2014年02月14日
血小板を短期間で大量に作る方法を確立!! 京都大学
体のさまざまな組織や臓器の細胞になりうる「iPS細胞」から
血小板を短期間で大量につくる方法を確立したと
京都大学の研究グループが発表。
2009年2月、
東京大学の研究チームは、
ヒトのiPS細胞(新型万能細胞)を使って、
血小板を作ることに
世界で初めて成功しました。
でも、大量生産は困難で、
実用化への道はまだ遠かったのです。
それが、今回の成果で、
実用化が大きく近づきました。
血小板は「巨核球」と呼ばれる細胞から生み出されますが、
今回、
京都大学iPS細胞研究所の
江藤浩之教授らの研究グループは、
iPS細胞からほぼ無限に増える巨核球の大量生産に成功。
京大・江藤浩之教授
その結果、
わずか5日間で大量の血小板を作り出すことが可能になったそう。
これは、輸血に必要な血小板の安定供給につながる成果で、
研究グループは今後、
臨床試験を経て10年後の実用化を目指すという。
「血小板」ってなんなの? わたしたちに関係あるの?:
「血小板」は出血を止める働きを持つ血液の成分。
出血性の血液病の治療や外科手術などでも使うので、
血小板の不足解消は、
医療の現場では長年の悩みの種だ。
交通事故、災害、犯罪遭遇、輸血を必要とする病気など、
わたしたちの長い人生では、そんな危険の可能性はつきものだ。
しかし、そんな緊急事態に遭遇したとき、
血小板が不足していたら?
治療も手術もできない。
ところが、
献血などで集められた血小板は短期間しか保存できない。
というわけで、血小板の不足解消が求められてきた。
大量生産できるようになったら、
出血性の血液病の治療、
がん治療や骨髄(こつずい)移植、
交通事故などの緊急外科手術で使う
輸血用血小板の不足を解消できるわけ。
1日も早い実用化が、まちどおしい!
タグ:手術、血小板、実用化
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