完全版 生ごみ先生が教える「元気野菜づくり」超入門 [ 吉田 俊道 ] 価格:1,650円 |
■無農薬野菜でも、「おいしく元気な野菜」には、虫はあまりやってきません。一方「まずくて元気のない野菜」には、虫はやってきます。(虫食いのあとは、有機野菜、無農薬野菜の証拠ではない)-P46-
■化成肥料や有機肥料を多用するほど、水に溶けた窒素成分を野菜が無理やり吸ってしまうので、野菜の中の「硝酸性窒素」の含有量は多くなるのです。そして、「硝酸性窒素」は、野菜をまずくするだけでなく、体内で、発がん性物質を作り出す危険性が指摘されています。(P59)
■元気野菜とは、土と微生物と太陽の力を自分の力に変えて、病原菌、害虫、紫外線、強風、雨、霜、温度変化、その他まわりのあらゆる障害を「自力で」乗り越えて生きる野菜のことです。
露地栽培とハウス栽培の野菜を比較すると、生きる力の違いがはっきり分かります。(P62)
■太陽光に含まれる紫外線は、植物や動物の細胞中の DNA を破壊し水分と反応して活性酸素を作ってしまいます。
だから植物は活性酸素消去能力のある成分(ファイトケミカル)を大量に作る能力を持ったのです。そして、自分の身を酸化から守るために、その抗酸化成分を外側に集中させているのです。--皮が大切--(P72)
■生長点を捨ててはいけない(P76)
生長点とは、最も細胞分裂が盛んで、新しい葉や花や根を作りだす部分です。
キャベツの芯、人参・大根など根もの野菜の首(葉と根の境)、葉物野菜の基部(葉と根の境)には「生長点」がたくさん含まれています。
野菜のいのちが濃縮した皮や生長点を捨てるくらいなら、せめて土に返して、野菜栽培に活用する。
実践 「生ごみリサイクル菌ちゃん野菜」づくり(P157)
@プランターと土を準備する
プランターは、70X40X30センチくらい大き目なもの、土は、雑木林、または何年も放置されて草が生え放題の土から表層10センチほどをもらってくる。(自然のミネラルバランスが整っていて微生物がたくさんすんでい)
市販の培養土を使う場合は、化学肥料が入っているので、一度、花が野菜を育て肥料がなくなって使います。または、プランターの排水溝に栓をして、市販の培養土を入れ、水を1日溜めて排水する。これを3回繰り返す。
まずは、水はけをよくするために、軽石を底にネットにいれたまま敷き詰める。(小石、もみがら、発砲スチロールを砕いたものも軽石の代用としてもよい)プランターの底がみえなくなるくらいの浅い量にする。
次に、用意した土を8分目ほどいれる。
A生ごみを入れる
生ごみが出るたびに、1センチ幅に切ってポリ袋に入れ、ひと握りの米ぬか、または米ぬかボカシをふりかけて軽くまぜ、密封して冷蔵庫に溜めておく。
数日ごとに、それを直接プランターの土の上に置き、移植ゴテなどで土としっかりと混ぜ合わせ、雨は入らないけど通気できるように(波板などで)フタをする。この作業のくり返すと、発酵熱で土が暖かくなる。
B熟成・浄化
生ごみをいれたトータルの量が、プランターの土の量の3割程度になれば、それ以上は入れずに、2つ目のプランターに入れる。
生ゴミの投入の終わったプランターは、週に1回はよく混ぜ、乾いていたら少し水を足して適度な湿り気を保ちながら熟成させる。
土全体をシートなどにひっくり返し戻すと完全に混ざる。
熟成ができたがどうか確認するには、ビニール袋に土を少し入れて縛り30°cぐらいの暖かいところに数時間放置後、袋を開いて匂いを嗅いで、臭くなければ熟成完了。
■食生活を見直すことで、子どもたちの問題行動が30日で変わった。(P108)
「窒素」「リン酸」「カリウム」の3要素を主成分として作られる化成肥料で育てた野菜は、大きくて見栄えは良い反面、ミネラルバランスの崩たすぐに虫に負ける野菜と言えます。
現代っ子にも、これとまったく同じことが起きているのではないでしょうか。見かけは体格がよくなりましたが、落ち着きのなさ、キレやすさ、精神不安定、学力低下など、さまざまな問題が起きています。
野菜は、化学肥料を止めて、微量な成分、未知の成分の濃縮した生ごみを畑に戻したら元気になった。ということは、もしかしたら人間も、主要栄養素ではなく、未知の成分を含めた「いのち」の循環の中で元気をいただいているのではないか。単純にいえば、何かの成分を食べるのではなく、とびきり元気なものをたべれば、元気になれるのではないか・・・。
そこで食べ物を「いのち」の視点で見直すと、微生物と植物と動物だけでつくられた製品と、これらの生きものをでくるだけ使わずに味だけを似せた安い製品があることがわかりました。
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