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2018年07月19日
高齢運転者の認知機能低下対策のための高齢者講習一覧表
皆さんこんにちは。
当サイトを運営している桃の助です
私の働いている病院では、脳卒中後の自動車運転再開の評価であったり、認知症の自動車運転継続可能かの評価を行っています。
道路交通法によって平成29年3月12日より、高齢者による交通事故を防止するために、認知症などに対する対策が強化されました。
しかし、患者さんと話をしていると、道路交通法が改正されたことを知らない人も多くいます。
そこで本日は、70歳以上の高齢運転者の高齢者講習についてまとめたいと思います。
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(高齢者講習フローチャート)
上の画像を押すと拡大表示されます↑↑↑
以下に、@、A、Bについてまとめを書いていきます。
臨時認知機能検査
75歳以上の運転者が、認知機能が低下した時に起こしやすい一定の違反行為をしたときには、臨時の認知機能検査を受けなければならなくなりました。
【違反行為の一覧】
・信号無視
・通行禁止違反
・通行区分違反
・横断等禁止違反
・進路変更禁止違反
・しゃ断踏切立ち入り等
・交差点右左折方法違反
・指定通行区分違反
・環状交差点左折等方法違反
・優先道路通行車妨害等
・交差点優先車妨害
・環状交差点通行車妨害等
・横断歩道等における横断歩行者等妨害等
・横断歩道のない交差点における横断歩行者等妨害等
・徐行場所違反
・指定場所一時不停止違反
・合図不履行
・安全運転義務違反
臨時高齢者講習
臨時認知機能検査を受け、認知機能の低下が運転に影響するおそれがあると判断された高齢者は、「臨時高齢者講習」(実車指導と個別指導)を受けなければなりません。
更新時の認知機能検査または臨時認知機能検査で、「認知症のおそれがある」と判定された方は、「臨時適性検査」(医師の診断)を受け、または、命令に従い主治医等の診断書を提出しなければなりません。
医師の診断の結果、認知症と判断された場合は、運転免許の取り消しまたは停止となります。
高齢者講習は、75歳未満の方については2時間に合理化(短縮)されます。
また、75歳以上の方については、認知機能検査の結果に基づいて、より高度化または合理化が図られた高齢者講習が実施されます。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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私の働いている病院では、脳卒中後の自動車運転再開の評価であったり、認知症の自動車運転継続可能かの評価を行っています。
道路交通法によって平成29年3月12日より、高齢者による交通事故を防止するために、認知症などに対する対策が強化されました。
しかし、患者さんと話をしていると、道路交通法が改正されたことを知らない人も多くいます。
そこで本日は、70歳以上の高齢運転者の高齢者講習についてまとめたいと思います。
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高齢者講習フローチャート
(高齢者講習フローチャート)
上の画像を押すと拡大表示されます↑↑↑
以下に、@、A、Bについてまとめを書いていきます。
@臨時認知機能検査・臨時高齢者講習の新設
臨時認知機能検査
75歳以上の運転者が、認知機能が低下した時に起こしやすい一定の違反行為をしたときには、臨時の認知機能検査を受けなければならなくなりました。
【違反行為の一覧】
・信号無視
・通行禁止違反
・通行区分違反
・横断等禁止違反
・進路変更禁止違反
・しゃ断踏切立ち入り等
・交差点右左折方法違反
・指定通行区分違反
・環状交差点左折等方法違反
・優先道路通行車妨害等
・交差点優先車妨害
・環状交差点通行車妨害等
・横断歩道等における横断歩行者等妨害等
・横断歩道のない交差点における横断歩行者等妨害等
・徐行場所違反
・指定場所一時不停止違反
・合図不履行
・安全運転義務違反
臨時高齢者講習
臨時認知機能検査を受け、認知機能の低下が運転に影響するおそれがあると判断された高齢者は、「臨時高齢者講習」(実車指導と個別指導)を受けなければなりません。
A臨時適性検査制度の見直し
更新時の認知機能検査または臨時認知機能検査で、「認知症のおそれがある」と判定された方は、「臨時適性検査」(医師の診断)を受け、または、命令に従い主治医等の診断書を提出しなければなりません。
医師の診断の結果、認知症と判断された場合は、運転免許の取り消しまたは停止となります。
B高齢者講習の合理化・高度化
高齢者講習は、75歳未満の方については2時間に合理化(短縮)されます。
また、75歳以上の方については、認知機能検査の結果に基づいて、より高度化または合理化が図られた高齢者講習が実施されます。
おわりに
