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2018年06月10日

麻痺やパーキンソン病などによる構音障害、運動障害性構音障害(dysarthria)とは

皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です

本日は、麻痺やパーキンソン病によって生じる構音障害である、運動障害性構音障害(dysarthria)についてお話ししたいと思います。
このページの内容は非常に難しい内容となっています。
興味がある方のみ最後までご覧ください
sick_kao_yugamu.png
画像は末梢性顔面神経障害によるベル麻痺のイメージ



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運動障害性構音障害とは

運動障害性構音障害とは、中枢から末梢に至る神経・筋系のいずれかの病変による構音器官の運動障害で起きる構音障害に対する総称です。
運動障害性構音障害には、呼吸・発声・共鳴・構音・プロソディの障害が含まれます。

簡単に言うと、神経や筋系の問題によって、発話する器官に何らかの障害が出た状態を「運動障害性構音障害」と言います。
病変によって様々な症状があり、6タイプにタイプ分類されます。

タイプ分類一覧

運動障害性構音障害dysarthriaのタイプ分類一覧.png
一覧でまとめると上の図のようになります。

タイプ1:麻痺性構音障害

麻痺性構音障害は痙性麻痺と弛緩性麻痺に分けられます。
痙性構音障害

脳卒中、閉塞性頭部外傷などで発症します。
上位運動ニューロン病変により、錐体路の皮質脊髄路が損傷される場合、体側に麻痺が起きます。
運動性の脳神経核は両側性支配のため、一側の損傷ではあまり症状はでません。
両側損傷の場合は仮性球麻痺といわれる重度の発話障害をきたします。
急性期には弛緩性の症状を示すこともあります。

<運動障害の特徴>
筋緊張亢進、筋力低下、筋伸展反射亢進、深部反射亢進、異常反射出現、口唇・軟口蓋反射の消失、運動速度および運動範囲の低下、随意運動障害、運動パターンの障害。

<発話特徴>
発話中の咽頭の緊張と声帯振動の非同期性、努力性嗄声、母音における過度の鼻咽腔共鳴、母音の誤り、子音の誤り、抑揚に乏しい、不自然な会話の途切れ、発話速度低下、遅く規則的な交互運動。

<その他>
感情失禁、口角からの流涎など

弛緩性構音障害

重症筋無力症、筋ジストロフィー、ギラン・バレー症候群などで症状出現します。
下位運動ニューロン障害、脊髄に神経核を持つ呼吸筋、脳幹に神経核をもつ脳神経支配の筋の障害、球麻痺、末梢神経レベルの障害のため筋委縮あり。

<運動障害の特徴>
筋緊張低下、筋力低下、筋委縮、舌筋の繊維束攣縮、反射の減弱・消失、随意・自動・反射という運動のすべてが障害、嚥下障害合併が多く注意が必要。

<発話特徴>
声量低下、可聴吸気、呼気鼻漏出、顕著な開鼻声、持続的な気息性嗄声、子音の歪み、頻繁な息継ぎによって発話が途切れる。

タイプ2:錐体外路性構音障害

大脳基底核の損傷によって症状が出現します。
大脳皮質運動野、内包損傷による症状と性質は異なります。
運動低下性、運動過多性に分けられます。
運動低下性構音障害

パーキンソン症候群など。

<運動障害の特徴>
筋緊張亢進、硬直、徴候として立ち直り反射、不随意運動、随意運動の異常顕著な運動範囲の減少、顕著な運動速度の低下、無動、寡動、運動開始困難、製紙時の振戦。

<発話特徴>
気息性嗄声、粗糙性嗄声、声のふるえ、呼吸症状が構音に影響、舌・口唇・下顎の障害による子音の誤り、同語反復、抑揚に乏しい、発話の加速(急語症)、不適切な休止・沈黙。

<その他>
仮面様顔貌

運動過多性構音障害

ハンチントン舞踏病(急速型)、ジストニア、アテトーシス(緩徐型)などで症状が出現します。

<運動障害の特徴>
筋緊張の低下、筋緊張の変動による顕著な不随意運動の出現。

<発話特徴>
突発的な呼気・吸気、声質の変動、声の大きさ変動、粗糙性嗄声、努力性嗄声、頸部・顔面の不随意運動のために持続的呼気の調節が困難、母音や子音の不規則な歪み、発話全体にわたる不規則性、発話速度の変動、音素・語間の伸び、平坦な強勢、異常な中断や沈黙。



