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2018年06月30日
5分で読める最新政治経済事情4冊まるごと
★2017年12月にビットコインの時価総額はインドルピーを抜いて、米ドル、ユーロ、人民元、円から五番目になった。ビットコイン国は建国わずか9年でロシアルーブルや英ポンドを超える規模になった。
★もし日銀のインフレ政策が成功すれば預貯金の900兆円は毎年19兆円目減りする。増税しなければ投資が増え、景気が良くなる可能性があった。
★リップル創業一家は全米第四位から第五位の資産家になった。
★中国のシャドーバンキング(影の銀行)の理財商品は2016年の時点で40兆元(690兆円)にものぼる。これは日本の銀行が持つ預金総額に匹敵する。40兆元のうち15兆元は中国の銀行が保有している。理財商品の債務不履行が多くなれば、中国の銀行の倒産も増えていく。これに関連して懸念されるのは地方政府の債務の破綻である。
★中国の一帯一路は行き詰まっている。例えば、中国の高速鉄道の大半は乗客が少なく、中国国内では「赤字をつくるために高速鉄道を走らせている」と揶揄されている。
★貿易戦争を勝つのはアメリカだ。どの国もドルがなければ貿易やその国の企業の海外事業に大きな支障をきたす。
★中国の民間企業はアメリカなどの金利の高い金融機関から借りている。
★共和党予備選でロムニー氏はトランプ大統領を「世界の指導者にふさわしくない人格と気性」と批判した。一方、トランプ大統領はロムニー氏を「負け犬」と呼んだのだった。
★今や世界は法人税減税競争して企業を誘致する時代に入っている。
★シェールオイルにより中東の重要度は低くなった。以前なら中東で武力紛争が少しでもおころうものなら、たちまち原油価格が高騰した。今は違う。イラクやシリアでは政府勢力と反政府勢力が入り乱れての戦闘が続いても、オイルショックは起こらなかった。
★トランプ大統領はインフラ投資の費用を税額控除にすることにより民間から資金を集めるというアイデアを出している。
★南シナ海の人工島の滑走路は海中の珊瑚礁を利用しているため実は戦闘機の着陸に持ちこたえられず穴が空いてしまう。(スターリンの霊言によればあれは中国の罠だという。)
読書家から投資家への応援歌〜経済最新事情4冊丸読み〜
★2017年12月にビットコインの時価総額はインドルピーを抜いて、米ドル、ユーロ、人民元、円から五番目になりました。ビットコイン国は建国わずか9年でロシアルーブルや英ポンドを超える規模になりました。
★日本国の預貯金の900兆円はインフレにより毎年19兆円目減りする。
★リップル創業一家は全米第四位から第五位の資産家になった。
★中国のシャドーバンキング(影の銀行)の理財商品は2016年の時点で40兆元(690兆円)にものぼる。これは日本の銀行が持つ預金総額に匹敵する。40兆元のうち15兆元は中国の銀行が保有している。理財商品の債務不履行が多くなれば、中国の銀行の倒産も増えていく。これに関連して懸念されるのは地方政府の債務の破綻である。
★中国の一帯一路は行き詰まっている。例えば、中国の高速鉄道の大半は乗客が少なく、中国国内では「赤字をつくるために高速鉄道を走らせている」と揶揄されている(笑)
2018年06月23日
忙しい人のための【バフェットの投資の王道】
★バフェットによればあらゆる投資の本質はバリュー投資(価値の高い資産を割安で購入する)ということになる。
★バフェットは今の仕事が好きで、「死んでから5年後に引退する」という冗談をよく言う
★バフェットの総資産はイラク、エチオピア、コスタリカのGDPよりも大きく、キューバ、北朝鮮、イエメンの3国を合わせたGDPよりも大きい。
★バフェットのオフィスには計算機もパソコンもない。
★バフェットは小学校で飛び級をしている。
★バフェットはグレアムの「証券分析」をすべての株式投資をする人に勧めている。
★バフェットは10億ドルの投資を行うにあたって、コカ・コーラ社の経営陣と会うことも、内部情報を得ることもしていない。