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2018年05月15日
免許返納巡り家族と口論 〜免許返納の難しさ〜
皆さんこんにちは。
当ブログを運営している桃の助です
先日ニュースを見ていたら、自動車運転をめぐる事件が起きていたので、ご紹介したいと思います。
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私の病院でも自動車運転の評価を行っています。
自動車運転を続ける事ができる認知機能があれば特に問題ないのですが、そうでない場合もあります。
そういった認知面の低下がある方に対しては、免許返納を勧める事もあります。
しかし、自動車は日常の生活の足でもあり、特に男性においては生きがいとなっている人もいます。
そんな状況で免許返納を勧められても、なかなか受け入れてもらえない事が多いのが現状です。
記憶や判断力が低下している方であっても、「運転は出来る!」と自信を持っている方も少なくありません。
免許を取ってから何十年も経過しているので、運転に対して自信があるのは仕方ないと思います。
ですが、どうにか説得する必要があります。
他人を巻き込んだ事故を起こしてからでは遅いのです。
そのためには家族が本人と話し合いを十分に行い、納得したうえで免許を返納する必要があります。
年老いてきた両親に、免許返納を勧めるのは言いずらいかもしれませんが、事故が起きてからでは取り返しがつきません。
万が一の事が無いよう、家族からの十分な説明をお願いします。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
その他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです↓↓↓
それではまた。
桃の助でした
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当ブログを運営している桃の助です
先日ニュースを見ていたら、自動車運転をめぐる事件が起きていたので、ご紹介したいと思います。
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つい最近、愛知県で工場が全焼した火事があり、この工場に住む83歳の男性が放火の疑いで逮捕されました。
自分の部屋のカセットガスストーブに布団をかけて燃え移らせ、自宅兼工場を燃やしたそうです。
逮捕された83歳の男性は、「運転免許証の返納を巡り、家族と口論になった」という事です。
また、「家を燃やして死のうと思った」などとも語っているそうです。
この事件で2人が軽いヤケドをしたようですが、幸いにも死者は出ていません。
私の病院でも自動車運転の評価を行っています。
自動車運転を続ける事ができる認知機能があれば特に問題ないのですが、そうでない場合もあります。
そういった認知面の低下がある方に対しては、免許返納を勧める事もあります。
しかし、自動車は日常の生活の足でもあり、特に男性においては生きがいとなっている人もいます。
そんな状況で免許返納を勧められても、なかなか受け入れてもらえない事が多いのが現状です。
記憶や判断力が低下している方であっても、「運転は出来る!」と自信を持っている方も少なくありません。
免許を取ってから何十年も経過しているので、運転に対して自信があるのは仕方ないと思います。
ですが、どうにか説得する必要があります。
他人を巻き込んだ事故を起こしてからでは遅いのです。
そのためには家族が本人と話し合いを十分に行い、納得したうえで免許を返納する必要があります。
年老いてきた両親に、免許返納を勧めるのは言いずらいかもしれませんが、事故が起きてからでは取り返しがつきません。
万が一の事が無いよう、家族からの十分な説明をお願いします。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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・脳卒中後の自動車運転再開に評価が必要な理由
・認知症による自動車運転停止について
・認知症による食事拒否〜原因と対策〜
・認知症について〜認知症を知り、予防しよう〜
・会話が減ると加齢が進む〜老年期〜
それではまた。
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2018年05月14日
認知症による食事拒否 〜原因と対策〜
皆さんこんにちは。
桃の助です
私は病院で言語聴覚士として勤務しており、食事の介助をよくします。
食事を美味しそうに食べてくれればこちらとしてもやりがいがありますが、全員が全員スムーズに食べてくれないのが現状です。
その中でも認知症による食事拒否はけっこう厄介な問題です。
食べる力(能力)はあるのに、一向に食べようとしない、または口に入れても吐き出してしまう。
皆さんはそんな年配者に会った事はあるでしょうか?
