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2018年11月04日

売れている文芸書ランキングトップ10


こんにちは。

昨日は、ブログの記事を書いたのにアップできていなくて、すみませんでした。

データが消えちゃってたらどうしよう、と思いましたが大丈夫でした。

以後気を付けます。



読書が楽しい季節。

面白い本との出会いって最高に嬉しいですよね。


日経新聞に載っていた、文芸書のランキングをそのまま転載します。

情報が少し古くてすみません。


※10月22日〜28日 東京・青山ブックセンター本店調べ





1位 沈黙のパレード     東野圭吾(文芸春秋)


2位 脚本家 坂元裕二     坂元裕二ほか(ギャンビット)


3位 下町ロケット ヤタガラス     池井戸潤(小学館)


4位 地球星人     村田沙耶香(新潮社)


5位 ある男     平野啓一郎(文芸春秋)


6位 穴あきエフの初恋祭り     多和田葉子(文芸春秋)


7位 となりの脳世界     村田沙耶香(朝日新聞出版) 


8位 静かに、ねぇ、静かに     本谷有希子(講談社)


9位 下町ロケット ゴースト     池井戸潤(小学館)


10位 インヴィジブル     ポール・オースター(新潮社)





みなさんは、どの本が読みたくなりましたか?

私は、村田沙耶香さんの『となりの脳世界』です。

『コンビニ人間』『地球星人』ともに、とても面白かったので、ぜひ読みたいですね。


あと、興味を持ったのが、『脚本家 坂元裕二』です。

坂元さんのドラマは、『最高の離婚』が最高に好きです。

坂元さんの脚本の舞台をみにいったこともあります。


作家を志すものとしては、ぜひ読んでみたい一冊ですね。



東野圭吾さんと、池井戸潤さんはさすがベストセラー作家さんですね。

出版社としては、文芸春秋さんが頑張っていますね。


池井戸さんと、村田さんは二冊もランクイン!すごい!

村田さんは10年に一人の天才、だと思っています。勝手に。


タイトルだけみて、面白そうだなと感じたのが、『穴あきエフの初恋祭り』

なんだかキーワードをくっつけたみたいなタイトルですが

新しい感じがしますね。

ネットの小説なのかな?