★バフェット「トレーダーを投資家と呼ぶのは一夜限り情事を繰り返す人間をロマンチックな人と呼ぶようなものだ」
★バフェット「投資に見逃し三振は存在しない。バットを持ったまま一日中立っていても構わない。一日どころか、一年中そうしてもよい。」
★ベンジャミン・グレアム、ウォーレン・バフェット、チャーリー・マンガー等のバリュー投資家はみんな野球が好き。
★分割投資をする人をバフェットはノアの箱船投資家と呼ぶ。
★バフェット「株式を買う理由で世界一バカげているのは、その株式が値上がりしているから、というものだ。」
★バフェット「優れた経営者のいない小売事業を買うことは、エレベーターの付いてないエッフェル塔を買うようなものだ」
★バフェット「10年間保有するつもりがないのなら、10分間でも持ってはならない」
★バフェット「過去の事象やデータに基づく意思決定はバックミラーを見ながら運転をするものだ」
★バフェット「なぜか、価値ではなく価格の動きで動く人がいる」
★バフェット「価格はあなたが払うものであり、価値はあなたが手にするもの」
★バフェットは長い間ペプシコーラを飲んでいた。バフェットの血管を切ったら、血ではなくペプシが出てくると言われたほどである。
★バフェットは仕事があまりにも楽しいので、報酬は全くなくてもよいとすら話している。
★バフェット「(経済学で博士号を取る)それはちょうど、神学校に八年間学んだあげく、必要なのはモーゼの十戒を理解することに尽きると分かるようなものだ」
★バフェット「25億人の男性のひげは伸び続ける」
★2002年のバークシャー・ハサウェイの株主総会で、バフェットはこう語った。「ウォールストリートは詐欺師が好きだ。投資銀行は顧客のことも気にもしないし、ストックオプションを貪欲にむさぼるCEOは恥を知らず、アメリカのビジネスはインチキであふれている。合法的なスリの場所である。」
★バフェット「株式ブローカーは、薬を変更した回数に基づいて患者への請求書を計算する医者のようなものだ。どれだけ回復したかには関係なく、人気のある薬を使うほど収入は増えるのである。」
★著名な投資家であるピーター・リンチはこう語る。「投資家が15分間経済の勉強をすると、10分間を無駄遣いしたことになる。」
★バフェット「最も望ましいことは、後に、売りたくないような株式を買うことだ」
★バフェットの相棒、チャーリー・マンガーは、「アメリカでわずか三社の優れた企業に自分の財産のほぼ全額を長期的に投じた人は、間違いなく大金持ちになっている」とバークシャー・ハサウェイの株主総会で語った。
2018年06月21日
忙しい人のための【世界一の投資家バフェットの投資法１】
★バフェットの株式投資法は分かりやすいが人間の習性と一般的な投資原則に相反している。したがって、頭では分かっても、実行するのはかなり難しい。
★バフェットは相場を張ることをしない。チャート(グラフ)も書かないし、流行の投資法にも興味がない。
★バフェットは上昇株を買い、下降株は売りというモメンタム投資法をしない。
★商品やサービスにほとんど競争相手のいない独占的ブランド価値がある株を購入する。
★考え方として、もしも広大な砂漠にレモネード店が一軒しかないとすれば、その独占的な地位を利用して高い値段で売ることができる。(それが株主の配当になる)しかし、数軒あれば価格競争が起こり、利益が減る。これらの価格競争型の企業はバフェットは決して手を出さなかった。
★バフェットは高利益率と在庫回転率の高い企業しか投資しなかった。
★インターネット、航空会社、穀物生産、鋼鉄製品、石油・天然ガス、林業、紙・パルプ、自動車などは競争が激しく、ビジネスの成否を決めるのは価格だけである。したがって、高利益を出すことは難しく株主への大きな配当も望めない。
★コカ・コーラは80年同じものを生産している。したがって、技術開発などに莫大なお金をかけなくてもいい。
★バフェットが投資するにはマクドナルドのハンバーガーのような消費者の心に深くインプットされているリピート商品である。逆に言えば素晴らしいリピート商品を持っているがゆえに愚かな経営者が現れても大丈夫である。
