温泉旅と音楽いろいろ

箱根神社には摂社として元宮(もとつみや)と
九頭龍神社があります。


元宮は箱根神社の神体山である神山の手前に
位置する駒ヶ岳の山頂に祀られ、箱根神社の
奥宮となっています。
九頭龍神社は、箱根神社から湖尻へと向かう
途中の芦ノ湖湖心近くにある箱根樹木園内に
本宮が祀られています。平成11年(1999年)に
なって新宮が箱根神社境内に建立されました。

＜箱根神社元宮＞

今から2400年程前の孝昭(こうしょう)天皇の
時代に聖占仙人(しょうせんしょうにん)が、
神山を遥拝できる駒ケ岳山頂に神仙宮を開き
祭祀したことが始まりです。現在の社殿は、
昭和39年に堤康次郎氏の寄進にて再建された
ものですが、古代祭祀遺跡が残されており、
今でも10月24日になると御神火祭が行なわれ
神山信仰が伝承されています。


元宮には、箱根神社と湖尻との中ほどにある
箱根園から駒ヶ岳ロープウェイに7分乗車し
到着する山頂駅から徒歩で参拝します。
ロープウェイがアクセス手段となりますので
事前に運行の有無や時間を確認ください。
また、社殿は神官がいる時だけ開きますので
神官がいらっしゃる日時を事前に箱根神社に
確認しておくといいと思います。

＜九頭龍神社(本宮)＞

神山の里宮として箱根権現を祀る箱根神社を
創建した万巻(まんがん)上人が、毒龍となり
人々を苦しめていた芦ノ湖の九頭龍を鎮めて
龍神として祀ったのが九頭龍神社です。


この神社は、縁結びに抜群の効果があるとし
毎月13日の「月次祭｣の祈祷はもちろんのこと
6月13日の「例祭」には全国から良縁を求める
数多の女性が集まり祈念しています。


九頭龍神社本宮に行くには、箱根園内にある
箱根プリンスホテル脇から一本道の遊歩道を
約30分歩きます。箱根樹木園と呼ばれていた
「箱根九頭龍の森」の中に鎮座しているため
入園料(500円)を払う必要があります。
ただし祭礼のある毎月13日の午前中に限って
無料とのことです。


九頭龍神社境内には弁財天社も祀られており
芦ノ湖の湖上には鳥居もあります。
ちなみに、湖からモーターボートを利用して
参拝することもできます。箱根園に問合せて
みてください。


「箱根九頭龍の森」の入口近くに、白龍神社
という社殿も鳥居も白色の神社があります。
また、船着き場も用意されているのですが、
毎月13日の遊覧船運行時のみ使われます。


箱根神社(本宮)については、[箱根神社と温泉旅（１）]を、ご覧ください。
箱根関所と元箱根温泉については、「箱根神社と温泉旅（３）」を、どうぞ。

＜蛸川温泉：ザ・プリンス箱根芦ノ湖＞

箱根園の処には蛸川温泉が湧出しています。
以前、箱根プリンスホテルという名称だった
「ザ・プリンス箱根芦ノ湖」の温泉です。
泉質は、カルシウムナトリウム硫酸塩泉で
源泉温度は46.8℃になっています。
敷地内に「湖畔の湯」という温泉棟があり
芦ノ湖を目前に感じられる露天風呂に浸り
のんびりと寛ぐことができます。


2017年夏までは日帰入浴が可能でしたが、
近隣に「龍宮殿」という日帰入浴が可能な
入浴施設が新設されたため「湖畔の湯」は
宿泊者専用となりました。
ただし、「温泉＆ランチプラン」があるので、
お昼を食べると、日帰り入浴ができます。

〜じゃらん〜

[ザ・プリンス箱根芦ノ湖]の宿泊プランは、こちらをどうぞ！

＜日帰り温泉龍宮殿＞

「龍宮殿」には宿泊可能な別館があるので
ゆっくりと温泉を楽しむこともできます。
入浴棟となっている本館は、宇治平等院を
模して昭和13年に建造した浜名湖ホテルを
移築したという歴史的建築物です。

〜じゃらん〜

[芦ノ湖畔 蛸川温泉 龍宮殿]の宿泊プランは、こちらをどうぞ！


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箱根神社は、芦ノ湖湖岸の元箱根にあります。
元箱根というのは、江戸時代に箱根の関所が
できたときに関所近辺に造られた宿場町を
幕府が箱根と呼んだことに対し、箱根神社の
門前町として、元々暮らしていた住民たちが
自分たちの地域を指して名付けたものです。


東京方面から箱根を訪れる時に玄関口である
箱根湯本は、湯治場として栄えた処です。
それで、「湯本」と名付けられています。
箱根湯本から箱根神社のある元箱根まで
観光できるようルートが整備されています。
登山電車〜ケーブルカー〜ロープウェイ〜
芦ノ湖遊覧船で元箱根に辿り着けます。
※小田急発行の「箱根フリーパス」があり
　上記ルートで利用可能です。
　また小田急系のバスにも乗車できるので
　元箱根から箱根湯本まで移動可能です。


＜箱根神社＞
「関東総鎮守箱根大権現」として古代より
信仰されてきた神社です。

奈良時代になると、万巻(まんがん)上人が
それまでの箱根山の山岳信仰を束ねるため
入山して修行をした後、三所権現を感得し、
神託により箱根権現を祀る社殿を建立した
とのことです。
また、芦ノ湖に住む九頭龍を鎮め祀る社も
建立したといわれています。
その後、箱根路の旅人が道中安全を祈願し
源頼朝が篤く信仰したことから武士からの
崇敬もあり、信仰の聖地となります。
明治維新の神仏分離令により、箱根権現は
箱根神社と改称されます。
1964(昭和39)年には、駒ヶ岳山頂に元宮が
寄進により建立されています。
九頭龍神社は、箱根神社からは少し離れて
祀られているのですが、1999(平成11)年に
新宮が箱根神社境内に建立されました。



箱根神社で特に有名なのが、芦ノ湖に建つ
鳥居です。太平洋戦争後の講和条約締結に
よる日本独立を記念し、1952(昭和27)年に
建立されました。東京オリンピック開催の
昭和39年に御鎮座1200年を奉祝記念して、
吉田茂元首相の揮毫にて「平和」の扁額が
掲げられ、それ以来「平和の鳥居」として
親しまれるようになっています。


箱根神社本殿の右隣に九頭龍神社の新宮が
建立されており「龍神水」が湧いています。


弁天池の畔に「お休み処 権現からみ餅」と
いう名前のお店があります。

「あんこ・きなこ・ごま・のり・おろし」の
５種類のからみ餅が用意されています。


「俺のうどん(赤)」「俺のつけめん(赤)」と
いった辛みの効いた食事系もありますが、
「九頭龍ぜんざい」が特におすすめです。
お椀に入ったおしるこ風ではなく、平皿に、
白玉が２つ乗っかっている粒入りの小豆餡と
みかん２切れにアイスクリームが付きます。
アイスは、バニラか抹茶を選べます。





箱根神社(元宮)と九頭龍神社、蛸川温泉については、「箱根神社と温泉旅（２）」を、
箱根関所と元箱根温泉については、[箱根神社と温泉旅（３）]を、ご覧ください。


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