本が売れない時代の、売れる小説。

お気に入りの一冊に出会えますように。

読書の秋をご堪能くださいませ。





おすすめの一冊

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役に立つ言葉たち

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こんにちは。

私がこのブログを始めたきっかけは、自分が書いた作品を発表できる場があるといいな

という単純なものでしたが、はたしてブログが続くのか?いささか疑問でした。

途中でネタが尽きるのではないか?とちょっぴり不安でもありました。


しかし、実際にやってみると次から次へ書きたいことが出てきて

まるで「アイデアは使えば使うほど出てくるからどんどん出しなさい」と先人が仰ったように

わいてくるものなんですね。驚きました。


それでもやっぱりときどき「もう書きたくないな、めんどくさいな」という日もあります。

そんなときは書くのをやめます。書きたいことがないなら書かない。

そんな日は、過去の作品を載せています。

あと、大切なのが普段からアンテナを張って、面白そうなこと、新しい場所へ行ってみることですね。

なにか発見や、感じること、思うことが必ずあります。



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先日も、渋谷ストリームに出かけてみました。

普段は行かない場所に行ってみる。

そうすると、見た目は綺麗だけど、どぶくさいんだなとか、意外と一人で食事してる人がいるとか

見えてきて面白い。

逆にアンテナさえ張っていれば、どこにいったって書けると思います。



どこにいるかではない、なにを感じるかだ。



以前、人生の先輩にいわれた言葉です。

あと、好きなのが、



だいじなことは目にはみえない。



こちらは、『星の王子様』の一説です。


アンテナを張って生きろ、は、今日私が思いついたタイトルですが、今までに使い古された言葉ですね。

コピーライター時代に、とても優秀なデザイナーの人が仰っていました。

常に「なんでだろう」と考えながら生きないとダメだと。

「なんでこの看板はこの色なんだろう」とか「なんでこの人はこの服を着てるんだろう」とか

街を歩きながら「なぜ?」をくりかえす。


疲れますよね。

疲れますから、休憩をしましょう。

休憩はとっても大事です。

カフェでゆっくりするのはとてもいいことです。

ベンチでぼんやりしたり。

私が一番おすすめなのが、昼寝です。


アンテナを張る、ゆるめる、の繰り返しです。





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2018年11月01日

グリム童話賞に応募しました

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こんにちは。

今日、『第19回 グリム童話賞』に作品を応募してきました。

原稿用紙10枚。

何度も見なおしをしました。手直しをしました。

毎回これくらい余裕があるといいのですが。

たいてい、時間がなくて、あまり手直しせずに提出してしまいます。

よくないですね。

最低、締切1週間前には書き上げていないと。



今年は、9つのコンクールに応募しました。

応募することができました。

しかし、結果は惨敗。


今日、読んだ、ある小説の賞で大賞をとった人のお話しでは、三年連続3回ノミネートされて

4回目にやっと大賞に選ばれた、と。

長い長い道のりですね。

私は去年の今頃から書きはじめたので、少なくともあと3年は必要だなと感じております。


やはり、3年以上書かないとレベルが上がりません。

そんな気がいたします。



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『くらしの小説大賞』にいたっては、気付いたら今年の応募が終わっていました。

去年、死にそうになりながら原稿用紙200枚書き上げたときの達成感と言ったら。

筆舌に尽くしがたいものがありました。

あの時の感動が忘れられなくて書き続けているのかもしれません。


しかし、書いて満足していてはアマチュアのままです。

書いたもので、人を感動させなければプロにはなれないままです。



こどものころから「人を感動させたい」という願望がありました。

よく感動するこどもでした。

でも、口下手なので、文章に書いて表現していました。


大学を卒業した時、作家になりたかったけど、何を書いたらいいかわからず

ネタ探しのために就職しました。

10年後、ネタはたくさん集まったけどどうかいていいかわからず困りました。


シナリオの学校に通って、やっと書けるようになりました。

コピーライターの仕事はなんだったのかな。



広告代理店時代の上司の言葉「作家になりたいと言って、書いていないやつは不幸だ。

作家になりたいやつは既に勝手に書いているものだから」

ガツンと頭を殴られた気がしました。


40を過ぎて勝手に書いています。


来年から出版社への持ち込みを考えています。

どうやったらいいのか研究してみます。


いつも応援、ありがとうございます!








ふとんクリーナーはレイコップ


2018年10月31日

創作童話『くろねこ』

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『くろねこ』



小学2年のタカシが一人で学校から帰っていた時のこと。


一匹の黒猫がうしろからすーっとタカシを追い越していった。


まるでついておいでと言うように、黒猫はふりかえる。


タカシは少しぞっとしたが、だまって黒猫についていった。


『だいがく』とよばれる場所にきた時、タカシは立ち止まった。


お母さんから入っちゃいけないよ、と強く言われていたから。


タカシが帰ろうとすると黒猫がニャーと鳴いた。


その時つよい風がピューっとふき、タカシのぼうしが飛ばされてしまった。


しかたなく帽子をとりにいくと、タカシは『だいがく』の中に入ってしまっていた。


思っていたより広くて大きな場所だった。


黒猫が走ったのでタカシも走った。


そして、小さな部屋へ飛び込んだ。そこには、おばあさんが一人いて、お茶を立てていた。


「おやまぁ、小さなお客さんだこと。ここへきてお茶をおあがりなさいな」。


黒猫はおばあさんの横に寝そべっている。


タカシはごくりとつばをのみこみ「いらない」と言った。


「かわいくないね」おばあさんは怒ったみたいだった。


タカシがきょろきょろしながら「この部屋狭いね」と言うとおばあさんは無言でお茶のお茶碗を割った。


タカシがびっくりして帰ろうとすると部屋の入口が閉まっていた。


「かえれないよ」黒猫がしゃべった。


タカシは「出して、ここから出してよう!」と叫んだ。


「こんなところについてくるお前がわるいんだ」黒猫が叫ぶ。


「お母さんに、入ってはいけないと言われていたのに」


「だって帽子が」


「いいわけをするんじゃない」


いつの間にかおばあさんが黒猫にのりうつっていた。


タカシは泣き出した。


「ゆるして!ゆるしてよう!」


「だめだ」黒猫がギロッとにらむ。


「ぼくの宝物をあげるから!お願いここから出して!」


「たからもの?宝物ってなんだ?」


「お父さんに買ってもらったサッカーボール!」


「そんなものはいらん!わしが欲しいのは」


「欲しいのは?」


「若さじゃ」


「若さ?」


「そうじゃ、若さじゃ」


「いいよ、ぼくは若いから。ぼくの若さを君にあげるよ」


次の瞬間、黒い煙が部屋いっぱいに立ち込めてタカシは目をつぶった。


四秒数えてから目をあけると、目の前に小さな子猫が一匹ないていた。


その子猫をさわろうとした自分の手を見た時、タカシは悲鳴をあげた。


しわしわのしみだらけのおじいさんの手だったから。


(おしまい)