★ヤフーをまるごと買うには970億ドルの資金が必要であるが、利益は7080万ドルで国債の方が利益が出る。
★株主相場には必ず周期性があり、必ず優良企業も魅力的な株価になる。
★もちろん、ファンドマネージャーや歴戦の投資家と張り合えるなら、バフェットの投資法じゃなくてもよい。
★優良企業も愚かな行動を取り、大きな損失を出す。そうしたとき株式市場は株を売り叩く。そうしたときが買いだ！もちろん、致命的なミスか一時的なミスか見極める必要がある。
★911テロのときに先行きを懸念してホテルや航空会社、旅行会社の株式がこぞって売られた。しかし、人々が永久に旅行をしなくなるだろうか。そんなことなく、株価は必ず回復する。もちろん、倒産する企業もある。
★ファストフードほど人々が繰り返し食べるリピート商品は他にないとバフェットは語る。これが高利益と持続性になる。
★トイレタリー、家庭用品、衣料品は高収益商品である。
★バフェットは家族旅行でも年次報告書を持参して暇なときに読む(家族からは評判が悪いようだ笑)
★バフェットはよく競合企業に電話したり、またそのビジネスに詳しい人にその企業について意見を聞いていた。
★その企業の株を購入するチェック項目
ROE(株主資本利益率)は高く安定しているか？
ROTC(総資本利益率)(純利益÷総資本)も高く安定しているか(12%以上)
利益トレンドは上向き
多くの長期債務(借金)を抱えていないか？
持続的な競争力を持つサービスや製品を持っているか？
労働組合はないか？(労働組合がうるさいと株主配当は減る)
インフレに対して値上げを行っているか？(値上げができる企業は競争相手が少ない。面白いことにインフレを理由に値上げをすれば利益が増える)
内部留保があるか？
自主株買いをしているか？
★バフェットとビル・ゲイツは同じ株式を20年以上も保有することで、大きな財産を築いたことをお忘れなく。
★たばこは高い利益率と持続的な競争力を持つ。
★有望な企業がみつかったら、以下の項目をチェック
直近の損益計算書
直近のバランスシート
過去10年間のEPS(一株当たりの利益)の推移
過去10年間のROE(株主資本利益率)の推移
★バフェットは企業の事業内容が理解できなければ商品やサービスが陳腐化するかわからなければいつ、株価下落するかもわからない。
忙しい人のための【金与正守護霊、チャーチルの霊言】
【チャーチルの霊言】
★チャーチル霊「トランプさんは、芸術的な勝ち方をしたことになるよなあ。ウルトラCだよな、ほんとなあ。」
★チャーチル霊「(トランプ大統領が)手控えたのは、やっぱり、(北朝鮮)軍部のほうがね、彼(金正恩氏)が平壌に帰ったら、そこで暗殺する」ていうことだってありえるので。
★チャーチル霊「交渉の相手がいなくなるっていうのは、実に困るんですよ。」
★チャーチル霊「これはイラクでそうとう経験したから。サダムフセインを消したものの、交渉相手がいなくなるみたいで」
★チャーチル霊「やっぱり、シンガポールの繁栄を見て、憧れていて、『うわあ、北朝鮮もこんな風になるといいなあ』って、憧れているのが、もう見え見えじゃないか。だから、子供だよ。だからね、『(ヒトラーのように)そこまでは思っていない』っていうのは分かる。」
★チャーチル霊「日本は戦う力も持っていないにもかかわらず、”口だけトランプ(強硬策)”っていうのを、もしやった場合、(北朝鮮が)反発してくる可能性がある。」
★チャーチル霊「日本は、孤立気味である『英国との関係』をもう一段強くすると同時に、『ロシアとの関係』を、やはり、もう一回構築しないと。」
★チャーチル霊「拉致問題は”終わっている”可能性があるので、その終わっている問題を問題として交渉したら、何も進まない可能性がある。」
★チャーチル霊「私の考えとしては、やはりロシア、中国、北朝鮮、イラン、シリア？こういう同盟をつくらせないことが大事だと思う」
★チャーチルが語る中国への攻め方
1まず仏教国に戻すこと
2日本のアニメなどのソフトパワーを使う