医療従事者や介護スタッフの方であれば必ず1度は経験したことがあると思います。
そこで、本日は、認知症による食事拒否について原因と対策を考えていきたいと思います。
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認知症の方によくある事が、食べ物を食べ物として認識できていない事です。
私たちがリンゴを見ると「赤くて丸い甘い果物だ」「美味しそう」と感じると思います。
しかし、認知症が重度に進行してしまうと、食物を認知する力が低下してしまいます。
そうして食事を食べ物と認識できない状態になり、食事拒否へと繋がります。
脳の萎縮などによって認知症は引き起こされます。
脳が委縮する事で、自発的な行動が少なくなり、話す機会も減少してしまいます。
会話をしない事による廃用によって口や喉の機能が低下してしまいます。
口や喉の機能が低下すると飲み込みの機能も低下してしまいます。
飲み込む力が低下した老人は、食べる事が苦痛となり食事を拒否する事がしばしばあります。
お腹が痛い、体がだるい、入れ歯が痛い等の体の不調によっても食事を摂らない原因となります。
認知症の方はそれらの訴えを上手く表現できない場合もあります。
気分が落ちている状態ならば、「食べ物を食べたくない」「美味しくない」と感じているかもしれません。
食事拒否が1食や1日程度であれば、そこまで気にする事ではありません。
しかし、食事を食べない期間が1週間ともなれば話は変わってきます。
早急に対応をする必要があるでしょう。
食事を摂らない事によって、体重が減少する事はすぐに分かると思いますが、その他にも…
・認知症の増悪
・気力がなくなる
・免疫力や体力の低下
・病気にかかりやすい
・筋肉量や筋力の低下
・骨量減少
・骨折の危険性増大
などの悪影響を及ぼすことがあります。
BMI(体格指数)による低栄養のチェックはすぐに行えます。
例えば、
体重30kgで身長142cmの人がいたとします。
その人は、30÷(1.42×1.42)となります。
結果はBMI14.9となり、「痩せている」という結果になります。
高齢期でBMIが20以下の人は低栄養のリスクが高まり、注意が必要です!
根気強く話を聞いていると、言いたいことが何となく分かる事があります。
1日であきらめず、数日かけて理由を聞いてみてください。
家族の方であれば好きな食べ物は知っていると思います。
食事は食べないが、嗜好品は好んで食べる方もいます。
ただし、甘い物や塩分が多い物の食べすぎは、その他の病気になる可能性が高まるので注意が必要です。
嗜好品を口にする事で、食事を食べてみようという気持ちに持っていければなおいいですね。
食事前に嚥下体操をする事で、飲み込みしやすい環境を整えましょう。
また、嚥下体操をする事で唾液分泌が促され、食事の味が美味しく感じやすくなります。
(嚥下体操の詳細について別ページをご参照下さい。)
噛みにくいからキザミ食やミキサー食にしているという方もいると思います。
それがかえって食欲を低下させたり、食物認知の妨げになっている場合もあります。
なので、柔らかい物を1度普通の形態で試してみてください。
そうすると食欲がわいて食べる方もいます。
逆に、普通食で食べにくさを感じていて食べない方もいます。
その場合にはキザミ食やミキサー食などに変更して食べやすい食事の形態に調整してみてください。
食事を食べない方でも甘いゼリーやジュースなどは摂ってくれる方もいます。
そういった方にはバランスのとれて、かつ効率的な栄養補助食品を勧めてみてください。
低栄養状態が続けば、その人の寿命を縮めてしまう原因となることがあります。
そうならないためにも食事拒否が出ている方へは早めの対策を行いたいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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桃の助でした
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桃の助です
私は病院で言語聴覚士として勤務しており、食事の介助をよくします。
食事を美味しそうに食べてくれればこちらとしてもやりがいがありますが、全員が全員スムーズに食べてくれないのが現状です。
その中でも認知症による食事拒否はけっこう厄介な問題です。
食べる力(能力)はあるのに、一向に食べようとしない、または口に入れても吐き出してしまう。
皆さんはそんな年配者に会った事はあるでしょうか?