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齋藤なつ(ペンネーム)

東京女子大学卒業。高校1年の時、経団連主催の感想文コンクール『アイズオンザプライズ』で金賞受賞。広告代理店のコピーライターを経て、シナリオの勉強をする。過去にTBSシナリオ大賞一次予選通過、ヤングシナリオコンテスト一次予選通過。数々の童話、小説のコンクールに応募中。






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2018年10月29日

おすすめの映画『アバウト・タイム』

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『about Yime 』 愛おしい時間について オススメ度★★★☆☆(星3つ)

リチャード・カーティス監督(最後の作品)




こんにちは。

久しぶりに、DVDを借りてみました。

『ラブ・アクチュアリー』の監督作品ということで、期待してみましたが

面白さは★3つでした。


ところどころに楽しいアイデアがあるのですが、ぶっ飛んでいるわけではなく

みなほどほどでした。


観終わったあとに、「人生っていいね。人生って素敵だね」と言い合えるようなストーリー

付き合いたての恋人同士でみたらいいかもしれませんね。




脚本的な観点から言うと、主人公の人生がうまくいきすぎ。

そんなトントン拍子にいったら観客はつまりません。


ハプニングやトラブルは起こるものの、それほど大きな問題でもなく。

これでは見ている人がひきこまれにくい。



有名な俳優が一人もでていないのも、もしかしたら関係あるのでしょう。

やっぱり目が離せない俳優さんっていますから。



『スタンド・バイ・ミー』のリバー・フェニックス

『ギルバート・グレイプ』のレオナルド・ディカプリオ、ジョニーデップ

『スピード』のキアヌ・リーブス

『セブン』のブラッド・ピット



いまあげた4本は、★5つです。



外国の俳優さんばかりあげてしまいましたが、日本人の俳優さんも頑張っていますよね。

本木雅弘さん、西嶋英俊さん、小栗旬さん、瑛太さん、綾野剛さん、菅田将暉さん、、、。

役所広司さん、佐藤浩市さん、中井貴一さんなど。


男性の俳優さんばっかりあげてしまいました。



女性の俳優さんでは、樹木希林さん、吉田羊さん、松嶋奈々子さん、安藤サクラさんなど。


日本映画に期待しています。




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2018年10月28日

脚本家になるために大切なことは?

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日経新聞(日曜版2018.10.28)に載っていた記事より引用します。



こんにちは。

巨匠・大石静さんが回答者のこのコラム。

今日のお悩みは「脚本家になるために大切なことは?」でした。


このお悩みに対して、大石さんは、


第一に、


◎たくさんドラマを見ること。



と回答していらっしゃいます。




その際に、ただ「おもしろい」とか「つまらない」とか見ていてはダメで、



◎好きなドラマは、どこが好きなのか。


◎どのセリフが心に残ったのか。


◎展開のどこが魅力的だったのか。


考えて、メモしてください。とのこと。



一方で、


◎つまらないと思ったドラマのどこがつまらないのか。


◎どこがウソ臭いのか。


◎自分がこのような題材を与えられたら、どんなドラマにするだろうか。



それもメモしてください。とのこと。




第二に、


◎道を歩いている時も、人を観察し、想像すること。


(あの人はどんな仕事の人なのか。どんな奥さんがいるだろうか。

あの青年には、恋人がいるだろうか。あの女性は結婚しているか、独身か)


想像を膨らませてください。




ドラマ作りには、圧倒的な想像力が必要です。

想像力を鍛えておいてください。



◎電車の中でも、人の話に聞き耳を立てましょう。


(面白い口調だったり、とんでもないお話だったりを拾って、これもメモしておきましょう)





この2つが、あなたの脳の引き出しに積み重なっていき、脚本を書くときに必ず役立ちます。


最後に、大切なことは、打たれ強く生きることです。


なぜなら、ドラマは大勢で作るので、監督やプロデューサーや役者と意見が食い違ったり

苦しかったりすることは多いからです。


それが辛くて辞めてしまう人が多いのですが、絶対に逃げないで踏ん張る人間になることです。



と大石さんは伝えています。



すごく参考になりますね!