3共産党の卑怯な国家運営が暴かれる
4トランプの経済革命を中国にも
5日本の経済成長と、国際政治でのリーダーシップ
【金与正の守護霊霊言】
★金与正守護霊「金正恩、兄も、ほめあげられながらやっていましたけど、(トランプさんは)さすが『交渉の達人』と言われるだけあって、『ほめておいて、締め上げる』っていう手を使うんですよ。中国の国家主席を『私の友人だ』と持ち上げながら、貿易赤字を大幅に削減しようとするんですよね。」
★金与正守護霊「というか、戦争としては負けたんですよ。」
★金与正守護霊「トランプさんは、負けた者を惨めに扱うようなことはしません。そこは彼の騎士道的な精神で、昨日(米朝会談)は、そう見せないように、やってくれたわけですね。本当は負けたんです。」
★金与正守護霊「日本の明治維新に学ぶしかなかないわけですけども、『開国の仕方』ですよね。『どうやって開国するか』が難しいところでしょうね。」
★金与正守護霊「(トランプ大統領は非核化を)『即時に全部やれ』と、ハードネゴをしてきましたけど、『いや、それをやると、私たちだってもたないので、改革を実行する主体がいなくなりますけど、それでもよろしいですか』と言うと、トランプさんは、いちおう分かったので。『それなら分かった』と。」
★金与正守護霊「新しい体制に切り替えるにはどうしたらいいかということについては、ヨーロッパ等を見てきています。ヨーロッパのほうで、旧ソ連邦によって占領されていた東ヨーロッパのほうが解放されていった歴史を勉強してきてるので。だから、どういうふうになるかということ自体は、多少、シミュレーションはできるんです。」
2018年06月20日
とある国際政治学者の日常〜キッシンジャーの実像〜
★トランプ、習近平、プーチンとサシで会える唯一の民間人。
★キッシンジャーは約三十年間のチャイナロビー活動によって100億円以上の利益をあげてきた。
中国政府の官僚ですら、「キッシンジャーは我々の目玉が飛び出るようなカネを要求してくる」と不満を漏らしている。
★ケネディの側近がソ連を援助した。元凶はヘンリー・キッシンジャーであることが分かった。のちにケネディ大統領は「キッシンジャーは狂人だからホワイトハウスから追放した」と夫人に告げている。
★伊藤貫先生はヘンリー・キッシンジャーの国際政治学の著書を名著だが、イスラエルと中国の外交に「ウソ」があると評した。
★ニクソン大統領はアレグザンダー・ヘイグ将軍のことを、キッシンジャーの許可がなければトイレにも行けない男、と語っていた。
★「貨幣を制する者が世界を制する」はヘンリー・キッシンジャーの言葉
2018年06月19日
【北朝鮮版】やりすぎ都市伝説
★金正日の息子たちは全員、親日派(チニルバ)。彼らの母親(オモニ)は大阪市の裕福な在日で、名前は高英姫。高英姫は和田アキ子の幼なじみでずいぶんと可愛がられたらしい。
★さらに、金正恩は横田めぐみさんの息子ではないかとささやかれている。
★横田めぐみさんが金正恩の家庭教師だというのはアメリカ国防情報局や平壌の英国大使館のリーク情報。
★金正恩は日本語を話せるし、ひらがな、漢字が書ける。
★大連にはユダヤ人が多く住んでいて、犹太教教堂がある。
★ナチスの迫害から逃れたユダヤ人が満州に大量入植する計画「河豚計画」があったが、その思想は生きていて、北朝鮮にユダヤ人の移住計画が今も厳然と生きている。
★「河豚計画」の発案者は日産グループの鮎川義介。
★北朝鮮の核実験は、北朝鮮一国の力では不可能だ。強力な協力者がいる。それは英国とユダヤ資本だ。彼らは、北朝鮮の鉱物資源採掘会社「コーメット」のロンドン上場に全面協力した。コーメットの商品、ウランなどの販売を全面的に応援している。
★金正恩はスイス留学時代にパキスタン「核の父」カーン博士から薫陶を受けた噂がある。
★北朝鮮はタングステンとウランの埋蔵量はダントツで世界一。
★金正恩は中国の胡錦濤国家首席に異例の国賓待遇で迎えられ、経済の自由化を迫ったらしい。
★旧陸軍参謀本部情報参謀の佐官だった人物が「金策」は、帝国陸軍が残した残置謀者だと証言した。残置の目的は朝鮮半島にアメリカを介入させ、我が国の共産化を防ぐためと証言した。
