現役サラリーマンの自給自足大作戦 「菜園力」で暮らしが変わる [ はたあきひろ ] 価格:1,430円 |
■自然から学ぶ心地よい暮らし方
かつて、僕は体調が悪くなった時には栄養を摂らなければいけないと考え、食欲がなくても無理矢理食事を摂っていました。しかし、野生の棒物は、調子が悪ければ食べることを控えてひたすら休息をするといいます。そこで僕も真似をしてみると、無理に栄養を摂るよりもずっと回復が早いのです。それ以来、体調不良時の食欲減退をマイナス要因とは考えないようになりました。(P66)
■欲が出て収量を上げたいと考え肥料を与えると、よく生長し、収量もアップします。しかし世の中の常でメリットがあればデメリットもあるもので、たとえば、突然アブラムシが大量発生したり、葉に病気がでたりするのです。一方、収穫した分だけ補う肥料のやり方だと、不思議なことに、そうしたトラブルはめったに起こりません。
前者はハイリスク(多肥料による病害虫の発生率のアップ)、ハイリターン(多収量)です。僕は自給農民なので、結果はローリターン(家族分の収量)で十分と考え、ローリスクのほうを選ぶようにしています。(P117)
■野菜づくりの本に載っている立派な野菜の写真は、栽培のプロがつくったもので、素人が同じようにつくろうと考えるほうが無理があります。大根の生長が悪くて、サイズが小さくても、そのほうが食べきれてちょうどいいかもしれない。チンゲンザイも大きくならなければ、ミニチンゲンサイとして包丁を入れずに、そのままスープや炒めものに入れる方法だってあります。小さくてどうしようもない葉物だって野菜ジュースの材料としてミキサーの中に入れてしまえば、何の問題もありません。(P72)
■トウモロコシには、アワノメイガという害虫が必ずといっていいほどついてしまうので、無農薬栽培が難しい野菜だと思っていました。ところがその年は、なぜか虫の被害がなかったのです。
その夏は、仕事が多忙で草だらけになり、草が多様になり、それに比例してそれを食べる虫の種類も例年より増え、そこにアワノメイガの天敵も加わったというわけです。同じように虫の害が多いキャベツやブロッコリーも、あまり除草をせず草がぼちぼちあったほうがアオムシを食べるカマキリうやクモが増えて被害も少なくなるようです。(P41)
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image