医療従事者や介護スタッフの方であれば必ず1度は経験したことがあると思います。
そこで、本日は、認知症による食事拒否について原因と対策を考えていきたいと思います。
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食事拒否の原因
食べ物を認識できていない
認知症の方によくある事が、食べ物を食べ物として認識できていない事です。
私たちがリンゴを見ると「赤くて丸い甘い果物だ」「美味しそう」と感じると思います。
しかし、認知症が重度に進行してしまうと、食物を認知する力が低下してしまいます。
そうして食事を食べ物と認識できない状態になり、食事拒否へと繋がります。
飲み込みの機能が低下している
脳の萎縮などによって認知症は引き起こされます。
脳が委縮する事で、自発的な行動が少なくなり、話す機会も減少してしまいます。
会話をしない事による廃用によって口や喉の機能が低下してしまいます。
口や喉の機能が低下すると飲み込みの機能も低下してしまいます。
飲み込む力が低下した老人は、食べる事が苦痛となり食事を拒否する事がしばしばあります。
上手く表現できない
お腹が痛い、体がだるい、入れ歯が痛い等の体の不調によっても食事を摂らない原因となります。
認知症の方はそれらの訴えを上手く表現できない場合もあります。
気分の落ち込み、抑うつ状態
気分が落ちている状態ならば、「食べ物を食べたくない」「美味しくない」と感じているかもしれません。
食事拒否が続けば…
食事拒否が1食や1日程度であれば、そこまで気にする事ではありません。
しかし、食事を食べない期間が1週間ともなれば話は変わってきます。
早急に対応をする必要があるでしょう。
食事を摂らない事によって、体重が減少する事はすぐに分かると思いますが、その他にも…
・認知症の増悪
・気力がなくなる
・免疫力や体力の低下
・病気にかかりやすい
・筋肉量や筋力の低下
・骨量減少
・骨折の危険性増大
などの悪影響を及ぼすことがあります。
BMIをチェックしよう
BMI(体格指数)による低栄養のチェックはすぐに行えます。
例えば、
体重30kgで身長142cmの人がいたとします。
その人は、30÷(1.42×1.42)となります。
結果はBMI14.9となり、「痩せている」という結果になります。
高齢期でBMIが20以下の人は低栄養のリスクが高まり、注意が必要です!
食事拒否の対策
ゆっくり話を聞こう
根気強く話を聞いていると、言いたいことが何となく分かる事があります。
1日であきらめず、数日かけて理由を聞いてみてください。
好きな食べ物を家族へ聞こう
家族の方であれば好きな食べ物は知っていると思います。
食事は食べないが、嗜好品は好んで食べる方もいます。
ただし、甘い物や塩分が多い物の食べすぎは、その他の病気になる可能性が高まるので注意が必要です。
嗜好品を口にする事で、食事を食べてみようという気持ちに持っていければなおいいですね。
嚥下体操をしよう
食事前に嚥下体操をする事で、飲み込みしやすい環境を整えましょう。
また、嚥下体操をする事で唾液分泌が促され、食事の味が美味しく感じやすくなります。
(嚥下体操の詳細について別ページをご参照下さい。)
食事の形を調整しよう
噛みにくいからキザミ食やミキサー食にしているという方もいると思います。
それがかえって食欲を低下させたり、食物認知の妨げになっている場合もあります。
なので、柔らかい物を1度普通の形態で試してみてください。
そうすると食欲がわいて食べる方もいます。
逆に、普通食で食べにくさを感じていて食べない方もいます。
その場合にはキザミ食やミキサー食などに変更して食べやすい食事の形態に調整してみてください。
栄養補助食品を取り入れよう
食事を食べない方でも甘いゼリーやジュースなどは摂ってくれる方もいます。
そういった方にはバランスのとれて、かつ効率的な栄養補助食品を勧めてみてください。
おわりに
低栄養状態が続けば、その人の寿命を縮めてしまう原因となることがあります。
そうならないためにも食事拒否が出ている方へは早めの対策を行いたいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです↓↓↓
・会話が減ると加齢がすすむ〜老年期〜
・口腔ケアで口を開けてくれない!対処法!
・あなたはお酒と上手く付き合っていますか?
