屋です。
尚、当店は今のところカレー屋兼定食屋ですが、お酒類 (ビール大ビン各種15元、日本酒お銚子26元、角ハイボール30元等々) も用意しております。
もちろん、単品のお料理も各種揃えております。
人気の組み合わせは
・ 生姜焼き定食(今月のオススメ)+ビール = 50元
・ 照焼きチキン定食+ビール = 50元
・ サンマ塩焼き定食(今週のオススメ)+お銚子 = 53元
・ 豚キムチ炒め定食+ビール = 50元
・ 鶏から揚げ定食+ビール = 50元
特にお一人のお客様に好評です。
ランチ、ディナータイム共に定食を提供致しておりますので、お近くにお越しの際は一度お試しください。
银座咖喱吧 (銀座クローバー)
11:00 〜 22:00
地下鉄10号線「水城路駅」直結
星空広場 地下一階 B−B104/ B105
021−6267−7797
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2015年12月27日
どうやらオマケの店だったようです
なぞが一つ解けました。
2店舗のキッチンとレジが共用なのは何故?
どうやら居酒屋(和風食堂?)はオマケの店だったようです。
当初はカレー屋を開店するつもりで準備していたようですが、デベロッパーから
「隣も借りてくれないか?」
という相談を受けて、勢いで借りてしまったようです。
星空広場(元の洛城広場、和平広場)ですから、家賃は決して安く有りません。
普通に考えれば、勢いで借りるようなものではありません。
それならカレー屋を大きくするべきかと思うのですが、
カレー屋は東京の銀座八丁目にある KURO-BAR (クローバー)という店とのライセンス契約。
勢いで借りる前に詳細が決定しており、拡張の話をできなかったみたいです。
それで
「日本料理屋にでもすればいいんじゃない」
という軽い気持ちで開店してしまったようです。
つまり「オマケ」の店だったようです。
新たに厨房を追加するには面積が足りず、カレー屋とキッチンをシェアする事になったようです。
カレー屋に立派なキッチンが必要とは思えないので、判断としては間違ってはいないかもしれません。
素人的には立派な厨房に見えますが・・・
何でも有ります!
コンロなんか10口も有ります。
大型の魚焼き機は一度にサンマ20匹くらい焼けそうです。
ラーメン番組で見るようなバカデカいズンドウと専用コンロも有ります。
ラーメンスープなら100人分くらい作れます。
一度に豚カツ5枚くらい揚げられそうな揚げ物専用機の有れば、うどん屋やパスタ屋のような麺を茹でる専用機もあります。
「本当にこんなに立派な設備が必要なの?」
という気もしますけど・・・
家庭のキッチンと比べること自体が大間違いですが、ハッキリ言って凄いです。
料理好きな私はキッチンにいるだけでウキウキします。
冷蔵庫もたくさん有ります。
キッチンの隅、壁際、カウンターの下など冷蔵庫の多さには驚きます。
製氷、冷凍、冷蔵など、恐らく温度設定も違うんだと思います。
それ以外に、ビールや日本酒用の冷蔵庫、ケーキ屋のような冷蔵陳列ケース(棚)まで。
カレー屋と居酒屋が何を陳列するつもりだったのかは不明ですけど・・
ともかく冷蔵庫が沢山あります。
オマケの店では有りますが、大きなオモチャを手に入れたような気分です。(笑)
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2015年12月26日
はじめまして、居食屋オヤジです!
はじめまして!
ひょんなキッカケから上海で居食屋経営の片棒を担ぐ事になったオヤジです。
店で起きた事件や気付いた事などを淡々と綴るつもりです。
どうぞヨロシクお願いします。
銀座カレーバー (银座咖喱吧)
流行日本食 (日式潮食)
任された2店舗です。
2店舗ですが隣り合わせでキッチンとレジが共通なので、1店舗の中に二つのスタイルが共存しているイメージです。
・ カレー屋と定食屋?のキッチンが共通
・ 二つの店のメニューが共通
なぜこのようなシステムにしたのかは不明です。
何らかのメリットが有る、何らかの戦略に基づいての事だとは思うのですが・・・
今のところ理解できていません。
ともかく当分の間は変えるべきは変え、継承すべきは継承し
「悪く無い、まあまあだね」
「また来るかも」
と思って頂ける店にすべく努力するつもりです。
暫くの間は中国人スタッフに囲まれながらの切り盛り。
素人が簡単に経営できるほど甘い世界だとは思っていません。
過去に客として多くの店で飲食した経験を生かして、私自身が行きたくなるような店になってくれれば良いかなと思ってます。
果たしてどうなる事やら・・・
不安だらけですが、乗りかかった船
しかも船長を任されています。
やれることは片っ端からやってみようと思ってます。
応援の程宜しくお願い致します。
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