また、私がおすすめするのは、一人で書いていても辛いので、学校へ通うことです。

私が通ったシナリオ・センターはとてもいい学校でした。


ゼミ形式になっていて、毎週課題に対してシナリオを書いてゆき、発表します。

先生とクラスの人たちに色々言われて、それこそ、打たれ強くなります。


流行の発信地、表参道にあります。

一度見学されることをおすすめいたします。



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私も熟読しました。新井一さんの『シナリオの基礎技術』は超オススメです。


2018年10月26日

宮崎駿監督や、ユーミンのようになりたくて。

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みなさま、こんにちは。

お元気ですか?


いつも、私の拙い作品を読みに来てくださり、本当にありがとうございます。

オリジナルのシナリオ原稿が続いてしまいましたが、いかがでしたか?


昨日も、主人に相談していましたが、「みんなが本当に面白いと思うもの」を目指せばいいのか

それとも「売れる、お金になる、スポンサーがつく、編集者が喜ぶもの」を目指せばいいのか

はたまた「自分が描きたくて書きたくてしょうがないもの」をつくればいいのか

方向性がわからなくなるときがあります。


どれも、とても大事なことなのかもしれませんが、主人から「後世に永遠に残るような不朽の名作」を目指せ

と言われました。ハードル高!



成功している人たちを見ていると、やっぱり制約があった方がいいものができる、

つまり「人から頼まれてつくったもの」の方が素晴らしいものができる確率が高いようです。



例えば、ラッドウィンプスの野田洋次郎さん。

アニメ映画『君の名は。』の音楽を担当されて大成功をおさめました。


御本人がインタビューでこたえていましたが、それはそれはストレスが溜まるほど

制約の多い仕事だったそうで。だからこそ、あんなにいいものが完成した例です。


私も早く、ひとから仕事を頼まれるようになりたいものです。



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私の尊敬する人はたくさんいるのですが、なかでも宮崎駿監督とユーミンは神様みたいな存在です。

宮崎駿監督のアニメ、映画をみて育っているので、人格形成が宮崎アニメでした。


好きな男性のタイプは、宮崎映画に出てくる男の子たちです。

理想の女性像はナウシカかな。


現代の二次元を愛する世代とはぜんぜん違いますが、アニメの影響ってすごいんですね。



ユーミンと出会ったのも、確か小学生の頃だったと記憶しています。

ユーミンの素晴らしさは、年をとるにつれ益々理解できるようになってきました。


宮崎監督もユーミンも、十代、二十代から活躍されていますから、もう40代の私には

真似することすらできませんが、少しでも近づけるように努力するのは自由です。


神様に少しでも近づけるように、毎日書き続けたいと思います。


お時間のあるときに、おつきあいいただければ幸いです。







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2018年10月25日

『オヤジおこし』第8話 完結

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○同・時生の部屋(夜)

   時生が漫画を読んでいる。

   清野が入ってきて、

清野「ちょっといいですか」

   時生が顔をあげる。

清野「それ、おもしろいですか?」

時生「……まあ」

清野「反対して悪かったですね」

時生「え?」

清野「時生が漫画家になりたいって言ったとき、賛成してあげればよかった」

時生「いいよ、別に」

   清野は正座する。

清野「ここで働きませんか?」

時生「え?」

清野「時計屋、一緒にやりませんか?」

時生「……」

清野「お前の居場所はここにある。外に出て苦労するこたあない。ここで働きなさい」

時生「……」

清野「漫画描いたっていいんですよ。そうだ、時計屋やりながら漫画描けばいい」

時生「……オヤジ」

清野「ん?」

時生「ありがと」

   清野、メガネを触る。

清野「……おう」

   清野、泣いている。

清野「足が痺れた」

   清野、足をくずす。

   清野、ブッとおならをする。

   時生、苦笑い。

   清野、照れ笑い。

   と、時生のスマートフォンが振動する。

   時生、電話に出る。

時生「はい、清野です。……え?本当ですか?ありがとうございます。……はい、わかりました!失礼します!」

   時生、満面の笑顔で、

時生「受かった!プロダクションのデザイナーに決まった!」

   時生、ガッツポーズ。

   清野は表情が固まる。

   清野は作り笑顔になって、

清野「そ、そうですか。そうですか。よかった、よかったですね」

時生「うん!」

   時生が笑顔を崩す。

時生「あ、オヤジ、ごめん」

   清野はメガネを触る。

清野「いいんです、いいんです。ほんとは就職してほしかったんです。うちは経営厳しいし」

   清野は時生の肩に手を乗せ、

清野「デザイナー、キッチリやりなさい!」

   時生は笑顔でうなずく。

   清野は振り向くと暗い表情。



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○同・店内(日替わり)