・認知症による自動車運転停止について
それではまた。
桃の助でした
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2018年03月05日
認知症による自動車運転停止について
皆さんこんにちは。
言語聴覚士として日々病院で勤務している桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは「認知症による運転停止について」お話ししたいと思います。
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最近はニュースでも高齢者の高速道路の逆走や、アクセルとブレーキの踏み間違いによる危険運転などが取り上げられており、高齢者の運転に注目が高まっています。
私の身近なところでは、制限速度50キロの道を20キロで走るシルバーマークの車がいたり、ウィンカーを出さずに左折したり等、少し危険だなと思うドライバーを見かける事があります。
こういった方は判断力が低下していたり、認知症の初期症状が出現している可能性が高く、自動車運転を続ける事はリスクがあると私個人は考えています。
では、どういった方がどのくらい免許停止になっているかお話ししたいと思います。
75歳以上のドライバーは3年に1度の免許更新時などに認知機能検査を受ける必要があります。
昨年2017年3月から認知機能検査を強化した改正道路交通法が施行されています。
(法改正はまだまだ世間には認知されていないのが現状ですが…)
認知機能検査によって、第1分類(認知症のおそれ)、第2分類(認知機能低下のおそれ)、第3分類(認知機能低下のおそれなし)に判定されます。
今までは第1分類と判定されたうち一定の交通違反をした人だけ医師の診断を受ける義務がありました。
しかし、昨年の改正後は第1分類となったドライバー全てが受診の対象となっています。
医師から認知症と診断を受けてしまうと運転は停止となります。
逆に、認知症の無しと診断を受ければ運転を続ける事ができます。
2017年末での75歳以上の運転免許保有者は540万人となっています。
警視庁によると、その中で第1分類と判定された人のうち、医師の診断によって
免許継続が認められたのは9841人(39.6%)
免許の取り消し等は1351人(5.4%)
免許を更新しなかったのは2571人(10.4%)
という結果でした。(診断待ち等の2万4816人は除く)
取り消し、更新をしなかった約4,000人(15.8%)の方が運転をしない、または出来ない環境になった事が分かります。
これが一番の問題だと思います。
医師から認知症の診断を受けてしまうと無条件に運転停止となります。
都会で生活されている方は公共交通機関があるので、車が無くても移動はさほど不便に感じないかもしれません。
しかし、田舎の方では生活が自動車無しには成り立たないという方も少なくありません。
そういった方は買い物にも行けなくなってしまい、生活の質が非常に落ちてしまいます。
そういった方のために我々は代償手段を提案する必要があります。
・宅配サービスを受けるようにするのか。
・介護保険を持っていれば、ヘルパーと一緒に買い物に行くのか
など、食品を調達するために代償手段を提案しなくてはいけません。
その他にも趣味がドライブの場合はもっと複雑です。
その方にとっての生きがいが無くなってしまい、認知症をさらに加速させてしまう結果になることもあります。
こういった方たちのためにも、認知症の診断は慎重に、認知症の診断が出た場合はその後のフォローをする必要があると考えられます。
生鮮食品も充実【イトーヨーカドーネットスーパー】
このページでは認知症による自動車運転停止についてお話ししました。
自動車運転を停止する場合は医療側としても意見が分かれる所ではあります。
しかし、認知症による判断能力低下で他の人を危険にさらす訳にもいけません。
難しい問題ではありますが、適切な判断をされることを願っています。
それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士として日々病院で勤務している桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは「認知症による運転停止について」お話ししたいと思います。
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最近はニュースでも高齢者の高速道路の逆走や、アクセルとブレーキの踏み間違いによる危険運転などが取り上げられており、高齢者の運転に注目が高まっています。
私の身近なところでは、制限速度50キロの道を20キロで走るシルバーマークの車がいたり、ウィンカーを出さずに左折したり等、少し危険だなと思うドライバーを見かける事があります。
こういった方は判断力が低下していたり、認知症の初期症状が出現している可能性が高く、自動車運転を続ける事はリスクがあると私個人は考えています。
では、どういった方がどのくらい免許停止になっているかお話ししたいと思います。
道路交通法の改正
