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■サニワとは審神者と書きます。審神者とは「神のお告げを承る人」のことです。神霊との対話では広い知識がなければ、信じられる神か、ニセモノかを見極めることができません。神霊にも正邪、高下の区別があり、邪霊のたぐいが神霊と偽って邪魔をすることもあるので、それを見破るために古典や東西古今の歴史を学ぶことは審神者としての最低の必須条件になるのです。偽物を見破るための知識に加えて冷静さや洞察力、胆力が必要です。
そのように本来は神霊のお告げを承るものであった審神者は、そのうち浮遊霊や地縛霊や怨霊などの、死んでも霊界に入ることが出来ずにいる人間の霊魂を呼んで説得し、霊会へ送るという役目をするようになりました。
それを招霊といいます。浮かばれぬ霊魂を霊魂が降りやすい霊体質の人に降ろし、問答をして納得させ、霊界へ送るのが審神者です。(P46)
■「三次元の、見える物質世界も四次元の見えないエネルギーの世界も、すべて波動です。人間は肉体の波動、精神(心)の波動、魂の波動と三つの波動を持っています。心の波動の高い人は心が広い人といわれ、魂の波動の高い人は徳のある人と尊敬される。」
「怒りや憎しみ、恨み、イライラ、クヨクヨ、不平不満、人の悪口をいうなどの時は心の波動が低下する。悩み事のために心の波動が低い時に神仏に祈ると願いの波動は地獄霊に同調して、悩み苦しみが増大することがありますからね、気をつけて下さいよ」
「波動を高めるにはどうすればいいかって?ちっとも難しいことじゃありませんよ。学問とか知識は必要ありません。ただね、人は一人では生きられない、生かされているということをよく認識してね、そのことに対して有難うという感謝の気持ちを表せばいいんです。感謝することで魂の波動は上がります。実に簡単なんですよ。死後の世界は波動の世界ですからね。波動の上下によって地獄界、幽界、霊界、神界と厳格に分けられています。死ぬとその者の魂は自分の波動と同じ波動の場所に移動します。最近はね、人の心が乱れて、死んでから地獄界へ落ちる魂が多くなりましてね。政治が悪い。アレが気に入らない。コレが悪い。楽しいことは何もないと思うんですね。怒ったってしょうがない。自分で考え違いをしているだけなんでね」
そして死後のことについて質問した人に向かって、あっさり答えられました。
「死後のことはね、情報として知っていればいいんですよ。そう詳しいことを知る必要はありません。」(P138)
佐藤愛子 『こんなふうに死にたい』 | 新潮社
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