   清野が商品にハタキをかけている。

   犬飼が入ってきて、

犬飼「お〜い、キヨシ、今度テレビの取材がくるんだって?俺、メンズエステ行こうかな?」

清野「メンズエステ?」

犬飼「だってよー、テレビに出るんだろ?」

   清野、がっくり肩を落として、

清野「誰か代わりに出てくれないかな……」

犬飼「俺が代わりに出てやってもいいぜ」

清野「ダメです」

犬飼「なんでだよ!」

清野「ジロウくんはタバコ屋さんです。タバコは町のイメージが悪くなります」

   犬飼、清野に詰め寄る。

犬飼「てめー、喧嘩売ってんのか?」

清野「時計売ってますけど」

   犬飼、清野、にらみ合う。

  と、あけみが入ってきて、

あけみ「ちょっと、どうなってんのよ?」

  清野、犬飼、あけみを見る。

清野「いらっしゃい……ませ?」

  清野、メガネに触る。

  犬飼、おしりをふる。

あけみ「あたしの店、出してくれるんじゃな かったの?」

   あけみ、胸と脚を強調した服。

清野「そ、それは……」

   犬飼はあけみをジロジロ見る。

   あけみは、清野に近づいて、

あけみ「詐欺で訴えるわよ!」

   と、光が入ってくる。

あけみ「奥さんと上手くいってないんでしょ?」

   光、はっとする。

   清野、犬飼をにらみつける。

   犬飼はぶんぶん首をふる。

   あけみ、清野に顔を近づける。

あけみ「あたしが愛人になって、あ・げ・る」

   あけみ、自信たっぷりの表情。

   光が台所へ走る。

   清野は無表情。

   光が包丁を手に戻ってくる。

   清野、あけみの顔をまじまじと見て、

清野「僕、潔癖だから無理!」

   清野があけみを突き飛ばす。

   光が戻ってきて、包丁を捨て、清野に抱き付く。

光「父ちゃん!」

   清野のメガネがまがる。

   包丁を見て怯える犬飼とあけみ。

   床に転がっている包丁。

時生の声「うちの家族だいじょうぶ?」

   時生がきて、包丁を拾い上げる。

   時生、苦笑い。







※この物語はフィクションです。実在の人物、団体とは一切関係ありません。

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2018年10月24日

『オヤジおこし』第7話 就職活動は居場所探し






○同・書斎(夜)

   清野が一生懸命何か作っている。

○タバコ屋・前

   清野が紙袋を持って立っている。

   犬飼が出てくる。

犬飼「おう、話ってなんだ」

   清野は紙袋からトキノ荘の模型を出す。

   犬飼、模型を見て驚く。

犬飼「かわいい!」

清野「千分の一の大きさです」

犬飼「これ、お前が作ったの?すげー」

清野「工作は得意です」

   犬飼、模型を持って、

犬飼「これならいけるかも」

清野「納得してもらえましたか」

犬飼「これいい。俺、キヨシ尊敬しちゃう」

   清野、メガネを触る。

○はらっぱ公園

   大工さんがトキノ荘を建築中。

   清野が大工さんにお茶のサービス。

   清野、笑顔。




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○広告代理店・外観

○同・中

   面接中の時生。

   時生、真剣に話している。

   時生、頭を下げる。

○トキノ荘通り

   商店街を歩く人たちに「トキノ荘・完成」のチラシを配る光。

○はらっぱ公園(夕)