★金正日にはユーラというロシア名がある。
★金策の日本名は畑中理
★金策が、日本軍と内通していたと仮定すれば、満州の抗日連軍の幹部のなかで唯一、金策が日満軍警の掃討を逃れ、ハバロフスクでの最高会議の機密が日本に筒抜けになった理由もすべて氷解する。
★朝鮮戦争には謎が多い。中国から北朝鮮の補給路である鴨緑江を攻撃するマッカーサーの進言をアメリカ政府を禁じたり、北朝鮮人民軍は風前の灯の韓国軍を前に南進を3日間停止した。
믿는지 믿지 않는지는 당신 나름(信じるか信じないかはあなた次第)
2018年06月17日
忙しい人のための最新経済予想
★韓国は日本に通貨スワップを求めるほど苦しい。外貨準備を切り崩しており、いずれデフォルトする。
★ロシアも原油安で苦しい。実は韓国よりもGDPは少ない。欧米の経済制裁下で肥大化した軍事費を支えられるわけがない。デフォルトする。
★イタリアは2012年からマイナス成長しており、ついに2017年に国内第三位の大銀行が破綻。このままマイナス成長が続けばデフォルトし、フランスやドイツの連鎖破綻もありうる
★ドイツ銀行は25%の店舗を閉鎖。3000人解雇。ドイツですら、苦しい。
★日本は2025年に団塊の世代が後期高齢者になり、介護費と社会保障費だけで国家予算を占める。つまり国家倒産。
★アメリカの株高は実は自社株買いで景気は回復しているか分からない。アメリカの失業者の統計の取り方は特殊で四週間以内に求職活動した人のみで、実体経済は分からない。実は減税の景気刺激政策の効果はすぐにはでない。
2018年06月04日
忙しい人のための「進化論を書き換える」
【はじめに】
「ホンマでっか！」でお馴染みの生物学者池田清彦先生の著書による現代の進化論批判です。
★生物が少なくとも種を超えて進化する所を見た人はいない。
★パスツールは「パスツールのフラスコ」と後に呼ばれるよいになる装置を使い、生物が自然発生しないことを実験的に確かめたのである。
★小進化の最も有名な例はオオシモフリエダシャクの工業暗化だろう。イギリスにオオシモダシャクという蛾がいる。十九世紀後半、イギリスで産業革命が進み、汚染により木々の幹に付着していた地衣類が枯れると、幹に止まった蛾は鳥に補食されやすくなるので、白い蛾は徐々に減少し、逆に黒い蛾は徐々に数を増やしていった。これが自然選択の古典的な例とされる工業暗化である。しかし、翅の暗化は、幼虫がススの付いた葉を食べる生理的な反応であるという反論もある。
★遺伝子を人工的にいくらいじっても、大腸菌は大腸菌のままであり、ショウジョウバエはショウジョウバエのままなのである。遺伝子を操作すれば奇形のショウジョウバエはいくらでも作れる。しかし、ショウジョウバエ以外のハエは作れない。
これでは進化論は説明できない。
★進化論の適応論の文脈で説明しようとすると、人類が寒さから身を守る衣類を発明する以前に、人類のはだかは環境に適応的であったと考えざるを得なくなってしまう。
★ヒトは喉頭の位置が低く、楽に口から息を吐き出せる。チンパンチジーは喉頭の位置が高いので吐いた息が鼻から通り抜ける。この喉の解剖学的ちがいが、ヒトは話せるがチンパンジーは話せない原因の一つである。しかし、発話に有利なこの構造は食物の摂取に不便である。しかし、進化論の適応説からすればおかしな話になる。
★問題はゲノムの複雑なシステムが何によって作られたかということだ。このシステムもまた、DNAの突然変異と自然選択また遺伝的浮動によって作られたのだろうか？
★パックス6遺伝子は、どの動物でも眼の形成に関与するマスター遺伝子である。だが、この遺伝子が、哺乳類の体ではレンズ眼を作り、昆虫の体では複眼を作る。哺乳類のパックス6遺伝子を昆虫の体に入れてやって眼を作らせると、複眼を作ることから、遺伝子はじかに形と対応しない。
★ガラパゴスフィンチの嘴の形の変化など、突然変異と自然選択による斬新的進化の実証例として挙げられているものは皆、種内の小進化にかんすることばかりである。