食品の裏側2 実態編やっぱり大好き食品添加物【電子書籍】[ 安部司 ] 価格:1,232円 |
■化学調味料は舌をマヒさせ、塩、油、糖の摂りすぎに
「塩分」「油分」「糖分」の摂りすぎに対して、私たちはもともと防衛本能を持っています。「塩辛い」「油っこい」「甘すぎる」というのがそれです。
しかしこの防衛本能を添加物はたやすく崩します。舌がマヒして塩辛さ、油っぽさを感じなくなるどころか、「オイシサ」に変わってしまうのです。(P126)
■インスタントラーメンの成分表から「油分」「塩分」を読み取る(P127)
豚骨ラーメンの栄養成分表
エネルギー 671kcal
たんぱく質 16.6g
脂質 39.6g
炭水化物 62.1g
ナトリウム 3.8g
「油分」脂質39.6g サラダ油に換算すると大さじ約4杯
「塩分」ナトリウム 3.8g×2.5=9.5g(換算値:2.56)成人男子の1日分に相当
人間は10gの食塩を入れた食塩水を350mlは、とても飲めません。ちょうど海水と同じ濃さで、同じくらいの塩辛さです。しかし、添加物とエキス類によって味付けすれば、おいしく、最後の1滴まで飲めてしまう「魔法のスープ」に変わります。
カップ麺、絶対に子供はNGの危険食品
■清涼飲料水の栄養成分表から「糖分」を読み取る
エネルギー表示
熱量(100ml当たり)
エネルギー 48kcal
たんぱく質 0g
脂質 0g
炭水化物 12g
炭水化物12gが100ml当たりの砂糖の量と考えることができる。12g×5で約60gの砂糖が入っていると考えられる。
■2009年、欧州食品安全期機関が、日本のしょうゆを回収、輸入禁止という処置を取りました。それはMCPDが検出されたからです。日本では出回っているものが、EUではアウトなのです。
アミノ酸液と、それを粉末化したたんぱく加水分解物は、現在、中国、東南アジアでつくられます。
そこでは純度の高い特級品はEU、一般品は米国、それ以下は基準のない日本へ輸出する図式が出来上がっているのです。このような例はほかの添加物にもあります。(P231)
■調味料(アミノ酸等)というのは一括表示。さまざまな添加物である調味料の集合体ですが、主体はグルタミン酸Naです。(P232)
■合成着色料と「キレる子ども」の関係(P114)
合成着色料の黄色5号(サンセットイエロー)を使用した食品について、イギリスでは
Sunset Yellow may have an adverse effect on activity and attention in children.(この食品を食べるとキレる子になる可能性があります。)と表示されています。このような表示対象となった合成着色料には、現在日本でも使われているものがあります。それは、赤色102号、黄色4号、黄色5号、赤色40号の4つです。
合成着色料はごく少量で色がでます。たとえばお風呂の大きさに対してなら、耳かき1杯程度、つまり、そんな微量の摂取量でも影響がでるかもしれないということなのです。
■無視されていたコチニールのアルルギー報告(P115)
天然着色料としてよく使われる「コチニール色素(ハムのピンク色、ミニドリンクのオレンジ色、お菓子、サプリメント等に広く使用)」によって呼吸困難等の急性アレルギー症の発症例が報告されたとして、2012年5月消費者庁と厚生労働省が注意を呼びかけました。私が残念に思うのは、このコチニールのアレルギー報告は以前からされていたということです。市立堺病院(1997年)、大阪市立大学(1998年)、横浜市立大学(2004年)、大阪大学(2005年)等です。
しかも、2012年5月にこの件が発表されても、アレルギー表示を義務化する動きもなければ、警告するでもなく、何の動きもありません。
ちなみに、「天然着色料なら安全」と思いこまれている方は多いですが、そんなことはありません。アカネから抽出した天然着色料「アカネ色素」は、発がん性があるとして2004年に禁止になりました。
■生協?(P174)
「生協のものは添加物が少ない」「生協は安全にこだわった食べ物を製造・販売しているから安心」これが多くの人の認識ですが、生協もいろいろな生協があり、中にはスーパーよりも添加物の多い生協の商品もあります。毒ギョーザ事件の冷凍ギョーザは日生協ブランドでした。一部の生協は添加物はスーパーと大差なく宅配スーパー「セイキョー」と呼んだほうがいいのではないかと思います。
日本生活協同組合連合会に対する勧告について(平成24年9月25日公正取引委員会)の文章によれば、日生協は日生協ブランド商品の製造を委託する下請け業者に対し、支払うべき代金を一方的に減額したり、代金の支払いを遅らせていました。違反金額は25億6331万円の減額(449社)や13億2344万円の遅延利息などを合わせると、下請け519社に対して約39億円に及びます。
★生協の支払減額、遅延から読み取れるもの(食品をトラックで朝から晩まで配って儲る?)
経営の悪化→利益増が急務→添加物を増やしコスト削減→スーパーより危険な食品
(グリーンコープ、生活クラブ生協等よい商品を取り扱う生協も多い)
■なぜ、大量の添加物が使われるのか(P46)
@安い(増量、置き換え、フェイク、もどき食品で単価が下がる)
A簡単(調理の面倒さを解決する)
B便利(保存性といますぐ欲しいという要求を同時に満たす)
Cきれい(見た目を美しくする)
Dオイシイ(濃厚な味をつくる)
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