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■種の種類(P172)
一般的に売られている種の多くは、複数の品種を掛け合わせて生み出した「交配種」という種です。交配種を作るには資金力がいるので、多くは企業が作ったものです。種の多くに○○交配と書かれていますが、そうした種です。
交配種はメンデルの法則を利用しており、一代雑種ともいい、雑種の一代目は強く、品種がそろうという特性があります。つまり、育てやすく、同じ時期に同じように芽吹き、同じような形で、おなじようなタイミングで収穫できます。農協に収める野菜などでしたら、それらは絶対条件ですので、とても重宝するでしょう。しかし、これはよく考えると不自然な話です。植物が一斉に芽吹くようになると、天災などによる全滅の可能性が生まれます。さらにこの交配種から種を取ると、メンデルの分離の法則が働き、雑種の二代目は品質が安定しなくなります。つまり種取をしなくなってしまいます。無肥料栽培では種取が基本ですので、こうした交配種はあまり使用しません。
固定種は、交配させた種ではなく、種苗会社がその品種として固定し、綿々とつないでいるものです。これなら種採りしてもある程度は同じ品質の野菜ができます。伝統野菜など、日本古来から繋がる種も、この固定種になりますので、無肥料栽培では、この種を使うことが多くなります。
在来種とは、農家が種取をしてきたものです。農家が種取りをしなくなって以来、激減しているのが現状です。
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