帯津良一のホメオパシー療法 こころ、からだ、魂に響く (地球人ブックス) [ 帯津良一 ] 価格:1,760円 |
■ホメオパシーの効果に本当に驚いた(P30)
【ケース1】上顎がんの患者さんで、内側のがんが顔の皮膚を突き破って外にでてきて、出血してました。それをガーゼで押さえつけるのですが、がんの組織からの出血ですから止まりません。こうしたケースの出血というのは、西洋医学の薬物ではなかなか効きません。漢方薬にも止血効果のある生薬というのはあるけれども、そんなに劇的に効くというのはありません。
そこで、本来は急性期の外傷に使うものだけれども止血効果もあるというアルニカというレメディを試してみたところ、かなりの出血の勢いが弱まったのです。これにはびっくりしました。
【ケース2】肝臓がんの患者さんが、肝臓から出血して血圧が下がり「輸血しなくては」と現場が大騒ぎしていました。
そこで、これも出血に効くというファスフォラスというレメディを使ってみたところ、だんだん血圧が上がってきて経過がいいではありませんか。腹腔内だから見えないのですが、ということは止血が行われているわけです。その後この人は同様の出血を二週間ぐらいずつおいて二、三回繰り返すましたが、最後には止血が止まり、太極拳などもできるまでにいったんは回復されたのです。
【ケース3】胃がんの再発でがん性腹膜炎の状態になっていた患者さんのケースです。ガスのせいで腸がどんどん膨らんできて、パンパンに張っています。ガスが溜まってお腹が張っている症状に対処するカルボヴェグというレメディで、次の日にお尻からガスが出て、お腹がへっこんだのです。とはいえ、この人はがん性腹膜炎が治ったわけではのいので、結局それから一ヵ月ほどしてなくなりました。
【ケース4】腹痛、嘔吐、下痢のと止まらない婦長にアルセニクムアルブムというレメディで、すぐに痛みがなくなりました。
■ホメオパシーの特徴は、西洋医学のように高熱を発したら解熱剤というような、その症状を抑える療法でなく、発熱という症状に対しては、「健康な人ならば発熱してしまう物質からつくったレメディを与える」ということです。
なぜかといえば、発熱という現象は、ウイルスその他、からだに害をなすものに対して免疫などのからだのシステムが働き、生命力が回復しようとしてもがいている状態だからで、これを抑えるのではなく、むしろ助長するように働きかようという考え方です。
しかし、レメデ選びは簡単でなく、その人の症状にもっとも該当すると思われるものを探す必要があります。(P15)
■ホメオパシー(Homeopathy)は、18世紀後半にドイツのサミュエル・ハーネマンが創始した療法で、現代医学とは理論が違うことから「代替療法」に分類されます。「代替療法」は英語のAlternative Medicineの訳語で近代西洋医学以外の療法の総称で、インドのアーユルヴェーダ、中医学、アロマテラピーやハーブ療法も代替療法ということになります。
ちなみに、イギリスなどではこれらを、西洋医学を補完するものとして「補完医学」(Complementary Medicine)と呼び、CAM(Complementary and Alternative Medicine)という呼び方も近年では、スタンダード化しています。(P13)
■レメディは、マテリア・メディカ(Materia Medica)とレパートリー(Repertory)と呼ばれる二つの英語で書かれた事典から行います(P16)
■ホメオパシーは漢方とよく似ていますが、漢方は大量に飲むほうが効きますが、少なければ少ないほど効くことです。
もう一つ違うのは、漢方は焦点をからだに当てていて、「こころ」とか「いのち」といったスピリチュアルなほうまで入っていきません。ところがホメオパシーは、「こころ」や「いのち」のレベルを大事にして、そちらへの広がりが大きいことです。(P28)
■イギリスでは、半世紀ほど前からホメオパシーが健康保険制度に組み込まれており、英国王室もバックアップしているのだと言います。(P42)
■ハーネマンのホメオパシーも、当初は、軽蔑やあざけられていましたが、1812年、モスクワから敗退してきたナポレオン軍がヨーロッパに腸チフスを流行させた時、180人を直し、彼が扱った患者で死者はわずかに一人という成果をあげ、名声を一気に高めます。
さらに、18年後のコレラ流行の時には、オーソドックスな医学は1500人の患者を扱い、死者が55パーセントだったのに対し、ハーネマンの患者の死者は154人中わずか6人でした。これによって彼の名声はさらに高まります。(P57)
■レメディの原料は、植物、鉱物、動物などの原料から、希釈と振盪(シントウ)で作られます。振盪とは、激しく振ることで、薄めては、振るを繰り返す。30Cとういレメディは100倍希釈を30回重ねるので、相当に薄めらることになります。(P60)
レメディは一般に希釈の多いほどよく効きます、希釈に希釈を重ねていくことで、原料の物質性をとことん排除した分、その物質の持つ純粋なエネルギーだけが残るのではないでしょうか。そして、その純粋で微細なエネルギーの波動が「いのちの場」に働くのではないかとしか考えらません。(P119)[しかし、西欧医学からは、ブラシボー効果であると指摘されます。]
■ホメオパシーの世界的権威ジョージ・ヴィルカスは、健康とは何かについて(P81)
●健康とは何か
健康にはからだ(Body)の健康、こころ(Mind)の健康、霊性(Spirit)の健康があり、
@からだの健康は「苦痛からの解放」(freedom from pain)である。
Aこころの健康とは「情念からの解放」(freedom from passion)である。
B霊性の健康は「利己主義からの解放」(freedom from egotism)である。
●健康を維持するためには
@からだの健康を維持するには、まず食べ物である。
Aこころの健康を維持するには、ホメオパシーのある生活である。
(ホメオパシーのある生活:怒り、憂い、悲しみなどの心の状態をニュートラルな状態に戻すこと)
B霊性の健康を維持するにはイデアを高めることである。
●人が病気になる理由
@遺伝
A化学物質
Bワクチン接種(病原菌を排斥し、より重大な疾病を生み出す)
Cライフスタイル
●病気は内から起こる
「病気はスピリットのところで起こり、マインドを通してボディに症状として現れてくる」
重大な疾病ほど中心(スピリット)から起こって表面(ボディ)に向かうので、西洋医学のように、からだ(表面)に現れた症状だけ対象にして姑息的に治していると、その病気は奥に奥へと入ってしまう。それでは何の解決にもならない。病気というものは、内から外へ治していかなければならないし、それが正しい治療のプロセスであり、そこにオメオパシーのよいところがある。
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