75歳以上のドライバーは3年に1度の免許更新時などに認知機能検査を受ける必要があります。
昨年2017年3月から認知機能検査を強化した改正道路交通法が施行されています。
(法改正はまだまだ世間には認知されていないのが現状ですが…)
認知機能検査によって、第1分類(認知症のおそれ)、第2分類(認知機能低下のおそれ)、第3分類(認知機能低下のおそれなし)に判定されます。
今までは第1分類と判定されたうち一定の交通違反をした人だけ医師の診断を受ける義務がありました。
しかし、昨年の改正後は第1分類となったドライバー全てが受診の対象となっています。
医師から認知症と診断を受けてしまうと運転は停止となります。
逆に、認知症の無しと診断を受ければ運転を続ける事ができます。
運転停止者の数
2017年末での75歳以上の運転免許保有者は540万人となっています。
警視庁によると、その中で第1分類と判定された人のうち、医師の診断によって
免許継続が認められたのは9841人(39.6%)
免許の取り消し等は1351人(5.4%)
免許を更新しなかったのは2571人(10.4%)
という結果でした。(診断待ち等の2万4816人は除く)
取り消し、更新をしなかった約4,000人(15.8%)の方が運転をしない、または出来ない環境になった事が分かります。
認知症の診断を受けてしまった場合どうするか
これが一番の問題だと思います。
医師から認知症の診断を受けてしまうと無条件に運転停止となります。
都会で生活されている方は公共交通機関があるので、車が無くても移動はさほど不便に感じないかもしれません。
しかし、田舎の方では生活が自動車無しには成り立たないという方も少なくありません。
そういった方は買い物にも行けなくなってしまい、生活の質が非常に落ちてしまいます。
そういった方のために我々は代償手段を提案する必要があります。
・宅配サービスを受けるようにするのか。
・介護保険を持っていれば、ヘルパーと一緒に買い物に行くのか
など、食品を調達するために代償手段を提案しなくてはいけません。
その他にも趣味がドライブの場合はもっと複雑です。
その方にとっての生きがいが無くなってしまい、認知症をさらに加速させてしまう結果になることもあります。
こういった方たちのためにも、認知症の診断は慎重に、認知症の診断が出た場合はその後のフォローをする必要があると考えられます。
生鮮食品も充実【イトーヨーカドーネットスーパー】
このページでは認知症による自動車運転停止についてお話ししました。
自動車運転を停止する場合は医療側としても意見が分かれる所ではあります。
しかし、認知症による判断能力低下で他の人を危険にさらす訳にもいけません。
難しい問題ではありますが、適切な判断をされることを願っています。
それではまた。
桃の助でした
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2018年02月12日
認知症について 〜認知症を知り、予防しよう〜
皆さんこんにちは
言語聴覚士の桃の助です。
言語聴覚士についてはこちらから
本日は「認知症」についてお話ししたいと思います。
高齢化が進んでいる日本では、認知症を患う方も増加しています。
江戸時代は人生50年
昭和の頃は人生60〜70年
一昔前は人生80年
最近は人生90年近くなっており、年々寿命は長くなっています
一度きりしか無い人生、最後まで元気に過ごしたいものですよね。
しかし、早い人では60代から徐々に認知症の症状が出てしまう方もいるのが現実です
しかも結構な人数です
仮に65歳で認知症になったと仮定し、90歳まで生きるとすれば、25年間もの間認知症と付き合わなければいけません。
子育ても落ち着き退職して「ゆっくりと旅行に行きたい」「習い事をしたい」「趣味に没頭したい」と考えていた事も出来なくなる可能性があります。
そこで、本日は認知症について正しい知識を学び、どうすれば認知症を防げるのかを考えていきたいと思います
まずは認知症について色々なタイプがあるので、書きたいと思います。
@アルツハイマー病
A脳血管性認知症
Bレヴィ小体型認知症
Cピック病
Dその他の認知症
@アルツハイマー病
認知症患者の多くを占める進行性の神経変性疾患です。記憶や認知症障害から始まり、次第に大脳皮質症状が加わって、寝たきりとなり死亡します。65歳未満の発症を早発性アルツハイマー病、65歳以上を晩発性アルツハイマー病あるいはアルツハイマー型認知症と呼びます。男性よりも女性にやや多いです。
A脳血管性認知症
脳血管障害によって生じる認知症です。皮質領域の大きな梗塞による広範な虚血性病変や、記憶や認知機能回路の脳梗塞によるもの、小脳梗塞の多発などで発症します。高齢者に多く、段階的に増悪して徐々に進行し、寝たきり状態を起こします。パーキンソン症候群、失禁、片麻痺を伴うことが多いです。
Bレヴィ小体型認知症
アルツハイマー病に次いで2番目に多い認知症です。老年期に発症して進行性の認知症とパーキンソン症候群が主の症状です。初期から落ち着きのなさ、錯乱、困惑などせん妄様の認知障害が変動的にみられ、人や小動物などの幻視を訴える事が多いです。症状は進行性で、振戦、筋固縮、無動が目立つようになり、寝たきりとなります。病態としては側頭葉、島回、帯状回大脳皮質の神経細胞内に広範に大脳皮質レヴィ小体が出現します。