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タイプ3:失調性構音障害

小脳病変では、迅速な交互反復性共同運動や筋群の協調運動が抑制できなくなります。
失調性構音障害

小脳または小脳路病変、脊髄小脳変性症などで症状が出現します。

<運動障害の特徴>
筋緊張の低下、測定障害、協調運動障害、変換運動障害、交互反復運動障害。

<発話特徴>
声の爆発性、起声の渋滞、母音・子音の誤り(有声無声の間違い)、不規則な構音の誤り、断啜性発話、プロソディ面での問題が目立つ

<その他>
企図振戦

タイプ4:混合型の構音障害

上記のタイプが2個以上重なって出現した場合が混合型の構音障害となります。
混合型構音障害

筋委縮性側索硬化症(痙性+弛緩性)、多発性硬化症(不特定、痙性+弛緩性)、ウィルソン病(痙性+失調性+運動低下性)で出現します。

<運動障害の特徴>
筋力の減弱、痙攣、深部反射の亢進、筋委縮、繊維束攣縮。

<発話特徴>
声のコントロール困難、粗糙性嗄声・努力性嗄声に近い過鼻声が加わる、母音・子音の誤り、鼻漏れによる子音の歪み、抑揚に乏しい、切れ切れの発話。

おわりに

最後まで読んで頂きありがとうございます。
このページは非常に難しい内容で、専門職にしか需要がないように思われます
もし、忘れてしまった場合や、確認の時に見てもらえたらと思います。

この他にも色々な記事を書いているので、読んで頂けると嬉しいです
それではまた。

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2018年02月04日

構音障害って何?

皆さんこんにちは。
日々言語聴覚士として働いている桃の助です

今日は「構音障害」について説明したいと思います。

構音障害って何の事?と思う方もいるかもしれません。
「もう知っているよ。」という方も知らない情報があるかもしれないので、最後までお付き合いください。

それでは本題です。
まず、構音障害についてインターネットで調べてみました。
「正確な構音が出来ない状態。あるいは語音を作る過程の障害が構音障害です。」と書いてありました。

うん!分かりません!

それでは分かりやすく説明していきたいと思います。

まず声が出る仕組みについてですが、声を出すためには、
@息を吸う
A息を吐く
B声帯を振動させて音を作る(発声)
C舌や唇を動かして様々な音を生成する(構音)

という流れになります。


構音障害は「C舌や唇を動かして様々な音を生成する」の障害なんです!

つまり、何らかの原因で舌や唇の動きが目的の音に対してきちんと動いていない状態となっている事が構音障害という事です。


[構音障害の要因]
@は脳卒中などにより舌や口唇に麻痺が出現した状態
Aは生まれつき又は事故や病気などによって舌や唇などが欠けている状態
Bは@、Aの状態が無いにも関わらず、正しい音が作れない状態


が主な要因となります。


専門用語で
@運動障害性構音障害
A器質性構音障害
B機能性構音障害
と言います。
@は主に脳卒中や神経系の問題が原因となるので成人がなりやすいです。
A、Bは主に生まれつき又は発達の過程で発症するので、こどもに多い症状です。また、Bについては難聴による発達の遅れも考えられるので、注意が必要です。

これらの症状や訓練方法などについては別ページで紹介したいと思います。

今日は構音障害についてお話をさせて頂きました!
皆さん興味を持って頂けたでしょうか?もっと知りたいという方は別ページで説明しますのでそちらもよろしくお願いします

それではまた!
桃の助でした。



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プロフィール
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桃の助
皆さんはじめまして! 日々、病院で言語聴覚士として勤務している桃の助といいます。 言語聴覚士として実際場面にいることで知り得る情報を皆さんに発信していきたいと思います。 子どもの発達や障害、大人の障害はもちろんですが、健康や予防方法についてもお話ししたいと思います。 何か気になることなどあればコメントを宜しくお願いします。
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