   清野、犬飼、松尾、中島が、トキノ荘のレプリカの前に立っている。

犬飼「思ったより、立派じゃねえか」

松尾「これいいね」

中島「これかわいい」

清野「これで人が集まってくれればいいんですが……」

犬飼「完成披露式典を盛大にやろう!」

清野「区長も呼びましょう」

   散歩の犬が来て、レプリカにおしっこをかける。

犬飼「おいおいおい、やめてくれ!」

   飼い主が来て、

飼い主「すいません」

犬飼「犬のションベン禁止!」

   飼い主と犬、いなくなる。

清野「フェンスが必要ですかねえ」

   松尾と中島、腕を組む。


○はらっぱ公園(日替わり)

   小雨が降っている。

   清野、犬飼、傘をさした町人5人。

   トキノ荘(レプリカ)には白い布がかけてある。

   小学生の吹奏楽団がファンファーレを演奏する。

   ヘナヘナの音楽。

   清野が白い布をひく。

   トキノ荘が現れる。

   町人たち、パラパラパラと拍手。

   清野、犬飼、微笑みあう。


○せいの時計店・店内

   清野と犬飼が座っている。

犬飼「売上どうよ」

清野「変わりないです」

犬飼「うちもよ」

清野「まだ始まったばかりじゃないですか」

犬飼「こういうのはよ、はじめが肝心なんだぜ」

清野「まだ一週間しか経ってませんよ」

犬飼「もうちょっと様子みてみるか」

清野「新聞にも載りましたし」

   清野が新聞の切り抜きを見せる。

犬飼「こんなちっちゃくな」

清野「これからですよ」

犬飼「人くるかなー」

   犬飼、クマのぬいぐるみをいじる。

   清野、メガネに触る。

○はらっぱ公園

   若いカップルが、トキノ荘の前にいる。

   説明プレートを読んでいる。

   電柱の陰からカップルを見ている清野。

男「ここにトキノ荘があったんだって」

女「ヤバイね」

男「戸塚いさむが住んでたんだって」

女「ヤバイね」

男「戸塚いさむって誰?」

女「知らないの?」

男「それにしてもちっちゃ」

女「本物が見たかったなー」

男「だよねー」

   がっくり肩を落とす清野。




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○せいの時計店・居間

   清野と光がお茶を飲んでいる。

光「またダメだったらしいのよ」

   清野、土下座する。

清野「申し訳ございません!」

光「ん?就活よ、時生の就活」

   清野、顔をあげて、

清野「企業の見る目がないんです」

光「無理して就職しなくても、うちに仕事あんのにねー。あの子もガンコだから」

清野「昔から絵が上手でしたもんね」

   壁に時生がもらった賞状が7枚かかっている。

光「美大に行ったのが、よかったのか悪かったのか」

清野「あの時、僕が反対しなければ……」

光「そうだよ、なんで反対したの」

清野「漫画家なんて厳しい仕事、かわいい息子にさせたくなかったんです」

光「才能あったのに」

清野「広告代理店のデザイナーの方が安定しています」

光「安定は大事ね」

清野「漫画家なんて不安定な仕事は時生には向いていません」

光「そうかしら。また病気にならないか心配だわ」

清野「病気の方はよくなったみたいですね」

光「仕事が早く見つかるといいなー」

清野「仕事って結局、社会の中で自分の居場所をつくることだと思うんです。どんな仲間に囲まれていたいか、だと思うんです。時生は今、居場所を探しているんですね」

   犬飼、松尾、中島の顔が浮かぶ。

光「父ちゃん、たまにはいいこと言う」

清野「僕も同じでなんです」

   湯呑を見つめる清野。






……続く。

※このドラマはフィクションです。実在の人物、団体とは一切関係ありません。

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2018年10月23日

『オヤジおこし』第6話 父と息子の対立と葛藤






○宝島区役所・会議室

   清野と信子が応接セットに座っている。

   信子、扇子を仰いでいる。

   清野、信子の顔をじっと見て、

清野「ほくろがセクシーですね」

   信子、扇子を仰ぐ手を止める。

信子「な、な、な」

清野「正直過ぎてごめんなさい」

   信子は扇子を閉じる。

清野「トキノ荘があったころ、商店街は活気に溢れていました。大人たちはよく働いて、子供たちはよく遊んでいました。宝島区は宝の山なんです。トキノ荘は、そのシンボルになります。商店街にまた人を集めたいんです。僕たちは本気です」