Cピック病
前頭葉、側頭葉に限局した脳萎縮を起こす初老期の認知症です。50〜60歳代に始まって、人格の変化や社会技能の低下、感情鈍麻、行動の脱抑制がみられます。記憶や見当識は初期には保たれますが、自発話の減少や、同じ語句を繰り返すことが特徴的です。
Dその他の認知症
1)進行性核上性麻痺
2)パーキンソン病に伴う認知症
3)皮質基底核変性症(CBD)
4)ハンチントン舞踏病
5)筋萎縮性側索硬化症(ALS)
6)正常圧水頭症
7)HIVによる認知症
8)薬物による認知症に似た症状
ここではDその他の認知症についての詳細は割愛させて頂きます。
これだけの症状を見ると、認知症という病気は非常に恐い病気だということが分かります。
ここからは私が実際場面で体験している認知症の症状を下に書きたいと思います。
@物忘れ
A日付や今いる場所が分からない
Bゴミ箱に排泄する
C趣味などにも興味関心がなくなる
Dこちらが言っている事を理解できない
E的確な判断ができない
F食事を摂りたがらなくなる
G消極的、無動
H自分がどこから来たか、どこへ行けばいいか分からない
I体力の低下(活動低下などによる二次的障害)
J文字を読めなくなる、書けなくなる
K暴力的、暴言的になる
L判断が遅くなる
M抑制がきかず、すぐに行動しようとする
Nデイサービスに来ていたり、入院していても何か理由をつけて家に帰ろうとする
O昼と夜の区別がつかない
P計算ができない
など、挙げるとかなりの数がすぐに思いつきました。もっと時間をかけて思い出すとさらに色々な症状が思い出せそうです
また、一度認知症になると、なかなか改善しないのが厄介なところです。
そこで、認知症にならないために、どういった生活を心がけることがいいのか、私なりに考えてみました
もちろん、教科書的な内容も含まれていますが、是非参考にしてみてください。
@規則正しい生活をする
当たり前の事ですが、規則正しい生活をすることは体にとって脳にとっても非常に良いことです。決まった時間に起床し、決まった時間に食事を摂り、適度な運動を心がけるだけで、している人としていない人ではかなりの差がでると思います。また、日中に昼寝を2時間以上すると認知症になりやすいというデータもあるくらいなので、昼寝が習慣になっている人は要注意ですね。
Aいろいろな人と会話をする。
人間にとってコミュニケーションをとることは非常に良いことです。脳の活性化だけでなく、ストレスの解消にもつながります。耳で聞いて、答えを考え、言葉を発する。この一連の流れで脳の様々な部位が活性化されます。
B音読、計算をする
音読は一番脳を使用すると考えられています。また、計算をすることで知的な低下も防ぐ事ができます。家計簿をつけることもお勧めです。
C旅行をする
旅行は脳機能をフル活用する行動の一つです。自分の生活範囲は歳を重ねるごとに狭まってきます。そうするとだんだん慣れた環境や、慣れた行動だけの生活になってきます。旅行をすると、ホテルや旅館の予約、目的地までの移動方法の検討、金銭の計算など様々な行動が必要となります。もしお金に余裕があれば是非趣味にして頂ければと思います。
D趣味を持つ
認知症になりやすい方は家で一日中テレビを見て過ごしている方が多いです。なので、盆栽でもいいですし、料理教室に通うこともいいです。パズルを作る事でもいいです。何か1つでいいので趣味を持つことは非常にいいことと思います。
本日は認知症についてお話をさせて頂きました。
病気の内容なので少し堅い内容でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
良ければ別の記事も読んでいただければ嬉しいです
それではまた。
桃の助でした。
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言語聴覚士の桃の助です。
言語聴覚士についてはこちらから
本日は「認知症」についてお話ししたいと思います。
高齢化が進んでいる日本では、認知症を患う方も増加しています。
江戸時代は人生50年
昭和の頃は人生60〜70年
一昔前は人生80年
最近は人生90年近くなっており、年々寿命は長くなっています
一度きりしか無い人生、最後まで元気に過ごしたいものですよね。
しかし、早い人では60代から徐々に認知症の症状が出てしまう方もいるのが現実です
しかも結構な人数です
仮に65歳で認知症になったと仮定し、90歳まで生きるとすれば、25年間もの間認知症と付き合わなければいけません。
子育ても落ち着き退職して「ゆっくりと旅行に行きたい」「習い事をしたい」「趣味に没頭したい」と考えていた事も出来なくなる可能性があります。
そこで、本日は認知症について正しい知識を学び、どうすれば認知症を防げるのかを考えていきたいと思います
認知症(にんちしょう、dementia)について
まずは認知症について色々なタイプがあるので、書きたいと思います。
〜認知症のタイプ〜
@アルツハイマー病
