25%の人が政治を私物化する国 消費税ゼロ・最低賃金1500円で日本が変わる (詩想社新書) [ 植草一秀 ] 価格:1,012円 |
■歴史作家の塩野七生さんが、ルネッサンスをひと言で表現している。それは「すべてを疑うこと」である。当たり前とされてきたこと、不動の事実であるとされてきたこと、それらの一つひとつを一から疑ってみた。これがルネッサンスをもたらす原動力になったと、塩野さんは指摘する。
日本の世直し、ガーベラ革命を実現するためには、まず「すべてを疑うこと」から始めなければならない。ある判断が伝えられた時に、その判断を下したのは誰なのか、ある事実が伝えられたときに、その事実が本当であるのかどうかを確かめてみる。すべてを疑い、自分の目で確かめ、自分の頭で考え、そのうえで判断する。この習慣を身につけなければいけない。
第二に、権利を粗末にしないこと。選挙で投票すること。
第三は、政党任せしないこと。私たちの意思、考えを正面から受け止めて行動しない政党が不在になってしまう場合には、この政党だけに政治活動を任せるわけにはいかなくなる。
第四は、政治を刷新するための戦術を絞り込むことである。安倍政権に反対なら、戦争推進を平和維持に変える。原発推進を原発廃炉に変える。TPPプラスから離脱する。弱肉強食の経済政策運営を共生経済政策運営に変える等。重点事項に絞って主権者に訴える必要がある。
そして第5の心得は決してあきらめないこと。(P13)
■国民が情報操作されやすい日本独特のメディア事情
全国放送を行うキー局。日テレ、TBS、テレ朝、フジ、テレ東とこの系列の新聞社。読売、毎日、朝日、産経、日経である。地方紙は地方のローカルな情報は地方紙が独自に取材するが、全国ニュースおよび海外ニュースは通信社が提供する情報をそのまま掲載する。この通信社は、共同通信社と時事通信社の大手2社で、これ以外の大手通信社は存在しない。
新聞社の中には。広域に新聞を発行しているブロック紙とよばれる北海道新聞、中日新聞、西日本新聞の3社もある。これにNHKをを加えた16社が日本最大の情報源となっている。
人々はこの16社から情報を得ている場合が多い。
インタネットの「入口サイト」もGoogle、Yahoo、MSNなどの大きな資本が提供するサービスが多く、限定的な情報しか見ることしかできない。(P26)
NHKは政治権力の支配下に置かれており、NHKの提供する情報を鵜呑みにすべきでない。(P29)
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