調べてみると、園の至近距離に携帯基地局があった。園から56メートルしか離れていないビルの屋上にKDDIの基地局が、さらに120メートルの近距離にNTTドコモの基地局である。
基地局が怪しいと気づいたのは、学習会で電磁波の害を聞いたときだった。
そこで、園では専門家に依頼。九州大学の吉富邦明教授の測定結果から強い電磁波にさらされていることがわかり、電磁放射線を遮断するフィルムをドイツより取り寄せ、窓ガラスに貼った。現在、室内での電磁放射線はなくなった。
ドイツは環境問題の先進国なので、電磁波防御グッズも高性能のものがそろっている。
電磁波問題に悩んでいるかたは、窓用フィルムや防御カーテンなどをおすすめしたい。
海外では、基地局の電磁放射線汚染から子どもたちを守る対策をとっている国が多い。日本はしていない。日本政府の”ノー政”ぶりが情けない。
2013年7月、近隣の幼稚園などと、KDDIとドコモに対して、基地局の撤去・移設の「要望書」を送っていたが、両者の「回答」は「応じない」とのものだった。このままでは、携帯電話のますますの普及によって、基地局から発せられる電波が強まったり、数が増え、乱建されては困るので、小林市で条例を決めていただきたい、という動きが高まり、2014年6月制定された。
条例の正式名称は、「小林市携帯電話等中継基地局の設置又は改造に係る紛争の予防と調整に関する条例」
(略称「電磁波条例」)
以下書籍160ページから抜粋
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