A脳血管性認知症
Bレヴィ小体型認知症
Cピック病
Dその他の認知症
@アルツハイマー病
認知症患者の多くを占める進行性の神経変性疾患です。記憶や認知症障害から始まり、次第に大脳皮質症状が加わって、寝たきりとなり死亡します。65歳未満の発症を早発性アルツハイマー病、65歳以上を晩発性アルツハイマー病あるいはアルツハイマー型認知症と呼びます。男性よりも女性にやや多いです。
A脳血管性認知症
脳血管障害によって生じる認知症です。皮質領域の大きな梗塞による広範な虚血性病変や、記憶や認知機能回路の脳梗塞によるもの、小脳梗塞の多発などで発症します。高齢者に多く、段階的に増悪して徐々に進行し、寝たきり状態を起こします。パーキンソン症候群、失禁、片麻痺を伴うことが多いです。
Bレヴィ小体型認知症
アルツハイマー病に次いで2番目に多い認知症です。老年期に発症して進行性の認知症とパーキンソン症候群が主の症状です。初期から落ち着きのなさ、錯乱、困惑などせん妄様の認知障害が変動的にみられ、人や小動物などの幻視を訴える事が多いです。症状は進行性で、振戦、筋固縮、無動が目立つようになり、寝たきりとなります。病態としては側頭葉、島回、帯状回大脳皮質の神経細胞内に広範に大脳皮質レヴィ小体が出現します。
Cピック病
前頭葉、側頭葉に限局した脳萎縮を起こす初老期の認知症です。50〜60歳代に始まって、人格の変化や社会技能の低下、感情鈍麻、行動の脱抑制がみられます。記憶や見当識は初期には保たれますが、自発話の減少や、同じ語句を繰り返すことが特徴的です。
Dその他の認知症
1)進行性核上性麻痺
2)パーキンソン病に伴う認知症
3)皮質基底核変性症(CBD)
4)ハンチントン舞踏病
5)筋萎縮性側索硬化症(ALS)
6)正常圧水頭症
7)HIVによる認知症
8)薬物による認知症に似た症状
ここではDその他の認知症についての詳細は割愛させて頂きます。
これだけの症状を見ると、認知症という病気は非常に恐い病気だということが分かります。
〜認知症の症状 実体験〜
ここからは私が実際場面で体験している認知症の症状を下に書きたいと思います。
@物忘れ
A日付や今いる場所が分からない
Bゴミ箱に排泄する
C趣味などにも興味関心がなくなる
Dこちらが言っている事を理解できない
E的確な判断ができない
F食事を摂りたがらなくなる
G消極的、無動
H自分がどこから来たか、どこへ行けばいいか分からない
I体力の低下(活動低下などによる二次的障害)
J文字を読めなくなる、書けなくなる
K暴力的、暴言的になる
L判断が遅くなる
M抑制がきかず、すぐに行動しようとする
Nデイサービスに来ていたり、入院していても何か理由をつけて家に帰ろうとする
O昼と夜の区別がつかない
P計算ができない
など、挙げるとかなりの数がすぐに思いつきました。もっと時間をかけて思い出すとさらに色々な症状が思い出せそうです
また、一度認知症になると、なかなか改善しないのが厄介なところです。
そこで、認知症にならないために、どういった生活を心がけることがいいのか、私なりに考えてみました
もちろん、教科書的な内容も含まれていますが、是非参考にしてみてください。
〜認知症の予防、進行防止〜
@規則正しい生活をする
当たり前の事ですが、規則正しい生活をすることは体にとって脳にとっても非常に良いことです。決まった時間に起床し、決まった時間に食事を摂り、適度な運動を心がけるだけで、している人としていない人ではかなりの差がでると思います。また、日中に昼寝を2時間以上すると認知症になりやすいというデータもあるくらいなので、昼寝が習慣になっている人は要注意ですね。
Aいろいろな人と会話をする。
人間にとってコミュニケーションをとることは非常に良いことです。脳の活性化だけでなく、ストレスの解消にもつながります。耳で聞いて、答えを考え、言葉を発する。この一連の流れで脳の様々な部位が活性化されます。
B音読、計算をする
音読は一番脳を使用すると考えられています。また、計算をすることで知的な低下も防ぐ事ができます。家計簿をつけることもお勧めです。
C旅行をする
旅行は脳機能をフル活用する行動の一つです。自分の生活範囲は歳を重ねるごとに狭まってきます。そうするとだんだん慣れた環境や、慣れた行動だけの生活になってきます。旅行をすると、ホテルや旅館の予約、目的地までの移動方法の検討、金銭の計算など様々な行動が必要となります。もしお金に余裕があれば是非趣味にして頂ければと思います。
D趣味を持つ
認知症になりやすい方は家で一日中テレビを見て過ごしている方が多いです。なので、盆栽でもいいですし、料理教室に通うこともいいです。パズルを作る事でもいいです。何か1つでいいので趣味を持つことは非常にいいことと思います。
本日は認知症についてお話をさせて頂きました。
病気の内容なので少し堅い内容でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
良ければ別の記事も読んでいただければ嬉しいです
それではまた。
桃の助でした。
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