自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋 (宝島社新書) [ 池田 清彦 ] 価格:891円 |
■日本の首相は、巨万の富を得ているわけではない。儲けているのは、アメリカを盟主とする資本主義の世界市場で活動する企業だ。グローバルキャピタリズムの主役たちが政治権力者を操って裏で糸を引いている。政治権力者もグローバルキャピタリズムが金づるなので逆らえない。だから政治権者は、結局のところ彼らが儲かるように国民をコントロールする政策を進めることになる。
政治家はそのために国民に対してさまざまなウソをつき、いい加減なことを言う。
そのときに格好の大義名分となるのが「安全」「環境」「健康」なんだ。(P112)
●人為的地球温暖化説のウソ(P116)
地球温暖化の決定的証拠とされたのは、20世紀後半になってから気温が急上昇していることを示す「ホッケー・スティック」と呼ばれるフラフなのだけれど、これは捏造さたものだったことが明らかになっている。
日本ではあまり知られていないけれど、ホッケー・スティックのグラフは海外で「クライメート(気候)ゲート事件」として大スキャンダルになったんだ。
温暖化のせいで北極の氷がなくなるという話もインチキ。北極海の夏の海水面積は、ここ10年間増減を繰り返し、消滅する気配はない。シロクマは絶滅するどころかここ10年で頭数が30%ほど増えているし、ウソが明らかな言説を指摘していったらきりがない。
実際にCO2排出量削減は世界的な利権となっていて、日本だけでも年間3兆円もの税金が投入されている。地球温暖化対策税、エコカー減税、太陽光発電や風力発電なんかの再生可能エネルギーに補助金がバラまかれ、最近では、海上風力発電が流行ってけれど、洋上に建設する発電所はゼネコンの利権になっている。こういう利権を隠すためにCO2削減などと言っている。かつての原発とまったく同じ構造だ。
■医療利権の真相(P123)
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