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2018年04月13日

脳卒中後の自動車運転再開に評価が必要な理由 〜患者・家族、専門職向け〜

皆さんこんにちは。

このページの内容は、脳卒中を発症した当事者または家族、専門職向けの内容となっています。

私は病院に勤務しており、脳卒中後の運転再開のリハビリに携わる事があります。
日々、評価・訓練を行っている中で、脳卒中後の患者さんから様々な質問を受けます。

患者さん「何でこんな検査をしなくちゃいけないの?」
患者さん「検査しなくても運転できるよ。」

などといった質問や訴えを言われる事が多いです。

確かにそうですよね。
皆さん何年も何十年も運転をしてきて、運転には自信をもっている人が多いんです。

でも、脳卒中後の運転は慎重にならなければいけません。

脳卒中後の自動車運転再開はまだまだ、発展途上の分野ではありますが、私の分かる範囲でお話ししたいと思います。
jiko_car_ojisan.png


道路交通法

平成26年6月1日改正道路交通法施行により運転免許制度の一部が変更され、一定の病気等(※1)に係る運転者対策が強化されました。高次脳機能障害のある方で、これから運転免許を取得しようとする方、免許をお持ちの方、これから更新しようとする方が自動車等の安全な運転に支障を及ぼす恐れがないかを個別に判断をする場合があります。高次脳機能障害の症状により、自動車等の運転に支障や不安がある方、またそのご家族による運転免許の取得や更新に関する適性相談は各都道府県の免許センターなどにお問い合わせください。
高次脳機能障害情報・支援センターより引用


平成26年に道路交通法が改正されました。
それによって、脳卒中、てんかん、認知症、重度の眠気を誘う睡眠障害、統合失調症などの病気を患った方は相談や届け出をするようになりました。

つまり、こういった病気を患っている方が虚偽の報告をして自動車運転をした場合、罰則を受ける可能性があります。
なので、そうならないためにも免許センターへの相談や医師の診断を受ける必要があります。

高次脳機能障害

脳卒中後の運転再開の評価として大事なポイントとしては、
@麻痺の程度
A高次脳機能障害の程度
となります。

高次脳機能障害は、
@注意障害
A記憶障害
B遂行機能障害
C社会的行動障害
となります。
高次脳機能障害について詳しく知りたい方はこちらから→高次脳機能障害ってどんな病気?

この高次脳機能障害がよく見落とされがちなんです。

なぜ高次脳機能の評価が大切か

脳卒中になるとかなりの人が麻痺がでます。
そうすると自動車運転再開についても慎重に検査を行うと思います。

しかし、脳卒中後であっても麻痺が出ずに早期退院できる方もいます。
そんな方は特に注意が必要です。

高次脳機能障害は一見して判断できない症状の一つでもあります。
脳卒中後に職場復帰して、仕事がはかどらない、物忘れが多くなった、言葉が上手く出てこない、集中できないといった症状が出る方がいます。
そんな方は高次脳機能障害が疑われます。

そういった高次脳機能障害が症状として現れた方は、自動車運転でもエラーが起きやすいです。
koutsu_jiko_car_man.png
高次脳機能障害の方は、
・エンジンのかけ方が分からない
・マニュアル車の操作ができない
・左右確認がおろそかになる
・停止位置が分からない
・中央線ぎりぎりを走る、または越えてしまう
・急発進、急ブレーキをしてしまう
・バックで何度も切り返しをするようになる
・大通りに出る時にタイミングが分からない
・運転をすると疲労感が強く、長い時間運転できない

等といった症状がみられます。

こういった症状が出ている場合は、運転再開は難しいと思います。
もし、高次脳機能障害が疑われる場合には、必ず認知神経心理学の評価を行う必要があります。

家族の対応

medical_setsumei_doctor.png
もし、親が脳卒中で運転再開が出来ない状態となったとします。
その場合には、家族は当事者を説得する必要があります。
もちろん医師からも説明は十分に行うと思いますが、家族が日ごろから車に乗っていないか確認する必要があります。
家に車と鍵がある状態であれば勝手に乗ってしまう方もいるかもしれません。
そうした場合、大変危険です。
何かあってからでは遅いので、何も起こらないように配慮してもらえたらと思います。


おわりに

現段階では自動車運転再開をして必ず事故をしないという明確な基準はありません。
しかし、学会で研究が進んできており、近い将来きちんとしたマニュアルが作成されるかもしれません。

ただ、一つ確かなのは、きちんとした評価を行い、再開できない場合には納得してもらう必要があるという事です。



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それではまた。
桃の助でした


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皆さんはじめまして! 日々、病院で言語聴覚士として勤務している桃の助といいます。 言語聴覚士として実際場面にいることで知り得る情報を皆さんに発信していきたいと思います。 子どもの発達や障害、大人の障害はもちろんですが、健康や予防方法についてもお話ししたいと思います。 何か気になることなどあればコメントを宜しくお願いします。
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