   信子は扇子でポンと手を叩き、

信子「区長に相談してみました」

清野「さっそく、ご協力ありがとうございます」

   清野、信子に頭を下げる。

信子「残念なことに……区長が興味を持たれまして」

清野「ほんとですか?」

信子「残念なことに、税金をつかってもよいと」

清野「ありがとうございます」

信子「なぜ、区長が許可をくださったと思います?」

清野「……トキノ荘の、トキノ荘通り商店街の可能性を認めてくださったからでは」

   信子、扇子で清野を指し、

信子「インスピレーション」

清野「い、インスピレーション?」

   清野、イスから落ちそうになる。

信子「そう、区長は、漫画からいつもインスピレーションをもらっているそうです」

清野「はあ」

信子「区長は漫画がお好きなのです。運が良かったですね」

清野「キッチリやらせていただきます」

   清野はメガネを触る。




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○はらっぱ公園

犬飼の声「ひゃくまん〜?」

   清野、犬飼、松尾、中島が立ち話。

清野「小田さんから、百万円の予算をいただきました」

   清野、鼻の下をこする。

犬飼「たった百万じゃ犬小屋しか建たねえよ」

松尾「ウケる」

中島「ウケない」

犬飼「ゼロがひとつ違わねえか」

清野「でも、ないよりましです」

犬飼「どうやってアパート建てるのよ」

清野「……」

   清野、メガネに触る。

犬飼「柱立てておしまいか?」

   松尾、中島、笑う。

   子供がミニカーで遊んでいる。

   清野、ミニカーを見ている。

   清野、自動車を見て、ミニカーを見る。

   犬飼が怪訝な顔で清野を見ている。

清野「ミニトキノ荘」

犬飼「はあ?」

清野「トキノ荘のコピー、つまりレプリカはどうです?」

犬飼「なんじゃそりゃ」

松尾「プラモデルみたいなやつでしょ」

中島「ちっちゃいトキノ荘ね」

清野「そうです。100分の一の大きさのトキノ荘を建てるんです」

   松尾、中島、笑顔になる。

犬飼「俺は反対だ」

清野「え」

犬飼「本物じゃなきゃ意味がねえ。意味がねえってことは価値がねえってことだ」

清野「え、でも、レプリカは町のシンボルにもなりますし、レプリカを見にきてくれる人たちだっていると思うんですよね」

犬飼「バカバカしい。やめる。俺はぬける」

清野「次郎くん」

   犬飼は手を振って去っていく。

   松尾と中島は顔を見合わせている。

   清野、ため息。



hrw1.jpeg



○せいの時計店・店内

   清野がクマのぬいぐるみに向かって、

清野「店長、困りました。次郎くんが僕のア イデアに反対なんです。どうしたらいいですか?」

清野(クマの声で)「どうしたらいいと思う?」

清野「僕は……僕は……」

清野(クマの声で)「仲間なんてうそさ」

清野「うそ?」

清野(クマの声で)「仲間は裏切る」

清野「うらぎらない!」

清野(クマの声で)「次郎は裏切り者」

清野「次郎はそんな奴じゃない!」

   柱の陰で時生が聞いている。

○同・居間

   光がテレビを見ている。

   時生がきて、

時生「父ちゃん、疲れてるみたい」

光「疲れるでしょうね」

時生「だいじょぶかなあ」

光「心配だよね」

   と、清野が入ってきて正座をする。

清野「はあ、つかれた」

光「リーダーなんて、やめちゃえば?」

清野「だめです。男が一度やると決めたら最後までやり通すのが筋です」

光「父ちゃんはキチキチし過ぎなんだよ」

時生「そうだよ、てきとーにやればいいんだよ。てきとーに」

清野「てきとーにやってるつもりなんですけどね」

   清野はメガネを外してメガネをふく。

清野「僕も辞めたいなあ」

光「やっぱり」

清野「でも、やるって自分から言っちゃったし……」

時生「オレ、父ちゃんのこと見直したんだぜ。今まで一度も殴られたことないのに、商店街のこと馬鹿にしたら殴られたし。家では便所掃除なんてしたことねえのに外の便所掃除したり。本気の父ちゃん、悪くねえって思った」

清野「時生……」

光「あたしも、最近の父ちゃん、なんか変わった気がする。前は影が薄かったけど、今はハッキリクッキリしてる」

   清野、メガネをかけて、

清野「僕、やります。町おこしがんばります」

光「ほどほどにね」

   光がお茶を入れる。





……続く。

※この物語はフィクションです。実在の人物、団体とは無関係です。

コピーライトマーク齋藤なつ








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