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2018年06月19日
保育園訪問、学校訪問での授業参観 〜小児言語訓練〜
皆さんこんにちは。
当ブログを運営している言語聴覚士の桃の助です
このページでは、保育園・幼稚園訪問、学校訪問の大切さについてリハビリ(言語聴覚士)の立場からお話ししたいと思います。
6月になると、子どもたちは進級、進学してそろそろ新しい環境にも慣れる頃ですね。
私は小児の外来訓練をしているのですが、6月頃になると保育園や幼稚園、小学校へ訪問して生活風景や授業風景を見学しています。
構音障害のお子さんで軽症例の場合はあまり訪問しませんが、言語障害や対人関係の問題を抱えるお子さんについては積極的に見学訪問を実施しています。(年間に10〜20施設くらい訪問しています)
では、なぜ生活風景や授業風景を見学するのかというと、理由は大きく2つあります。
1つ目の理由として、外来訓練の時だけでは見えない場面(環境)を実際に見て知るためです。
私たちが実施している言語訓練は、個別の1対1の訓練が基本です。
1対1の個別訓練は集中的にその子に対して訓練を行える環境なので、無くてはなりません。
しかし、子どもたちにとって1対1の関係よりも、集団生活での関係の方が日常生活ではより大切な事なんです。
1対1の個別訓練をしてその子の状態を把握した気でいると、本当の問題を発見できない事もあります。
また、両親からの情報が的確でなかったり、実際に見てみないと本質が見えてこなかったりもします。
両親が心配しているよりも全く問題がない場合もありますし、その逆に両親が気にしていない事でも重大な問題になっていることもあります。
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2つ目の理由として、学校や園の先生と情報交換したり、方針を考えていく会議の場を設けるためです。
先生方は私たち専門職と話し合いをする機会を求めている場合が多いように感じます。
先生も忙しく、なかなか時間をとるのが難しいようなので、私たちが見学ついでに話し合いをしに行くのがベストと思います。
先生の中には問題になっている事を問題として捉えていない場合もあります。
そんな時には私たち専門職の出番です。
私たち専門職がどうしてそこが問題なのか、どうすればいいのか、今後どういう事が予想されるのか、といった内容を説明します。
そこで、気づいてくれる先生も多いので、話し合いをする場は必要だと感じています。
小児訓練に携わっている医療職のスタッフが学校や園の見学訪問に行く事はなかなか難しいと思います。
私の周りの医療機関では実際のところ、見学訪問はあまり行われていないのが現状です。
しかし、本当のトータルサポートを行う意味でも、必要な子に対しては見学訪問を行い、実際場面を観察し、先生と話し合いをする機会を設けた方がいいと思います。
もし、小学校や園の先生がこのページを見ている場合は、逆にリハビリの見学に来て頂けると嬉しいです!
言語訓練に通っているお子さんの親御さんがこのページを見ているなら、担当のリハビリの先生に見学訪問をしてもらえないか相談してみるのもいいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです!
それではまた。
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当ブログを運営している言語聴覚士の桃の助です
このページでは、保育園・幼稚園訪問、学校訪問の大切さについてリハビリ(言語聴覚士)の立場からお話ししたいと思います。
園訪問、学校訪問の大切さ
6月になると、子どもたちは進級、進学してそろそろ新しい環境にも慣れる頃ですね。
私は小児の外来訓練をしているのですが、6月頃になると保育園や幼稚園、小学校へ訪問して生活風景や授業風景を見学しています。
構音障害のお子さんで軽症例の場合はあまり訪問しませんが、言語障害や対人関係の問題を抱えるお子さんについては積極的に見学訪問を実施しています。(年間に10〜20施設くらい訪問しています)
では、なぜ生活風景や授業風景を見学するのかというと、理由は大きく2つあります。
1つ目の理由として、外来訓練の時だけでは見えない場面(環境)を実際に見て知るためです。
私たちが実施している言語訓練は、個別の1対1の訓練が基本です。
1対1の個別訓練は集中的にその子に対して訓練を行える環境なので、無くてはなりません。
しかし、子どもたちにとって1対1の関係よりも、集団生活での関係の方が日常生活ではより大切な事なんです。
1対1の個別訓練をしてその子の状態を把握した気でいると、本当の問題を発見できない事もあります。
また、両親からの情報が的確でなかったり、実際に見てみないと本質が見えてこなかったりもします。
両親が心配しているよりも全く問題がない場合もありますし、その逆に両親が気にしていない事でも重大な問題になっていることもあります。
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2つ目の理由として、学校や園の先生と情報交換したり、方針を考えていく会議の場を設けるためです。
先生方は私たち専門職と話し合いをする機会を求めている場合が多いように感じます。
先生も忙しく、なかなか時間をとるのが難しいようなので、私たちが見学ついでに話し合いをしに行くのがベストと思います。
先生の中には問題になっている事を問題として捉えていない場合もあります。
そんな時には私たち専門職の出番です。
私たち専門職がどうしてそこが問題なのか、どうすればいいのか、今後どういう事が予想されるのか、といった内容を説明します。
そこで、気づいてくれる先生も多いので、話し合いをする場は必要だと感じています。
おわりに
小児訓練に携わっている医療職のスタッフが学校や園の見学訪問に行く事はなかなか難しいと思います。
私の周りの医療機関では実際のところ、見学訪問はあまり行われていないのが現状です。
しかし、本当のトータルサポートを行う意味でも、必要な子に対しては見学訪問を行い、実際場面を観察し、先生と話し合いをする機会を設けた方がいいと思います。
もし、小学校や園の先生がこのページを見ている場合は、逆にリハビリの見学に来て頂けると嬉しいです!
言語訓練に通っているお子さんの親御さんがこのページを見ているなら、担当のリハビリの先生に見学訪問をしてもらえないか相談してみるのもいいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです!
それではまた。
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