価格:1,430円 |
■不食とは、厳密には何も食べないことではありません。物質的な食物の代わりに、目には見えないエネルギーであるプラーナを食べています。プラーナは大気中に存在するだけでなく、宇宙のいたるところに存在しています。しかも、無限にあり、お金もいっさいかかりません。まさに究極のフリーエネルギー(空間から無限にエネルギーを引き出す考え方)といってもよいでしょう。魂も含めて、宇宙に存在するものは、すべてこのフリーエネルギーで生きているのです。(P31)
プラーナ100%とは、完全にプラーナだけで生かされていて、もう物質的な食物が一切いらなくなった状態です。つまり人間の体が空腹に慣れることができるのは、プラーナの摂取が始まるからなのです。
もし、あなたが少食を実践できるようになって、空腹感に快感を覚え始めたら、あなたのプラーナ率は50%に達している可能性があります。そして、あなたが一日一食からさらに進んで、ときどき絶食をしたり、微食をしたりするようなら、プラーナ率は70〜90%になっているかもしれません。(P37)
■食事は、料理を作ること、食べること、食休みをすること、使った食器を洗うことまで含めてかなりの時間を浪費することになります。また、食事は人から時間を奪うだけではありません。たとえ栄養の摂取が目的であっても、物質的な食物は、それが私たちの体とはまったく異なる物質でできているために、消化・分解し、さらに吸収する過程で体に負担を与え、エネルギーを消耗させることになります。動物性たんぱく質は、とくに消化・吸収に時間がかかり、その負担がさらに大きくなります。その結果、重い食事をすると疲れて人によっては眠くなってくるのです。しかも、摂取した栄養素が体の中で燃焼すると、活性酸素が生じて、体を疲労させ、老化を促進することにもなります。食べれば食べるほど、人は疲れ、老化が進むのです。
それに対して、不食を実践して、プラーナを摂取するようになれば、そうしたムダがなくなるので、体が元気になり、若返るのです。(P42)
■ジャスムヒーンさんは、脳波のパターンを使って不食への道程を4つのステージに分けています。(P58)
@β(ベータ)波 14〜30Hz(常に飢えている)
人類の意識のほとんどはこの脳波パターン。心配、悩み、パニック、批判、競争、争いなどに心を奪われと、脳にはβ波が強く現れる。物質社会では、皮肉なことに生活が豊かになればなるほど、精神的な飢えが強くなり、さまざまな悩みを抱えることになる。
Aα(アルファ)波 8〜13Hz(ときどき飢えを感じる)
この領域の脳波がでるようになると、心がリラックスしてくる。直感がするどくなる。少食に目覚め、一日一食を目指すようになっていく。
Bθ(シータ)波 4〜7Hz(ほとんど飢えを感じない)
心がいつも平安で満たされ、五感を超えた第六感がますます鋭くなる。
Cδ(デルタ)波 0.5〜3Hz (決して飢えない)
この領域は言葉で表現するのが困難。通常、不食ではこの段階に浸りきることはない。多くはθ波とδ波との間を行ったり来たりすることになる。
■プラーナ生活を実践しやすくする八つのライフスタイル(P62)
@瞑想
A祈り
Bマインドマスタリー=感情に支配されるのではなく、感情を自分で主体的にコントロールすること
Cライトダイエット=食事の量と質を軽くしていくこと
D運動=適度な運動はプラーナ摂取を高め、筋力維持の助けになる
E奉仕
F自然の中で過ごす
G神聖な音楽、祈りの歌
(プラーナで暮らしている世界の人たちにアンケートをとり、その共通項をまとめたもの)
■不食をめざす第一歩(P104)
@間食・夜食を抜く
A朝食を抜く
B夕食だけにする
C食事の質を変える 肉食を控えて、徐々に野菜中心の食事にする。肉でもウシ、ブタ、ヒツジの四足歩行の動物は控えて、鶏肉を摂取するようにする。それに慣れてきたら、次は魚中心に移していく。それに慣れてきたら、いっさいの動物性たんぱく質をやめて、植物性たんぱく質だけをとるようにする。
■ヒマな人は食事の回数をへらすのがたいへん(P109)
忙しい人ほど少食はらくにできます。逆にいうと、ヒマな人は食事の回数をへらすのがたいへんです。食事の回数を減らすとますますヒマになってしまうからです。つまり、食事とは、ヒマをつぶすための最高の手段なのです。
したがって、ヒマを持て余している人が最初にすべきは、食事の回数を減らすことより、趣味を見つけたり仕事をしたり、あるいはボランティアに参加したりするなど、忙しく頭や体を使うようにすることです。そうすると、食事の回数も自然にへらすことができます。
■そもそも不食とは何か(P154)
断食では、食べなければ生きられないと考えている人がわざわざ食べないようにするので、たいへんなことになるわけです。だから断食は修行なのです。
一方、不食は「人は食べなくても生きられる」という考えで行います。食べなくても生きられると考える人が食べないようにすることは、本質的に努力はいりません。それどころか、「空腹は快感」「食べないほうが心も体もスッキリ」と本人も大喜びです。断食が修行であるのに対して、不食は快楽なのです。
■誰でもできる不食のコツ(P162)
@「人は食べなくても生きられる」という意識へ転換すること。
しかし、人間の潜在意識にある「人は食べなければ飢えて死ぬという」強い考えに支配されているので容易にはできない。しかし、頭を使わずに、「人は食べないことにも慣れることができる」ということを実際に体験すれば、ネガティブな情報が書き換えられる。
A「不食ハイを体験する」
空腹を何度も体験すると、空腹のつらさはあるが、気持ちよくなってくる。ジョギングを続けていると「ランナーズハイ」を体験するのと感覚がよく似ている。
B不食でなく小食を目指す。
一日一食ができれば、人によってはそれで十分かもしれません。一日一食が習慣化して、不食ハイを日々体験しているうちに、自然にその体験をさらに深めていこうという欲求が体の内側から起こり、その結果、最終的に到達するのが不食である。
C10年かけるつもりでやる。
食べなければ飢死するという潜在意識に支配されないには、10年くらいの歳月をかければよい。